アボウ:”常連”どころか――全くなじみのない、和装姿の女。
春原 翼:「……だれ、だ?」
アボウ:頭に牛とも馬ともつかぬ、奇妙な骨の面を被っている。
春原 翼:関係者ではないことだけは馬鹿でも分かる。
春原 翼:ナースコールに手をかける。
アボウ:「私はアボウ。今より、春原殿に『漆天雷蟲』の儀のお誘いに来やんした」
アボウ:その手に、冷たいものが触れる。
アボウ:骨だ。春原の意識の外より現れた人骨が、異様な握力であなたの手を掴んでいる。
春原 翼:「がっ……なっ……!?」
春原 翼:悲鳴を上げなかったのは、ただ肺の中の息を驚愕と恐怖で吐き出しきっていただけ。
アボウ:「女との朝寝に、烏の声明もだすは無粋でありんす」
アボウ:そっと春原翼の顎に手を添える。
アボウ:「……『漆天雷蟲』に参ずれば。春原殿のおなごの病、たちどころに快癒すること請け合い」
春原 翼:「………」
アボウ:治ると言っている。現代医学でも何一つ解決できなかった、彼女の病を。
春原 翼:恐怖と混乱で思考は停止していた。
春原 翼:「……なお、る?」
アボウ:「私の言が現か幻かは、私のちからをご覧ぜよ」
春原 翼:ただ1番重要だと思ったことを鸚鵡返しのように聞き返す。
アボウ:『嘘だと思うなら、自分の超常的な力を見た上で判断しろ――』と言っている。
春原 翼:自分の腕を掴む人骨。眼の前の女の異様な気配。
春原 翼:何一つ実態を掴めずとも、それが偽物でないことだけはわかる。
春原 翼:「………」
春原 翼:「……くっ」
春原 翼:「くっ、くっ、くっ」
春原 翼:笑い出す。
アボウ:「……」
春原 翼:それは安心院儚子の求めた笑いではなく。
春原 翼:「儚子が倒れたあと」
春原 翼:「探した。助かる方法がなにか、どこかにないかと」
春原 翼:声は冷たい。
春原 翼:「"治せる"と言ったのは詐欺師だけだった。一人の例外もなく」
春原 翼:「お前もそうだな?」
春原 翼:漆黒の両目には怒りと諦観。
春原 翼:「慈善事業が趣味には見えん」
春原 翼:「お前は……あるいはお前たちは」
春原 翼:「己の願いのために、溺れて藁にも縋る馬鹿を探している」
春原 翼:「それで目をつけたわけだ、俺に」
春原 翼:「馬鹿だとな」
春原 翼:呆れ果てる。こんな誘いに乗るのは、とんでもない大馬鹿者だけだろう。
アボウ:「蓋し」からからと笑う。「まこと現には、色恋沙汰に魅せられ世を儚むうつけばかりでありんしょう?」
アボウ:「主様は、その手合いとお見受けしんした」
アボウ:「然りて」ぺら、とアボウが何かを取り出す。紙片のようなものだ。
アボウ:それを目にした瞬間に、あなたには直感的に理解できる。その紙片は、この世のものではないのだと。
春原 翼:地獄への片道切符。
アボウ:「私は手妻(※詐欺師)じゃありゃんせん。主様を六獄へ導く、案内人でありんす」
アボウ:「『漆天雷蟲』に参じた六忍、悉く鏖殺叶わば」
アボウ:「主様のおなごのいのち、必ずや願いによって助かるでありんしょう」
アボウ:直感できる。その切符を握れば、もはや戻って来ることはできないと。
春原 翼:鏖殺。殺す。
春原 翼:何が詐欺師ではないだ、笑わせる。
春原 翼:仮に成功しても待っているのは地獄だろうよ。
春原 翼:「馬鹿ばかりか」
春原 翼:「ああ」
春原 翼:「まったく」
春原 翼:「──その通りだよ」
春原 翼:切符を握る。
春原 翼:大馬鹿者はここに居た。おそらくは女の想定通りに。
GM:・春原翼がプライズ:『修羅草子の断片』を獲得しました。
GM:その瞬間。彼女の渡した断片――『修羅草子』から血のような墨が這い出て、あなたの身体に入り込む。
GM:それは痣のように、あなたの身体に浸透し、侵蝕する。
GM:音がする。雷の音が。
GM:殺せ。殺せ。殺し尽くせ。
GM:お前の敵を殺せ――と。
:殺せ。殺せ。殺し尽くせ。
:だって──楽しいだろう?
:茶々を入れるような声。
アボウ:「か、か!」からからと、骨が鳴るような音を立てて笑う。
アボウ:「斯くて契りは此処に在り。汝これより、『漆天雷蟲』に参ずる地獄忍となりゃんせん」
アボウ:かろん。ころん。
アボウ:下駄の音と共に、女は消えていた。
アボウ:葬儀で嗅ぐ、荼毘に付された骨のような香りを残して。
春原 翼:自分の中の何かが変わった感覚。
春原 翼:香りとその確信が夢ではないと告げている。
春原 翼:どうでもよかった。
春原 翼:「……儚子」
春原 翼:眠る彼女の頬に触れる。今だけは眠ってくれていてよかった。
春原 翼:ほんとは心配なんてかけたくない。いつも上手くいかないけれど。
春原 翼:馬鹿でも分かる。十中八九騙されている。
春原 翼:俺はただ利用されて、何も果たせず命を落とすことになるだろう。
春原 翼:構うものか。こいつらには力がある。理解の埒外、超常的ななにかが。
春原 翼:戦いに生き残り、こいつらの想定を超えて儚子の命を救う。おそらく可能性は那由多の彼方。
春原 翼:零でないなら、十分だ。
春原 翼:「待ってろ」
春原 翼:命に換えてもお前を悲しませない。必ず守るから。
春原 翼:信じてくれ。
GM:====
GM:「安心院儚子」のハンドアウトが公開されました。
■安心院・儚子(あじむ・ようこ)。
春原翼の恋人。穏やかで心優しい女性。
春原翼の喫茶店を手伝う傍ら、画業を営んでいる。
自身のギャラリーである「安心院画房」を持っており、売れ行きは上々。
不治の病に犯されているが、残された日々を春原翼と幸せに過ごそうと思っている。
【使命】:翼くんと幸せに暮らす。
GM:「ジャーナル・QQQ」は、オカルト記事を専門にする傍流の与太雑誌である。
GM:斗越世蘭は、「ジャーナル・QQQ」Web版の記者として雇われている、いわばライター崩れの身だ。
GM:とはいえ、記者であるからには「取材」がつきものだ。
GM:あなたは今、「怪しげな殺し合いの儀式が始まろうとしている」という噂話を受け、海岸沿いの温泉街へと取材に来ていた。
GM:夜行バスに揺られ、麓満駅前まで到着する。駅前広場には足湯が設けられており、疲れた足を癒すことができるだろう。
斗越 世蘭:「ってかさ、編集長もケチじゃんねぇ。『交通費は出すからさあ』じゃねーっつうの。旅費全部だせっつうの」
編集部員:「世蘭っぴマジ辛辣でウケる~」
斗越 世蘭:「前の記事バズったんだし?ウチもちょーっとは期待されてるかなって思ったら、コレよ」
編集部員:「ぼ、僕は斗越さんの記事好きですよ。何と言うか……好奇心を刺激されます!」
斗越 世蘭:「徳ちゃんはわかってますな~。そう、好奇心。好奇心を満たすのがいっちばん大事なわけですよ」
斗越 世蘭:「特にウチの雑誌は。そういう需要を満たしていく、それなりに伝統ある雑誌でさあ」
編集部員:「伝統ォ~~~??」
斗越 世蘭:「Web版でも記者にしてもらえて、ウチはうれしかったわけ」
斗越 世蘭:「……それがさあ、何?最近なんかインスタグラマーの水着グラビア乗っけてんの」
斗越 世蘭:「編集長まで『トゴちゃんも顔出しして脱いじゃえば~?あ、これ今じゃセクハラになるか、ダッハッハ』とか」
斗越 世蘭:「ふざけんなっての、ね?」
編集部員:「ウチ、零細雑誌ですから……でも、僕も斗越さんに顔出しはして欲しくないな……」
編集部員:「ほんとほんと。世蘭ッピはウチの貴重な稼ぎ頭なんだから。ねぇ?」
編集部員:「それをあの編集長、殺し合いの儀式の取材なんて辛気臭いモンに参加させちゃってさ」
斗越 世蘭:「徳ちゃん、みゆピ……Webチームだけだよウチの仲間は……」
編集部員:「へへへ……斗越さん、そんな……」
編集部員:「でも、実際世蘭ッピはどう思ってるワケ? この……ギシキ?ってやつ」
斗越 世蘭:「まー、実際の所。『昔そういうのがありましたー』ってオチになんじゃない?一応そっち向けで考えてる」
斗越 世蘭:「資料館はアポ取ってあるし、そっからツテ辿って街の古い人に取材とか……?」
編集部員:「流石斗越さんはしっかりしてますね!。僕も頑張らなきゃな……」
編集部員:「でも、この街最近失踪事件の件数とか増えてるみたいだしー。ちょい気を付けた方が良いかもね」
斗越 世蘭:「そこなんだよねー……、何かリンクはしてる気はしてる」
GM:編集部員の言う通り、麓満では近日不可解な失踪が多発していた。
斗越 世蘭:「ウチの記者のカンが告げてるんだよね」
GM:犠牲者の共通点はほとんど存在せず、唯一の手掛かりと言えば、現場に残された焼け焦げた灰のような匂いのみ。
編集部員:「だ……大丈夫です!斗越さんに何かあったら僕が必ず守りますから!」
斗越 世蘭:「やーん、徳ちゃん頼もしすぎ~」ぺしぺしと背中を叩く
斗越 世蘭:「……とはいえ、現代日本で、結構な数の死体をそう簡単に処理できるワケない」
斗越 世蘭:「ましてや、人の多い観光地だし。そんな目立つことしてれば、もうとっくにSNSで大炎上っしょ」
斗越 世蘭:「……ってことはよ。そこに”好奇心”の種がある」
編集部員:「前から思ってたけど、世蘭っぴさ……ホントにそのオカルト?っての好きだよね~」
編集部員:「Z世代なのに珍しっ」
斗越 世蘭:「ふっふっふ、好きじゃなきゃQQQの門叩かないっしょ」
斗越 世蘭:「現代においても、科学で解明できない不可思議……そこにロマンが詰まっているのだ」指を立てる
編集部員:「じゃあ、その不可思議を解き明かすためにも……ちゃんと休息取らないとですね!」
編集部員:「ウチら一旦民宿の確認して来るから~。世蘭っピおみやげ頼んでもいい?」
編集部員:「駅前広場のモールで売ってるはずだから。麓満名物金魚まんじゅう」
斗越 世蘭:「あいよ~。とりま人数分でいいよね」
編集部員:「頼むわ~。こっそり経費で家族とかに買ってってもいーからね」
編集部員:そう言い残して、編集部員たちは去って行く。駅前広場にはあなた一人だけが残された。
斗越 世蘭:「さーて。サクッとお土産買って、夜行バスでバッキバキの身体を癒やしたいですな~……っと」
GM:駅前広場には観光客の喧騒が響いている。
GM:その中で、かろん、という下駄の音だけが――やけに鮮明に、あなたの耳に残った。
アボウ:かろん、かろん
アボウ:足湯の辺りから、まっすぐあなたに向かって来る和装の女。
アボウ:牛とも馬ともつかない骨の面を被っているが、道行く観光客は誰も気に留めない。
アボウ:「もし、主様」
アボウ:「私はアボウという者でありんす」
斗越 世蘭:「……んぇ?」左右を確認してから、自分の方を指差す。
斗越 世蘭:「あー……今日この辺コスイベなんかあったっけ」
斗越 世蘭:「それとも、資料館の人……じゃあ、ないか。流石に」
アボウ:「私は、獄儀『漆天雷蟲』の案内人でありんす」
斗越 世蘭:「漆天……雷蟲」
アボウ:「主様の言葉で言うなれば、『殺し合いの儀式』とでも言うべきでござんしょうか」
斗越 世蘭:「…………あー、はん。なる、ほど?いやぁ。手が、込んでるなぁー……」周りの人間は、誰もこちらを見ていない。
斗越 世蘭:「その……、祭りの実行委員、とかでも……?」
アボウ:首を振る。「主様には、『漆天雷蟲』に参じて頂きんす」
斗越 世蘭:「は……」心音が跳ねる
アボウ:「報いは、『漆天雷蟲』の真実」
アボウ:「……主様は、火中に首を突っ込まなくては気の済まない性分であると聞いてありんす」
アボウ:そう言ってアボウが差し出したのは、一枚の紙片。
アボウ:「『漆天雷蟲』に参ずれば。かならずや、かならずや」
アボウ:「主様の求めて已まない、摩訶不思議が近しいものとなりんしょう」
斗越 世蘭:「誰に聞いたか知んないけど……」ふう、と息を吐いて「大当たりだよ、ソレ」
アボウ:血墨に彩られた、その紙片は。直感的に――この世の理から外れたものだとわかる。
斗越 世蘭:「……でもちょっとだけ。いくつか聞いときたいんだけど、いい?」
アボウ:「私に応え得るものならば」
斗越 世蘭:「ひとつ、『途中退場はできるか』」
斗越 世蘭:「ふたつ、『本当に死ぬのか』」
斗越 世蘭:「そんで最後は……『最近の失踪者と関係があるか』」
アボウ:「一」ぴんと指を立てる。「獄儀から降りることは叶わりゃしゃんせん」
アボウ:「二」から、ころ、と面が音を立てる。「獄儀は参ずる忍……『枯骨』の命を以て、その用を為しゃんす」
アボウ:「三」薄く唇を吊り上げる。「『絵鬼』のことなれば、参ずる『枯骨』に憂い無し」
アボウ:つまり――儀式に参加すれば途中退場はできず、本当に命を落とすということ。
アボウ:そして、『最近の失踪者』については――『お前が気にする必要はない』ということ。
斗越 世蘭:「……なる、ほど、ね」
アボウ:「これら答えは、主様が獄儀の中で偵す事柄でもありんしょう」
斗越 世蘭:「一本取られちった。そりゃそーだ、記者だもんね」
斗越 世蘭:「自分の足で探せっちゅうことね」
アボウ:頷く代わりに、骨の面がからからと笑うように揺れる。
斗越 世蘭:自滅ギリギリの体当たり取材。それが、斗越世蘭の記事が人気を博し、にもかかわらず本誌記者にしてもらえない理由。
アボウ:「若し主様が断らば」
アボウ:「主様の同心、その悉くを燃やしんしょう」
斗越 世蘭:運良く生きているだけであったことが、これまでも何度もあった。にもかかわらず、記者としてオカルトを追い続ける。
アボウ:「参ずるや否や、如何に――」
斗越 世蘭:「脅しまで着いてきちゃったか」
斗越 世蘭:「まーでも、答えはもう決まってる」
斗越 世蘭:「最前線の体当たり取材。命張ってやろーじゃん」
斗越 世蘭:右手を差し出す。
アボウ:「かんら、からから」初めて、声を出して笑う。
アボウ:「主様も確り、我のみちに狂おう気色と見りゃんした」
アボウ:「然らば、此れを」
アボウ:差し出したるは、その紙片。
アボウ:「此れなるは六獄を描いた絵巻にて、名を『修羅草子』と言い申しける」
アボウ:「今より斗越世蘭と申しけるは、『漆天雷蟲』に参じ枯れ行く『枯骨』となりゃんせん」
アボウ:『修羅草子』と呼ばれた紙片を握りしめる。すると。
GM:血墨があなたの身体に染み込み、総身に痣を作る。
GM:そして、脳裏に響く鼓のような雷の音。
GM:殺せ。殺せ。殺せ。
GM:お前の敵を、殺し尽くせ――と。
斗越 世蘭:「……っ」
斗越 世蘭:頭を抱え、視界が遠く、薄くなる。
斗越 世蘭:「……殺す、ねえ」
斗越 世蘭:「だったとしても、その前にちゃんと取材しなきゃ、だ」
斗越 世蘭:「こんな好奇心の種、逃すわけにはいかないって」
アボウ:気付いた時には、女は既に消えていた。
アボウ:人骨が焼けた灰のような匂いを残して。
斗越 世蘭:「……QQQ.netの次の特集、絶対載せてやっかんね」
GM:・斗越世蘭がプライズ:『修羅草子』を獲得しました。
GM:麓満署。麓満町には数少ない交番の一つである。
GM:本来麓満は犯罪件数も少ないのどかな町だったが、近日の麓満は謎の失踪事件が多発しており、署員にも見回りの強化が言い渡されていた。
GM:そのような事情もあり、今日も地元住民が署に不安を訴えにやって来ていた。そして、そう言った面倒事はもっぱらあなたに回される。
老女:「だからね!お蝶さん。最近物騒じゃない、この町も」
老女:「本当毎日不安で仕方ないわあ。おちおち買い物にも行けやしないもの」
蝶野 紫:「ほうあへえ、篠田のばっちゃん」ズルズル~ッ!とカップラーメンを啜りながらお話を聞いている。
蝶野 紫:「昔はよかったよなあ。今じゃあ、飲み歩く若ぇのの姿もめっきり減っちまってサ」
老女:「お蝶さんは生粋の麓満っ子だものねえ」
老女:「お街の大学に行っちゃった時は寂しくなるかと思ったけど、戻って来てくれて本当に安心よお」
蝶野 紫:へへ、とやや恥ずかしそうにはにかんで。
蝶野 紫:「そりゃあ、東京は楽しかったよ。目に入るもの全部新鮮だったし。メシもうまかった。適当に店入って会計見たら目ン玉飛び出るかと思ったけど……」
蝶野 紫:「けどアタシには、やっぱりこの街が一番だよ」
蝶野 紫:「外じゃこうしてアタシの下らないダベりに付き合ってくれる、気のいいおばあちゃんもいないしね」
老女:「全くお世辞がお上手なこと!」朗らかに笑う。「そしたら、差し入れに金魚まんじゅうあげるわあ。子供の頃から家族ぐるみで買ってくれてたでしょう」
蝶野 紫:「お!やった!言うもんだねお世辞は」あはは!と快活に笑って。
蝶野 紫:「久しぶりだな~これ」
老女:どん!と署のデスクの上に、まんじゅうの箱が置かれる。三段。
老女:「それじゃあ私はそろそろ行くわよう。お店も開けなきゃだしねえ」
老女:「もしもの時は頼もしい警察の皆さんが守って貰おうかしら?」
蝶野 紫:「安心しなよ。夜の巡回の人数増やすよう、上に言っておくからサ」
蝶野 紫:「おいしいワイロもあるしね」へっへっへ、と口元を歪ませながらぺりぺりとおまんじゅうのパッケージを剝がしている。
老女:お話聞いてくれてありがとねえ、と手を振って、老女は去って行く。
署員:「……まァ~~~た油売ってやがったのか蝶野」
署員:「お前これで”お悩み相談室”開くの何回目だ!?」
蝶野 紫:去る背を見送ったあと、熱いお茶でも入れるかと急須を探しに席を立ち。
蝶野 紫:「おう。けえり~」
署員:当然、同寮の署員に良い顔はされていない。
署員:「面倒見が良すぎるのも考えモンだな」
署員:「お前、このままじゃ七城市の”四〇一班”に左遷されちまうぞ……」
署員:”四〇一班”とは、近隣の七城市に配置された有名な日陰部署である。
蝶野 紫:「此処を離れるのは御免だがよ」
蝶野 紫:「なんでアタシが左遷されなくちゃならね~んだよ」
蝶野 紫:「市民の相談に親身になるのもおまわりさんの仕事だろうが?」
蝶野 紫:「違うかコラ?」ガンを飛ばしながら湯呑をふたつ用意してやる。
署員:「ったくよ」湯呑を受け取り、すする。「オレはンなことにかまけてる暇があるのかって聞いてんだよ」
署員:「”連続殺人犯”。蝶野のヤマだろ。手掛かりの一つでも見つかったのかよ?」
署員:「ま、ウチの署じゃもう追っかけてるのはお前一人だがな」
蝶野 紫:シカトして茶を啜り、饅頭をばくばくと食らう。
署員:「他の物証は皆一課の連中が持って行っちまいやがった」
蝶野 紫:順調だったら今こうしてムサい野郎と二人茶をしばいてなどいない。
署員:「……なァ、蝶野。いい加減諦めたらどうだ?」湯気を見ながら天井を向く。
署員:「”おまわりさん”一人に何ができるってんだ。ドン詰まりなのは解ってるだろ」
署員:「お前、捜査のスジは悪くねェ。この町を離れて、一課への栄転ってのも……」
蝶野 紫:ふん、と鼻を鳴らし。「その台詞こそ何回目だってんだ」
蝶野 紫:「人殺しなんてのは例外なくクズだろうが」
蝶野 紫:「てめぇが贖うべき罪から逃れて、“野郎”は今もアタシたちの知らねえ何処かでぬくぬく暮らして」
蝶野 紫:「次の獲物を舌なめずりしながら見定めてるに違いねえんだ」
蝶野 紫:「それに怯えて夜も眠れねえ連中だって山ほどいる。なのに……なんだってアタシだけ綺麗さっぱり忘れて出世だと?」
署員:「警官だって人間だ!テメエの生活も守れねえ人間がどうやって市民を守れる!?」
署員:「それとも、この鄙びた街で婆さんとまんじゅう食って、見つからない犯人探して一生終えようって」からん。「の」
アボウ:からん。「か……」
蝶野 紫:小指を耳の穴に突っ込みながら、この話も何回目だよ、と吐き捨てようとしたところで。
蝶野 紫:「あ?」異変に気付く。
署員:その口と目を。人骨の手指がそっと塞いでいる。
署員:どこから現れたのか。どこから生えているのか。
アボウ:それすらも置き去りにして、和装の女が署員の隣にいた。
アボウ:「ご安心を。此方の殿方、朝寝をして頂いているだけでありんす」
蝶野 紫:「………確かにこいつは頭の固い同僚だけどよ」
蝶野 紫:「勤務中に突然朝寝決め込むほど不真面目でもね~んだよ」
蝶野 紫:目を細める。「姉ちゃん。あんた誰?」
アボウ:「申し遅れござんした。私はアボウと申すものでありんす」
アボウ:握った掌中から、ぴらり、と紙片を出す。
アボウ:「此度は、麓満にて行われる獄儀『漆天雷蟲』の誘いに参じ申しんした」
蝶野 紫:「……祭りの名前?聞いたことないけど」
アボウ:紙片から放たれる、禍々しい気配。この世の理の外にあるものだと、あなたは直感する。
蝶野 紫:首を傾げながら差し出された紙片に目を向ける。
アボウ:「地獄の忍のちからを宿した連中――『枯骨』が、此の絵巻を巡り誅し合う儀でありんす」
アボウ:「勝たば、生き残りんし『枯骨』は、如何様なねがいも叶いんしょう」
アボウ:つまり、地獄の忍者の魂を宿した人々が殺し合い――勝った一人だけが、願いを叶えることができる。そう言っている。
アボウ:あまりにも荒唐無稽な話だ。
蝶野 紫:都心ほど物騒な事件が頻繁に起きるわけでもないこの街の、まだまだ若輩者の刑事。しかし、そんな己でも修羅場は幾度か潜っている。
蝶野 紫:その経験すら、眼前の相手には何の意味も無いだろう。彼女の佇まい、紡ぐ言葉、不気味な紙片などからそう結論づけて。はぁ、と息を吐く。
蝶野 紫:背に嫌な汗が伝う。「普段ならサ」
蝶野 紫:「飲みすぎてんじゃねえよ、って。とっくのとうに背中でもブッ叩いてるところなんだけど」
蝶野 紫:「なんでだろうね。なんとなく……姉ちゃんはウソ、言ってない気がするよ」
蝶野 紫:「仕事が上手くいってねえからかな」
アボウ:「諒の良い同心様で何よりでありんす」
アボウ:「信じねば、このあばら家のことごとくを燃やす始末でありんした」
蝶野 紫:「しょっ引くぞこの野郎……」
アボウ:「聞けば、主様は辻斬りをお偵しの気色」
アボウ:「その辻斬り。此度の『漆天雷蟲』に潜んでございます」
蝶野 紫:「何だと?」
アボウ:からん、からん、と骨の面が鳴る。
蝶野 紫:まだ僅かに温かみのあった目の色が冷えていく。
アボウ:「私が誘うのは、断れぬものだけ」
アボウ:「十六夜追うても、手掛ひとつ掴めぬ幽けき下手人」
アボウ:「その後ろ姿が、今や主様の御目の前にありんす」
アボウ:「さあ、さあ。此の『修羅草子』と結び、いざや『枯骨』の道へと堕ちんしょう」
アボウ:『修羅草子』と呼ばれた紙片を、ずいと差し出す。
蝶野 紫:「……なんてこった」
蝶野 紫:市民の安全を守る警察官。その世界に足を踏み入れてからというもの。“奴”の手がかりといったら、根も葉もないウワサだけ。
蝶野 紫:やっとその一端に触れたと思えば。命を命を思わない、このような催しに参加している?
蝶野 紫:───ふざけやがって。
蝶野 紫:血が滲むほどに固めた拳を、しかしゆるゆると解く。
蝶野 紫:否定できる材料は持ち合わせていない。寝こけている同僚を横目に。
蝶野 紫:「結局、てめえの言う通りか。焦ってたんだろうな。アタシも」
蝶野 紫:「いいだろう。乗ってやるよ」
蝶野 紫:紙片をぎゅうと掴む。「勘違いするなよ。全部が全部、話を信じたわけじゃねえ」
蝶野 紫:「サツを煽って脅かしてやろうって、姉ちゃんの気位に免じて。信じてやるってアタシが決めたんだ」
アボウ:……かろん。骨面が、微笑むように揺れる。「然らば、いざや契りを」
アボウ:紙片を掴むと同時、血墨があなたの総身に入り込み、痣を作る。
GM:そして、脳裏に――鼓のような、雷の音が轟く。
GM:殺せ。殺せ。殺し尽くせ。
GM:――お前の敵を、殺せ。
アボウ:「今より蝶野紫と申しけるは、『漆天雷蟲』に参じ枯れ行く枯骨となりゃんせん」
蝶野 紫:がんがん、と轟音が頭の中で響いた後、徐々に暗転する視界。
蝶野 紫:意識が遠のいて。───その光景を視る。
蝶野 紫:「うっ、ぐ……!」
蝶野 紫:こみ上げる胃液を必死に抑え。すっかり冷め切ったお茶を無理やり喉に流しこむ。
蝶野 紫:「げほっ、げほっ……!」
アボウ:気付けば、女は消えていた。灰のような香りを残して。
蝶野 紫:「コラ、待て……ありんす姉ちゃん」
蝶野 紫:「変なモン見せやがって……メシ入れなおす羽目になるかと思ったじゃねえか」あのアマ~、と額に青筋を立てながら。
蝶野 紫:「……祭りにゃ目が無ぇお蝶さんと言えども、こればっかりはな」
蝶野 紫:握ったままの紙片をちらりと見つめる。今でもあの話の全てを信じているわけではない。
蝶野 紫:騙されるなと、頭の中の声はひっきりなしに警告しているけれど。
蝶野 紫:しかし己の手は、絶対に離してなるものかと。皺がつくまで、その紙片を握りしめていた。
GM:・蝶野紫がプライズ:『修羅草子』を獲得しました。
GM:麓満大学。地元密着型の大学であり、郷土保全や文化研究の分野で手堅い実績を上げる研究機関でもある。
GM:特に麓満大学の文学部は、麓満の歴史を学ぶならば欠かせない研究室の一つだった。
氷樫 楓雨乃:木とニスの馴染んだ古めかしい香りの漂う研究室、八重島ゼミは自分の主題を学ぶにはもってこいの場所
氷樫 楓雨乃:人の出入りが少なくて、教授は講演が多く一人の時間を多く過ごせる
氷樫 楓雨乃:氷樫 楓雨乃にとって都会もこの麓満もせわしなく
氷樫 楓雨乃:唯一の聖域であるこの研究室で調べ物をして過ごす
氷樫 楓雨乃:日が落ちる中、小さな卓上照明が照らすのは麓満で発見された地獄絵『修羅草子』
氷樫 楓雨乃:「六つ...やっぱりおかしい」
氷樫 楓雨乃:仏教における地獄、その絵図は習いの通り大灼熱より始まる八大地獄...それが通例
氷樫 楓雨乃:されど、この絵図には六つしか描かれていない
氷樫 楓雨乃:二つが欠けたようにも見受けられない、これが”正しい数”なのだ
氷樫 楓雨乃:観光地としての麓満、金魚ののぼりに名産品の金魚饅頭、そして資料館
氷樫 楓雨乃:地元民として永らく触れるから解る、この麓満には”意図的に隠された歴史がある”
氷樫 楓雨乃:この研究室の門戸を叩いたのもその違和感を常々感じていたが故だ
氷樫 楓雨乃:「ねぇ、修羅草紙さん……あなたはどうして描かれたの?」
氷樫 楓雨乃:「何を……伝えたかったの?」
氷樫 楓雨乃:木造の室内に湿り気を帯びた艶声が染み入る
アボウ:からん かろん
アボウ:問いの答えに変わるように。氷樫楓雨乃の聖域を、下駄の音が破る。
アボウ:「夫れ麓満に『修羅草子』といふ地獄今興の絵図在り」
アボウ:――あなたが研究していた『修羅草子』に関わる古文書。その一節だ。
アボウ:「お初にお目にかかりんす。私はアボウと申す者」
アボウ:「『修羅草子』を集めし獄儀――『漆天雷蟲』。その案内人」
氷樫 楓雨乃:ゆらりと黒髪が揺れる、緩慢な動きでアボウを見る目には動揺や疑問は映らない
氷樫 楓雨乃:「アボウ...」
氷樫 楓雨乃:「耳に聞物は、罪人悲啼のこゑ、目みるものは、阿防羅刹のいかれる形也」
氷樫 楓雨乃:「獄儀...ということは貴方は地獄の獄吏かしら?」
アボウ:かろ、かろ、と、愉快がるように骨面が音を立てる。
アボウ:「あな珍しや。揺れも怯えも嘆きもなく、私を名を問う人ありとは」
アボウ:「然して私は、唯の案内人に過ぎんしゃん。此度は主様を『漆天雷蟲』への誘いに参り来んした」
氷樫 楓雨乃:「漆天雷蟲........詳しく教えていただけますか?」
氷樫 楓雨乃:雷と関連する...とだけ記された謎の文言
氷樫 楓雨乃:ついぞ調べど分からなかった歴史を深く知る者がいる
氷樫 楓雨乃:怖れよりその好奇心がせっつかす
氷樫 楓雨乃:「地獄絵に描かれた六人は、その分かたれて描かれる禍々しい背景は...私は...もっと知りたいんです」
アボウ:「『漆天雷蟲』。六人の地獄忍の魂を集め……鏖殺せしめる獄儀」
アボウ:「而して、その真実は儀の中にこそありんしょうや」
氷樫 楓雨乃:「それ、は....」
アボウ:『修羅草子』のことを知りたければ。殺戮の儀式に参加しろと――そう言っている。
アボウ:紙片を差し出す。研究を重ねて来たあなたには理解できる。
アボウ:それは、あなたが求めてやまなかった――『修羅草子』の断片だ。
アボウ:「いざや、契りを」
氷樫 楓雨乃:話はひどく単純だ、知りたい歴史が目の前で起きようとしている
氷樫 楓雨乃:最も深く歴史を知るにはどうすればいいか
氷樫 楓雨乃:”当事者になればいい”
氷樫 楓雨乃:「お願いします」
氷樫 楓雨乃:掌を女の前に差し出す
氷樫 楓雨乃:求めてしてしまった以上、全てを投げ捨て安寧に戻る道はなかった
アボウ:骨ばった白い手が、氷樫の手に重なる。紙片が受け渡される。
アボウ:「今より氷樫楓雨乃と申しけるは、『漆天雷蟲』に参じ枯れ行く枯骨となりゃんせん」
GM:次の瞬間。紙片に描かれた血墨が、あなたの総身を彫りつけるように痣となって入り込む。
GM:そして――脳裏に、雷の音が響く。
GM:殺せ。殺せ。殺し尽くせ。
GM:――お前の敵を、殺せ。
氷樫 楓雨乃:「っ、ぅ”....ぁ”っ」
アボウ:……気付けば、アボウは消えていた。灰のような香りを残して。
ヴン__ 女がいなくなった途端、低いうねりを鳴らし研究室の骨董品の鉱石ラジヲが声を発する
『本日未明、ザザ___県ザ__麓満元町の民家で住民が焼死しているのが発見されました』
『木造家屋にもかかわらず延焼はなく、残されたた焦げ跡から相次ぐ殺人事件との関連性も調査する方針を』
『警察は引き続き調査を_____』
氷樫 楓雨乃:「ぅ....ふぅ....ふっ」
氷樫 楓雨乃:必死に息を整え、椅子に手を乗せ体重を預ける
氷樫 楓雨乃:異物感、そして自身が蛹にでもなったかのような内側をドロドロに溶かされたような感触が付きまとう
氷樫 楓雨乃:「..........よろしくおねがいしますね」
氷樫 楓雨乃:「”ヤトリ”」
ゾルッ__
電灯が照らさぬ研究室の影に無数の眼が見開く
GM:・氷樫楓雨乃がプライズ:『修羅草子』を獲得しました。
GM:プライズ:『修羅草子』が六つ配布されたため、次のシーンで『共通ハンドアウト』『プライズ:修羅草子』の情報が開示されます。
GM:OP:獄儀総則
GM:『漆天雷蟲』のルールを説明するシーンです。全員登場をお願いします。
氷樫 楓雨乃:シュタ__
斗越 世蘭:スッ……
蝶野 紫:ヌッ
春原 翼:フン……
輔星クロエ:ハッ!? ここは……
GM:喫茶店「ぱれっと」。普段は麓満駅前まで足を運んだ観光客が一息つく場所としても手頃な立地にあるが、
GM:今は平穏な雰囲気はなりを潜め、『漆天雷蟲』の参加者が集う魔窟と化していた。
天堂夏音:「こんにちはー……」からん、と店のドアベルを鳴らす。
天堂夏音:「とりあえず、儀式について説明するからアボウさんにここに集まれって言われたんだけど……」
輔星クロエ:きょろきょろと店内を見渡しながら後ろに続く。
春原 翼:ギロリ。
天堂夏音:「ひえっ」
春原 翼:店の奥から目にクマのある凶眼の男が睨みつけている。
蝶野 紫:「おっ。また来やがった」ズズ……とコーヒーを啜る。
氷樫 楓雨乃:「あら...ということは貴方も例の儀式に?」パタンと本を閉じる、作者は芥川龍之介、題は羅生門
斗越 世蘭:「揃ってきたね~」
春原 翼:「どいつもこいつも……」
春原 翼:ため息をついて。
春原 翼:「店先で儀式がどうのと口走るな」
春原 翼:「客が寄り付かなくなる……」
輔星クロエ:「マジか、この人たち全員参加者!?」
輔星クロエ:大きな声で驚愕する。
春原 翼:くい、と参加者たちの座る一席を指す。
天堂夏音:「お邪魔します」一礼して、蝶野さんの隣へ。
蝶野 紫:「ま~店先にアンタだけしかいね~なら、アタシらだけの責任じゃねえ気もするが……」
氷樫 楓雨乃:「元々人が少ないからいいじゃないですか」
斗越 世蘭:「コワイもんね、店長さんの顔」
蝶野 紫:「例の美人店主、今日は休みかい? おう。座りな座りな」
春原 翼:美人店主、と口にした蝶野を睨みつけ。
春原 翼:「店主は俺だ」
春原 翼:「あんたの言ってるのは臨時の手伝いだ」
蝶野 紫:「へえ!あんたが?」
春原 翼:「怖い顔で人が寄り付かなくて悪かったな」
蝶野 紫:ニマニマと笑みを浮かべている。
春原 翼:飲み終えたカップを奪い取って、代わりを置いていく。
斗越 世蘭:「レビュー☆1つ半くらい損してるって」
春原 翼:「注文は」
天堂夏音:「本当だ。ぱれっとのレビューにも『店主の顔が怖い』って……あ、あたしカフェモカお願いします。クロエくんは?」
輔星クロエ:「え、ええと、同じものを……」
斗越 世蘭:「ウチはレモンスカッシュで」
輔星クロエ:「料理人は腕だから……気にしなくていいと思いますよ!」
輔星クロエ:励ましている。
春原 翼:「……」
蝶野 紫:「ぶはは!」
春原 翼:「喧嘩売ってるのかお前」
氷樫 楓雨乃:「ふふっ...」
春原 翼:ギロ、とクロエを睨む目が鋭くなる。
斗越 世蘭:「うひゃあ、ド直球~」
輔星クロエ:「そんなつもりではない!」
輔星クロエ:「ええと……味が良ければ、お客さんも自然と集まりますよ!」
輔星クロエ:「今はちょっと、それどころじゃないようだけど……」
春原 翼:「……もういい」
春原 翼:こいつマジで……という怒っているような呆れているような目で。
氷樫 楓雨乃:「そうですね...ルールの説明がある前にアレしません?」
氷樫 楓雨乃:「自己紹介、その...今から殺し合いするわけですし」
斗越 世蘭:「もう揃ってるっぽいもんね。どうする、名前と職業と好きな食べ物でも言ってく?」コレ見よがしに録音アプリを起動
春原 翼:「……」
春原 翼:注文を受けて店奥に引っ込んでいく。
輔星クロエ:「殺し合い……」生唾を飲み込む。
蝶野 紫:頬杖をつきながら、殺し合いね~、と憂鬱そうに呟く。
天堂夏音:「あっ……じゃあ、あたしから!」がばりと手を上げる。
天堂夏音:「天堂夏音。二十歳の大学生です! 好きな食べ物はコーヒーゼリー、趣味はサイクリングとグランピング!」
天堂夏音:「えっと……よろしくお願いします……?」
斗越 世蘭:パチパチパチと拍手
天堂夏音:次第に勢いがしぼんでいく。
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、いつもの挨拶ですけどなんだか変な感じですね」
氷樫 楓雨乃:「よろしくお願いします」
輔星クロエ:「普通だ……じゃ、じゃあ次は俺」
輔星クロエ:手を挙げる。
輔星クロエ:「輔星クロエ…です。天堂夏音とは同級生」
輔星クロエ:「趣味はツーリングと、詩作ぐらい……好きな食べ物はかりんとう」
輔星クロエ:「よろしく……じゃないよな。多分……」
輔星クロエ:「でも、はっきりさせたいから言っておくけど」
輔星クロエ:咳ばらいを一つ。
輔星クロエ:「俺は、殺し合いなんて止めたいと思っているよ。だからやっぱり、よろしく」
斗越 世蘭:「おお~」また拍手
天堂夏音:ぱちぱちぱち、と嬉しそうに拍手する。
春原 翼:「………」
斗越 世蘭:「んじゃあ次はウチで。斗越世蘭、ハタチ。大学休んで記者やってまーす」
斗越 世蘭:「QQQ.net、読んだことない?あれに乗っけてんの」
氷樫 楓雨乃:「あっ、オカルトの...」
輔星クロエ:「同い年なのにすごいなぁ」その雑誌は知らない。
斗越 世蘭:「今は仕事が趣味ってカンジで、ココには取材でやってきたよん」
天堂夏音:「結構有名だよ。やり手の大学生ライターが、次々にバズる記事書いてるって……」小声でクロエくんに。
蝶野 紫:「目の付け所がいいじゃないの、記者さん」
輔星クロエ:「そうなのか…パソコン詳しくなくて…」
蝶野 紫:「元々“地獄巡り”で名を馳せた街だけはあるからサ。その手の噂話には事欠かない街だよ、ここは」
斗越 世蘭:「へ~、やっぱウチのカンは当たってたか~。編集長にゴリ押しして正解だったね」
斗越 世蘭:「ま、とにかく」
斗越 世蘭:「全然生き残る気でいるから」
斗越 世蘭:「そのつもりでヨロシク」
輔星クロエ:拍手を返します。
蝶野 紫:おう、と頷いて。「じゃ次アタシ。蝶野紫だ」
蝶野 紫:「麓満署の刑事ね、これ手帳」
蝶野 紫:懐の警察手帳をぷらぷらと見せびらかす。
輔星クロエ:「えっ!? 警察!?」
天堂夏音:「本物の刑事さんだ……」
氷樫 楓雨乃:「刑事さんがこんな儀式出ちゃっていいんですか...?」
輔星クロエ:殺し合いの話をしていては…逮捕されるのでは!?と焦っている。
斗越 世蘭:「へぇ~、おまわりさん」
蝶野 紫:「アタシだって好き好んでこんなヤバイ祭りに参加したわけじゃないよ」
蝶野 紫:「たぶん、あんたらもだけど。あの“姉ちゃん”の口車に乗せられた口じゃないの?」
蝶野 紫:「願いのため~とか。好奇心を擽るような甘言でサ」
天堂夏音:「!」
氷樫 楓雨乃:「...........」
輔星クロエ:一人だけ会っていないので様子を伺っている。
蝶野 紫:「こんな話、上に持ってっても過労で休職勧められんのがオチさ」
蝶野 紫:「なら、アタシが身を持って探ってやろうってワケ」
蝶野 紫:「言うまでも無えとは思うが、迂闊な事は考えるなよ。このアタシの目の黒いうちはね」
斗越 世蘭:「よっ」パチパチパチ
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、儀式が無事に終わっても殺人未遂で捕まえないでくださいね」
氷樫 楓雨乃:パチパチと拍手
氷樫 楓雨乃:「次は...私ですね」
氷樫 楓雨乃:「氷樫 楓雨乃、麓満大学の三年生です...主に史学を学んでおります」
氷樫 楓雨乃:「研究室では郷土史を学んでいる最中なので記者さんのお手伝いくらいはできるかも」
天堂夏音:「キレーな人……」ぼそりと呟く。
氷樫 楓雨乃:「こんな状況じゃなければですが...あはは」
斗越 世蘭:「おっ、じゃあ手伝ってもらっちゃおっかな」
氷樫 楓雨乃:「どうぞいつでもお越しください」
氷樫 楓雨乃:「そうですね...クロエくんの望むように平和に終わるにしても悲しい結末になったとしても」
氷樫 楓雨乃:「お互い後悔しないようにしましょうね」
氷樫 楓雨乃:「私もその...死にたくないので」
輔星クロエ:「死んだら後悔するんじゃないのか……」
輔星クロエ:「とにかく、皆良い人そうでよかったよ」
輔星クロエ:胸を撫でおろす。
輔星クロエ:「殺し合いになっても構わない、なんて人がいたらどうしようかと思っていたんだ!」
蝶野 紫:「まあ……」
蝶野 紫:「上等こいても、人前で本心隠すぐらいのアタマは全員あるんじゃねえか?」
天堂夏音:「うう」ぶるりと身を震わせる。
氷樫 楓雨乃:「随分懐疑的なんですね...蝶野さんは」
氷樫 楓雨乃:「刑事の勘ってやつです?」
蝶野 紫:「悪いね。ただの職業病」
春原 翼:「本心を隠すもなにも」
春原 翼:カフェモカ2つ、レモンスカッシュ。
春原 翼:「ここにいることが証明だろうが」
春原 翼:注文通り卓に並べて。
天堂夏音:「店長さん……」
春原 翼:「殺して願いを勝ち取れ」
春原 翼:「そういう話を受けてきたんだろう、全員」
春原 翼:「お前もな」クロエを睨む。
春原 翼:席を一つ増やして座り込む。
輔星クロエ:「……いや、そうじゃない」
輔星クロエ:「確かに聞いたよ。殺し合いの儀式『漆天雷蟲』に、修羅草子を集めると願いが叶う」
輔星クロエ:「けど、俺はすぐそこで鬼に襲われて儀式の事を知った」
輔星クロエ:「夏音が巻き込まれていると知ったから…放置できなくて、ここに来たんだ」
輔星クロエ:「言っただろ。俺は『漆天雷蟲』を止めるって」
輔星クロエ:翠の瞳で睨み返す。
春原 翼:「なに……?」
春原 翼:ピク、と眉をひそめる。
斗越 世蘭:「へえ、ヒーローじゃん」小声でぼそりと
天堂夏音:「クロエくんの言ってることは本当だよ。彼は……儀式のことなんて、何も知らない。アボウさんにも会ってない」
天堂夏音:「鬼の襲撃に巻き込まれて、あたしのことを守ってくれて……それで儀式に巻き込まれただけ」
蝶野 紫:「……ま、それが事実だとしてサ」
蝶野 紫:「だったら輔星サン。あんた随分人がいいね。普通のガキだったら俺は関係ないって、逃げ出してもおかしくないような目にあってるもの」
蝶野 紫:「……あっ。ははあ。お蝶さんわかっちゃった」
蝶野 紫:「天堂サンのこと……気になってるとかかい!?」
天堂夏音:「んなっ」
氷樫 楓雨乃:「まぁ....」
斗越 世蘭:「お~~~?」
輔星クロエ:「えっ…」
春原 翼:「お前……」
天堂夏音:「ど……どうなの!?」
春原 翼:蝶野をジロリと睨む。
輔星クロエ:「…そりゃあ、気になってるだろ!」
斗越 世蘭:ヒューヒューと囃し立てる
輔星クロエ:「人がいいとかじゃないよ。目の前で鬼に襲われて死にそうになったんだぞ」
輔星クロエ:「俺自身も妙な感覚を味わった。友達がどうなるか、気にせずにはいられないよ」
天堂夏音:「ン……まぁ……蝶野さん。クロエくんって、こういう人だから……」むずがゆそうな顔。
蝶野 紫:「お気の毒」
天堂夏音:「あとで相談乗ってくれません? 色々と!」
蝶野 紫:ニヤニヤした笑みが次第に沈んでゆく。天堂サンたいへんだね。
春原 翼:「……これから殺すか殺される相手のことを知って楽しいか?」
氷樫 楓雨乃:「でも...無関心のままで進むのは流石に無責任ではないですか?」
氷樫 楓雨乃:「店主さんもお名前くらい教えていただいてもいいかと」
斗越 世蘭:「死んじゃっても知りません~、は流石に、ねえ?」
春原 翼:「春原翼」
春原 翼:「ここの店長だ。それ以上に話すことはない」
輔星クロエ:「…まあ、おいおい聞かせてもらうよ」
輔星クロエ:不満げな表情を浮かべたまま。
輔星クロエ:「それで……ここに集合して、どうしろって言ってたんだ? その──」名前を思い出そうとしている。
アボウ:――かろん。
アボウ:寒々しい下駄の音が、温かみのある内装に響く。
アボウ:「御集りを頂き恐悦至極でありんす」
アボウ:「改めまして、私はアボウ。獄儀『漆天雷蟲』の案内人を務めしもの」
アボウ:馬と牛のあわいのような、いびつな骨面を被った花魁を思わせる女。
アボウ:「此度は皆みなさまに、獄儀の総則を言い渡しに来りゃんした」
斗越 世蘭:「ルール説明ってわけ」
輔星クロエ:「うおおっ!? 鬼!?」
氷樫 楓雨乃:「本当にはじまっちゃうんですね...」
蝶野 紫:「そーそく」
春原 翼:クロエの反応を見て。
春原 翼:(本当にアボウを知らない……?)
蝶野 紫:「ルールがちゃんと整備されてるワケかい。はっ」
アボウ:「然り。儀とは整然たる詔と律によって執り行われしもの」
アボウ:「同心たる蝶野の主様には、よくお分かりでありゃんしょう」
アボウ:つまり、儀式とは整然たる「管理」と「ルール」が存在するからこそ、初めて成立するものだと言っている。
アボウ:「なれば、『枯骨』に憑きし地獄忍の御霊よ。いざや総則の示しを」
GM:では、あなたたちに憑依した地獄忍たちの魂が、『漆天雷蟲』の情報を与えます。
GM:「共通ハンドアウト」ならびに「プライズ:修羅草子」の情報が公開されます。
・共通ハンドアウト:『枯骨』
あなたたちは『修羅草子』と呼ばれる超常の絵巻物の断片を渡され、
『漆天雷蟲』と呼ばれる殺し合いの参加者となった。
参加者は地獄に堕ちた忍者――地獄忍の記憶と力を憑依させたのだ。
『漆天雷蟲』を終わらせる方法は二つ。
壱、「忍び」の力を用い、最後の一人になるまで殺し合うこと。
弐、『修羅草子』を繋ぎ合わせ、『漆天過修羅草子・原本』を完成させること。
このハンドアウトに【秘密】は存在しない。
プライズ『修羅草子』
このプライズを6つ収集すると、プライズ『漆天過修羅草子・原本』に変化する。
地獄絵巻『漆天過修羅草子』の断片。
輪廻転生を巡って修羅道で殺し合う亡者たちの姿が描かれた地獄絵。
亡者たちの流した血が迸り絵巻全体を彩色するような表現技法が取られている。
このプライズは、以下の効果を持つ。
壱、【居所】の獲得
『修羅草子』には、一つになろうと互いを惹き付け合う作用がある。
『修羅草子』を持つすべてのキャラクターは、
他の『修羅草子』を持つキャラクターの【居所】を自動的に獲得する。
弐、弱点背景【浸蝕】の取得
只人が鍛錬を積まずに「忍び」の力を手にすれば、必ず綻びが生じる。
『修羅草子』を持つキャラクターは、弱点背景【浸蝕】を取得する。
この効果は永続的なものであり、このシナリオでは解除されない。
参、忍法【怪士・劣】の特例修得
『修羅草子』に宿る地獄忍の記憶と力が、あなたを修羅へと変貌させる。
『修羅草子』を持つ全てのキャラクターは、劣化した【怪士】(基.p119)を特例修得する。
この忍法で修得できる忍法は一つまでとなる。
「参」の効果で修得した【怪士・劣】は、『修羅草子』を所持していなくても失われない。
アボウ:「ひとつ。『修羅草子』は互いを求め彷徨いごとをし」
アボウ:「ふたつ。活殺自在は下手人の手にゆだねられ」
アボウ:「みっつ。『枯骨』それぞれが、地獄忍の秘技を手中におさむ」
アボウ:ぐるりと、あなたたちを見渡す。
アボウ:「『枯骨』の皆様。訴え申し出などはありんしょうか」
氷樫 楓雨乃:「ふむ...もしもの話ですが」恐る恐る手を上げる
氷樫 楓雨乃:「この儀式の続行を阻止しようとして地獄忍の力で自分の持っている絵巻を破壊したら」
氷樫 楓雨乃:「儀式は終わってしまうのでしょうか」
氷樫 楓雨乃:「破壊に限らず自発的な放棄とかでも良いですが...」
アボウ:首を振る。「『修羅草子』は、いまや枯骨のいのちと結びつきしもの」
アボウ:「枯骨のいのちある限り、破くことも燃すことも叶いし道理はありゃんせん」
アボウ:つまり、所持者自身の生命が、『修羅草子』の万全を保証しているということだ。
輔星クロエ:「ええっと、それじゃあ」手を上げる。
輔星クロエ:「繋ぎ合わせる、のは大丈夫なのか? それも持ち主が死んでしまうんじゃないのか」
アボウ:「『修羅草子』を繋ぐおこないは、あくまで草子の主人が他の枯骨にゆだねられるだけのこと」
アボウ:「嬰児の臍尾を繋ぎ変えしむるおこないであって、枯骨のいのちは無事でありましょうや」
アボウ:「但し」骨の面の、空洞のまなざしがクロエを見据える。
アボウ:「『修羅草子』がねがいを叶えしは、それを成せし枯骨だけ」
GM:ルールの補足です。
GM:『修羅草子』によって願いを叶えることができるのは、『修羅草子』を完成させる、と宣言した一人のみです。
アボウ:「ここに集いし各々がた、己が希いを捨てしむる愚か者はありやなしや」
春原 翼:「そんな馬鹿が」
輔星クロエ:「殺さずに済むなら、そんな手段を取るバカはいないだろ」
蝶野 紫:「……人殺しの汚名を背負わずに済むんなら、それに越したことはねえだろう」
蝶野 紫:「ただまあ、この姉ちゃんのハナシによれば、それを避けて願いを叶えるのはほぼ不可能って事だな」
蝶野 紫:「腐ってるなァ。誰だよ、こんな儀式を絵に描いた奴は」
春原 翼:「……珍しく気があったな」
氷樫 楓雨乃:「一つ分かるのは...これを描いた人は本当の地獄に堕ちたのでしょうね」クスクス
春原 翼:そんな馬鹿がいるものか、と。言い切ることはできず。
蝶野 紫:「何、口説かれてるアタシ?」
蝶野 紫:いやん、と身をくねくねとさせる。
春原 翼:「気味が悪い」
天堂夏音:「……マジで最悪の儀式だよね、ほんっと」アボウに吐き捨てる。
斗越 世蘭:「みんなせーので願いを諦めるか、じゃんけんで決めれば誰も死なないってことか」
斗越 世蘭:「そうする?」
春原 翼:「それで納得できるお利口な人間が」
春原 翼:「この女の誘いに乗ったとは思えんがな」
天堂夏音:「……」首を振る。「とりあえず、お互いの事情も儀式のことも知らずに殺し合ったらそれこそ思うツボだよ」
天堂夏音:「あたしは情報を集めてみる。殺し合いに乗りたくない人は、協力して」
天堂夏音:バックパックを背負い、店を出る。「コーヒー美味しかった」
輔星クロエ:「俺もそうする」席を立つ。
輔星クロエ:「殺し合う人間の事をよく知ってみろ」
輔星クロエ:「…楽しくないってわかるから、あなたもそう言ったんだろう」
輔星クロエ:カップの横に紙幣を置き、立ち去ります。
斗越 世蘭:肘をつきながらレモンスカッシュを啜っている。
氷樫 楓雨乃:苦笑しながら所在なさげに机の水滴をいじる
春原 翼:「……」
春原 翼:苦々しい顔で紙幣を取り。
春原 翼:「払い過ぎだ、馬鹿が」
蝶野 紫:「……気持ちのいいコだね」
蝶野 紫:やんなるな、とため息をつく。
斗越 世蘭:「……残ったヒト達は、止める気無い組?」
斗越 世蘭:「ま、いいか。調べればわかることだし……ね」
春原 翼:「少なくとも」
春原 翼:「譲る気はない」
氷樫 楓雨乃:「どうでしょうか...」
氷樫 楓雨乃:「まぁ、もし次に会っても問答無用で斬りかかって来ないと嬉しいです」
氷樫 楓雨乃:「長居しすぎちゃいましたね」
氷樫 楓雨乃:そう言い残しこの場を去る
春原 翼:「お前たちも飲み終わったら帰れ。今日は休業だ」
斗越 世蘭:「……」ジャケットのポケットを軽く漁る。
斗越 世蘭:「……ねえ、店長さん」
斗越 世蘭:「ココって電子マネー使える?」
GM:「天堂夏音」のキャラシートが開示されます。
GM:また、「アボウ」のハンドアウトが開示されます。
GM:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgICAzbeUywsM
■ハンドアウト:アボウ
アボウ。艶然飄々とした和装の女。牛と馬の仮面を被り、廓言葉で話す。
『漆天雷蟲』の「案内人」を名乗り、儀式の進行を取り仕切る。
参加者への補助や各種流派への隠匿処理、規則の裁定なども行う。
そのため、参加者は全員自動的にアボウの【居所】を獲得する。
【使命】:『漆天雷蟲』を完遂する。
輔星クロエ:半忍の効果でデータが未覚醒になっています。
輔星クロエ:現在【接近戦攻撃】と【星運】のみ覚醒している状態です。
GM:なるほどね~ 覚醒途中というわけ
GM:サイクル数は全部で三!
GM:このシーンでは、通常の「情報判定」「感情判定」「回復判定」に加え、もう一つできることがあります。
輔星クロエ:なにっ
GM:それは、街に溢れる絵鬼との「交戦」です。
GM:獄儀に伴い、町には修羅草子に由来する妖魔の「絵鬼」が溢れ出しています。
GM:それらを討伐すれば、修羅草子の活性化に必要な特殊忍具「鬼心丸」を獲得できることでしょう。
GM:この行動には手番を必要としません。
・「絵鬼」と戦う
「絵鬼」と戦うことができる。自分の手番のうち、好きな時に行える。
また、この行動に手番は消費しない。
好きな技能で判定し、成功すると疑似忍具「鬼心丸」を得る。
失敗すると、射撃戦ダメージ1点を受ける。
挑戦回数は1サイクル5回まで。挑戦回数はPC全員で共有される。
・疑似忍具「鬼心丸」
地獄にて生き延びた絵鬼の核が、形を変じた丹薬。
所持者が「忍具を消費する」効果を持つ忍法を発動するとき、
通常の忍具の代わりに「鬼心丸」を使用することができる。
「鬼心丸」を用いて忍術の指定特技の判定を行う場合、
その判定に+1のボーナスを得る。
輔星クロエ:手番は使わないのか
輔星クロエ:1サイクル5回まで……PCが5人しかいないから一人一回はできるのではないか…?
GM:そうです!一人一回は回って来る寸法ですね。
輔星クロエ:一人が同じシーンに二回以上できるわけではないということね
GM:イエス!
GM:他にもやることがあるからね
輔星クロエ:了解です~
輔星クロエ:あっ一応確認なんだけど
輔星クロエ:交戦は戦闘ではないのよね?
GM:そうです!メイン戦闘とは全く関係ない行動ですね。
GM:怪人戦とライダー戦は別です
輔星クロエ:オッケーです! わかりやすい喩えだな
輔星クロエ:じゃあ登場希望は……夏音ちゃんと斗越さん!
輔星クロエ:出てきてくれるかな?
斗越 世蘭:いーよ~~
輔星クロエ:やった~!
輔星クロエ:シーン表は何を使ったらいいかな?
天堂夏音:えへへ……しょうがないなあ
GM:フフフ……ジョジョ!シーン表を聞いたな!この俺にッ!!
GM:ということで紹介しましょう 「麓満シーン表」を
輔星クロエ:なっ何だってェーーー!?
GM:ダイスコマンドは「RT」!早速振るのだ!
輔星クロエ:RT チョヤッ(サボテンの名前)
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 11[5,6] → 11) → ゲームセンター『鬼が島』。古い観光地向けの旧式筐体が並ぶ。
GM:おっゲーセン
輔星クロエ:おっいいですね 斗越さんに遊んでてもらうか
斗越 世蘭:遊ぶぜ~
GM:ピシューン
輔星クロエ:先に交戦だけさせてもらって、逃げ込んできた感じにしましょう。
GM:はーい!では好きな特技で交戦判定どうぞ。
GM:失敗すると射撃戦1点!
輔星クロエ:うーん、そうだな
輔星クロエ:何なんだよ……この力は!の《怪力》で振ります
輔星クロエ:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗
輔星クロエ:はい
GM:くっクロエくーんっ!!!
GM:では……射撃戦1点をどうぞ……
輔星クロエ:まあまあまあ 演出的にね ちょうどいいからね
輔星クロエ:では器術で……
輔星クロエ:そして! これも狙い通りだったのさ!
GM:エッエッ
輔星クロエ:半忍には「覚醒表」というデータがある! 特定の条件を満たしたとき1D6を振り、対応する未覚醒のデータを覚醒させられるのさ!
GM:な……何ィッ
GM:こいつ……バトロワ巧者!
輔星クロエ:生命力の減少は覚醒タイミング「負傷」に該当するぜ!
輔星クロエ:というわけでふりまーす
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2
GM:ウオオオおお
輔星クロエ:自分の力が暴走し、周囲に被害を与える。シーンに登場しているキャラクター全員(自分も含む)に射撃戦ダメージ1点を与える。
輔星クロエ:おい!
斗越 世蘭:こら!
天堂夏音:クロエ野郎!
輔星クロエ:というわけで、データが覚醒せず何この(何なんだよこの力は)するだけになってしまったので
輔星クロエ:ここで【星運】!
輔星クロエ:1D6を振り直すことができます! 殴らないで!
輔星クロエ:振り直しますね~
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2
輔星クロエ:はい
斗越 世蘭:こら!!!!!!!
GM:?????
輔星クロエ:ざっとこんなもんよ
天堂夏音:ンモ~~仕方ないな
天堂夏音:奥義を使用します。
輔星クロエ:え?
斗越 世蘭:何っ
天堂夏音:『雷愛矛盾』《伝達術》の絶対防御/くらまし/防御低下。
天堂夏音:クロエくんの受ける射撃戦ダメージを1点軽減。
輔星クロエ:夏音……!
輔星クロエ:俺、お前のことが……
斗越 世蘭:ウチは~~~~😭
天堂夏音:強みがくらましだったばっかりに~~ッ
天堂夏音:ということで、仲良く全員で1点喰らいましょう
輔星クロエ:は~い 仲良し☺
天堂夏音:器術に受けます。以上!
斗越 世蘭:早速体術に受けます 許せねえ……
輔星クロエ:すみません……
輔星クロエ:では演出入りますね
GM:ゲームセンター「鬼が島」。古い観光地に散見される、レトロを通り越して若干老朽化の進んでいる遊戯施設だ。
GM:クレーンゲームにはふた昔前のマスコットキャラクターがまばらに詰められ、うつろな目でアーケードを眺めている。
斗越 世蘭:「……ふわぁ」肘をつきながら片手で筐体を操作している。
斗越 世蘭:「うーん……風情はある、んだけどなあ」
斗越 世蘭:窓の近くにある、古いアーケードゲーム。百円玉が軽く積まれている。
斗越 世蘭:もう片方の手でスマホを弄り、視線は2つの画面を行き来している。
斗越 世蘭:「あっ」ライフがなくなり、コンティニューのカウントが画面に出てくる。
斗越 世蘭:「……さって、どうするかなあ。考えろ~セランちゃん」
斗越 世蘭:伸びをしながら、何気なく窓の外に目を向ける。
輔星クロエ:始めは、車両が接近しているかのようだった。
輔星クロエ:店舗前の広い通り。ガラス戸の向こうに、赤い影が見える。
輔星クロエ:それが車でなく、巨大な鬼と、それと揉み合う男の姿であるとわかったとき──
輔星クロエ:ガッシャアアアン!!!
斗越 世蘭:「ちょっ」
輔星クロエ:「ぐえーーっ!!」
斗越 世蘭:「うぎゃーっ!!」
天堂夏音:「いだーーーっ!!」
輔星クロエ:──ガラス戸は弾け飛び、「鬼が島」の店内は名前通りの惨状となっていた。
輔星クロエ:「くそ、さっきみたいに力が出ない!」
輔星クロエ:額から血を流しながら立ち上がる。
輔星クロエ:「どうすればいいの夏音!?」
天堂夏音:「鬼ってふつうに、めっちゃ強いからね…!? ほんとはホイホイ関わったりしないの!」
天堂夏音:「えっと……イサナさんの教えてくれた印は、確か……」鬼を抑えつけながら、片手で印を組んで。
天堂夏音:「こう!」雷で包み込むように、鬼の首と四肢を一撃で焼き切る!
絵鬼:ば ぢィん!!
絵鬼:あなたが以前見たものとは違う、全身に刀のような形状の器官を生やした絵鬼は――その一撃でこと切れた。
天堂夏音:「……輔星くん、見た? 今のが、”奥義”」
天堂夏音:「どこまで自分の中の忍者と話してるかどうか解んないけど、忍者って必殺技みたいなモンがあってさ」
天堂夏音:「でも、気軽に見せちゃダメだよ。えっと……”情報は秘されてこそ価値がある”。これ、イサナさんが言ってた教えの一つ目ね」
天堂夏音:前進にうっすらとオゾン臭を纏わせながら、立ち上がる。
輔星クロエ:「そ、そうなのか…すごいな」
輔星クロエ:「また助けられたよ、夏音。ありがとう……ん?」
輔星クロエ:立ち上がろうとして、下敷きにしている少女がいることを発見します。
斗越 世蘭:「いっ……た……」
斗越 世蘭:「死んだ?死んでないよねウチ」
輔星クロエ:「あっ……」
斗越 世蘭:「なんか、脱落者ルーム的なとこじゃ……ゲホッ、ないよねここ」
輔星クロエ:「ご、ごめん! 大丈夫か!?」
輔星クロエ:「まだ脱落者ルームじゃないから安心してくれ!」
天堂夏音:「えっと……世蘭さん、だっけ。大丈夫?」
斗越 世蘭:「良かった……全然だいじょばないけど、一旦よかった。生きてて」
輔星クロエ:しゅんとしている。
輔星クロエ:「ごめん、わざとじゃないんだ……また鬼を見かけて、人を襲おうとしていたようだったから……」
斗越 世蘭:パタパタと砂埃を払い、ニット帽を被り直す
輔星クロエ:「引き付けようとしたら…こんなことに」老朽化を越えて廃墟と化した店内を見やる。
斗越 世蘭:「あちゃー。結構いい雰囲気だったのにね」
天堂夏音:「ほんっとお人好しだよね。あいつら、ほんとに強いのなんので……」そこまで言ってぎろりと世蘭さんを睨む。「別にそんなんじゃないよ」
斗越 世蘭:「おや?」
斗越 世蘭:「ほほーん」
斗越 世蘭:「おーけー、そんなんじゃない了解っと」スマホ片手に不敵に笑う
天堂夏音:「えっ?」目を丸くして。「あっ」自分の勘違いに気付く。「ああ~~っ……ごめんなさい……」顔を抑えてへたり込む。
斗越 世蘭:「で、そんなんじゃないお二人さんは、揃って鬼退治してたってワケね」
輔星クロエ:「退治…はまあ、成り行きでそうなんだけど」
輔星クロエ:「世蘭さん、あなたを探してたってのもある」
斗越 世蘭:「なるほどね。そんで諸共死にかけた……と」
輔星クロエ:「う…不用心だったよ」
斗越 世蘭:「貸し一個ね」指を立てる
天堂夏音:「反省してよね」
輔星クロエ:「は、はい…」両側から攻められて小さくなっている。
斗越 世蘭:「で、クロちゃんカノちゃんはウチを探して……どういう用件?」
輔星クロエ:「うん、この儀式が危険なのは本当なんだ。だからやっぱり、連携ができるようにしたくて」
輔星クロエ:「連絡先を交換したいと…世蘭さんが非常時に一番繋がりやすそうだから…」
輔星クロエ:スマホを取り出す。
斗越 世蘭:「ほほーん、目の付け所がいいですなあクロちゃんは」
天堂夏音:「情報収集って言ったら世蘭さんだよねって話はしててさ。あたしとも交換いい?」
斗越 世蘭:「全然ウェルカム。そういうコトなら敏腕ライターのウチに任せてって」
輔星クロエ:じゃあここで判定しましょう。
天堂夏音:ウオーッ
斗越 世蘭:頑張れーっ
輔星クロエ:ネットワークを作るという《人脈》で世蘭さんと感情判定をします。
輔星クロエ:いいかな?
GM:良いでしょう!判定をどうぞ!
輔星クロエ:よっしゃー
輔星クロエ:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗
GM:ホアアア
斗越 世蘭:そんな……
輔星クロエ:おい!!!!
GM:振り直しありますか?
輔星クロエ:このシーンになってから3以上の出目が出てない!
輔星クロエ:う~ん……
輔星クロエ:いや……振り直しはせずで……
天堂夏音:だが……仮にこちらに振り直しの手札があったとしたら!?
輔星クロエ:え!?
斗越 世蘭:なにっ
輔星クロエ:よ、よろしければ使っていただけないでしょうか…!?
天堂夏音:遁甲符を使用します。
輔星クロエ:何を渡せばいいですか!? 実印!?
輔星クロエ:あ、ありがとうございます……!
天堂夏音:フン……(腕組)
GM:それでは…振り直しをどうぞ!
斗越 世蘭:いい雰囲気じゃ~~ん
輔星クロエ:振り直します!!!!!
輔星クロエ:頼む!!!!
輔星クロエ:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功
GM:やったああああああああ!!!!!!!
輔星クロエ:AAAAAAAAAAAAAA!!!!
斗越 世蘭:うおおおおおおお
天堂夏音:シャイ シャイ シャイッ
輔星クロエ:ウィーアザチャンピオン
輔星クロエ:では感情表を振らせていただきます!
輔星クロエ:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
斗越 世蘭:フルデー
斗越 世蘭:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
輔星クロエ:あっやべ
天堂夏音:クロエくん?
斗越 世蘭:これが……恋?
輔星クロエ:ヤバい!
天堂夏音:あたしの遁甲符で……
輔星クロエ:これはそのう……QQQ.netの記事をあの後読ませていただいて……
斗越 世蘭:えっ、フォローしてくれた感じ?やった~~~
輔星クロエ:あーっすごい読ませる文章だなーと……ファンになっちゃうな~という……読者としての愛情です
GM:天堂夏音の忍具を1減少(2 → 1)
天堂夏音:ホッ
斗越 世蘭:フォロワー大好き♡
輔星クロエ:危なかった……
GM:では……感情も結べた所で 〆のロールをどうぞ!
輔星クロエ:「…よし。読み取れた」
輔星クロエ:あの後、激しい戦闘のせいか端末の電源が点かず、連絡先交換ができないかと思われた。
天堂夏音:ぱちぱちと指から電流。
輔星クロエ:しかし天堂夏音の雷の力により、端末を強制再起動し、事なきを得たのだ……!
輔星クロエ:「重ね重ね助かったよ…」
天堂夏音:「えへへ。いーんだよ、友達じゃん?」
斗越 世蘭:「よーし、これでいつでも連絡取れるね」
輔星クロエ:「夏音…」感動している。
斗越 世蘭:「連絡先ついでに、ウチの記事とSNSのフォローの方もよろしく!」
斗越 世蘭:「あとQQQ.net公式アカウントもね」
輔星クロエ:「ああ。俺も何かわかったら連絡するよ」
天堂夏音:「じゃあ、何か聞きたいことあったら私からも連絡取らせて貰うね。世蘭さん」ずいっと前に。
斗越 世蘭:「おおっ。……よろしく頼むよカノちゃんも」
斗越 世蘭:「そんじゃ、あとは若いお二人で……さらば!」言い逃げして去っていく。
輔星クロエ:「あっ……行っちゃった」
天堂夏音:「わかんない人だな~~」
輔星クロエ:「…夏音。もっと俺の知らないこと、教えてくれないかな」
輔星クロエ:「奥義とか…今みたいに守られてるだけじゃ、いけない気がするんだ」
輔星クロエ:「今度は、俺に守らせてくれないか?」
天堂夏音:「……」目を伏せる。「……うん。わかった」
天堂夏音:「でも、約束して」
天堂夏音:「クロエくんがそう思ってくれることも、守ってくれることも、凄く嬉しいけど」
天堂夏音:「死なないで。絶対」
天堂夏音:「あたしが半端に力の使い方を教えたせいで、クロエくんが死ぬのは……嫌だから」
輔星クロエ:死ぬ。先刻は力任せで、よく理解していなかった。
輔星クロエ:額の血を拭う。
輔星クロエ:「……ああ。わかった」
輔星クロエ:「約束する」
忍び冥鑑:壱
臨電勇魚
臨電勇魚は大正時代、全国に分立されていた御斎学園の前身である忍者養成校のいち女学生でした。
せめて勇ましさで男性に負けるまいと自らを「勇魚」と改名しまだ情報網も未発達な時代から全国の
「蛹」の保護に奔走しましたが、ある時死を恐れるあまり強力な妖魔から蛹を見捨てて逃亡してしまい、
あえなく蛹ともども妖魔に殺害されてしまいました。この時の経験から、せめてこの戦において自身と
同じ女学生天堂夏音だけは守ろうと覚悟し、全面的に力を貸していたようです。
忍遺影

GM:サイクル2:蝶野紫
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
蝶野 紫:交戦はどうするっかな~ 今回はやめておきます。
蝶野 紫:世蘭さんカモンしたいかな。感情結びたいわよ
GM:おおっ では世蘭さん……出ますか!
斗越 世蘭:出るよ~
GM:OK!ではシーン表をどうぞ。
蝶野 紫:やた~
蝶野 紫:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 2[1,1] → 2) → 麓満海岸。静かな砂浜に、波が寄せては返す。
蝶野 紫:ざざ~ん
蝶野 紫:出目こわすぎるな
GM:厄払いと思いましょう!
GM:麓満海岸。麓満の観光名所の一つとして名高い景勝地であり、観光シーズンには海水浴場として根強い人気が残る。
GM:しかしオフシーズンの今は、砂浜に流木や貝殻がまばらに残るのみであった。
蝶野 紫:「さっき通報があったよ。ゲームセンターにトラックが突っ込んだとか何とか」
蝶野 紫:流木に腰掛け、傍らの女子を見上げる。
蝶野 紫:「ちなみに、“鬼”だなんだってのは欠片もハナシに上がってこなかったな」
斗越 世蘭:「そーそー、困っちゃうよね。レトロなゲーセンのレトロ度が100倍マシマシになっちゃってさ」
蝶野 紫:「アタシらだけなら兎も角、巻き込まれた無辜の市民サマは溜まったもんじゃないさ。全く……」
斗越 世蘭:「……鬼、アボさんが”絵鬼”って言ってたっけ。アレが行方不明者の下手人なんじゃなーい?」
蝶野 紫:「うん、アタシもそう思う。あの姉ちゃんも怪しいっちゃ怪しいけど」
蝶野 紫:「進んで手を汚すタイプじゃねえもんな」
蝶野 紫:「どっちかっていうとそういう奴らを手のひらの上で転がしてケラケラ笑ってるカンジじゃねえ?」
斗越 世蘭:「ありそ~。『これよりゲームを始める……』って画面越しに言ってるタイプの和風版だもん」
蝶野 紫:「その手の映画、アタシはあんまりな……」ごそごそと肩がけのジャケットの懐をまさぐる。
蝶野 紫:先ほどコンビニで勝った未開封のタバコ。一本取り出して咥えてから。
蝶野 紫:「やる?」
斗越 世蘭:「たまに」
斗越 世蘭:「ウチの師匠が言ってたからね。『喫煙所は情報の宝庫だ』って」
蝶野 紫:あはは、と笑って。「間違いないね。アタシはしばらくぶりだけど……」
蝶野 紫:大きく吸い込んで、げほげほ、とむせる。
斗越 世蘭:同じく軽く咽る。
斗越 世蘭:「おっもくない?」
斗越 世蘭:「こんなん吸ってたら肺真っ黒けになるよ~?」
蝶野 紫:「っかしいな。アタシがあんたぐらいの頃はスパスパいけてたんだけど……」
蝶野 紫:涙が出そうになる。「……ちょっとね、聞きたいことがあってサ」
斗越 世蘭:「なあに刑事さん」
蝶野 紫:「さっきの店ン中じゃ話してなかったけど。アタシがずうっと目を付けている犯人が」
蝶野 紫:「この儀式に参加してるらしいってウワサをね」
斗越 世蘭:「ふうん……なるほど」
蝶野 紫:「専門外だってのは承知の上さ。それでも、情報やらネットやらに詳しい外からの記者さんなんて」
蝶野 紫:「その手のウワサは聞くに事欠かないだろう。もし、手がかりを見つけたら……」
蝶野 紫:言葉を切って、紫煙を燻らせる。
斗越 世蘭:「結構買ってくれてますなあ、ウチのこと」
斗越 世蘭:火のついたタバコは、指に挟まれたままじりじりと燃えていく。
蝶野 紫:「人を見る目はあるつもりさ。仕事が出来る、出来ない奴くらいはすぐわかるよ。この仕事をしていればね」
斗越 世蘭:「えへー、照れちゃう」
斗越 世蘭:「まあ、もちろん。協力したげるのは全然やぶさかじゃないね」
斗越 世蘭:「けど、そう。こーいうのって『取引』じゃん?」
斗越 世蘭:「刑事さんは、ウチに何してくれる?」
蝶野 紫:ふ~っ、と大きく煙を吐き出して。
蝶野 紫:「“みゆ”サンは、麓満の金魚まんじゅうがいたく気に入ったそうだ。それにしたって5箱は買いすぎだと思うがね」
蝶野 紫:「“徳田”サンは、飲み屋で酔っ払ったあげく、今気になっている女性のことでオイオイ泣いていたそうだよ」
蝶野 紫:「絡み酒だなありゃ」
蝶野 紫:「とまれ、この街で活動するンなら……“お蝶さん”の耳に入らねえネタの方が少ねえ」
蝶野 紫:「あんたの欲しいものは、アタシも提供できるってこと。どう?」
斗越 世蘭:「なるほどなぁ……」手を海の方へ伸ばす。遠くの雲と紫煙が重なる。
斗越 世蘭:「さすが地元の刑事さんってわけだ」
蝶野 紫:に、と口元だけで笑みを作り、彼女の様子を具に観察する。
蝶野 紫:ではここで……世蘭さんに感情判定を試みるぜ
GM:ムムッ
蝶野 紫:指定特技は《千里眼の術》だ! このアタシの目から逃げられる道理なし
GM:良いでしょう!では蝶野・アイで判定をドウゾ!
蝶野 紫:SG#2>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功
蝶野 紫:オシ!
斗越 世蘭:さす蝶
GM:OK!(ズドン!)
蝶野 紫:ほな……感情表ふりますかァ
蝶野 紫:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)
斗越 世蘭:ET
ShinobiGami : 感情表(3) → 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
蝶野 紫:愛多き女?
斗越 世蘭:博愛の女か?
GM:おい!愛多き女
斗越 世蘭:ウチみんなラヴだぜ
蝶野 紫:まあ怒る道理はないし友情やね ネタ探し組
斗越 世蘭:「……おーけー、乗った。ウチも地元に強い人が仲間だとめちゃくちゃ助かるしね」
蝶野 紫:その返答を聞き、うんと頷いたあと。身の奥底から繋がる力と力。
蝶野 紫:己の持つそれと、彼女の持つそれが、確かに“繋がった”実感があった。
蝶野 紫:「ありがとさん。しかし……妙な力を持っちまったもんだ」
蝶野 紫:「警察やら記者やらは商売上がったりだね、これじゃ」
斗越 世蘭:「いやいや、だからこそ腕が鳴るってもんじゃない?」
斗越 世蘭:「それに、"妙な力"なんてオカルトはウチの専門分野ですからね」ふふん、と胸を張る
蝶野 紫:「オカルトね」
蝶野 紫:すくりと立ち上がり。「そういうのに詳しそうなお嬢ちゃんもいたね」
斗越 世蘭:「地元大学のおねーさんね。是非とも取材したいんだけどな~」
蝶野 紫:態度こそ朗らかながらも、何処か暗い炎が目の奥に見えた女の子だった。
蝶野 紫:気をつけたほうがいいかもね、という言葉を飲み込んで。誰に対して言える義理でもねえか、と結論づける。
蝶野 紫:「この“紙”が、あのアボウ姉ちゃんの言う通りなら」
蝶野 紫:「否が応にもまた会えるだろうさ。また連絡するよ」
蝶野 紫:「……セラちゃんって呼んでいい?」
斗越 世蘭:「……えっ」
斗越 世蘭:「いーよいーよ、じゃあウチもお蝶さんって呼んじゃお」えへへ、と笑いながら肩をつつく
蝶野 紫:己を責め立てるような、頭の中の声を無視し。にんまりと笑って。
蝶野 紫:この女の子が。どうかアタシの殺人鬼じゃないようにと。寒空の下で祈った。
GM:シーン表と、行動の宣言をどうぞ。
GM:また、「交戦」をするかしないかを選べます。
氷樫 楓雨乃:は~い
氷樫 楓雨乃:まずはアボウの情報を抜きます、交戦もします。
氷樫 楓雨乃:魔王流として____
氷樫 楓雨乃:rt
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 8[2,6] → 8) → 麓満ロープウェイ。展望台や秘宝館に通じている。
氷樫 楓雨乃:秘宝館!
GM:ロープウェイですね!
GM:密談にはもってこいの場所だ
斗越 世蘭:秘宝館……もしかして、エッチな館?
氷樫 楓雨乃:正しい推測
GM:では、お好きな特技で「交戦」もどうぞ。
GM:成功すると「鬼心丸」一つがもらえるよ。
氷樫 楓雨乃:では刀術で、鞍馬のベーシックアーツだ
GM:ズバーッ
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:刀術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[1,3] → 4 → 失敗
氷樫 楓雨乃:はわわっ
GM:な……何だあっ
GM:振り直しなどはありますか?
氷樫 楓雨乃:そのままの結果を通します
氷樫 楓雨乃:甘んじて受けよう
GM:OK!では射撃戦1点をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:忍術潰します
GM:麓満ロープウェイ。山頂の秘宝館と展望台に通じる、古いゴンドラ式の滑車車両だ。
GM:近年では山頂まで続くエレベーターが整備され、ほとんど利用する者はいない。
GM:麓満海岸を見下ろしながら、ロープウェイはゆっくりと山頂まで登っていく。
氷樫 楓雨乃:風情を楽しむ、あるいは景観を写そうとするものならあえてロープウェイを使うものもいる
氷樫 楓雨乃:逆に行ってしまえば目的意識がある者しか利用しないといった方が正しいか
氷樫 楓雨乃:「あら、世蘭さん...奇遇ですね」
斗越 世蘭:「おっ、文系女子大生」
斗越 世蘭:手をひらひらと振る。
氷樫 楓雨乃:右手を上げようとして動かないのを思い出し利き手と逆の手を振る
氷樫 楓雨乃:「取材ですか?」
斗越 世蘭:「んー、まあそんなとこ?」
斗越 世蘭:「麓満はいいねえ、ネタ探しに事欠かなくて」
氷樫 楓雨乃:「観光地ですからね~...だからですかね」
氷樫 楓雨乃:「割と観光で来る人には見せない部分とかもあるんですよ」
氷樫 楓雨乃:「二面性といいますか...資料館でも裏に置きっぱなしで表には出さない文献とか」
氷樫 楓雨乃:「....ご一緒しても?」ロープウェイを指さす
斗越 世蘭:「……なるほどね。ウチ的にもお話できたら嬉しいなって思ってたんよね」
氷樫 楓雨乃:「あら、嬉しい限りです」目を細め、スカートを手でずらしながらゴンドラへ座る
:扉が締る
氷樫 楓雨乃:「世蘭さんは取材の方順調に進んでますか?」
斗越 世蘭:「んー、まあね。色々聞けてていい感じっちゃあいい感じ?」
氷樫 楓雨乃:「いいですね~、私もちょうど修羅草紙の事を卒論で調べてまして」
氷樫 楓雨乃:「私のお話できる事でしたら協力しますよ」
氷樫 楓雨乃:「例えば...アボウの事とか」
斗越 世蘭:「おお~」
斗越 世蘭:「確かに、一番謎だよね、アボさん」
氷樫 楓雨乃:「はい、まずアボウという存在について一般的な事から」
氷樫 楓雨乃:「アボウ...漢字では"阿傍"...こう書くのですが」メモ帳にシュッシュッと文字を書き
斗越 世蘭:頭を近づけてメモ帳をぐいっと覗き込んでいる
氷樫 楓雨乃:「ザックリ言うと地獄の鬼...獄卒ですね」
氷樫 楓雨乃:「面白い事にこの阿傍という存在は仏教の文献にはほとんど出てきません」
氷樫 楓雨乃:「主に出てくるのは日本の説話や表現が主なんです」
氷樫 楓雨乃:「そして地獄といえば仏教における地獄は八大地獄として有名ですが修羅草紙における地獄の数は6個」
氷樫 楓雨乃:「...この儀式は仏教形態から独立したモノである可能性が高いんですね」
斗越 世蘭:「ほーん……。つまるところ、閻魔様がいるタイプのアレとはまた別って感じなんだ」
氷樫 楓雨乃:「はい、そしてここからが肝要なのですが....」
氷樫 楓雨乃:「世蘭さん、刑事さんやクロエくんとも仲良くされてますよね」
氷樫 楓雨乃:近寄った少女の手首にそっと指を添える
斗越 世蘭:「そーだね、調査仲間みたいな……」
斗越 世蘭:「……?」
氷樫 楓雨乃:「私も加えていただけませんか?」
氷樫 楓雨乃:「メリットとして先ほどより踏み込んだ情報をお渡しできます」
斗越 世蘭:「ふーむ……」
斗越 世蘭:「確かに、地元の伝承に詳しいコがパーティインしてくれるのはだいぶ助かるかもね」
氷樫 楓雨乃:ではここで秘密判定します! 答えは結果の後で...!
GM:アボウの秘密ですね。では、判定をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:言葉には人の本質が宿る、言霊術で
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功
氷樫 楓雨乃:ヒィ~ン
氷樫 楓雨乃:こわいよ
斗越 世蘭:やった~
GM:お……おお!ではぴったし成功!
GM:アボウの秘密をお渡しします。Now loading……
GM:お渡ししました!
氷樫 楓雨乃:確認いたします!
氷樫 楓雨乃:これは...ヤバいぞ!?
斗越 世蘭:ワクワク~~~
氷樫 楓雨乃:確認しました...
GM:では……〆のロールをどうぞ!秘密の受け渡しも自由にしていいよ
氷樫 楓雨乃:は~い!
:手帳の氷樫 楓雨乃の書いた”阿”の文字が震える
阿:『ア、ボ.....ウ” アボウ....』
氷樫 楓雨乃:「ふむ、先払いです」
氷樫 楓雨乃:「世蘭さんに差し上げますよ。別に反故にしても怒りませんので」
氷樫 楓雨乃:そう言い彼女の耳元にアボウの秘密を囁く
斗越 世蘭:「……わお、随分気前いいじゃん」
氷樫 楓雨乃:秘密を渡します
斗越 世蘭:「ま、ウチは貰えるものはありがたく貰う主義なんで」
GM:では、斗越さんと、感情を結んでいる蝶野さん・輔星くんの元にも【秘密】が送られます。
GM:送りました!
蝶野 紫:アアッ!?
輔星クロエ:うおおお!?
GM:ゲヘヘへ
氷樫 楓雨乃:へへへ...仲良くしようや...
斗越 世蘭:オアアア
斗越 世蘭:これは有益情報 有能JD同盟を組みましょう
氷樫 楓雨乃:やった!
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、別に借りは返せる時で構いませんから」
:ロープウェイが山頂へと止まり扉が開く
氷樫 楓雨乃:「少しだけ忙しくなりそうですね...お互いに」
斗越 世蘭:「……だね。こりゃあノンビリしてられないぞっと」
斗越 世蘭:フノちゃん、お蝶さん、クロちゃんに出てきてもらっちゃいます
蝶野 紫:にゃんぱす~
斗越 世蘭:そして、します 交戦を
GM:OK!「交戦」の有無とシーン表の判定もどうぞ。
GM:おっ 戦うのかい!
輔星クロエ:がんばれ~
蝶野 紫:修正いる?
氷樫 楓雨乃:エア感情”愛情”を送りますよ~(データなし)
斗越 世蘭:そのために二人呼んだぜ 1個分を交戦に、もう1個を情報にもらいたいため
GM:卑しい女!
蝶野 紫:クッ……忍具獲得はうれしくはないが この先の判定を見据えるとな~?
蝶野 紫:ほなじゃあお先にお蝶さんが+1あげるわね
斗越 世蘭:やった~
輔星クロエ:たのんます
斗越 世蘭:SG+1>=5 (判定:壊器術)鬼がナンボのもんじゃい 壊せば一緒や
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 4[1,3]+1 → 5 → 成功
斗越 世蘭:あぶなすぎ
GM:ヒョ……
氷樫 楓雨乃:こわ~
GM:やっぱ感情って神だわ
輔星クロエ:ヤバイって!
蝶野 紫:あぶね~!
斗越 世蘭:ほいでシーン
斗越 世蘭:rt
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 9[3,6] → 9) → 麓満海岸展望台。山頂から広大な麓満海岸を一望できるフォトスポット。
GM:では鬼を討伐完了!斗越さんは「鬼心丸」を一つ獲得します。
GM:そして展望台ですね。
斗越 世蘭:きれいにつながったな
斗越 世蘭:おにこころわーい
斗越 世蘭:忍具2→3
GM:では、描写に参りましょう。
GM:麓満海岸展望台。ロープウェイに運ばれた山頂にて、麓満海岸を一望できる景勝地である。
GM:海岸を抱くようにして建てられたビーチやホテル、民宿や旅館が望め、麓満の旧愁とした旅情を感じることができる。
斗越 世蘭:「いやー、マジで」明らかに息を切らせて疲労している。
斗越 世蘭:「ウチにくっついた地獄忍クンは戦う気あんのかってカンジ」
斗越 世蘭:「おかげでウチは知恵と勇気を振り絞って、なんとか鬼を撃破したってワケ」
斗越 世蘭:展望台のテラスで、”調査隊”メンバーに向けて愚痴っている。
GM:斗越世蘭が撃破した「絵鬼」は、鯱や海豚のような海棲生物の特徴を持った「絵鬼」であった。
輔星クロエ:「いや、すごいよ……世蘭さん!」
輔星クロエ:「力押しだけじゃ勝てないんだな…」
蝶野 紫:「輔星サンと天堂サンも連中とやりあったんだってね」
蝶野 紫:「一人で追っ払えただけ大したモンだよ」
輔星クロエ:「う、うん……俺は二人がかりでなんとかだったな」
斗越 世蘭:「へへっ、まあオカルトライターとして場慣れしてますし?」
斗越 世蘭:「熊から逃げ切ったことあるもんね」
蝶野 紫:「しかし……」氷樫さんに軽く会釈してから。
蝶野 紫:「氷樫サンからセラちゃん伝で得た情報は、耳にしちまったけど……」
氷樫 楓雨乃:ニコニコしながら3人を見ている
輔星クロエ:(なんで笑っていられるんだ……?)
輔星クロエ:「思ってたよりも深刻、というか」
輔星クロエ:「俺たちだけの話ではなくなってるみたいだ」
斗越 世蘭:「……実際ね、鬼は他に任せちゃおっかなって思ってたけどさ」
斗越 世蘭:「流石に目の当たりにしちゃうと、こう……ね?」
斗越 世蘭:「ま、セランちゃんは修羅場潜って生き延びてきたラッキーガールですから」
氷樫 楓雨乃:「そういえば...店長さんには伝えます?」
斗越 世蘭:「ん~、悩ましいトコだよね」
斗越 世蘭:「『俺には関係ない』……って言いそうじゃん?」声真似
輔星クロエ:「ううん…でも、伝えた方がいいんじゃないか?」
蝶野 紫:否定できないと言うように神妙な顔つきでこくりと頷いて。
氷樫 楓雨乃:「そ、そうでしょうか...一応地元の方ですし」
氷樫 楓雨乃:「あんな頑なになったのも切実な事情があるのかも...なんて」
斗越 世蘭:「ま、その辺は各自判断ってことで」パン、と手を打つ
斗越 世蘭:「ウチが行って門前払いにされるならまだしも」
斗越 世蘭:「目が合った瞬間戦いを仕掛けられたらコワイし?」
氷樫 楓雨乃:「へぇ...ならこの3人はある程度気が許せるってことなんですねぇ~」
氷樫 楓雨乃:ぎゅっと少女を背後から抱きしめながら首に顎を置こうとする
斗越 世蘭:「フノちゃん近くね?なに、ウチのこと気に入ったんー?もーう」
斗越 世蘭:えっへっへ、とデレデレしている。
蝶野 紫:「随分と仲良くなったもんだ」ふふ、と笑みを零して。
蝶野 紫:「まあ、アタシは輔星サンと同意見かな。機会があれば話すべきだとは思うね」
輔星クロエ:「みんなが難しそうなら俺が行くよ。話は聞いてくれそうだし」
蝶野 紫:「アボウは……アタシたちの願いを叶えるべく生まれた、“カミサマ”なんかじゃないってのは。これで分かったんだからサ」
斗越 世蘭:「よし、じゃあクロちゃんが渉外担当ってことで」
氷樫 楓雨乃:「クロエくんなら店長さんとも物怖じせずにおはなしできそうですね」
斗越 世蘭:びしっと指差す
輔星クロエ:「うおっ」
斗越 世蘭:「頼むよネゴシエーター」腕を組んで大げさに頷く
斗越 世蘭:「……で」
斗越 世蘭:「みんなを集めたのは、別に顔合わせのためだけじゃあないんだな」
斗越 世蘭:ここで秘密を調べたいと思います
GM:オオッ
GM:対象は!
氷樫 楓雨乃:ドキドキ
斗越 世蘭:安心院儚子さんです
蝶野 紫:ほえ~!
輔星クロエ:なんと!?
GM:はい。では、安心院儚子のハンドアウトですが
GM:現在、情報収集の対象にすることができません。
斗越 世蘭:なんと~~
氷樫 楓雨乃:えぇ~~!?
輔星クロエ:アレレ~? おっかしいぞ~?
斗越 世蘭:対象不適正ってワケだ
蝶野 紫:だにぃ!?
GM:誰か他の人が、秘密を調べるためのカギを担っているかも知れませんね。
斗越 世蘭:だとしたら……第2候補に行く
GM:オオッツ
斗越 世蘭:天堂夏音ちゃんを調べます
輔星クロエ:おおっ
天堂夏音:えっあたし!?
GM:天堂夏音の秘密は問題なく調べることができます。判定をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:夏音ちゃんも殺人鬼じゃないだろうな...
輔星クロエ:夏音の【秘密】はとても気になっているので愛情の感情修正します! 達成値+1!
天堂夏音:も~!!クロエく~ん!!
斗越 世蘭:やったー!
蝶野 紫:愛だよ
斗越 世蘭:SG+1>=5 (判定:盗聴術)記者スキル 盗聴
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 4[1,3]+1 → 5 → 成功
輔星クロエ:危ないwwww
斗越 世蘭:こええええ
蝶野 紫:おいtekey!
斗越 世蘭:クソブログになるところだった
輔星クロエ:なんなんだよこの出目は!?
GM:いかがでしたか?
氷樫 楓雨乃:ひぇぇ~
GM:では、秘密をお渡しします。
GM:では、お三方には秘密をお渡ししました。
蝶野 紫:うけとりました
輔星クロエ:これは……
斗越 世蘭:もろたで
GM:オホホ……
GM:氷樫さんへはお渡ししますか?
斗越 世蘭:これは多分梟雄していいやつだな
輔星クロエ:渡さなくても……ええんちゃいますのん
蝶野 紫:火達磨に!?
氷樫 楓雨乃:一体何が...
蝶野 紫:まあクロエくんとしてはな…
斗越 世蘭:どうするかだな ここで貸し借りナシにするか否か
氷樫 楓雨乃:ふふ...借りを持ち続けてもいいんですよ
GM:現代には珍しい荒々しい性格の持ち主です
斗越 世蘭:いや、ここで渡しとくことでフノちゃんとの好感度を維持しておくか
斗越 世蘭:クロちゃんの好感度は下がるが……すでに感情が結ばれているからな
氷樫 楓雨乃:www
GM:お前は……ハーレム系記者!
蝶野 紫:愛にできることはまだあるかい?
斗越 世蘭:ビガミってギャルゲなんだよね
輔星クロエ:おんぎゃ~
斗越 世蘭:ということで渡します
氷樫 楓雨乃:ありがと!
GM:では…お渡ししました
氷樫 楓雨乃:確認しました!
GM:では、〆のロールをどうぞ。
斗越 世蘭:「記者としては、やっぱ色々調べちゃうワケよ」クロエくんの方を見て
斗越 世蘭:「いい雰囲気だったのもあるし?ロマンスってなんだかんだ数字回るんだよね」
輔星クロエ:「は……」息を飲む。
輔星クロエ:「夏音が、そんなことを考えてたって言うのか!?」
斗越 世蘭:「いや、だいぶわかりやすくなかった?」ねー、と他の二人に
輔星クロエ:「俺は…どんな顔をしてアイツに会えば……!」
輔星クロエ:頭を抱えている。
蝶野 紫:ばつが悪そうに頬をかく。
氷樫 楓雨乃:「あらあら...」口に手を当てながら
氷樫 楓雨乃:「ん~、でも少し気になりますね」
斗越 世蘭:「お、フノちゃんにも教えたげよ」
斗越 世蘭:耳元でこしょこしょ
氷樫 楓雨乃:「あらあら...」微笑ましそうにクロエくんを見る
輔星クロエ:「全員の視線が妙に刺さる……!」
斗越 世蘭:「いいねえ~、若いね~」同い年である
蝶野 紫:「あ~……なんだ」
蝶野 紫:「ここの麓に、美味しいあんみつを出す店があるんだけど……氷樫サン、セラちゃん」
蝶野 紫:「甘いの好き?」
斗越 世蘭:「えっ、チョー好き!」
氷樫 楓雨乃:「ちょ、ちょうど甘いモノが食べたくなってきたところなんですよ~」
蝶野 紫:うん、と頷いて。「輔星サンは……どうする?」
輔星クロエ:「えっ、いや…夏音に宿に荷物置きに行ってもらってるから」
輔星クロエ:「一旦……戻る……かな」
蝶野 紫:「そっか」健闘するように肩をぽんと叩く。
斗越 世蘭:「隅に置けませんな~」このこの、と肘でつつく
輔星クロエ:「なんなんだよう!」
氷樫 楓雨乃:「頑張ってくださいね...この街には秘宝館もありますし」下世話
輔星クロエ:「秘宝館……?」
輔星クロエ:「い、いや。とにかく秘密を知ったとしても」
輔星クロエ:「今までと変わるところは無いよ! 俺はもう行くから!」
輔星クロエ:すたこらさっさ
斗越 世蘭:「へへっ……」ひと仕事終えた空気を出しながら鼻の下を擦る
斗越 世蘭:「あっ、お蝶さんとフノちゃんはお店に先行ってて。せっかくだし写真撮っとこうと思ってさ」
蝶野 紫:「おっけ。じゃ行こっかァ」
氷樫 楓雨乃:「わかりました...先注文してますね」
斗越 世蘭:その背を見送る。
斗越 世蘭:麓満の景色を見下ろすその顔は、打って変わって無表情なそれだ。
斗越 世蘭:「……まだ全然足りてない、か」
斗越 世蘭:「ホント、忙しいったらありゃしないね」
GM:シーン表と行動の宣言、「交戦」の有無をどうぞ。
春原 翼:シーン表ね~
春原 翼:13.安心院画房を指定します。
春原 翼:儚子さんには出てもらいたい、というか多分居るよね
安心院儚子:ふふふ 翼くんの儚子はいますよ~
春原 翼:鬼との交戦はこのタイミングじゃないとダメですっけ?
GM:そうですね。このタイミングでお願いします。
春原 翼:うーん、現状だと正直状況わかってなくて正しいのかわからんけど……
春原 翼:絵鬼が暴れてて放っておける人間でもないしな……戦います
春原 翼:針術で判定
春原 翼:sg>=5 判定:針術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
春原 翼:よし
GM:OK!では絵鬼を撃破し、翼さんは「鬼心丸」をひとつゲットします。
GM:では、安心院画房のシーンに入りましょう。
GM:安心院画房。地獄絵画家・安心院儚子のアトリエだ。
GM:彼女の描く、独特な『地獄』の連作は国内・海外で高い評価を得ており、彼女自身の体調を抜きにしても売れ行きは上々だった。
GM:清潔な画房には、仄かに甘く酩酊感を与えるインクの香りが漂っている。
春原 翼:珈琲の苦みある香りとは正反対のそれ。
春原 翼:同じ程度には慣れている。
春原 翼:ひどく狼狽した様子でアトリエ内を見回す。
安心院儚子:「翼くん?」アトリエの奥からひょこりと、顔を出す。頬に赤いインクが付いている。
安心院儚子:「どうしたの、そんなに慌てて。お医者様から退院許可は頂いたのよ」
春原 翼:「儚子……!」
春原 翼:ほっと息をついて。
春原 翼:「だからって、連絡もなしに出歩くのはよしてくれ」
春原 翼:「また倒れたらどうするんだ」
安心院儚子:「ごめんなさい」珍しく素直に目を伏せる。「どうしても描いておきたい絵があったの」
安心院儚子:言って、イーゼルを運んでくる。
春原 翼:「新しい絵か?」
安心院儚子:頷く。
安心院儚子:一面に、赤と黒のインクがせめぎ合う絵だ。
安心院儚子:炎に包まれた街で、血にまみれた六人の鬼が喰らい合っている。
安心院儚子:その中心に、肩を寄せ合って座り合う一組の男女がいた。それだけが、はっきりと白いインクで描かれている。
安心院儚子:「私の思う一番きれいなものを描いたの。元気なうちに、少しでも残しておきたくて」
春原 翼:「また、今回も……」
春原 翼:数秒考えて。
春原 翼:「……独特だ」
春原 翼:すこし、悔しそうな申し訳無さそうな顔をする。
安心院儚子:「ふふ。良いのよ、そんな顔しなくても」
安心院儚子:「翼くんはそのままでいてくれればいいんだから」
春原 翼:「悪い。……やはり絵のことはわからない」
春原 翼:「……」
春原 翼:「わかりたいとは」
春原 翼:「思ってるんだ……」
安心院儚子:「わかってる」
春原 翼:言ってから、少し照れたように顔を背ける。
安心院儚子:「そう思ってくれるのが、一番嬉しいのよ。知ってるでしょう?」
安心院儚子:「何事も全部解り合える、なんて嘘つきより」
安心院儚子:「解らないけど解ろうとしてくれるひねくれものが、私は好き」
春原 翼:「……覚えてるもんだな」
春原 翼:「俺が最初にわからないって言って」
春原 翼:「わからないけど、わかりたいから……」
春原 翼:「……そうなんだと思う、とか」
春原 翼:「ガキみたいな告白したときにそう言ってただろ」
安心院儚子:「ふふ」言葉には答えず、けれど柔らかく微笑む。
安心院儚子:「私も珈琲のことは解らないけど、最近練習を始めたの」
安心院儚子:「解りたいと思って。よければ、採点してくれない?」
安心院儚子:安心院儚子のアトリエに、彼女には”わからない”はずのサイフォンがあること。それが何よりの答えだった。
春原 翼:「飲みたい」
春原 翼:自分のために用意された大きな椅子に座り込んで。
春原 翼:「……待ってる」
安心院儚子:「承りました、お客様」
安心院儚子:冗談めかして舌を出す。
春原 翼:「俺より接客が上手いのはよしてくれ」
春原 翼:くす、と。珍しく、誰でもわかるように笑う。
安心院儚子:「……そういえばこの間、お店にお友達を呼んでいたみたいだけど」こぽこぽ、と。サイフォンの音がアトリエに響く。
安心院儚子:「私にも紹介してくれないかしら? 翼くんとお付き合いしてくれるお友達なんて、私気になってしまうわ」
春原 翼:「友達じゃない」
春原 翼:ムスッとした表情で。
安心院儚子:「あら」くすりと笑う。「返事が早いわね」
安心院儚子:ソーサーにカップを載せ、応接テーブルまで持っていく。
安心院儚子:果実の香りが豊かなキリマンジャロコーヒーだ。あなたの好み通り、ミルクも砂糖もついていない。
安心院儚子:「どうかしら?」
春原 翼:「ありがとう。いただきます」
春原 翼:珈琲に口をつけて。
春原 翼:「……儚子」
春原 翼:「最近、夜中。出歩いてるだろう」
安心院儚子:「……ごめんなさい。着想が欲しくて」
安心院儚子:「この街、とても美しい場所が沢山あるから。翼くんを心配させたくなかったのよ」
春原 翼:「心配……するよ」
春原 翼:「側に居て、倒れたら。心配するけど」
春原 翼:「側に居られないほうがずっと嫌だ」
春原 翼:「外に出るなとは言わないから、人の少ない時は俺を呼んでくれ」
安心院儚子:「……解ったわ。心配してくれて、ありがとう」困ったように、銀のティースプーンを弄る。
春原 翼:「………」
春原 翼:「それだけなんだな?」
安心院儚子:「……? ええ、それだけよ」
春原 翼:「絵のために着想が必要で……それだけ、なんだよな?」
安心院儚子:「ごめんなさいね。随分心配させちゃってるみたい」くすくすと笑う。
安心院儚子:「浮気なんかじゃないわよ? 私が翼くん以外の男のひとに靡かないの、一番知ってるでしょう」
春原 翼:「そういう、ことじゃ……ないが」
春原 翼:秘密がある。俺には。彼女に言えないことが。
春原 翼:同じように、彼女にもあるのかもしれない、と。
春原 翼:これは、後ろめたい事がある故の疑心暗鬼だろうか。
春原 翼:《調査術》で安心院儚子さんの秘密を調べます。
安心院儚子:可能です。判定をどうぞ。
春原 翼:sg>=5 判定:調査術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗
安心院儚子:まあ♡
春原 翼:神通丸を使用。
春原 翼:sg>=5 判定:調査術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功
春原 翼:ふう
安心院儚子:躊躇いすぎ!!!
春原 翼:迷ってんだよ
春原 翼:察してくれ
安心院儚子:では、安心院さんの【秘密】をお渡しします。
斗越 世蘭:今……【秘密】を獲得しましたね
GM:チュミミィーン……
斗越 世蘭:【離業】の効果で、シーン外から【視奪】を使用したいです
GM:お渡ししました!
GM:オオッ
GM:翼ァ~~~~ッ!!!スタンド使いの襲撃を受けているぞォーーッ!!!
GM:OKです。では忍具を消費のうえ、判定をどうぞ。
輔星クロエ:忍具は使わないですよ!
GM:なにっ
輔星クロエ:【離業】の忍具消費効果は盾にした集団戦の忍法を回復させるときなので!
斗越 世蘭:なぜか別の効果がひとまとめになってるのだ
GM:たまげたなあ
斗越 世蘭:狂い忍法
蝶野 紫:冒企の記載がわるいんじゃないか?
GM:では判定だけどうぞ!!
斗越 世蘭:あい!
斗越 世蘭:SG>=5 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功
斗越 世蘭:いただき
春原 翼:成功しちゃったか~……
春原 翼:できればこれ私が独占したかったがな~ 恋人の秘密
斗越 世蘭:そういうのを暴き立てるのが記者の役目っしょ
GM:では、氷樫さん以外の皆さんにこの秘密が伝わりますね。
GM:お渡ししました。
蝶野 紫:うけとりました なんだこれはあ
斗越 世蘭:もらいました~
春原 翼:確認してます。
春原 翼:はい。
春原 翼:大丈夫です。
春原 翼:大丈夫です
安心院儚子:大丈夫? おっぱい揉む?
春原 翼:やっ
春原 翼:やめなさいっ
安心院儚子:www
春原 翼:ほんとに叱るからなそれは!!
安心院儚子:くすん
GM:では、〆のロールをどうぞ!
春原 翼:「……」
春原 翼:「ああ。わかってる。ごめん」
春原 翼:これ以上はやめよう。
春原 翼:隠してることがあるのはこっちも同じだ。
春原 翼:知りたいと思うことと、信じることは両立すると思う。
春原 翼:だから──
:「臆病者」
春原 翼:声が、聞こえる。
:「相手の為に──なんてお涙頂戴してんじゃないよ」
:「知るのが怖いだけだろう?」
:「お前が怖いだけのことを、さも優しさであるかのように」
:「かわいいねえ」
春原 翼:笑い声が。嘲笑が。
:「じゃあ、臆病者の翼君のために」
:「俺が教えてあげるよ。親切だから!友達だから!」
:「ああ──」
:『お前にもだぞ』
:それは、頭の中ではなく。
:確かに空気を震わせた。
春原 翼:「な、にを……!」
安心院儚子:「――」
:『よぉってらっしゃい!見てらっしゃい!あ、見えないんだっけ?あは、あはは!』
:『この女!春原翼君の恋人、死病を患った可愛そうな女の子!』
:『安心院儚子ちゃんの、可愛らしい秘密はねえ──!』
春原 翼:「やめろ」
:嘲笑とともに。
春原 翼:「やめろ!」
:止まらない。
春原 翼:「やめろ──!」
:全てが、明らかになる。
:『アハ──アハハ!アハハハハアハ!』
:『ハァ~……』
:『た~のしっ!』
:全てを言い終えて、それきり声は消える。
安心院儚子:「…………翼くん」
春原 翼:「………」
春原 翼:顔面は蒼白で。
安心院儚子:「別れましょうか、私たち」
春原 翼:「儚、子……」
春原 翼:声はかすれきっている。
安心院儚子:「もう、迷惑はかけたくないの」
春原 翼:「よせ」
安心院儚子:「大丈夫よ。翼くんは、翼くんのしたいようにしてくれていいから」
春原 翼:「やめてくれ……!」
安心院儚子:「それがあなたの選択だったら、私は受け入れるわ」
春原 翼:子供のように頭を抱える。
春原 翼:「ずるい……ずるいよ、儚子……」
春原 翼:「俺に、」
春原 翼:「俺に、そんな」
春原 翼:「そんなの、選べって言うのかよ……!」
安心院儚子:「私、翼くんには翼くんのままでいて欲しいから」
安心院儚子:「きっと、あなたを殺すよりもずっとひどいことを選ばせていると思う。でもね」
安心院儚子:地獄のキャンパスに囲まれたアトリエの中で、柔らかく細い体がそっとあなたを包み込む。
安心院儚子:「翼くんは奇麗よ。すごく」
安心院儚子:「…………もしも。もしもね。あなたが私の傍に来てくれるなら」
安心院儚子:「……ううん。無理よね、わかってる」抱きしめる力が、ほんの少し強くなって。
安心院儚子:そして、離れる。
春原 翼:「う……うう、ううぅぅう……!」
安心院儚子:「看板も、アトリエも、全部あなたにあげるから」
春原 翼:離れていく手に手を伸ばして、届かない。脚が動かない。手が動かない。
安心院儚子:「私のことなんて忘れてね。全部終わったら、迎えに行くから」
安心院儚子:席を立つ。アトリエを後にする。扉が閉まる。
春原 翼:期待されたくなかった。期待を裏切るのが怖かったから。
春原 翼:でも、お願いだ。儚子。今だけは。
春原 翼:俺に、期待してくれ。側に居てと言ってくれ。頼むから。
春原 翼:俺に、こんな選択をさせないでくれ。
春原 翼:「あ……あ、ぁぁ、あぁぁぁぁぁぁ!」
春原 翼:臆病者は何にも手が届かず、泣き叫んだ。
天堂夏音:輔星クロエくんを登場希望します!!!!!!!
輔星クロエ:登場します!
天堂夏音:簡単にクロエくんと感情判定を結びま~す
天堂夏音:シーンは
天堂夏音:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 5[2,3] → 5) → 麓満駅。駅前には天然の足湯が湧水している。
GM:OK!
GM:麓満駅前。
GM:この時間帯は、商店街も大方の店が軒を閉め、観光客も帰途についている。カップルの集う天然の足湯だけが旅情を感じさせる。
GM:あなたは天堂夏音に誘われ、駅前の足湯に足を運んでいた。
天堂夏音:「……ふーっ。きもちーね」
輔星クロエ:「……うん」
輔星クロエ:返事は返すが、あまりリラックスした様子ではない。
天堂夏音:「あっ。駄目だよクロエくん、笑顔笑顔!」身を乗り出し、両手でクロエの頬を引っ張る。
輔星クロエ:「うぐっ……わ、わかった。わかったよ!」
輔星クロエ:「ちょっと緊張…してただけだから。ほら、これでいい?」
輔星クロエ:笑顔を見せます。
天堂夏音:「うんっ。いつものクロエくんって感じ。あはは」
天堂夏音:「……」足湯を見る。
天堂夏音:「ごめんね。あたし、ウザいよね」
天堂夏音:「こんな状況じゃ、いつもと同じなんて無理だって解ってるし」
天堂夏音:「なのにクロエくんに近付いて来る女の子にキャンキャン噛みついて」
天堂夏音:「クロエくんにも、自分が安心したいからって”いつも通り”を押し付けてさ」
天堂夏音:「…………結局あたし、自分のことばっかりだ」
天堂夏音:ぱちゃぱちゃと足湯を扇ぐ。
輔星クロエ:「……そらっ」
輔星クロエ:夏音の両頬を摘まむ。
輔星クロエ:「お返しだ!」
天堂夏音:「んぎっ!? んぎぎぎぎぎ」
輔星クロエ:「あははは、変な声!」
天堂夏音:「わ……わふぁった!わふぁった!ほーさんするってば!」
輔星クロエ:「よしよし……あー面白かった」手を離す。
輔星クロエ:「……俺は、いつも通りでいたいよ」
輔星クロエ:「殺し合いも、鬼の相手も真っ平御免だ」
輔星クロエ:「あの人たちは……思ったよりずっと、興味があって儀式に臨んでいた」
輔星クロエ:喫茶店にいた面々を思い浮かべる。
天堂夏音:「……うん。そうだね」
輔星クロエ:「けど、俺たちがそれに倣わなくちゃ、ってことにはならないと思うんだ」
天堂夏音:「クロエくん……」
輔星クロエ:「儀式に巻き込まれた。日常に帰りたい。自分が安心したい」
輔星クロエ:「そう願ってくれる人がいるのは、俺にとっても助かるよ」
輔星クロエ:「それに……」視線を少し反らす。
輔星クロエ:「女の人を睨む気持ちも、少しわかったかも、知れないから……」
天堂夏音:「ん…………」微笑む表情が。「な」赤面に変わって。
天堂夏音:「な、ななななななな」
天堂夏音:「何ソレ!? あのおっぱいでかい記者の人に何か吹き込まれたワケ!?」
輔星クロエ:「おっ……そ、そういうわけじゃないけど……」
天堂夏音:「……あーもう、最悪!あの女!」ぱたぱたと自分の顔を手で扇ぐ。
天堂夏音:「自分は如何にも安全圏にいますよ~って顔しくさって他人のプライベート盗み見てさ!ほんっと嫌い!」
天堂夏音:「第一あたしだってそこそこあるし!」
天堂夏音:「……」息を吐く。「あー、すっきりした」
輔星クロエ:「いや、それは記者だから……」目を閉じている。
天堂夏音:「わかってる。……あたしってめっちゃ嫌な女だから。幻滅したでしょ」
天堂夏音:「でも、クロエくんに怪我して欲しくないのはホント。クロエくんを守りたいのも……本当」
天堂夏音:「そのためなら、頑張るぞって思える」
天堂夏音:こんな所で、《意気》でクロエくんに感情判定を実行します。がんばるぞ!
輔星クロエ:がんばれ~!
天堂夏音:SG>=5
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗
天堂夏音:お
天堂夏音:おい!!!!!!
輔星クロエ:やばいな~!
輔星クロエ:これは……ヨシ
天堂夏音:負けヒロインすぎる……
輔星クロエ:俺も報いるぞ。遁甲符を使う!
天堂夏音:な……何ッ
天堂夏音:ヒャ~~ッヒャッヒャッ!!これで勝ちヒロインの座は頂いたゲス~~~~!!!
天堂夏音:ありがとうクロエくん!いざ判定!
輔星クロエ:負けそう
輔星クロエ:でも頼む!
天堂夏音:SG>=5
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功
天堂夏音:うっひょ~~~~~!!!!
輔星クロエ:やった~!
天堂夏音:では、感情を……結びます
天堂夏音:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
輔星クロエ:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)
天堂夏音:無論憧憬で。
輔星クロエ:友情!
天堂夏音:コラ^~~~~~
輔星クロエ:まずはお友達から!
輔星クロエ:忍具3→2
天堂夏音:では、ついでに【教導】をクロエくんに使います。
輔星クロエ:おおっ
天堂夏音:伝授するのは無論【戦場の極意:悪天候】。
輔星クロエ:うお~っ ありがたさ!
天堂夏音:SG>=5 用兵術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功
輔星クロエ:やった~!
天堂夏音:ウオオオ!!!ではクロエくんに【戦場の極意:悪天候】を伝授だ!
輔星クロエ:ありがとう!
輔星クロエ:そして…感情を獲得したこのタイミングで…
天堂夏音:オッ
輔星クロエ:振ってもいいですか…覚醒表を…
天堂夏音:無論……どうぞ!
天堂夏音:これで自爆したら最悪っすね
輔星クロエ:頼む!マジで頼む!
輔星クロエ:自爆だけは避けたい!!
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1
天堂夏音:オッ
天堂夏音:こ……これは
輔星クロエ:自分の力が急に恐ろしくなる。好きな覚醒済みデータを一つ選び、未覚醒にする。
天堂夏音:!?!?!?!?!?!?!
輔星クロエ:wwww
天堂夏音:振り直せ!!!
輔星クロエ:この流れで覚醒しない!
輔星クロエ:【星運】使い!
天堂夏音:どうぞ!
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 2
輔星クロエ:あ~~~~!
天堂夏音:ホアアア
輔星クロエ:ヤバすぎる……w
輔星クロエ:あってか、すいません
天堂夏音:奥義!絶対防御!クロエ君を守ります。
天堂夏音:はいはい!
輔星クロエ:【星運】も絶対防御も使えないや
天堂夏音:あっ
輔星クロエ:まだ第一サイクル中だからね
天堂夏音:ああ~~~っ!!
天堂夏音:ほな……覚醒データを一個戻して貰うか……
輔星クロエ:え~どうするべ
輔星クロエ:次サイクルにもう一回表振るのに賭けて
輔星クロエ:【接近戦攻撃】を未覚醒にしよう。
天堂夏音:OK!
輔星クロエ:最悪【怪士・劣】があるからね。
GM:まさかこんな所で攻撃忍法が助けになるとは
天堂夏音:では……〆!
天堂夏音:あなたの手を握ると、ぱり、と全身に電流の走るような感覚がある。
輔星クロエ:目を見開く。
天堂夏音:「……あたしの地獄忍。勇魚さんが、手を貸してくれる」
天堂夏音:「この人、敵も味方も助け続けて、地獄に落ちちゃった人なんだって。だから、あたしがクロエくんのこと助けたいって言ったらさ」
天堂夏音:「『死んでも貫いて見せることだ!娘っ子よ!』だって。マジでオッサンすぎるよね」笑う。
天堂夏音:「……ともかく、今のであたしの術の中でも早く動けるようになるはず!」
輔星クロエ:「ずいぶん漢気があるんだな」
輔星クロエ:「…うん。ありがとう。上手く動けそうだよ」
天堂夏音:「よっしゃ!じゃあ、また明日ね!お休み!」ばっと足湯を立って、宿の方に駆けて行って。
天堂夏音:それからくるりと振り返って。
天堂夏音:「話せて、よかったー!」
天堂夏音:手を振って、今度こそ去って行く。
輔星クロエ:「ああ! また明日、話そう!」
輔星クロエ:手を振り返す。
輔星クロエ:…そして、夏音の姿が見えなくなってから、手を見つめる。
輔星クロエ:痺れを感じている。拳を握ることに抵抗を覚えるような。
輔星クロエ:死んでほしくない、という言葉が、彼女自身想定しない形の呪縛になったのか?
輔星クロエ:あるいは──内なる声の意思なのか。
輔星クロエ:「……」
輔星クロエ:ポケットに手を突っ込んで、黄昏の町を歩き出していった。
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
春原 翼:交戦……するかあ
春原 翼:針術で判定!
春原 翼:sg>=5 判定:針術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 8[4,4] → 8 → 成功
春原 翼:よし、成功
GM:強いなこいつ
GM:傷心の癖に……
春原 翼:鬼心丸2つ目をゲット。
春原 翼:シーンに呼びたいのは蝶野さんなんだけど
春原 翼:先に判定してもいいでしょうか?
蝶野 紫:オッ あたしかァ~
GM:何ッ
GM:是非どうぞ!判定はどの特技にしますか?
春原 翼:《調査術》で!
春原 翼:斗越さんの秘密を調べたいです
春原 翼:オッケーかしら
GM:ほォ~~ン 斗越さんの秘密ですか……良いでしょう!
GM:判定をどうぞ!!
春原 翼:sg>=5 判定:調査術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功
春原 翼:あぶない 成功
蝶野 紫:こわでめ
GM:うひょ~~!
GM:では、斗越さんの秘密をお渡しいたします。
GM:正義の怒りをぶつけろ春原
GM:お送りしました。確認をお願いします!
GM:確認するまでもないことですが、春原さんは誰にも感情を結んでいないので、今のところ秘密の共有は発生しません。
春原 翼:友達がいないことが役に立っているな
春原 翼:言ってて悲しくなってきた
春原 翼:失礼 確認しました!
GM:OK!ではシーン表を振り……ロールをどうぞ!
春原 翼:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 6[2,4] → 6) → 喫茶『ぱれっと』。味はいいが店主が無愛想。
春原 翼:おっ
春原 翼:ちょうどよく出ましたね
蝶野 紫:絶妙すぎ
GM:お前の店だ 好きに使え
GM:よかったら春原さん
春原 翼:今回に限っては店主が無愛想に加えて死んでるんだよな心が
GM:麓満市内、県道。
GM:坂の多い麓満は、それに伴って道も多い。
GM:あなたが安心院儚子のアトリエから帰途にについている時、果たしてそれは現れた。
種子島絵鬼:「ヴぁあ”あ”あ”あ”あ”あ”」
種子島絵鬼:ぼた、ぼたりと。近くに描かれていた交通標語のイラスト看板が真っ赤に染まり、
種子島絵鬼:血墨を纏った肉のように、両手を銃砲のかたちに変えた絵鬼が現れる。
種子島絵鬼:両目は複眼となっており、頭部の角はセンサーのごとく大きく前へ突き出していた。
種子島絵鬼:脚部は鳥のように逆間接気味に変形し、跳躍に適した形状となっている。
春原 翼:「──────」
春原 翼:ふら、ふら、と。
春原 翼:生気なく歩いていた男。
春原 翼:黒の幽鬼が、ゆらりとそちらを見る。
春原 翼:「 」
種子島絵鬼:「う”ぁばああああ……」的が見つかったのが面白くてたまらない、とでも言うように、あなたに銃口を向ける。
春原 翼:「 」
春原 翼:おとが
春原 翼:よく きこえない
春原 翼:じぶんがなにをいったのか、ずがいにはんきょうするしんどうをはんだんできない
春原 翼:「 」
春原 翼:しかい
春原 翼:いろが きえている
春原 翼:かんばんがよごれているらしい なにかがかかっているのだろう
春原 翼:「 」
春原 翼:よく、わからない
春原 翼:「 ! ! !」
春原 翼:ただ、めのまえにいるふかいなやつのあたまをつかんで
春原 翼:こぶしをたたきつける。こぶしをたたきつける。こぶしをたたきつける。
春原 翼:「……ああ」
春原 翼:触覚は、辛うじて機能していた。
春原 翼:肉と骨を軋ませ砕く嫌な感覚。
春原 翼:図体はでかくても喧嘩は嫌いだった。殴る感触が気持ち悪くて。
春原 翼:いつだったか。ただ愛想が悪いのを生意気なやつと思われて、殴られて。
春原 翼:殴り返さなかったことを、『優しいから』と褒めてくれたのは。
春原 翼:「……」
春原 翼:「は」
春原 翼:「は、はは、ははは……」
種子島絵鬼:あなたの目の前には、挽肉よりも細かく破断した絵鬼の残骸が転がっていた。
春原 翼:手は真っ赤に染まっている。
春原 翼:降ってきた通り雨が気持ち悪い。
春原 翼:この赤を洗い流してくれることだけが救いだ。
春原 翼:「う」
春原 翼:「う、うぅ、うぅう……!」
春原 翼:泣いている。
種子島絵鬼:肉が、血が、壊れた銃の破片が、赤い墨に溶け、アスファルトに沈んでいく。
春原 翼:雨のせいだ、などと。ごまかすこともできず。
春原 翼:大の男が情けなく泣き崩れている。
春原 翼:涙は雨に混ざってどこかへ消えていった。誰にも届くこともなく。
GM:喫茶店『ぱれっと』。かつては安心院儚子と春原翼の二人で経営していた喫茶だ。
GM:店の前にある、パステル調の暖かい色彩が目立つ看板は、あなたに開店祝いとしてプレゼントされた二人のものだった。
GM:今ではもう、あなただけのものだ。
春原 翼:ポタポタと雨の雫を落としながら、力の入らない手で扉を開ける。
蝶野 紫:からん、と鳴ったベルの音に合わせて。可愛らしい装飾の椅子から立ち上がり顔を向けて。
蝶野 紫:よう、と開けた口を塞ぐのに、しばらく時間がかかった。
蝶野 紫:「……酷い面だな」
春原 翼:「………」
春原 翼:ジロリ、と目を向ける。
春原 翼:「営業時間は終わっているぞ」
蝶野 紫:「客として来たわけじゃないからね」どこ吹く風で服の内から煙草を取り出して。
蝶野 紫:「灰皿ある?」
春原 翼:「禁煙だ」
蝶野 紫:ちぇ、と舌うって。「近況でも伺いに来ただけサ。……この世のものとは思えない、拡声器みたいな音量の声も聞こえたことだしね」
春原 翼:「……聞こえたのか、そっちにも」
春原 翼:心の中で嘲っているのを感じる。
春原 翼:「………」
春原 翼:「悪かったな」
春原 翼:「余計なことを聞かせた」
蝶野 紫:ぱちくりと何度か瞬きをした後、くくっ、と引きつったように笑う。
春原 翼:まだ覚束ない足取りで店の奥へと入っていく。
春原 翼:店の調度品で片付けたものを閉まっておく棚。
春原 翼:「使え」
春原 翼:以前は置いてあった灰皿を差し出して。
春原 翼:「……なにがおかしい」 蝶野が笑っているのを不服そうに。
蝶野 紫:「悪い悪い。これも含めて」顎で灰皿を指して。
蝶野 紫:「想像していたよりも悪い男じゃないなって思っただけ」
蝶野 紫:暗い室内にライターの火が灯り。紫煙が立ち昇る。
春原 翼:「……はっ」
春原 翼:自嘲するように笑って。
春原 翼:「悪いやつは一人きりだ」
春原 翼:「俺は一人に耐えられるほど強くなかった」
蝶野 紫:「誰でもそうだろ」
蝶野 紫:「人はそれほど強くない」
春原 翼:「……刑事の目から見てもそうなのか?」
春原 翼:「強いやつはいるんじゃないのか」
春原 翼:「正義も悪も見てきただろう」
蝶野 紫:「刑事の目で見てきたからサ。例えば……警察学校で鬼教官として名高かったセンセだって。奥さんには頭が上がらなかった」
蝶野 紫:「口にするのも憚られるような悪党が行った所業の動機は、大切な人の尊厳を奪われたからだった」
蝶野 紫:「一人であろうと、他者を遠ざけようという姿勢を崩さないコたちも結局は」
蝶野 紫:「この輪から外れることはできない。“社会”の中で生きる“人間”ならね」
春原 翼:「人間なら……か」
春原 翼:蝶野の対面に座る。力なく、大柄な体躯がひどく小さく縮んでしまったように。
春原 翼:「外れられなかったな」
春原 翼:「輪に繋がっているのは疲れるから、逃げようとして、でも」
春原 翼:「結局俺は」
春原 翼:「自分の繋がったたった一つの輪に全てを押し付けて」
春原 翼:「甘えていただけだった」
春原 翼:「……とんだ臆病者だよ。嗤われるわけだ」
蝶野 紫:ふぅ、と煙と共に息を吐き出して天井を見やる。
蝶野 紫:「アタシには、安心院サンの気持ちはわからない」
蝶野 紫:「彼女の“願い”は……まあ、一般人なら到底受け入れられるものでもない」
蝶野 紫:「だから、素直にあんたのケツを蹴っ飛ばして、しゃんとしろとは。アタシは言えないよ」
蝶野 紫:「でもね。ハッキリと言っておくけどサ」
蝶野 紫:目を僅かに細めて。
蝶野 紫:「そうしてグズグズ後悔し腐って、事態が好転することだけは絶対に無ぇぞ」
春原 翼:「………」
春原 翼:「分かっている」
春原 翼:「分かってるさ」
春原 翼:グシャリと、濡れた黒髪をかいて。
春原 翼:「儚子には儚子の願いがある」
春原 翼:「俺は……」
春原 翼:「俺の願いを定めなければならない」
春原 翼:「勝ったものだけが願いを叶える」
春原 翼:「それがルールだったな。この獄儀の」
春原 翼:髪をぐしゃぐしゃにして、目を閉じて、目を開ける。
春原 翼:「……やってやるさ」
蝶野 紫:まだ火のついた煙草を灰皿に押し付けるように消して。
蝶野 紫:「おう。さっきよりは男前になったな」
蝶野 紫:「チューでもしてやろうか?」
春原 翼:「好みじゃない」
蝶野 紫:「クソガキが」ひひ、と笑う。
春原 翼:「……あんた、言ってることが違うな」
春原 翼:「蹴っ飛ばしただろ、十分」
春原 翼:「痛かったぞ」
蝶野 紫:「“一本”の礼とでも思ってくれりゃいいサ」
春原 翼:「高くついたもんだな」
春原 翼:背中を擦って。
春原 翼:「情報がいる」
春原 翼:「斗越世蘭の秘密は掴んだ。いくらで買う?」
蝶野 紫:こきりと首を鳴らす。「交換でどう? 輔星サンの彼女……じゃないか、まだ。あのコの背景か」
春原 翼:「もどかしいやつらだな」
蝶野 紫:「あの、ありんす姉ちゃんの情報だね。こっちから出せるのは。こいつはネタがネタだから……ま、何れ誰かがアンタに話しを持ちかけると思うけど」
蝶野 紫:「どうする?」
春原 翼:「……あんたの目から見て天堂の秘密の緊急性は?」
蝶野 紫:「泣き腫らしたアンタのままだったら、べつに」
蝶野 紫:「今は……知っておいたほうがいいと思うね」
春原 翼:「じゃあそいつだ」
蝶野 紫:ほな……同時に交換しますか
春原 翼:はい!
春原 翼:こっちからは斗越さんの秘密かな
蝶野 紫:アボウさんのひみつが公開、セランさんのひみつをわたしに、かな。
GM:OK!では、アボウの秘密が公開になります。
GM:そして、斗越さんの秘密が蝶野さんに渡りますね。
春原 翼:贈ります!
GM:では、斗越さんの秘密を蝶野さんにお送りしました。
■アボウの【秘密】
あなたは『修羅草子』の力によって召喚された過去の「枯骨」の一人だ。
現在『漆天雷蟲』を行うべき「管理者」は重傷を負っているため、
現世への蘇生を代償に、儀式を完遂させる「案内人」として選ばれた。
「管理者」は人間の血を摂取することで、妖魔としての権能を取り戻す。
あなたに与えられたのは、過去の「枯骨」の成れの果てを妖魔として使役する術だ。
「管理者」の話では、
【『漆天雷蟲』が完遂されればこの土地は「地獄」に変わる】のだという。
また期限の内に【『漆天雷蟲』の終わる条件が満たされずとも】、
【『修羅草子』の中に封じられた「地獄」が現世に溢れ出す】。
いずれにせよ、黄泉還りの代償に比べれば、現世を地獄に変えるくらい安いものだ。
あなたはサイクルの開始ごとに、「絵鬼」を五体町に放つ。
「絵鬼」はサイクルの終わりごとに人間を殺し、血を収集する。
「交戦」によって一体絵鬼を倒すたびに、「絵鬼」の襲撃を一度防げる。
「絵鬼」が五回血を収集するごとに、「管理者」は強化され、奥義が追加されていく。
強化は最大二回行われる。
あなたがメインフェイズの戦闘で脱落した場合、
次のサイクルは「絵鬼」の襲撃が発生しない。
蝶野 紫:うけとりましたあ
GM:アボウの秘密を公開しました!それでは、〆のロールをどうぞ。
春原 翼:なるほどね~
春原 翼:「……ある程度想定していたとおりではあるがな」
春原 翼:「自分のことだけを考えて放っておけば地獄行きか」
蝶野 紫:「今すぐにでも胸ぐらひん掴んで一発入れてやりたいところだが」
蝶野 紫:「参加者の内情が掴めてない以上、迂闊な行動に走るのもね」
春原 翼:「お互い様だろうな、それは」
春原 翼:「あんたも俺が何を考えているかわからんだろうし」
春原 翼:「俺もあんたが本当のところ何を考えているか知らない」
蝶野 紫:「そういうこと。知らないままの方が気が楽だけどね、アタシは」
蝶野 紫:出口へと向かい、扉を開ける。「じゃあね。あと……」
蝶野 紫:自分の目の下あたりを人差し指でなぞる。
蝶野 紫:「客商売だろ。その腫れた瞼、今のうちにどうにかしておきな」
蝶野 紫:それだけ言い残し、小雨の街に消えていく。
春原 翼:「……大きなお世話だ」
春原 翼:本当に。世話焼きはいるものだ。
春原 翼:顔を洗って、涙を拭いて。
春原 翼:ずぶ濡れの頭に冷水を流す。
春原 翼:「……見つけてやるさ」
春原 翼:繋がりと、願いを。
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
蝶野 紫:そだな~ 一旦交戦しますか
GM:うおおおお!!!
蝶野 紫:《骨法術》で鬼をぶん殴るぞ。
蝶野 紫:SG>=5 (判定:骨法術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功
蝶野 紫:オラァ!
GM:ぐえーっ
GM:鬼は木っ端みじんになりました
蝶野 紫:おにしんまるをゲットだ!忍具3→4
GM:蝶野さんの忍具大分あるな~
蝶野 紫:で、シーンなんだけど GM
GM:はいはい!
蝶野 紫:これはとてつもなく重要な質問とお願いなのでつが……
蝶野 紫:シーン表に……温泉はありますか?
GM:それは――
GM:(長い沈黙)
GM:(雲が流れ、意味深な電線や線路、赤い信号機のカットが矢継早に映し出される)
蝶野 紫:ドキドキ
GM:4:麓満温泉。海を眺めて浸かる湯は、名水百選に数えられる。
蝶野 紫:!!
蝶野 紫:あったよ! アラバスタはまだ生きている!
GM:ということで……温泉でのシーンをどうぞ
GM:誰を呼ぶんだい!
蝶野 紫:まあ一応ダイスは振ります ルールなのでね
蝶野 紫:2d6=4
ShinobiGami : (2D6=4) → 10[4,6] → 10 → 失敗
蝶野 紫:ちがう!
GM:RT!
蝶野 紫:二D六=四
蝶野 紫:よし!4がでましたね。
GM:wwwwww
GM:何だ今の?
蝶野 紫:じゃあ……登場希望はセラちゃんとふうのちゃんと夏音ちゃんで
天堂夏音:はーい!
蝶野 紫:温泉で女子トーークしましょう
氷樫 楓雨乃:はぁ~い!
斗越 世蘭:わーい
GM:麓満温泉。麓満海岸を眺めながら、プールや海で泳いだ疲れをゆっくりと流し落とせる名水だ。
GM:麓満にはスパ・リゾートホテルや民宿も豊富であり、宿泊する観光客はこぞって温泉へと詰めかける。
GM:……が、幸い今日の麓満温泉の露天は、野外で行われるフェスの影響か限りなく空いていた。
蝶野 紫:此度で知り合った子らと連絡を取り合った道中、それは現れた。
蝶野 紫:それを目にした瞬間意識は途切れ。次に意識を取り戻した間には、血に塗れた警棒を握りしめた己だけが立っていて。
蝶野 紫:「とまあ……フロ行く前で良かったなと思ったワケさ」
蝶野 紫:湯船に浸かりながら、ぐ、と伸びをして。ふはあ……と気持ちよさそうに声を上げる。
氷樫 楓雨乃:「それは...大丈夫なんですか?」
氷樫 楓雨乃:湯船に浸かりながら湯底の石に体重をかける、肩が軽くなると同時に胸が湯に浮く
蝶野 紫:「普段はたまにボソボソ頭ン中で喋るだけなんだけど……」
蝶野 紫:「鬼を見た瞬間、ああだからね。あまり制御出来ているとは言い難いよ」
蝶野 紫:じ…と氷樫サンの胸部を見つめながら。
天堂夏音:「うひゃー、蝶野さんの地獄忍って大変なんですね」
斗越 世蘭:「へぇー、やる気満々なんだ」
斗越 世蘭:んん~っ、と声を出しながら伸びをする。
天堂夏音:タオルを巻いて湯船の縁に腰かけている。のぼせやすいタチだ。
氷樫 楓雨乃:「? どうしました?」蝶野さんの視線に気づき
蝶野 紫:「いや……」
天堂夏音:「だってねー……」ヒソヒソ
蝶野 紫:「軽犯罪法に抵触するかどうか決めかねていてサ……」
蝶野 紫:ひそひそ。
斗越 世蘭:「フノちゃん、スタイル良すぎない?」
斗越 世蘭:「というか……おっぱいが浮いてる」
天堂夏音:「普段何食べてるの? あたしエアロバイクもプランクもやってるしお菓子もけっこー控えてるのに!」
天堂夏音:「ひょっとして……天然モノ……!?」
氷樫 楓雨乃:「えぇ~、といってもあんまり変わりませんよ?」
斗越 世蘭:「カノちゃん、あれだよ。運動すればするほど脂肪は燃えるんだよ」
氷樫 楓雨乃:「........これは私も噂でしか聞いたことはないのですが」
氷樫 楓雨乃:「揉まれれば大きくなるとか...」夏音をじっと見つつ
氷樫 楓雨乃:「まぁ、私はそう言ったことは無いので再現性はないのですけどね」
斗越 世蘭:口に手を当て、あらあらーと言いたげな顔
蝶野 紫:「じゃあ……頑張ってもらわないとねえ?」
蝶野 紫:オッサンのような笑みを浮かべている。
天堂夏音:「もっ、ももももももも揉まれるって」
天堂夏音:「何考えてんのヘンタイ! お蝶さんも警官の癖に良いんですか!? セクハラ!」
天堂夏音:「麓満にだって生安課ありますよね!?」
天堂夏音:ばっ!と出る所の出た体の曲線を隠す。
蝶野 紫:「アタシ刑事課の強行犯係だもん。管轄違いじゃ管轄違い」
蝶野 紫:「へっへっへ。天堂サン……堪忍しな。愛しの彼もここまでは来れまいて」
天堂夏音:「助けてクロエくん~~!!お姉さんにキズモノにされちゃうよ~~!!」
氷樫 楓雨乃:「でもまぁ...私はともかくとして世蘭ちゃんもスタイル良くないですか?」
氷樫 楓雨乃:「太股の肉付きとか...本当に男所帯にいつもいるんですか?」
斗越 世蘭:「うわっ、切り込んできたなぁ~」
斗越 世蘭:「ってもまあ、ウチんとこはほぼリモートで、あんまオフィスにいかないんだよね~」
斗越 世蘭:「取材の時に集まるくらい?チームには女子もぼちぼちいるし」
天堂夏音:「QQQの記者さんってビジュ良いよね~。あのギャルの人も可愛かったし」
蝶野 紫:「田舎モンとは違う眩しさがあるよねえ」うんうんと頷いている。
斗越 世蘭:「でも顔出しはしませーん、そういうのでは売りませーん」
斗越 世蘭:「ジャーナリストなら記事一本でバズらせろっつーの、ね?」
氷樫 楓雨乃:「あら...ならこの鍵垢は...」(カマかけ)
蝶野 紫:かぎあか?と首を傾げている。
斗越 世蘭:「ふふーん……」指を立てて楓雨乃ちゃんの口に当てる
斗越 世蘭:「ソレ以上は……メッだぞ」
氷樫 楓雨乃:「はわ....///(冗談のつもりだったのですが...)」
蝶野 紫:姦しい会話を耳に口元まで湯に沈め、行儀悪くぶくぶくと泡を立てる。
蝶野 紫:何も女の子たちのハダカを見たいがために此処に集めたわけではない。
蝶野 紫:いや、女子会みたいなの、ちょっと憧れてたけど。
蝶野 紫:努めて冷静であるよう、心中を穏やかに保ち。ほんの僅か、緩めた彼女の心の隙間を覗くように、意識の繋がりを試みる。
蝶野 紫:では…秘密を抜くぜ 氷樫サンのな!
氷樫 楓雨乃:なにっ
GM:ウオオオ!!!
GM:では……判定をどうぞ!特技は!
蝶野 紫:この麓満温泉……ここに引き入れたことこそッ この蝶野紫の狡猾な“罠”だったのだッ
蝶野 紫:ということで《罠術》で判定を試みるよ。
蝶野 紫:セラちゃん判定修正いただけるかな?
GM:そんな……ワイワイ女子会が罠!・
斗越 世蘭:いいよ♡
蝶野 紫:ヒョシャ!ではふります
蝶野 紫:SG+1>=5 (判定:罠術)
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 11[5,6]+1 → 12 → 成功
蝶野 紫:おしり
斗越 世蘭:けつってこと……!?
氷樫 楓雨乃:意欲的すぎる
GM:では……プリプリの秘密をお渡しします!
GM:これは感情共有によって、斗越さんにも伝わりますね。
斗越 世蘭:やった~
蝶野 紫:ウム
蝶野 紫:うけとりました!
GM:お渡ししました。
GM:では、〆のロールをどうぞ!
斗越 世蘭:もらいました~
蝶野 紫:ん、と頷いて、湯から上がる。
蝶野 紫:「そろそろ上がろうかな。お嬢さんたちはどうする?」
蝶野 紫:「コーヒー牛乳でも奢るよ」
氷樫 楓雨乃:「でしたらご一緒します」
斗越 世蘭:「おっ、やりぃ~」
氷樫 楓雨乃:「蝶姉さんだけ無傷というわけにはいかせませんから」
蝶野 紫:「はは。含身のある言い方じゃないか」
蝶野 紫:「アタシを突いたって何も出ないよ~?」
天堂夏音:「まあまあ、良いじゃん。ひょっとしたらこうやって仲良くしてるうちに」
天堂夏音:「儀式を止める方法だって見つかるかも知れないし。ねっ?」
氷樫 楓雨乃:「えぇ~、人生経験豊富そうですし浮ついた話の一つくらいあるんじゃないです?」
斗越 世蘭:「あっ、ウチもそれ気になる~」
天堂夏音:「……あたしも、ちょっと気になる」
天堂夏音:「参考にしたいんで。是非教えてくださいっ」
蝶野 紫:「ったく。シラフでやるのもねえ……」
蝶野 紫:せっつかれるのに参ったように、決して多くない恋愛遍歴をぽつぽつと語りかけながら脱衣所へ向かう。
蝶野 紫:一度だけ振り返り、ぐるりと彼女たちを見回して、ため息を吐く。
蝶野 紫:全く。無性に飲みたい気分だった。
GM:「交戦」の有無と行動の宣言をどうぞ。
斗越 世蘭:うおおどうしよう
斗越 世蘭:これはそうね……交戦はします
斗越 世蘭:で、出てもらうのはクロエくんと春原さんにしてもらおうかな
GM:お……お前は
春原 翼:うおっ
春原 翼:出ます!
輔星クロエ:出ます~
GM:河原で殴り合いを立会人してくれる記者!
斗越 世蘭:どうかな?彼女持ちだけを狙う女かもしれないぜ
GM:サークルクラッシャーがよォ~~~
斗越 世蘭:先に交戦判定しとこ 《絡繰術》で
GM:OK!では判定をどうぞ!
斗越 世蘭:SG>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功
斗越 世蘭:セーフ
春原 翼:ナイス!
輔星クロエ:やったね~
GM:では撃破!鬼心丸を一つ撃破します!
斗越 世蘭:そんでどうしよかな 先に情報もやっとくか
GM:GOGO!
斗越 世蘭:春原さんを探るぞ 《盗聴術》でな
斗越 世蘭:クロエ……愛情頼む
輔星クロエ:しかたないなあ……
輔星クロエ:LOVEポーション!
斗越 世蘭:おいしい~
斗越 世蘭:SG+1>=5 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG+1@12#2>=5) → 4[2,2]+1 → 5 → 成功
斗越 世蘭:あっぶな
斗越 世蘭:愛の力助かる
輔星クロエ:セランさん、ひょっとして調べものニガテなんですか
春原 翼:危ねえなずっと
GM:ヒョ~~!!
春原 翼:だいぶ知られちまった 俺の秘密が……
斗越 世蘭:ライターに必要なのは想像力よ
斗越 世蘭:ほんまけ?
GM:では、春原さんの秘密が斗越さん・輔星くん・蝶野さんに伝わります。
春原 翼:一瞬でめちゃめちゃ渡るんだが
蝶野 紫:うれぴ♡
斗越 世蘭:バズってるじゃん やったね
輔星クロエ:うれし~
斗越 世蘭:もらいました
GM:お渡ししました。
輔星クロエ:確認……しました
春原 翼:しちゃったかあ
蝶野 紫:もらったぜ
GM:では……シーン表を振り、ロールをどうぞ。
斗越 世蘭:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 4[1,3] → 4) → 麓満温泉。海を眺めて浸かる湯は、名水百選に数えられる。
輔星クロエ:残り湯だ!
斗越 世蘭:天然温泉引いちゃった
春原 翼:そんな天然じゃない温泉があったみたいな
斗越 世蘭:にでいろくで振ってた人がいたからな……
GM:振り直してもいいよ!
斗越 世蘭:振り直すか
斗越 世蘭:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 4[2,2] → 4) → 麓満温泉。海を眺めて浸かる湯は、名水百選に数えられる。
斗越 世蘭:温泉です
春原 翼:はい
輔星クロエ:残り湯だ!!!!
輔星クロエ:春原さん一緒に入ります?
斗越 世蘭:ウチは温泉に愛されている 温泉にします
GM:はーい!
春原 翼:男の温泉回かあ
GM:麓満温泉の周辺には、休憩施設も数多く存在する。
GM:コーヒー牛乳の販売機、卓球、ゲーム台、フードコート……
GM:戦いの後はひとっ風呂と道理が決まっている。あなたたちは温泉に集まり、各々汗を流していた。
斗越 世蘭:「あぁ~~、効く」人を呼びつけておきながら、あまりにも無防備にマッサージチェアを堪能している。
春原 翼:「……おい」
斗越 世蘭:「おっ、きたきた」
輔星クロエ:「ちょっと!? 俺外駆け回って来たんだけど!」
輔星クロエ:「どうして寛いでるんだ!?」
春原 翼:「呼び出すのはいいとしてなんで温泉なんだと思ったら……」
斗越 世蘭:「お先に入らせてもらってたから。いや~、いいお湯だったねえ」
斗越 世蘭:「二人も入ってきなよ、あとで」
春原 翼:「いやなんでだよ。気まずいだろ」
輔星クロエ:「睨まれながら入りたくないよ……」
春原 翼:「状況が変わったとはいえ殺し合いの相手だったところを……」
春原 翼:「………」クロエの言葉にジロと視線を向けて。
輔星クロエ:「ほら!」
斗越 世蘭:「やりにくいんだ」
春原 翼:「……悪かったな。睨んでいるつもりはない」
春原 翼:「目付きが悪いんだ。もともと」
春原 翼:「別に敵意はない。今は。……怖がらせたならすまない」
輔星クロエ:「……」瞠目している。
斗越 世蘭:「あららー、随分とまあるくなったね店長さん」
輔星クロエ:「そうだったのか……俺は、観光客全員を嫌っているんじゃないかとばかり」
春原 翼:「観光客は好きだぞ」
春原 翼:「金を落とすから」
春原 翼:しれっと。
輔星クロエ:「こっちこそ、不躾だったよ。ごめん」
輔星クロエ:「まあ…商売だもんな…」
斗越 世蘭:「うわっ、問題発言」
春原 翼:「なぜだ……!?商売だぞ……!」
斗越 世蘭:「よかったねーSNSじゃなくって。タテマエってのは大事だよ~」
春原 翼:「……それで、要件は何だ?」
春原 翼:露骨に話をそらす。
斗越 世蘭:「乙女の秘密を暴かれたから抗議しに?」
斗越 世蘭:「……ってのは冗談で」
春原 翼:一瞬反応して。
斗越 世蘭:すっ、と立ち上がる。
斗越 世蘭:「まだ聞くには早いと思うけど」
斗越 世蘭:「決まってるの?覚悟」
春原 翼:「………」
輔星クロエ:「それが本題だとしたら、だいぶ緩んでると思うけど……」
輔星クロエ:「春原さん。俺もあなたの事情は聞いた」
輔星クロエ:「迷っているなら、そのままでいいだろ」
春原 翼:「お前……」
輔星クロエ:「苦しいのは……頭で理解できる」
輔星クロエ:「だけど…戦ったその先に解放はない。それもわかるはずだ」
輔星クロエ:「だったら、足踏みをし続けることだって選択だ」
輔星クロエ:「俺はそう思う」
斗越 世蘭:クロエくんの発言をひとしきり聞き、視線を春原さんへ向ける。
春原 翼:「……俺は」
春原 翼:「自分がどうしたいかは……分かっている」
春原 翼:「ただ……覚悟が決まったかと言われれば、できていないんだろうな」
春原 翼:「どちらを選んでも俺は、踏みにじる。願いを」
春原 翼:「見ないふりをしていた。『恋人の為だから』『相手も殺す気で来たなら』『互いに承知の上ならば』」
春原 翼:「仕方ないと」
春原 翼:「そうではない。……気付かされた。今更」
春原 翼:「お前のせいでもあるぞ」
春原 翼:クロエの方を向いて。
斗越 世蘭:「だってさ」いたずらっぽく
輔星クロエ:「俺の…?」
春原 翼:「お前は望んで参加したわけじゃないだろう」
春原 翼:「その上、なんだ。戦いを止めるのが願いだと?」
春原 翼:「迷っていてもいいだと?」
春原 翼:「仕方なくないだろうが、お前は」
春原 翼:くっ、と。笑って。
春原 翼:「ギリギリまで悩む。迷う。踏みにじるものを直視して」
春原 翼:「それが、今の俺の選択だ」
春原 翼:「答えになったか?」
輔星クロエ:「……ああ!」
輔星クロエ:「今のは、あなたの言葉だ。春原さん」
輔星クロエ:頷き、息を吸う。
輔星クロエ:「……みんな自分を見失ってる。それがこの儀式の怖いとこだよ」
輔星クロエ:「俺も日常に帰る。このスタンスは変わっていないよ」
輔星クロエ:「これならどうだ、世蘭さん。納得してもらえるかな」
斗越 世蘭:にぃっ、と笑う。
斗越 世蘭:「いいね、ヒーローじゃん」
春原 翼:「……お前が俺達を呼んだのは、これを聞きたかったのか?」
斗越 世蘭:「まーね。ちょうど頃合いかな、って思ったし?」
斗越 世蘭:「……ことと次第によっては、協力できるかもだし。ね?」
春原 翼:「……次第によっては、な」
春原 翼:「お前はどうなんだ?」
春原 翼:「迷っているのか。お前も」
斗越 世蘭:「ウチは……そうねえ」
輔星クロエ:緊張した面持ちで見つめる。
斗越 世蘭:「どう転んだって、『ウチだけは忘れない』」
斗越 世蘭:「それは変わんないから」
斗越 世蘭:「ま、つまりこれは」
斗越 世蘭:立ち上がる。
斗越 世蘭:「……最後のピースになりそうなお二人に、挨拶だけしとこうって会」
春原 翼:「最後のピース……?」
輔星クロエ:「世蘭さんはなんだか遠回しな言い方が多いな…」
輔星クロエ:「俺けっこう現代文とかニガテなんだ、どういうこと?」
斗越 世蘭:「ふふん……そいつは自分の目と脚で調べて、自分の頭で考えるんだぜ。素人クン」
輔星クロエ:「ええーっ」
輔星クロエ:「結局決意を新たにしただけかぁ…春原さんと話し合えたのはよかったけど」
春原 翼:「お前、本当に感情のまま喋ってるんだろうな」
春原 翼:「……『料理人は腕だから気にしなくていい』も本音か」
輔星クロエ:「そりゃまあ、初対面で嘘ついても意味ないし」
輔星クロエ:「ああそうだ、忘れてたよ」
輔星クロエ:「あのカフェオレは、美味かった!」
春原 翼:「……」
春原 翼:「またのお越しを」
春原 翼:その男には珍しく、口角を上げて微笑んで。
輔星クロエ:手を振りながら、休憩施設を後にする。
斗越 世蘭:「さて、じゃあウチもそろそろ出よっかな」
春原 翼:「……」
春原 翼:掛ける言葉に迷って
春原 翼:「お互いに」
春原 翼:「良い選択を」
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:「お互いに、ね」両手の人差し指で指差す。
斗越 世蘭:「じゃね~」
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:斗越世蘭の姿が見えなくなった頃に、春原翼のスマートフォンに、メッセージが入る。
斗越 世蘭:『☻』
斗越 世蘭:『出)氷樫楓雨乃』
斗越 世蘭:『求)__』
斗越 世蘭:『求)輔星クロエ』
斗越 世蘭:情報を渡して、シーンを終了します
GM:では、氷樫さんの情報が春原さんに渡されます。
春原 翼:いただきます!
GM:渡しました。シーンを終了します。
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
輔星クロエ:まず交戦はします。
GM:うおおおおお!!!!!
輔星クロエ:特技どうしようかな…
輔星クロエ:ひき逃げアタックをしたいから《騎乗術》にします。
GM:あなたのその 夢の なあああああああああああかあああああああああ
輔星クロエ:判定行きます!
GM:どうぞ!!
輔星クロエ:2d6>=5
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功
輔星クロエ:おおっ……成功した!
GM:ハッピーで埋め尽くして レストイン鬼心丸を獲得
輔星クロエ:登場希望は氷樫さんと夏音です
天堂夏音:あたし!? わ……わかった、出るよ!
氷樫 楓雨乃:はわわ、分かりました!
輔星クロエ:ゲヘヘ……バトルだ!
輔星クロエ:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 5[2,3] → 5) → 麓満駅。駅前には天然の足湯が湧水している。
GM:麓満駅前。朝早くの足湯には、ちらほらと観光客が足を伸ばしている。
GM:商店街や海を巡って疲れた客が、駅前のプラザやカラオケで羽を休めることもできるだろう。
GM:輔星クロエ。あなたは今何をしているだろうか?
輔星クロエ:「……ッ」早朝。まだ人影が少ない町を、シティバイクで駆ける。
輔星クロエ:その表情は鬼気迫るものだ……そして文字通り、鬼へと立ち向かっている。
輔星クロエ:「う……おおおお!」
手斧絵鬼:「おばあ”あ”あ”あ”あ”!!!」
手斧絵鬼:手を斧に変じた絵鬼が、一本角を煌めかせてあなたに斬りかかる!!!
輔星クロエ:前輪を停止させる。断末魔のような高音と共に、後輪が跳ねる。
輔星クロエ:高速で一回転した車体が、斧よりも早く絵鬼の脳天し、砕いた。
輔星クロエ:ガ シャ アアアン!!
手斧絵鬼:脳天を砕かれ、がくがくと痙攣し――赤い墨を噴き出しながら、アスファルトの染みとなって消える。
輔星クロエ:「ぐぅーッ……! な、なんとか」
輔星クロエ:バイクと体を起こす。派手な衝突事故でも、傷は一つもついていない。
輔星クロエ:早朝の冷たい空気と、湯気が混ざり合って生まれた霧で、シルエットが浮かぶ。
輔星クロエ:「なんとか、間に合ったぞ……氷樫さん!」
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、そんなに焦らなくても良かったのに」
氷樫 楓雨乃:「でも、ちゃんと約束を守ろうと頑張るの...凄くクロエくんらしいです」
輔星クロエ:「…約束なんて大したもんじゃない。あれは単なる意思表明だ」
輔星クロエ:「戦いを止める。俺には、まだまともな力は無いけど」
輔星クロエ:構えを取る。拳は握っていない…緩く開いた手を突き出す。
輔星クロエ:「あなたが戦いを起こそうとしていることは、感じ取った」
輔星クロエ:「だから、必死で止めに来たんだよ」
輔星クロエ:「…剣を引いてくれないか、氷樫さん。どうして戦いを望むんだ?」
氷樫 楓雨乃:目をぱちくりさせる...自身の衝動の発露は毛ほども出さなかったつもりなのに
氷樫 楓雨乃:目の前の青年、あって間もない彼に看破されている事に
氷樫 楓雨乃:「..............あら、私ってそんなにわかりやすかったです?」
輔星クロエ:「いや。俺の中にいる地獄忍が、得意なんだろう」
輔星クロエ:「そんなに精密なもんじゃないけど、あなたの感情の高ぶりには気づいた」
氷樫 楓雨乃:「そうですね...実は戦い自体はそこまで好きではないのですが」
氷樫 楓雨乃:「その先ですね、命のやり取りの先にある”モノ”...それが欲しいんです」
氷樫 楓雨乃:何の気なしに、コンビニの新作スイーツでも見たかのような口ぶり
氷樫 楓雨乃:一切の感情のブレすらなく言葉を吐く
氷樫 楓雨乃:「お菓子ですね、ご飯みたいに食べなきゃ生きてけない~って程でもないけど心の栄養って言うんですか?」
氷樫 楓雨乃:「そんな感じです」
輔星クロエ:「…そんな」
輔星クロエ:首を左右に振る。
輔星クロエ:「信じたくないよ。そんなの」
輔星クロエ:「…俺は、あなたのことを何も知らなかった。その時間も無い」
輔星クロエ:霧の向こう、その表情を睨みつける。
氷樫 楓雨乃:「なら、見逃してくれます?」
輔星クロエ:「いや……それもできない。だから、決めつける」
輔星クロエ:「”それ”はあなたの本心じゃない。地獄忍に植え付けられた意思だ」
輔星クロエ:「一度、頭を冷やしてもらう!」
輔星クロエ:ここで感情判定を行います。
GM:おおっ!
輔星クロエ:相手の心に歩み寄り、拘束する《歩法》で判定!
氷樫 楓雨乃:うぉ~!
輔星クロエ:夏音……感情修正……くれへんか?
天堂夏音:あげるよ~♡ +1持って行って!
輔星クロエ:よっしゃあ~!
輔星クロエ:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 3[1,2]+1 → 4 → 失敗
輔星クロエ:なんなんだよ!
氷樫 楓雨乃:なっ!?
氷樫 楓雨乃:わかり合えないのか...私達は
天堂夏音:クロエ~~~ッ
氷樫 楓雨乃:フン、仕方ない
天堂夏音:!?
氷樫 楓雨乃:私の遁甲札をくれてやろう
輔星クロエ:ひ…氷樫さん!?
天堂夏音:氷樫さん!!!
輔星クロエ:いいんですか!?
氷樫 楓雨乃:殺し合いをするには荷物が多かったところだぜ
天堂夏音:エグすぎる
輔星クロエ:あ、ありがとうございます…!! 一生ついていきます…!!
輔星クロエ:振り直しをさせていただきます!!
輔星クロエ:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 2[1,1]+1 → 3 → ファンブル
輔星クロエ:wwwww
氷樫 楓雨乃:こ、コラ~~~!
天堂夏音:クロエくん?????
輔星クロエ:ごめんなさい! ごめんなさい!
氷樫 楓雨乃:ビガミのファンブルって何もないよね...
天堂夏音:うーん 戦闘に使おうかと思ってたけど
天堂夏音:流石にクロエくんがこのままだと死んじゃうから……
輔星クロエ:あるんだよなあ ドラマシーンだとファンブル表が……
天堂夏音:最後の遁甲符あげる
氷樫 楓雨乃:ホぁ~
輔星クロエ:!?
氷樫 楓雨乃:つ、尽す女...
輔星クロエ:夏音!? お、俺なんかのために……いいのか!?
天堂夏音:ほんとにこれで空っぽだからね
輔星クロエ:ごめん……俺、今度こそ掴んでみせるよ!
天堂夏音:あと感情結んでも氷樫さんにデレデレしないで!
輔星クロエ:は、はい……
輔星クロエ:振り直させていただきます!!!!!
天堂夏音:がんばれ~♡
輔星クロエ:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[2,5]+1 → 8 → 成功
輔星クロエ:やったああああああああああ
天堂夏音:やったあああああああああああああああ
輔星クロエ:テテーンテーン テテーンテーン
天堂夏音:では……感情表をどうぞ!
輔星クロエ:振るぞ~~~~~!
輔星クロエ:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
輔星クロエ:劣等感……ではないなあ
氷樫 楓雨乃:et
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)
天堂夏音:まああたしも憧れるけど スタイルトカ
氷樫 楓雨乃:不信で、こんな人間いるわけない...偽善者だ!
輔星クロエ:な、なんだと!
輔星クロエ:くっそ~こっちもマイナス取りたくなってきたぞ
氷樫 楓雨乃:だって...いたらいい人すぎる!
氷樫 楓雨乃:信じられない...
天堂夏音:いい人だもんクロエくんは!
輔星クロエ:じゃあこの後力で負けて押し倒されるので
輔星クロエ:地獄忍の力を欲しいままに振るっていることへの劣等感を抱いてやろう
氷樫 楓雨乃:キヒヒ
GM:OK!ではロールをどうぞ。
GM:あっそうだ その前に ✟覚醒✟を
輔星クロエ:感情を得たので覚醒表タ~イム
氷樫 楓雨乃:覚醒して見せてください、貴方に眠る力を♡
輔星クロエ:1d6 うおおおおおおお!
ShinobiGami : (1D6) → 4
天堂夏音:オッ
輔星クロエ:忍者の血に目覚め、力の制御方法が理解できるようになる。好きな未覚醒忍法一つを選び、覚醒済みにする。
輔星クロエ:よっしゃ! 選べるやつだ!
天堂夏音:おーわーりのないー たたかーいをー(覚醒BGM)
輔星クロエ:ここは……【白墨紅】にしましょう
天堂夏音:OK!では改めて〆のロールをどうぞ。
氷樫 楓雨乃:クロエが歩みを進めた瞬間、氷樫の足元の影が拡がる
氷樫 楓雨乃:「決めつける...ね、夏音ちゃんも良い子でしたもんね」
氷樫 楓雨乃:途端、ぬかるみのように足が徐々に沈み込み、歩みを妨げる
輔星クロエ:「うっ!?」
輔星クロエ:進めない。それどころか沼にはまったかのように、手足が動かなくなっていく。
氷樫 楓雨乃:「そういえば最初に巻き込まれたクロエ君を助けたのは夏音ちゃんでしたっけ」
氷樫 楓雨乃:ゆっくりと抵抗する腕に指がなぞられ弛緩してゆく指先に指が絡まり背中向けに押される
氷樫 楓雨乃:「気になってたんですよね..."夏音ちゃんの最初の願い”って何だったんだろうって」
氷樫 楓雨乃:「他人の命を蹴落としてまで...何を欲しがってたんですかぁ?」
輔星クロエ:「やめろ……やめろ!」
輔星クロエ:叫ぶ。違う……そうではないはずなのだ。
輔星クロエ:地獄からよみがえった声に誑かされているだけ、そのはずだと。
輔星クロエ:信じたかった。それでも、その強い憤りの感情が。
輔星クロエ:ど ろ り
輔星クロエ:影よりも黒い、墨のような力の本流。
輔星クロエ:眼から零れたそれが、影を弾く。殺意の形であると気づかされる。
輔星クロエ:「やめてくれ……!」
氷樫 楓雨乃:腕が弾かれる、自分の影よりどす黒い心の色を見て満足げにほほ笑む
氷樫 楓雨乃:「やっと見れた...♡」
氷樫 楓雨乃:「偽善者のクロエく~ん♪」
氷樫 楓雨乃:「彼女さんはそんなご立派で殊勝な女の子ですかぁ~?」
氷樫 楓雨乃:「ほら、もっと抵抗してみてくださいッ」
氷樫 楓雨乃:鋭利な爪が瞼に突き刺さり、下へ
氷樫 楓雨乃:「半端者の力じゃ...全部奪われちゃいますよ」
輔星クロエ:「ガ、アァアッ」
氷樫 楓雨乃:一本、赤い線を描くようにクロエの顔に疵を刻む
氷樫 楓雨乃:そうして心の臓へと指が触れた時....片手が不意に動かなくなる
『楓雨乃...これくらいにしておけ』
氷樫 楓雨乃:「邪魔しないでください..."ヤトリ"」
天堂夏音:ばち ばちちッ――
天堂夏音:……気付けばあなたは、晴れていた朝方の空に、
天堂夏音:「…………………………」
天堂夏音:雷雲が轟いていることに気付くだろう。
天堂夏音:陽炎の向こうに、ひとりの少女が立っている。地獄よりもなお冷えた瞳の色をたたえて。
氷樫 楓雨乃:喜色、言葉は不要とばかりに爪先に滲んだ血を舐めとる
天堂夏音:「離れろ」
氷樫 楓雨乃:「”取らないで”でしょ?」
天堂夏音:「それ以上動いたら殺す。クロエくんに触っても殺す。喋っても殺す」
天堂夏音:全身に、雷の火傷跡のような痣が走り始めている。
天堂夏音:「……ゆっくり立ち上がって、そのまま去れ」
氷樫 楓雨乃:「あはっ、これが夏音ちゃんの”本性”ですよ」
氷樫 楓雨乃:「クロエくん」
氷樫 楓雨乃:ぞわっ、闇が身体を包み姿が消える
天堂夏音:「……………………」光が射す。雲の切れ間を、太陽が照らし始める。
天堂夏音:「クロエくん」静かに笑う。「帰ろっか」
輔星クロエ:「う、ぐ……」
天堂夏音:「立てる?」手を貸す。
輔星クロエ:「帰れない、まだ」
輔星クロエ:手を取る。立ち上がると、ぼたぼたと雫が零れる。
天堂夏音:「あの女」
輔星クロエ:右目から流れるのは、紅い血か、黒い墨か。それとも涙か。
輔星クロエ:二人の姿は白い霧に覆われて、消えていった。
GM:「交戦」の有無と行動の宣言をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:まずは交戦します♪
GM:はい……
氷樫 楓雨乃:異形化で、さっき生意気こいたヤトリから力を搾りますか
GM:氷樫ちゃんっ……!搾らないでっ……
氷樫 楓雨乃:もっと力を出してもらいますからねっ
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功
氷樫 楓雨乃:ふぅ”...馴染む
GM:ドーピングすな
GM:では氷樫さんは一つ鬼心丸を獲得します!
氷樫 楓雨乃:わ~い!
GM:行動はどうされますか!
氷樫 楓雨乃:蝶姉さんに戦闘を仕掛けます
蝶野 紫:アタシ~~~~!?
GM:ヒョ …………
蝶野 紫:そんな……拒否できないんですかあ?
GM:【居所】は……握られている!!
蝶野 紫:ひえ~~~~ん!
氷樫 楓雨乃:キヒヒー!No
GM:他に乱入する方は!
蝶野 紫:誰か~~~!男の人呼んで~~~!!
輔星クロエ:うぐぐ……
蝶野 紫:警察!警察!
春原 翼:警察あなた!
GM:お前じゃい!
輔星クロエ:このために感情を結んでおいた! 乱入したいです!
氷樫 楓雨乃:お蝶さん...貴女は年下の女子大生に乱暴されるんですよ!
GM:おおっ!!
氷樫 楓雨乃:なにっ
蝶野 紫:イヤッ イヤッ
蝶野 紫:クロ坊…!
春原 翼:あと感情結んでるのは斗越さんかな
斗越 世蘭:今感情乱入のページを必死に探しています
春原 翼:基本61Pかな
氷樫 楓雨乃:一応、居所でも乱入できるんだっけ?
蝶野 紫:居所乱入かあ
GM:居所でもできますが、絶対ではないですね。
春原 翼:今回は【居所】でも乱入できる!判定は必要だけど
斗越 世蘭:行くかァ
春原 翼:私も……【居所】で乱入を狙います
GM:めっちゃ来た
氷樫 楓雨乃:こらっ、1vs4は加減できねぇぞ!
斗越 世蘭:いや、
斗越 世蘭:ウチはあえて出ない
GM:なにっ
氷樫 楓雨乃:世蘭ッ
斗越 世蘭:ウチは安全圏にいられるからな……【離業】によって
蝶野 紫:セラちゃん見てる~?
輔星クロエ:鍵盤勢ってつよくな~い?
斗越 世蘭:怯えるがいい鷺沢ヒソカ
アボウ:私も【居所】で乱入を狙うでありんす
春原 翼:お前も~!?
蝶野 紫:くんな!
輔星クロエ:エ!?
春原 翼:待て待て待て
氷樫 楓雨乃:どうやら次のターゲットも決まったな
斗越 世蘭:ヒョ~~~~~~ッ
GM:では春原さん・アボウは居所で特殊な乱入の判定をお願いします。
春原 翼:もうめちゃくちゃだよ~
GM:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 2
GM:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 9[4,5] → 9
氷樫 楓雨乃:キミ達!血に飢えすぎ
斗越 世蘭:ウチは飢えてないヨ
春原 翼:飛術?
GM:判定特技は《骨法術》!!
春原 翼:sg>=7 判定:壊器術
ShinobiGami : (SG@12#2>=7) → 3[1,2] → 3 → 失敗
春原 翼:ぐわーっ!ごめん!
蝶野 紫:翼~~~!
氷樫 楓雨乃:フン、けぇんな!
氷樫 楓雨乃:あと春原は面覚えたからな...
春原 翼:こわいって
アボウ:2D6>=8 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[2,5] → 7 → 失敗
氷樫 楓雨乃:こっ、コラ~~~!
春原 翼:アボウも失敗か
蝶野 紫:こわいよ!
氷樫 楓雨乃:アボウはぜったい来い卍
アボウ:神通丸。
輔星クロエ:よし……3人でバトルですね
春原 翼:マジで!?
アボウ:2D6>=8 (判定:傀儡の術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[2,5] → 7 → 失敗
アボウ:駄目!
氷樫 楓雨乃:くっ
蝶野 紫:ひええ~!
輔星クロエ:よし……三人でバトルですね
春原 翼:よっしゃ!結果無駄うち!
春原 翼:二回目
輔星クロエ:そいえば夏音っぴは乱入なしなのかな
天堂夏音:かのんぴもやっとくか
輔星クロエ:ワ~イ
天堂夏音:2D6>=7 (判定:走法)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 6[2,4] → 6 → 失敗
天堂夏音:ごめんダメ!
春原 翼:ドンマイ!
蝶野 紫:かのっぴ~!
GM:では3人でBATTLEですね
輔星クロエ:よし……3人でBATTLEですね
蝶野 紫:はぁい
氷樫 楓雨乃:キヒヒ、獲物が二匹...そそるネ♠
氷樫 楓雨乃:は~い
GM:
GM:では戦闘開始だ!各々ダイスの用意は整っているな!
氷樫 楓雨乃:いけます!
輔星クロエ:OKです!
蝶野 紫:むっ 重い レスポンス鈍くなるかも OK
GM:では、戦闘参加者が3人なので……タイムリミットは第3ラウンドまで。
GM:【第1ラウンド】
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:プロットをどうぞ。
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
輔星クロエ:プロット……OKです
氷樫 楓雨乃:OK!
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
蝶野 紫:OK
GM:では、321でプロットを公開します。
GM:3
GM:2
GM:1
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「4」です。
氷樫 楓雨乃:じゃあ...殺しますね
GM:【プロット6】
GM:氷樫さんの手番です。行動をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:まず手番で妖魔化を宣言します
氷樫 楓雨乃:穢す生命力は忍術で
春原 翼:あっ
GM:で……出た
春原 翼:【生命力】汚すのは
春原 翼:減ってるところは指定できないんじゃなかったっけ?
輔星クロエ:ですね~
蝶野 紫:はえ~
春原 翼:基本167Pかな
氷樫 楓雨乃:あ、そうなんだ!なら器術にしよう
GM:OKです。では、器術を穢れさせてください。
氷樫 楓雨乃:は~い!
GM:氷樫さんは異形表をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:では新異形表を振ります
氷樫 楓雨乃:流派ルールブックの内容を事前に書き起こしてGMに許可を頂いているのでそっちで!
氷樫 楓雨乃:NMT
ShinobiGami : 新異形表(4) → 攻激態。「妖魔忍法表・攻激」を使用し、妖魔化している間、その妖魔忍法を修得する。 → 妖魔忍法表・攻激(2) → 【業弓】(隠忍 p28)/【強威】(隠忍 p25)
GM:おお~~
氷樫 楓雨乃:うん、妖術戦と間合3はいいですね
氷樫 楓雨乃:これにしましょう
蝶野 紫:こわ~
GM:では改めて、氷樫さんのメイン手番!
蝶野 紫:特技もランダムに決めるのかな?
蝶野 紫:ごうきゅうの
輔星クロエ:修得している特技から一つ選ぶ形ですね~
氷樫 楓雨乃:ですね、特技は『言霊術』で
GM:OK!
蝶野 紫:ランダムじゃない?
春原 翼:あ、習得特技
輔星クロエ:あっごめんなさい ランダムですね
氷樫 楓雨乃:ランダムなのか...!
輔星クロエ:修得している特技の中からランダム
春原 翼:自分が修得している特技の中からランダムって書いてありますね 隠忍P25
GM:あっありがたい
氷樫 楓雨乃:choice(手裏剣、刀術、くノ一、人脈、言霊術、異形化)
氷樫 楓雨乃:ありがたい~
氷樫 楓雨乃:左から1d6でいきます
氷樫 楓雨乃:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 2
氷樫 楓雨乃:刀術!
蝶野 紫:アーチャーみたいな攻撃してくるな
GM:ブロークンファンタズム!
氷樫 楓雨乃:ではあらためて...クロエ君に怪刃です!
氷樫 楓雨乃:一回変身してるので威力1
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功
氷樫 楓雨乃:うん!イイ感じ!
輔星クロエ:アチャー
輔星クロエ:何かの奇跡で避けられますように
輔星クロエ:まてよ……演出修正を貰えますか?
斗越 世蘭:クロちゃん
斗越 世蘭:☻
斗越 世蘭:+1だぜ
春原 翼:私からも送る?
輔星クロエ:できれば貰いたい
春原 翼:オッケー、投げよう!+1だ!
天堂夏音:あたしは?
氷樫 楓雨乃:る...累積するんけ?! これ勝てるか?
輔星クロエ:貰いたい!
蝶野 紫:なんだかすごいことになっちゃったぞ
天堂夏音:あげる!+1持って行って!
輔星クロエ:やった~
輔星クロエ:累積するので+3修正ですね
斗越 世蘭:するんだ
天堂夏音:スゴ~
春原 翼:感情修正みたいなもんかな
斗越 世蘭:しかもラウンドごとかよ
輔星クロエ:回避します!
輔星クロエ:2D6+3>=10
ShinobiGami : (2D6+3>=10) → 8[3,5]+3 → 11 → 成功
輔星クロエ:回避成功です!
氷樫 楓雨乃:避けた!
氷樫 楓雨乃:やりますね
蝶野 紫:輔星 神 クロエ
輔星クロエ:すまない……これが皆との絆の力だ
GM:【プロット5】
GM:続いての手番は輔星くん。手番をお願いします。
輔星クロエ:はい、鬼心丸を使用します!
輔星クロエ:【怪士・劣】で指定した【闇斑】を修得!
GM:おおっ!!
輔星クロエ:これを使って……氷樫さんに攻撃しようと思います
GM:使うのかい!地獄忍の力を
氷樫 楓雨乃:打つつもりかただの闇斑じゃない闇斑
氷樫 楓雨乃:ド闇斑を
輔星クロエ:ドみ斑
蝶野 紫:真なる闇の力を…
GM:ではド級の闇斑、ドみ斑の判定をどうぞ。
輔星クロエ:蝶野さんに提案なのですが、上手く倒せたらここは退いちゃくれませんか
蝶野 紫:無理ッス!
蝶野 紫:弱点背景えぐいから
輔星クロエ:あ~これあったんだ
氷樫 楓雨乃:ふふ、背中にも刃が迫ってますねぇ
蝶野 紫:まあ……一旦攻撃見てからでもええんちゃうか?
輔星クロエ:そうですね。
輔星クロエ:【闇斑】の効果で、コストを4点消費します。命中判定!
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 7[3,4] → 7 → 成功
輔星クロエ:成功! 回避にマイナス4修正を与えます!
氷樫 楓雨乃:やってみましょう!
氷樫 楓雨乃:2D6-4>=7 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6-4>=7) → 8[2,6]-4 → 4 → 失敗
GM:素の出目が良いが……ダメ!
氷樫 楓雨乃:う~ん!ダメです!
輔星クロエ:当たった!
氷樫 楓雨乃:逆凪はしてないのでよしとしましょう
輔星クロエ:では集団戦ダメージ1点……なんですけど……
輔星クロエ:う~ん 多分ここなんだよなあ
蝶野 紫:クロエ!?
輔星クロエ:ペルソナ『詩歌の才能』の真実を……開示します!
GM:ファッ!?!?!
蝶野 紫:何だと~~~!?
氷樫 楓雨乃:なんですって!?
『詩歌の才能』の【真実】
【忍者狩り】
『黒蝦夷烏帽子』の声。
美しい詩歌。三十一文字の死の色。
あらゆる現代の忍びを汚辱する業。
蝶野 紫:なんだこれ!?
氷樫 楓雨乃:あ~~!忍者狩り!
GM:うわああああああ
輔星クロエ:基本145pのペルソナの効果です!
輔星クロエ:これ一個確認したいんですけど……
輔星クロエ:1D6点にする効果と、マイナスの感情あるときの+1点てどっちかだけ使ってもいいんですかね
GM:「できる」ですから
GM:どちらかの効果を任意に使い、もう片方の効果を任意に使わないことも可能だと解釈します。
輔星クロエ:ありがとうございます。
輔星クロエ:では、氷樫さん……
輔星クロエ:とりあえず次のサイクルで忍具をすべて預からせていただければ
輔星クロエ:1D6点は与えず、追加の1点だけで決着をつけようと思うのですが
輔星クロエ:いかがでしょうか…
氷樫 楓雨乃:この私が半忍に媚びるとでも?
氷樫 楓雨乃:ギガブレイクで来い
GM:強すぎる
蝶野 紫:ひ、ヒカシダイン!
輔星クロエ:ッシャオラア! ぶち殺す!
輔星クロエ:ダメージを接近戦ダメージ1D6+1点に変更します!
輔星クロエ:1D6+1
ShinobiGami : (1D6+1) → 6[6]+1 → 7
蝶野 紫:www
蝶野 紫:おい!!
GM:wwwwwwwwwww
輔星クロエ:当然最大値ィ!!!!!
氷樫 楓雨乃:生命点ゼロ!
氷樫 楓雨乃:なら...奥義を切りましょう
輔星クロエ:あっ待った
蝶野 紫:奥義!?
蝶野 紫:ちょ、ちょっとまって
蝶野 紫:ミドルは脱落しちゃうままかも
蝶野 紫:もし……奥義があれなら
輔星クロエ:あれならね
輔星クロエ:あと侵蝕は発動させないです流石に
輔星クロエ:遁甲符の恩もあるので……
氷樫 楓雨乃:なら温存しましょうか
GM:では、氷樫さんは死亡せずに生命点0でミドル戦闘を脱落します。
輔星クロエ:すまん 消し飛んでくれや
輔星クロエ:行動は以上です。
氷樫 楓雨乃:トホホ~!脱落します
GM:ではラスツ……蝶野さん!
GM:行動をどうぞ。
蝶野 紫:フウム
GM:【プロット4】
蝶野 紫:輔星くん 氷樫さんのひみつほしい?
輔星クロエ:欲しい事は欲しいッス
蝶野 紫:落ちてくれんか~?
蝶野 紫:勝者になってもクロエくんに不利になるようなことはしないぜ
蝶野 紫:断られるとちょっとこっちとしても立つ瀬がなくなってしまうんじゃ トホホ
輔星クロエ:今一番やりたいのが蝶野さんにプラスの感情を結ぶことなんです
輔星クロエ:戦果で俺にプラスの感情を結ばせてはくれませんか
蝶野 紫:あ~じゃあ
蝶野 紫:次の手番であたしから結びにいくワ
輔星クロエ:おお
輔星クロエ:わかりました。それなら謹んで撤退します!
蝶野 紫:OK
蝶野 紫:では待機。
輔星クロエ:ラウンド終了時、自主脱落を宣言します。
GM:戦闘を終了します。勝者は蝶野紫。
蝶野 紫:苦しい戦いだった…!
蝶野 紫:応援ありがとう!
氷樫 楓雨乃:もっと争え...
GM:報酬として、蝶野さんは任意の相手に「感情」を結ばせる/結ぶ、もしくは情報の獲得、もしくはプライズの獲得を宣言できます。
蝶野 紫:あれ…?
蝶野 紫:氷樫サンの『修羅草子』を奪っちゃえば…
蝶野 紫:みんなの居所も消えるのでは…?
輔星クロエ:おお
輔星クロエ:ホントだ!
GM:ルール的には可能です。
蝶野 紫:まあ……やらないかな。
GM:>壱、【居所】の獲得
『修羅草子』には、一つになろうと互いを惹き付け合う作用がある。
『修羅草子』を持つすべてのキャラクターは、
他の『修羅草子』を持つキャラクターの【居所】を自動的に獲得する。
蝶野 紫:その方が……面白くなりそうだから
GM:おおっ
蝶野 紫:というわけで……氷樫さんに感情を結びにいきます。
氷樫 楓雨乃:はわわ...私と!?
蝶野 紫:ET
ShinobiGami : 感情表(1) → 共感(プラス)/不信(マイナス)
輔星クロエ:戦果の感情は任意に選べるらしいですよっ
GM:そっか~ 氷樫さんに共感しちゃったか~
蝶野 紫:クッ……不信にしよう。
蝶野 紫:あっそうなの?
GM:wwww
蝶野 紫:じゃ殺意で。
氷樫 楓雨乃:共感してくれないんですか!
GM:知らなかった……そんなの……
輔星クロエ:殺意になっちゃった……
GM:コワ~
蝶野 紫:加えてクロエくんに氷樫サンのひみつ渡しちゃおうかな? いけるのかな?
蝶野 紫:いけたら公開っちゃが
輔星クロエ:今は戦闘シーンだから無理かも
輔星クロエ:次サイクルで頂けるとありがたしです!
蝶野 紫:OK! 次サイクルでおわたしします。
GM:では、演出に参りましょう。
氷樫 楓雨乃:「観客が多いですね...蝶野さんのために時間を短縮してあげたのに無粋だと思いません?」
氷樫 楓雨乃:身体を入れ墨のように黒い線が巡る、妖魔の力が巡り地獄忍の力を発揮している証左だ
蝶野 紫:少女の声もどこ吹く風で先に火の付いた煙草を吹かしている。
蝶野 紫:「女」まだ年若い女の声とは思えないほどに、その喉から鳴る音は掠れている。
蝶野 紫:「此の期に及んで怖気付き。萎縮したままの“この女”に言っているなら無駄だ」
蝶野 紫:「この女の事情に興味も無い。貴様のような童の所業もな」
蝶野 紫:「面には出ないのか」
蝶野 紫:地獄忍の事を指している。
氷樫 楓雨乃:「ヤトリは"浴"...あっ、妖魔化のことですが酷く嫌っていまして」
氷樫 楓雨乃:「そのせいで死んだのに学習しませんよね...なので私が力を吸い上げて使ってます」
氷樫 楓雨乃:「力は抑えるんじゃなくて振るうためのものですのにね」
蝶野 紫:ふ、と鼻で笑う。「女子に。道具のように扱われるとは」
蝶野 紫:「程度が知れるな? えぇ?」
蝶野 紫:挑発するように凶悪に顔を歪めていく。
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、まるで貴方の宿主みたいですね」
氷樫 楓雨乃:見下すように、嗤う
氷樫 楓雨乃:「蝶野さんだったら殺されてもいいんです...業をどっちが背負うかに違いはないので」
氷樫 楓雨乃:「でも...貴女は邪魔」
氷樫 楓雨乃:「"浴せ" "夜鳥"」
氷樫 楓雨乃:より黒く、深い闇が覆う
輔星クロエ:ぞ ぶ
輔星クロエ:空間を囲う影の結界に、異物が混じり込む。
輔星クロエ:輔星クロエ──その姿は、一目で異様を発していた。
輔星クロエ:右目の傷からは、紅く黒い墨が絶え間なく流れ落ちる。
輔星クロエ:それが腕に伝い、赤黒い篭手を形成していた。それが更なる黒さで、夜の影を侵蝕したのだ。
輔星クロエ:「氷樫、楓雨乃」
輔星クロエ:「止め、ろ……!」
輔星クロエ:「ここで……戦うな!」
輔星クロエ:叫ぶ。その声は悲痛が滲む。
氷樫 楓雨乃:「それは地獄忍の言葉ですか? それともクロエ君の言葉ですかぁ~?」
氷樫 楓雨乃:「正直、辟易してるんです」
氷樫 楓雨乃:「皆さん地獄忍に主導権譲って自分の手を汚す気がないようなので」
氷樫 楓雨乃:「止めたいなら...キミがやってみなよ」
氷樫 楓雨乃:「文字通り___殺す気で」
氷樫 楓雨乃:「化生転...第一層」
氷樫 楓雨乃:より濃い闇が片目に宿る
氷樫 楓雨乃:部分的に妖魔化した業を振るう
氷樫 楓雨乃:触れた個所から感覚を忘失する影、闇内に生えた大顎
氷樫 楓雨乃:それらが輔星クロエに殺到する
GM:――高速機動が、開始された。
輔星クロエ:「どちらの言葉か、だって」
輔星クロエ:同時多角的な攻撃。異形の業。
輔星クロエ:それを回避する術は輔星クロエにはない。
輔星クロエ:『──両方だ』
氷樫 楓雨乃:「いいですね! 二人同時でも構いません」
氷樫 楓雨乃:「やり合いましょう」
氷樫 楓雨乃:昆虫のような触腕、獣の爪それらが振られる
輔星クロエ:「二人じゃない。五人だよ」
輔星クロエ:パリ、と紫電の音。
輔星クロエ:雷のような運動をもって、怪刃全てが受け潰される。
輔星クロエ:それは学んだ言葉を、繋ぎ合わせ紡ぐ、一つの才能だった。
氷樫 楓雨乃:攻撃が弾かれた瞬間、氷樫 楓雨乃は目の前の二人から目を離さなかった
氷樫 楓雨乃:しかし、遠隔にいる5人は確実に”彼女と目が合った”そう実感する
氷樫 楓雨乃:「強いですね、皆の力」
氷樫 楓雨乃:「次は夏音さんや春原さんとか友達の少ない人を狙うことにします」
輔星クロエ:「させないって、言ってるだろ」
輔星クロエ:歩み寄る。もう影に足は取られていない。
輔星クロエ:『射干玉の』
輔星クロエ:掌底をゆるりと向ける。
輔星クロエ:『夜にかがよう いなびかり』
輔星クロエ:掌に墨が溜まる。それは幾重に塗りつぶされ、縮小し、凝集していく。
輔星クロエ:『轟く路は──』
輔星クロエ:『──”黒蝦夷烏帽子”』
輔星クロエ:三十一文字を紡いだと同時。
輔星クロエ:墨が雷となり、音となり、熱となる。
輔星クロエ:怪力乱神を操る、いにしえの歌の力。それが氷樫楓雨乃を貫いた。
氷樫 楓雨乃:「あっ」
:ぼちゅっ
:水袋が割れるような音と共に氷樫 楓雨乃の胸にこぶし大の穴が開く
:どちゃ___
氷樫 楓雨乃:まるで糸が切れた人形のように地面に崩れ落ち、横たえる
氷樫 楓雨乃:目の光は急速に失せてゆき唇から短い呼気が漏れる
輔星クロエ:「はぁっ、はっ」
輔星クロエ:篭手が形を保たなくなる。膝から崩れ落ちる。
輔星クロエ:「楓雨乃、だめだ」
輔星クロエ:「くそっ……!」
アボウ:――かろん
アボウ:ころん
アボウ:かろん、ころん。
アボウ:「氷樫楓雨乃といふ枯骨、徒の死肉と捨てへんげり」
アボウ:「枯骨の六の内一、ここに散華せむ」
アボウ:肉袋のように動かない氷樫楓雨乃の屍を抱え、歩き去ってゆく。
アボウ:「いざや往かん。六獄の果てへと――」
アボウ:そうして、下駄の残響だけがしばらく残り。
アボウ:それもやがて、聞こえなくなった。
蝶野 紫:無感情な瞳が崩れ落ちる彼女の姿を捉えていた。去ってゆく和装姿の女の背中も。
蝶野 紫:蹲る少年の背も。
蝶野 紫:は、と一度だけ、深くため息をついて。
蝶野 紫:「つまらん」
蝶野 紫:そのまま踵を返し去ろうとする間際、肩越しに少年を視る。
蝶野 紫:「小僧」
蝶野 紫:に、と嗤って。
蝶野 紫:「御目出度う。地獄にまた一歩」
蝶野 紫:「踏み出せたじゃないか」それだけ残して、夜闇に紛れ消えていく。
アボウ:登場希望は氷樫楓雨乃さん。
氷樫 楓雨乃:は~い♡
GM:
GM:麓満総合病院 霊安室
GM:総合病院前に倒れていた氷樫楓雨乃は身元不明遺体として死亡が確認され、ほどなくして院内の霊安室に安置された。
アボウ:「……」
アボウ:締め切ったはずの霊安室に佇む、一人の女。
アボウ:花魁のような艶然とした和装に、骨の面が不釣り合いだった。
アボウ:「主様。朝寝はお済みでありんすか」
氷樫 楓雨乃:薄暗い霊安室、その影に無数の口が生える
『■技』
『...技』
『おうぎ』
『オウギ』
『逢技・■化■■』
氷樫 楓雨乃:ぞふっ
氷樫 楓雨乃:血の気が無く、落ちくぼんだ眼窩にハリが戻る
氷樫 楓雨乃:血の代わりに得体の知れない”ナニカ”が巡り傷を塞ぎその姿が血色を取り戻す
氷樫 楓雨乃:「はぁ..........あ」
氷樫 楓雨乃:「私、死んでました?」
アボウ:「輔星クロエといふ小童が、御身を貫きんした」
氷樫 楓雨乃:「あぁ~、思い出しました」
アボウ:「蓋し浮世の定めは巡るが必定」
アボウ:「ぬし様もまた、彼の者の前では最上川に浮かぶる落ち葉のごとく」
アボウ:アボウは漆天雷蟲の案内人です。
アボウ:つまり、『修羅草子』がその「枯骨」を選んだ理由を、知っているということでもあります。
アボウ:このサイクルより、アボウはPC全員の【秘密】を所持します。
氷樫 楓雨乃:なにっ
アボウ:輔星クロエの【秘密】を、氷樫楓雨乃に譲渡します。
GM:なお、このシーンはマスターシーンであるため【視奪】は不可能です。
氷樫 楓雨乃:見定めさせてもらいましょうか...アナタの”本性”
蝶野 紫:アッ ふうのちゃんに殺意で結びついているわたしはどうなりますか
GM:感情共有が発生し、蝶野さんにもクロエくんの【秘密】が譲渡されます。
蝶野 紫:はあい
GM:お送りしました。
氷樫 楓雨乃:確認!
氷樫 楓雨乃:「良かったぁ~」
氷樫 楓雨乃:「地味に落ち込んだんですよ? あんなに簡単に殺されちゃうなんて~って」
氷樫 楓雨乃:平時と変わらぬ感情、調子で喋る
氷樫 楓雨乃:「でも...ふんふん、なんとなくこの情報を渡した意図はわかりました」
アボウ:「……輔星クロエと申しけるは”天道”の枯骨」
アボウ:「ゆえに、”修羅道”を征く主様の宿願を妨げる凶星となるは必定」
氷樫 楓雨乃:「そうですよね、それに私...結構皆さんに目を付けられてるみたいでしたし」
氷樫 楓雨乃:「なら...管理者さんの復活を助力するのもアリ...ですね」
氷樫 楓雨乃:「場が乱れる方がもっと楽しくなります」
アボウ:「星の道を往かれては、獄儀の成就も徒労となりんしょう」
氷樫 楓雨乃:顎に手を触れ思案
アボウ:「直截に申し上げんしょう。私と、『漆天雷蟲』を描きし御方にその力お貸し頂きたく」
アボウ:「主様が只望むは、修羅の道のみでありんしょう」
GM:……つまり、アボウは。「戦いを見たいのならば、力を貸せ」とそう言っている。
GM:奇しくも、あなたが”大勢”に敗れた機を狙いすましたように。
氷樫 楓雨乃:「社会というのは堅固で...両親、友人、その中でずっと自分を隠してきました」
氷樫 楓雨乃:「この漆天雷蟲で私は初めて自分らしく笑えたんです...」
氷樫 楓雨乃:「止めさせませんよ、一緒に邪魔する人達倒しちゃいましょう!」
氷樫 楓雨乃:おー!と元気よく腕を突き出す
氷樫 楓雨乃:「あ、でも場合によっては絵鬼は狩らせてくださいね」
氷樫 楓雨乃:「あれは良い”素材”になるので」
アボウ:首を振る。「その要はありゃんせん」
アボウ:特殊忍具「鬼心丸」を1つ、氷樫さんに譲渡します。これでアボウの手持ちはゼロ。
氷樫 楓雨乃:えぇ~~!? 嬉しー!
氷樫 楓雨乃:こんなん...力になりたくなっちゃうよ
アボウ:血墨をどろどろに煮詰めたような丹薬が、そっとあなたの手に握らされる。
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、催促したみたいになっちゃいましたね」困ったように眉毛が下がり笑う
アボウ:「妹に氷菓子を強請られる姉のようでありゃんした」
アボウ:からん、ころん、と骨面が揺れる。
アボウ:「獄儀の成就叶わば、私も。私も再び……」
氷樫 楓雨乃:「アボウさん」
氷樫 楓雨乃:「貴女は生き返って何をしたいです?」
アボウ:面を伏せる。
アボウ:「私は、一度も廓の外を見りゃんまま。獄儀に因りて潰えんした」
アボウ:「ゆえに黄泉還り果たさば、気の向くまま風の向くまま。東海道中を旅し申さん」
氷樫 楓雨乃:「いいですね~、時代も移り変わって建物も何もかも知らないものばかりだと思います」
氷樫 楓雨乃:「でもその前にもっと麓満を巡るのはどうです?」
氷樫 楓雨乃:「獄儀が終わったら...ここは地獄になるんですから」
アボウ:からころと面が楽し気に揺れる。「地獄巡りも粋でありんす」
アボウ:「では、いざやさらば。地獄にて再び見えんしょう」
アボウ:血の墨のように、ぱしゃりと。溶けて、霊安室の床に染み込み――消える。
アボウ:下駄の音だけが、微かに響いている。
氷樫 楓雨乃:甦り、風穴が空いたはずの胸を撫でる
氷樫 楓雨乃:トクトクと鼓動が高鳴りを知らせている
氷樫 楓雨乃:「今までは一方的でしたけど...えぇ、命のやり取りって」
氷樫 楓雨乃:「それ以上に愉しいですからね」
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
輔星クロエ:交戦はしますが、主要な行動を行ってからにしようかな。
GM:なにっ
輔星クロエ:登場希望は春原さんで……あと夏音かな
春原 翼:はーい!
春原 翼:トモダチ……
輔星クロエ:マイフレンド……
輔星クロエ:シーン表を振ろう
輔星クロエ:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 3[1,2] → 3) → 麓満商店街。饅頭店や土産屋、様々な商店が立ち並ぶアーケード。
天堂夏音:出るよ!むんっ
GM:新たなサイクルが始まったため、氷樫さんの生命点が自動的に1になります。
GM:麓満商店街。温泉饅頭や地元の海産物、麓満で有名な金魚の人形を売る小物屋など、様々な商店が軒を並べる。
GM:下り坂にしつらえられたアーケードで、あなたは何をするでもなくベンチに座り込んでいる。
輔星クロエ:茫洋と往く人影を見ている。
輔星クロエ:右眼には、流血こそ止まったが痛々しい切創が残っていた。
輔星クロエ:「────」
輔星クロエ:傷の痛みを思い出す度に──あの時の光景がフラッシュバックする。
輔星クロエ:誰かを殺させないためであったとしても、自分が氷樫楓雨乃を殺した、という事実は変わらない。
輔星クロエ:認識が定まらない。黒い墨のようなものが頭に入り込み、思考が混濁する。
輔星クロエ:だから、数時間もこうして座ったままでいた。
天堂夏音:「……クロエ、くん」
天堂夏音:後ろから、遠慮がちに声がかかる。
天堂夏音:「ごめんね。あの時、一緒に戦えなくて」
天堂夏音:「『修羅草子』を持ってる人たちがぐちゃぐちゃになりすぎると、一時的にみんなの【居所】が解らなくなるみたいで……」
天堂夏音:首を振る。「……ごめん。言い訳」
天堂夏音:「ほんとはあたし、怖かった。クロエくんはあたしが止めても行くんだろうなって思うと、何もできなかった」
天堂夏音:「……結局こんなにボロボロになってるんじゃ、『一緒に戦う』なんて言えないよ……」
天堂夏音:背中を抱きしめる。
輔星クロエ:回された手をなぞる。
輔星クロエ:「夏音。俺…俺は…」
輔星クロエ:胸がつかえる。謝罪をしたいのか、責め立てたいのか。
輔星クロエ:あるいは笑い飛ばしたいのか、どの言葉も出てこない。
輔星クロエ:詩歌の才能も、友達と話すことには何の役にも立たないみたいだ。
輔星クロエ:左目の翠から、雫が流れていた。
天堂夏音:手を離す。「…………あたしじゃダメか。解ってたけど」小さく零して。
天堂夏音:「ねっ。今日はスペシャルゲスト呼んだんだ」
輔星クロエ:顔を上げる。
天堂夏音:「この間、仲良くしてたみたいだから!美味しいコーヒーでも飲んで、励まして貰おうと思って!」
春原 翼:「………」
春原 翼:ひどく。
春原 翼:気まずそうに目を背けて、少し離れたところに立っている。
春原 翼:「………………邪魔だったか?」
天堂夏音:「ちょっと春原さん!もうちょっと近付いてよ」
輔星クロエ:「春原さん」
天堂夏音:「あはは、良いの良いの!あたしたち、そういうんじゃないし!友達みたいなもんだから!」
輔星クロエ:「ああ……邪魔じゃないよ」目元を拭う。
春原 翼:「じゃあどういうのなんだそれは……」
春原 翼:困惑しながらも言われたとおりに近づいてくる。
春原 翼:「……天堂から話は聞いた」
春原 翼:「お前も派手にやられたようだな」
輔星クロエ:「そうみたいだ」
輔星クロエ:「自分でも……いや、自分じゃないみたいだったけど」
輔星クロエ:「殺し合いに飲まれるのを止めると言っておきながら……」
輔星クロエ:右眼の傷を撫でる。
輔星クロエ:「俺は、恐ろしいよ。また誰かを、殺す、かもしれない」
輔星クロエ:「……言い訳してるのは俺だ。今すぐ警察に行くべきなのに」
輔星クロエ:「こんなところでぼうっと座っていることしかできない……」
春原 翼:「………」
春原 翼:「おい、天堂」
春原 翼:ジロっと恨めしげに少女を見て。
春原 翼:「言った通り、こういう時……得意ではないぞ。俺は」
春原 翼:「大体さっきのを見せられた後に何を言えというんだ……」
春原 翼:「人選ミスだと後で言われても知らんからな」
春原 翼:ぐちぐちと情けなく弱音を吐きつつ。
天堂夏音:「だって春原さん、あのお店って一人でやってるお店じゃないでしょ」
天堂夏音:「絶対パートナーの人と一緒にやってる人だと思うし……」
天堂夏音:「あの中だと、唯一そういう気配のありそうな人だったから。アドバイス貰いたいなって」
天堂夏音:「お蝶さんは男運絶望的に悪そうだったし」
天堂夏音:「世蘭ちゃんはいざとなるとキープして逃げそうな感じだし、氷樫さんは……それどころじゃないし」
春原 翼:「ナチュラルに辛辣なんだよ。お前らは揃って」
春原 翼:「……ったく。おい、開けろ」
春原 翼:クロエと夏音をベンチの両側に座らせ、間にどかりと座り込む。
春原 翼:「壁だと思え。口は程々に挟むがな」
春原 翼:「お互いに。顔が見えると言いづらいこともあるだろ」
春原 翼:「まとまらん話でいいから好きに話せ。話している内に考えがまとまることもある」
春原 翼:「まだお前らも、足踏みしていい時間だ」
輔星クロエ:「……わかった」
天堂夏音:こくりと頷く。
輔星クロエ:ぽつぽつと話し始める。『漆天雷蟲』の話。絵鬼の話。
輔星クロエ:参加者の話。麓満の話。
輔星クロエ:一面に撒かれた墨を筆で引き延ばし、形にしていくように。
輔星クロエ:というところで感情判定をします。目標は春原さん。
輔星クロエ:指定特技は友人に助けてもらった《人脈》で!
輔星クロエ:夏音~感情修正をくりゃれ~
天堂夏音:+1持って行ってね チュッ
輔星クロエ:ありがとう……!
輔星クロエ:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 5[2,3]+1 → 6 → 成功
春原 翼:ナイス!
輔星クロエ:うおおおおおおおおおおおおお
輔星クロエ:やったあああああああああ!
天堂夏音:しゃいっ
春原 翼:おめでとう!
蝶野 紫:おめでとう!
輔星クロエ:ありがとう皆 みんなありがとう
輔星クロエ:感情表を振るね~
輔星クロエ:ET
ShinobiGami : 感情表(6) → 狂信(プラス)/殺意(マイナス)
春原 翼:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
天堂夏音:狂信だああああああああああ
輔星クロエ:まーた派手な感情引いてる!
春原 翼:こちらは憧憬で
春原 翼:割と自然なところが出た
春原 翼:真っ直ぐな男だ……
輔星クロエ:まあここまで極限状態であったら、話を聞いてくれた相手のことを狂信もしてしまうだろう
輔星クロエ:狂信にします!
輔星クロエ:感情を獲得したので、覚醒表を振るよ!
天堂夏音:ペルソナッ!!
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 4
天堂夏音:おおっ
輔星クロエ:好きな忍法一つを覚醒にするやつ!
春原 翼:当たりじゃなかったっけ!
春原 翼:よっしゃ!
輔星クロエ:どうしよ~ 【黒百合】か【接近戦攻撃】か
輔星クロエ:【黒百合】にしておこう。
GM:OK!
輔星クロエ:このまま交戦も振っておきます。前に歩き出した《歩法》で振る!
輔星クロエ:春原さん! 感情をくれ!
春原 翼:オッケー!憧憬で+1!
輔星クロエ:うおおおおおお!
輔星クロエ:2d6+1>=5
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 7[3,4]+1 → 8 → 成功
輔星クロエ:いい感じ!
春原 翼:よっしゃあ!ナイス!
天堂夏音:ヤッタ~~!!鬼退治成功!
輔星クロエ:
輔星クロエ:「──ありがとう。春原さん。夏音も」
輔星クロエ:「俺は償わなければならない。これは確かだけど」
輔星クロエ:「麓満がこれ以上の戦いの場になるのは止めなくちゃならない。それも、明確なことだ」
輔星クロエ:「二人のおかげで、整理できた。ありがとうな」
春原 翼:「……」
天堂夏音:「んーん」首を振る。「全部クロエくんが考えて、歩きだして、掴んだことだよ」
天堂夏音:「あたしも、ごめんね。うじうじしてた。君がそう決めたなら、クロエくんと一緒に戦う!」
春原 翼:「氷樫を……殺したという話」
春原 翼:わずかに躊躇って。
春原 翼:「お前たちはあいつのことを知っているか」
春原 翼:「あいつの願いがなんなのか」
輔星クロエ:「ん……いや」
輔星クロエ:「殺したい、それが目的なんだとばかり……」
春原 翼:「俺も斗越から聞いただけの話だが……」
春原 翼:クロエ君に氷樫さんの秘密を送ります。情報共有で天堂さんにも行くかな
輔星クロエ:ありがとう!
春原 翼:これで氷樫さんの秘密は全体公開かな
GM:では……氷樫さんの秘密が公開されます。
氷樫 楓雨乃:おのれ春原ァ~~~!
■氷樫楓雨乃の【秘密】
あなたは自身の快楽に従い他者を殺害する「殺人鬼」だ。
だが、足が付いては殺しを楽しむことはできない。
そこで、あなたは超常的な儀式の中で人を殺戮できる『漆天雷蟲』に辿り着く。
儀式に辿り着くために必要な地獄絵、『修羅草子』の存在にも。
そしてあなたは『修羅草子』の研究の中、狙い通り『漆天雷蟲』に参ずる権利を得た。
ここから先は、己の快楽の赴くまま殺戮を謳歌するだけだ。
あなたの【本当の使命】は、【一人でも多くの参加者を死亡させる】ことだ。
(※一人殺害することができれば【本当の使命】は達成扱いになる。
二人以上を殺害した場合、更に功績点を一人につき2点ずつ加算する)
輔星クロエ:十割ヤバい事しか書いてない!!!!!
輔星クロエ:
輔星クロエ:「そ、そう……か」
輔星クロエ:予想が外れていてほしかった、のかもしれない。
輔星クロエ:だが、彼女は呑まれていなかった。自ら制御した上で、力を振るっていた。
輔星クロエ:「知ってたら、止められたかもしれない」
春原 翼:「どうかな」
春原 翼:「ここまでやったやつがそうそう止まるとは思えない」
春原 翼:「この獄儀の参加者はみんなそうだ」
春原 翼:「相手を殺してでも叶えたい願いがある。覚悟が足りていなかった俺も含めて」
春原 翼:「氷樫もな。狂っていようと願いは願いだ」
春原 翼:「輔星。お前も」
春原 翼:「参加者だ。この獄儀の」
春原 翼:「間違えるなよ。責めているわけじゃない」
春原 翼:「お前にもあるんじゃないか?」
春原 翼:「譲れない願いが」
輔星クロエ:「…そうだな」
輔星クロエ:「これからは力任せに止めるんじゃなく……向き合ってみるよ。俺自身とも」
輔星クロエ:「…ごめん。コーヒーはまた今度」
輔星クロエ:「鬼と戦ってくる。さっきよりは…やれそうだ」
輔星クロエ:ベンチから立ち、商店街から去っていく。
天堂夏音:一礼し、後に続く。
春原 翼:「頑固なやつだな」
春原 翼:願いは踏みにじると俺は覚悟しているのに、あいつはまだそうじゃないらしい。
春原 翼:迷っていいと言っていたのは確かだが。そこで迷うのは迷わないより余程辛いだろうに。
春原 翼:「馬鹿め」
春原 翼:だが、いくらかマシか。俺よりは。
GM:「交戦」の有無と行動の宣言をどうぞ。
春原 翼:えっとね、では
春原 翼:登場は蝶野さんと氷樫さんで
春原 翼:きまずっ
氷樫 楓雨乃:ヤバ
蝶野 紫:はえっ
GM:殺伐女女の間に挟まる男
春原 翼:交戦……しよう
春原 翼:針術で行きます
春原 翼:sg>=5 判定:針術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功
春原 翼:よし!
蝶野 紫:ナイスゥ!
GM:OK!では「鬼心丸」を獲得します。
氷樫 楓雨乃:クソッ、あのお方の復活が遠のいた!
春原 翼:そして先に判定しておきます
春原 翼:調査術で蝶野さんの秘密を抜きに行きます!
蝶野 紫:や~ん
春原 翼:sg>=5 判定:調査術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功
春原 翼:よっしゃ!
GM:おお~~!!
斗越 世蘭:ここかなあ
春原 翼:来るか!
蝶野 紫:見ないでくれ~!
斗越 世蘭:【視奪】を宣言します
GM:では、まず蝶野さんの秘密をお渡しします。感情共有でクロエくんにも伝わりますね。
斗越 世蘭:SG>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 12[6,6] → 12 → スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
春原 翼:おお!?
蝶野 紫:ホ?
GM:うわあああああああああああ
斗越 世蘭:スペって草
氷樫 楓雨乃:すご!
輔星クロエ:super【視奪】だ!
春原 翼:【生命力】回復働く!
蝶野 紫:セラちゃんのエッチ!!!!
斗越 世蘭:体術を回復します
氷樫 楓雨乃:ただの視奪じゃねえぞ
春原 翼:ド級の【視奪】
斗越 世蘭:げっへっへ お姉さんいい秘密してんねえ
斗越 世蘭:まだ見てないけど
輔星クロエ:ド【視奪】だ!
GM:では氷樫さん以外の3人に秘密が伝わるぜ!
蝶野 紫:があああっ
氷樫 楓雨乃:これが絆の力だというの...!
GM:お送りしました!
GM:麓満駅前 喫茶『ぱれっと』
GM:その日は、昼まで忙しかった。
GM:急な台風に見舞われた観光客が、次々に駅前の手近な喫茶店に屋根を求めていたからだ。
GM:結局あなたが解放されたのは、午前中をたっぷり慣れない接客業務に費やしてからだった。
春原 翼:「……ありがとうございました」
春原 翼:ぎこちない笑顔で最後の客を見送り、CLOSEDの札をかける。
春原 翼:大きく息をついて客席の一つに座り込む。
春原 翼:「疲れた……」
春原 翼:人と触れ合うのは疲れる。
春原 翼:ずっとサボっていたことをやり始めても気持ちはなかなかついてこない。
蝶野 紫:そんな折、ドアを開ける音。
春原 翼:「すみません、もう閉店で……」
蝶野 紫:馴染の店のようにドアを開けたかと思えば、店主をちらりと視界の端に入れ、目についた椅子にどかりと座り込む。
蝶野 紫:「茶」
春原 翼:「……」
蝶野 紫:その目と纏う雰囲気は、春原さんが見たことのある“蝶野紫”の色とはまるで異なっているのが感じられるだろう。
春原 翼:閉店を無視して入ってくるぐらいには雑なヤツだが、茶化しもせずに座り込むようなヤツでもない。
春原 翼:つまりこいつは。
春原 翼:「地獄忍……か?」
蝶野 紫:わかりきった問いになど答える必要も無えだろう、という風に黙したまま、煙草に火を付ける。
蝶野 紫:「景気良さそうじゃねえか」
春原 翼:「そう見えるのか」
春原 翼:言いながら、注文を受けて店の奥へ。
春原 翼:「蝶野はどうした?」
蝶野 紫:「知るか」苛立たしげに指を鳴らす。
蝶野 紫:「期待外れもいい所だ。俺が何のためにこんな小娘の身体に呼ばれたと」
蝶野 紫:ふ、と煙を吐き出す。「……暫く暇になってよ」
蝶野 紫:「ま、金子をせびりに来たってワケでも無え」
春原 翼:「暇になった……氷樫の件か?」
春原 翼:珈琲を置く。砂糖とミルクをつけて。
蝶野 紫:夜闇を思わせる暗さのそれに一瞬眉を顰めたのち、僅かに口を含む。
春原 翼:「苦ければ隣につけたので調節しろ」
蝶野 紫:「……」無言でミルクと砂糖を入れて。
春原 翼:「あんたの味の好みはわからん」
春原 翼:「苦かったか」
蝶野 紫:「昨今じゃこんな泥水を啜るのが流行りなのか」忌々しいように男を見るぞ。
蝶野 紫:「ご存知なら話が早えや。そういうこったな」
蝶野 紫:「輔星は確かにあの女の胸を貫いた」
蝶野 紫:「まあ即死だ。“常人”ならよ」
春原 翼:「“常人”なら……?」
蝶野 紫:くく、と笑い。「この俺に知ったかぶりかい。いい度胸してやがる」
蝶野 紫:「てめぇらが何を宿しているか言ってみろ」
春原 翼:「地獄忍……まさか」
春原 翼:鬼と戦い、その力の異常さは知っているつもりだった。
春原 翼:だが……まさか。
:「カフェ・ぱれっと好きだったんですよね」
氷樫 楓雨乃:窓から日差しの照らす席、いつの間にかその女はいた
氷樫 楓雨乃:「観光地の喫茶店って旅行のお客さんはしゃぐじゃないですか...だからこういう落ち着いた場所少ないので好きだったんですよね」
氷樫 楓雨乃:「儚子さんが来てからお客さん増えてあまり寄らなくなりましたけど」
春原 翼:「氷樫……楓雨乃」
氷樫 楓雨乃:「こんにちは~」
氷樫 楓雨乃:「人殺しにはコーヒー出してくれないんですか?」
春原 翼:「……生きていたのか」
氷樫 楓雨乃:「忍同心さんのおっしゃる通り、ヤトリのおかげて助かりました」
氷樫 楓雨乃:「あるいは...クロエ君が手加減してくれたのかも」
氷樫 楓雨乃:笑顔で忍同心に手を振る
蝶野 紫:「よう」
蝶野 紫:「悪かったな。相手してやれなくてよ」
蝶野 紫:「酷く気落ちしたが。今考えりゃその分、いいモンは見せてもらったがね」
氷樫 楓雨乃:「人の業を覗こうだなんて...悪い同心ですねぇ」
氷樫 楓雨乃:「地獄に堕ちる理由かくありき...といったところでしょうか」
氷樫 楓雨乃:「あ! そうでした...今回は殺し合いをするために来たんじゃないんですよ」
氷樫 楓雨乃:「春原さんも同心さんもしましょう...お話」
蝶野 紫:「何だよ。やらねえのかい」く、と口元を歪ませて。
蝶野 紫:「ま、全快とは程遠そうだもんなあ。良いだろう。見逃してやるよ」
蝶野 紫:「馴れ合いは御免だがね」
春原 翼:カチャン。
春原 翼:氷樫がよく頼んでいたものを卓に置く。
氷樫 楓雨乃:「覚えてくれたんですね...」ホットコーヒーを口元に運び香りを味わう
氷樫 楓雨乃:「うん、いい香り...」
春原 翼:「『無関心のままで進むのは流石に無責任』」
春原 翼:「思えば、俺の覚悟のなさを最初に問うたのはお前だったな」
春原 翼:「その礼だ。話を聞こう」
春原 翼:席につく。
氷樫 楓雨乃:「はい、まずはお2人の事情諸々を知りたいのですが多分正直に話してくれないですよね」
氷樫 楓雨乃:「なので他の人...言える分だけ事情とか詳しく知りたいな~って」
春原 翼:「それは責任のためか?」
氷樫 楓雨乃:頷き言葉を続ける
氷樫 楓雨乃:「アイスブレイクの質問なのですが~~~私、殺すのが好きに見えます?」
春原 翼:「分かるか。殺すのが好きな人間のサンプルがない」
春原 翼:「その言い方は違うのか?」
氷樫 楓雨乃:「テレビとかでよく不本意な物言いをされて悲しくなるのですが...私、人を殺すのはさほど好きではないんです」
氷樫 楓雨乃:「責任も感じますし罪悪感でよるふと起きちゃいます...でも、そうやって心に残り続けるって事は」
氷樫 楓雨乃:「その人の人生を背負うってことですよね」
氷樫 楓雨乃:「でも皆、獄儀で殺し合うのに慣れ合ったり心を通わせてもいずれ殺し合うって事実に目を逸らしてますよね」
氷樫 楓雨乃:「慰めたり...わかったような事言ったり」
氷樫 楓雨乃:「私はこれから殺す5人をもっと知りたいし知ってほしいんです」
氷樫 楓雨乃:「その人の人生に食い込んで...背負うために」
氷樫 楓雨乃:チラっと忍同心...戦いを地獄忍に委ねた彼女を一瞥する
蝶野 紫:「はは」
蝶野 紫:「御大層な名目掲げやがって。え?」
蝶野 紫:「人殺しの外道の分際で、この俺に分かったような口を聞きやがる」
蝶野 紫:「まるで人のようにおべんちゃらを語るがよ。そもそも意思を持って人を殺すなんて所業は、普通の人間は怖気づいて出来ねえもんだ」
蝶野 紫:「てめえの理屈で、てめえの欲望でその一線を越えちまった輩を。何て呼ぶか知ってるかい」
蝶野 紫:「“鬼”さ」
氷樫 楓雨乃:「鬼...それなら~」
氷樫 楓雨乃:「自分の欲望のために一線を超えた皆さんも...私と”おんなじ”ですねぇ♡」
春原 翼:「氷樫」
春原 翼:「おまえ、年はいくつだ」
氷樫 楓雨乃:「22です、1郎しちゃったんでまだ3年ですが」
春原 翼:「そうか。俺は今年で26だ」
春原 翼:「22の時には、俺は儚子と付き合ってた」
春原 翼:「4年間。付き合うまでにはそれ以上。」
春原 翼:「一番長く一緒に過ごした」
春原 翼:「その間に互いに互いのいろんなことを知って」
春原 翼:「……まだ知らないことが山のようにあった」
春原 翼:「お前は人を殺せばそいつを背負えると思っているようだが」
春原 翼:「殺人の一瞬が、共に過ごした長い時間より重いのか」
春原 翼:「お前がどう思うかは知らないが、俺にはそうは思えない」
氷樫 楓雨乃:「春原さん貴方...」
氷樫 楓雨乃:「すっごいマトモなんですね」
春原 翼:「まさか。今日まで生きてきてやっと気づけたことだ」
春原 翼:「人は人の全てを知ることはできない」
春原 翼:「それでもわかりあいたいと思って」
春原 翼:「わかりあえなくて争うこともある。今のように命を奪い合う」
春原 翼:「お前の願いがそれだというなら、それは否定しない。だが」
春原 翼:「俺にも俺の願いがある。お前の願いは俺にはせっかちすぎる」
春原 翼:「だから」
春原 翼:「殺すことが背負うことだというなら」
春原 翼:「俺も、お前を背負う覚悟をしよう」
春原 翼:「全てを背負えるとは思えんが。悪く思うな」
氷樫 楓雨乃:「春原さんはちゃんと全部背負ってくれますよ」
氷樫 楓雨乃:「ふふっ、だって...溜め込むタイプでしょ貴方」
蝶野 紫:呆れた目で春原さんを見る。
蝶野 紫:「女の扱いがお上手じゃねえか」
蝶野 紫:「良かったな。お嬢ちゃん」
氷樫 楓雨乃:「そうですね...でも」
氷樫 楓雨乃:「私はちゃんと蝶野さんに戦ってもらうのを諦めてませんよ」
氷樫 楓雨乃:「だって参加を決めたのは彼女なんですから」
蝶野 紫:ち、と舌打って席を立つ。
蝶野 紫:「勘定置いておくぜ。次会う時は……」
蝶野 紫:「沙汰を待たずに、てめえの道具と。あの花魁共々、地獄に送り還してやるよ」
春原 翼:「待て」
春原 翼:"蝶野"の背中に声をかける。
蝶野 紫:肩越しにその目を視る。
春原 翼:「俺が言うことは蝶野に伝わるか」
蝶野 紫:「俺の気が長くねえ内にさっさと言え」
春原 翼:では
春原 翼:斗越さんの秘密を氷樫さんと蝶野さんにお渡しします。
蝶野 紫:あ、わたしは既にもっているぜ
春原 翼:あっとそうだった
氷樫 楓雨乃:わ~い!
GM:氷樫さんに!
氷樫 楓雨乃:見せていただきましょうか...
GM:では……斗越さんの秘密をお渡しします。
輔星クロエ:私にも共有されるから公開かも?
蝶野 紫:乙女の秘密、大公開!
氷樫 楓雨乃:私も代わりにクロエ君の秘密を春原さんに渡そう
春原 翼:ありがとう!
GM:ですね。これで斗越さんの秘密は公開!
斗越 世蘭:☻💦
蝶野 紫:クロエくんのひみつも公開になるのかニャ?
GM:斗越さんが持ってないからまだかな~
蝶野 紫:そうでした!
■斗越世蘭の【秘密】
あなたは忍者である。ジャーナリストはあくまで表の顔に過ぎない。
そのため、只人である参加者に比べ『修羅草子』の影響はない。
あなたは共通ハンドアウトで獲得する弱点背景【侵蝕】を取得しないものとして扱う。
『漆天雷蟲』は忍びたちの命を対価にあらゆる願いを叶える儀式忍法である。
複数人の思惑が絡み合う儀式において『修羅草子』そのものを確保することは困難だが、
儀式の内情に通じる者を特定・補助できれば、あなたの流派には多大な利益になる。
調査の結果、現在行われている『漆天雷蟲』には、
①以前の『漆天雷蟲』を勝ち残った「生還者」
②『漆天雷蟲』を陰から運営している「管理者」
という存在が参加していることを確認できた。
だが、「生還者」と「管理者」が相容れることはあり得ないだろう。
あなたの【本当の使命】は、
【「生還者」か「管理者」を特定し、どちらか一人を生還させること】だ。
GM:クロエくんの秘密も春原さんにお渡ししました。
春原 翼:ありがとう!
氷樫 楓雨乃:うふふ、良い取引でした♪
GM:では、〆のロールをどうぞ!
春原 翼:「受け売りだが」
春原 翼:「覚悟を決めるまで、迷い続けることは間違いじゃない」
春原 翼:「『足踏みをし続けることだって選択だ』……らしい」
春原 翼:「蝶野も迷っているんだろう」
春原 翼:「急げとは言わん。ただ」
春原 翼:「……悔いの少ないようにな」
蝶野 紫:交叉する視線と視線の中で。女の瞳の奥。小さな炎が僅かに揺れた──ように見えたかもしれない。
蝶野 紫:返す言葉は無く。そのまま振り返らずに扉を開け去って行った。
春原 翼:「……さて」
春原 翼:席に座る。
春原 翼:「話が聞きたいんだったな」
春原 翼:「こっちも聞かせてもらうぞ。何も知らんとは言わんだろう」
氷樫 楓雨乃:「えぇ、まずはこの修羅草紙...そして漆天雷蟲からお話しましょう」
氷樫 楓雨乃:「輔星クロエについて...深いつながりがある事ですから」
春原 翼:「……そうだな」
春原 翼:ふっ、と僅かに笑って。
春原 翼:「変なやつだよ」
春原 翼:
春原 翼:『……珍しく』
春原 翼:『大騒ぎしなかったのはどういうつもりだ』
春原 翼:『悪巧みか?』
朽城 楽土:『だぁってぇ』
朽城 楽土:『こいつおれと似た匂い感じるもの』
春原 翼:『同族嫌悪か』
朽城 楽土:『いや、美味しい物奪い合いになるじゃん。俺は独り占めしたいの』
春原 翼:「………」
春原 翼:『クソ野郎め』
GM:第三サイクル:氷樫楓雨乃
GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:交戦は...しません!
アボウ:偉いでありんす
氷樫 楓雨乃:では一人で蝶野さんの秘密を探ります!
氷樫 楓雨乃:子猫ちゃん、教えてもらうよ
氷樫 楓雨乃:rt
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 9[3,6] → 9) → 麓満海岸展望台。山頂から広大な麓満海岸を一望できるフォトスポット。
蝶野 紫:ニャン……
氷樫 楓雨乃:麓満海岸からバスで20分、小高い丘に氷樫 楓雨乃の家はある
氷樫 楓雨乃:洋風の建築で採光性のよい白い展望台のような丸い家は父の建築した物で学校への通学が辛かったとしても気に入っていた
氷樫 楓雨乃:少し広い浴室、円形の浴槽には赤黒い液体が満ちており寒々しい色が彼女を濡らす
氷樫 楓雨乃:「ん....ふぅ」指先を傷口になぞる
氷樫 楓雨乃:アボウとの約束、彼女は絵鬼を見逃した
氷樫 楓雨乃:犠牲者は彼女の先輩でよく単位の面倒を見てくれた人だった
氷樫 楓雨乃:「...........勿体なかったな」
氷樫 楓雨乃:こんな鬼に渡すくらいならいっそ...
氷樫 楓雨乃:思案し、思考を切り替えるように”もう一人”に話しかける
氷樫 楓雨乃:「ねぇ、ヤトリ」
氷樫 楓雨乃:「貴方はどうして私を選んだんですか?」
:表皮を蛇のような入れ墨が滑り口を開く
ヤトリ『一目見て分かった』
ヤトリ『お前は人の体に産まれてはいるが心だけが妖魔だ』
ヤトリ『誰とも繋がれない、フリだけして生きてきた」
ヤトリ『だから...オレの力で身体も堕ちれば狩られる定めにあれどその不具から救われるのかと思った』
ヤトリ『今は...悩んでいる』
氷樫 楓雨乃:「どうして...?」
ヤトリ『この獄儀で満足して死ぬ、それも悪くないとお前が思っているからだ』
ヤトリ『決心は付かない...今わの際までな』
氷樫 楓雨乃:「そう...でも私は獄儀を終わらせるつもりはありませんよ」
氷樫 楓雨乃:「殺し合いの舞台に立って初めて誰かと繋がれたから...この地獄は死ぬまで続けます」
氷樫 楓雨乃:「だから、ヤトリ」
氷樫 楓雨乃:「あなたはもう不要」
氷樫 楓雨乃:奥義使用
■奥義
《逢技・■化胎■》
指定特技:異業化
効果 :不死身/くらまし/体質異常
演出 :魔忍"夜鳥"が生前に一度も振るわなかった秘奥。鵺の特質は人の表皮の裡を化生へと転じる。
氷樫 楓雨乃:妖魔化するにもよぉ~~
氷樫 楓雨乃:生命力が必要だからなァ!
氷樫 楓雨乃:ということで1d6-1振ります
氷樫 楓雨乃:1d6-1
ShinobiGami : (1D6-1) → 5[5]-1 → 4
氷樫 楓雨乃:キャハハー!全回復ゥ!
氷樫 楓雨乃:その上で妖魔化を使用します
氷樫 楓雨乃:忍術で
氷樫 楓雨乃:nmt
ShinobiGami : 新異形表(4) → 攻激態。「妖魔忍法表・攻激」を使用し、妖魔化している間、その妖魔忍法を修得する。 → 妖魔忍法表・攻激(5) → 【精霊風】(隠忍 p28)/【強威】(隠忍 p25)
氷樫 楓雨乃:ンン~~精霊風も良いですねぇ~
氷樫 楓雨乃:キヒヒ、なによりコストを不要が気に入った
氷樫 楓雨乃:精霊風取得
氷樫 楓雨乃:そしてこの調子で蝶野さんの秘密を抜きます!
氷樫 楓雨乃:憑依術で
GM:GOGO!
氷樫 楓雨乃:あ、その前にアレ振ります特技表
GM:なにっ
氷樫 楓雨乃:妖術なので実質1/2のランダムかな
輔星クロエ:あ、これは好きな妖術だから選んでいいんじゃないでしょうか?
氷樫 楓雨乃:え!? つ、強すぎる
蝶野 紫:ぽい!
輔星クロエ:ランダムに振るのは「修得特技」と書かれてるやつっぽい
氷樫 楓雨乃:なら言霊術で!
GM:はーい!
氷樫 楓雨乃:ありがとうございます~
氷樫 楓雨乃:では秘密抜きます
GM:GOGO!
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功
氷樫 楓雨乃:っし
蝶野 紫:はわわ
GM:では蝶野さんの秘密をお送り致します。
GM:蝶野さんの秘密は…これで公開!
■蝶野紫の【秘密】
あなたの家族は、「殺人鬼」に殺害された。
「殺人鬼」に復讐するため、あなたは刑事となることを誓ったのだ。
手掛かり一つ残さない「殺人鬼」を捕えるため、あなたは賭けに出る。
古文書に伝わる超常の殺戮儀式、『漆天雷鼓』。
「殺人鬼」が「足の付かない殺人」を好むのならば、
如何なる代償を払ってでもその儀式に参加しようとするはずだ。
儀式の参加者のうち、誰が「殺人鬼」なのか。
情報を集め、「殺人鬼」を見つけ出し――そして、復讐を遂げなければ。
あなたの【本当の使命】は、【「殺人鬼」を死亡させる】ことだ。
氷樫 楓雨乃:蝶野さん...
氷樫 楓雨乃:「枯骨鳴号___"沈潜め" "鵺"」
氷樫 楓雨乃:ヤトリの...その血の”鵺”が顕在化する
氷樫 楓雨乃:あらゆる妖魔の形質を持つ穢れた命の海、それは彼女の死に瀕した身体によく馴染み
氷樫 楓雨乃:地獄忍ヤトリの意識を奥底まで沈める
氷樫 楓雨乃:「ふっ、ぅつ~~~ぅ”ア”ァ」
氷樫 楓雨乃:「...................ハァ」
氷樫 楓雨乃:表面上は一切変わらない...しかしその表皮の一枚隔てた裏側
氷樫 楓雨乃:とても人間とは呼べずまさにこの時、新たな化生が生まれ落ちかけていた
氷樫 楓雨乃:「フジサワミサト、サガラヨシカズ、ジェーン・ミニス、オカダヨウゾウ、シマヨウコ」
氷樫 楓雨乃:「チョウノヨシフミ、チョウノヨウコ....蝶野」
氷樫 楓雨乃:「やっぱり」
氷樫 楓雨乃:「紫さん...貴女だったらいいんですよ?」
氷樫 楓雨乃:浴を終え、浴槽の淵に腰を下ろし片足を抱える
氷樫 楓雨乃:濡れた髪が白い肌にかかり張り付く
氷樫 楓雨乃:参加者であればいずれ殺し合うときが来る
氷樫 楓雨乃:そのいずれを...心待ちにしている
氷樫 楓雨乃:殺されるのも、命を落とすのも
氷樫 楓雨乃:誰かが業を背負うのであれば繋がるという事だから
忍び冥鑑:弐
夜鳥
隠忍の血を色濃く受け継ぐ夜鳥家の先々代当主。万変の妖魔"鵺"の血を浴する密儀により魔王流の中で
最も妖魔の形質を引き出すのに特化した一族。夜鳥は戦後の混乱期において多くの隠忍を狩り、一族の中で
最も素養に恵まれていた。
隠忍の生み出した上級妖魔との戦いにて深手を負うも既に妖魔化が第五相まで進行、命を捨てた一撃により
刺し違える。
当然、自らの命を捨てた者が天国に行けるはずもなく地獄忍へと堕ちる。
忍遺影

GM:「交戦」の有無と行動の宣言をどうぞ。
斗越 世蘭:交戦は……します
斗越 世蘭:忍具いっぱいだけど……ナ!
蝶野 紫:6つまで持てるんじゃなかったかに?
斗越 世蘭:えっお得じゃん
GM:グエ~~交戦しないでおくれ
斗越 世蘭:だーらっしゃい!するったらするぞ
斗越 世蘭:SG>=5 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗
斗越 世蘭:ひん……
氷樫 楓雨乃:ヒヒヒ、あのお方の復活だ!
GM:うひょ~~~!!!
斗越 世蘭:さよなら体術
GM:では、絵鬼の討伐には失敗します。
斗越 世蘭:痛すぎかもしれん
斗越 世蘭:で、行動は
斗越 世蘭:春原 翼に戦闘を仕掛けたいと思います
GM:!?!?!?!?!?
春原 翼:来るかあ ほんとに
春原 翼:マジで読めないんだけどな……!
氷樫 楓雨乃:後で春原と儚子さんの秘密貰えるとのことなので居所乱入および修正は入れません!
GM:他に乱入する方はいらっしゃいませんか!
蝶野 紫:しないかなあ
輔星クロエ:乱入はしません! 何をするつもりなんだよ!
斗越 世蘭:ありがとう……みんな
GM:では、春原さんと斗越さんのタイマンですね。
GM:
GM:戦闘開始です。お二人はそれぞれプロットを設定してください。
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
春原 翼:決めました!
斗越 世蘭:よし
GM:では、3,2,1で開示をお願いします。
GM:3
GM:2
GM:1
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「6」です。
斗越 世蘭:これでいい
春原 翼:なに……?
斗越 世蘭:GMへ ちょっと変則的になるんですが
斗越 世蘭:手番でロールをもらってもよろしいですか
GM:許可します。
斗越 世蘭:ありがとうございます
GM:斗越さんの好きなタイミングで、ロールをどうぞ。
斗越 世蘭:では
斗越 世蘭:まず手番の行動宣言
斗越 世蘭:奥義
春原 翼:なに!?
■奥義
《夢見るグレムリン・骨改》
指定特技:絡繰術
効果 :範囲攻撃/届き・乱れ/人数限定・増幅装置
斗越 世蘭:強み、届きは
斗越 世蘭:シーン外の一人を対象にすることが可能
春原 翼:な、なにぃ!?
春原 翼:そんなんあんの!?
斗越 世蘭:さて……その対象は
斗越 世蘭:今から決まります
斗越 世蘭:「で、さ」
斗越 世蘭:威嚇射撃のように足元にばらまかれた、壊れた電子部品。
斗越 世蘭:それらは、バラバラになったスマートフォンであることがわかるだろう。
斗越 世蘭:「ウチも隠す必要なくなったし、そろそろ〆切ってコトでさ」
斗越 世蘭:その声色は、淡々と、最後通牒を告げる。
斗越 世蘭:「決まった?」
斗越 世蘭:「春原さん」
春原 翼:「………」
春原 翼:「いきなり、随分なご挨拶だとおもったら」
春原 翼:「律儀なやつだな」
春原 翼:「決めたよ」
春原 翼:「お前たちに話した通り」
春原 翼:「俺が見るべきものは、可能な限り見据えてきた。……つもりだ」
春原 翼:「……お前のことは、まだ見えきっていないかもしれないが」
春原 翼:「こちらのことを隠したままお前だけに見せろとは言えんだろう」
斗越 世蘭:「店長さんのが律儀だねぇ」
春原 翼:「そう接してくれた相手には、そうありたいとは思っている」
春原 翼:「……俺は」
春原 翼:「俺は」
春原 翼:「『漆天雷蟲』を、止める」
春原 翼:秘密に従い、【使命】の変更を宣言します。
GM:承知しました。宣言に伴い、春原さんの【使命】が変更されます。
斗越 世蘭:「……わかってるよね」
斗越 世蘭:「その選択が、何を意味するのか」
春原 翼:「………」
春原 翼:「儚子は死ぬ」
春原 翼:「俺が殺すことになる」
斗越 世蘭:「わかって言ってるなら」
斗越 世蘭:「いいよ」
斗越 世蘭:にぃっ、と笑う。
斗越 世蘭:「乗った」
春原 翼:「………」
春原 翼:「俺にか?」
斗越 世蘭:指を銃の形にして、天へ。
斗越 世蘭:「現世は楽しんだっしょ~?そろそろウチと仕事しろっつーの」天へ。
斗越 世蘭:「”晒せ” ”骨車翁”」
斗越 世蘭:遠く。
斗越 世蘭:この戰場とは違うどこかへ。
斗越 世蘭:それは、あらゆる電子的・霊的ネットワークを辿り、辿り、辿り。
:『ひとたび中身を暴き晒せば 骸も絡繰も変わらぬ☻』
:『故にその身に刻んでやろう この小娘の技に載せ』
:『我が至高の業を』
斗越 世蘭:「……さて」
斗越 世蘭:「”届いた”」
斗越 世蘭:「よかったね、お爺ちゃん。刻みつける相手が見つかって」
斗越 世蘭:ということで
斗越 世蘭:対象は氷樫楓雨乃さんです 任意の部位に2点と
斗越 世蘭:ランダムに変調を1個 受け取ってください
氷樫 楓雨乃:謀術、戦術破損!
氷樫 楓雨乃:変調...振ります
斗越 世蘭:頼む!!行方不明以外で!!!
氷樫 楓雨乃:wt
ShinobiGami : 変調表(5) → 忘却:修得している【感情】の中からランダムに一つを選び、その【感情】を持っていないものとして扱う。この効果は、修得している【感情】の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《記憶術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
氷樫 楓雨乃:クロエくんって...誰でしたっけぇ?
GM:wwwww
斗越 世蘭:記憶が……
輔星クロエ:楓雨乃…嘘だよな…?
GM:めちゃくちゃ殺人鬼っぽいなでも
蝶野 紫:忘れちゃったァ
輔星クロエ:俺を傷物にしたのは…お前じゃないか…
氷樫 楓雨乃:一方的な傷にします
斗越 世蘭:
春原 翼:「今、のは……何が……? お前の力か?」
春原 翼:何かをやったということしか理解できない。これまで見てきた中でもこの力は、あまりにも異質すぎる。
斗越 世蘭:「ウチと”骨車翁”のコラボ技ってとこ」
春原 翼:「ああ……そうか。お前はもとより……いや、それより」
春原 翼:「何をした?」
斗越 世蘭:「ふのちゃんに一発入れた」
春原 翼:「氷樫に……」
春原 翼:「乗った、という話といい。俺に味方してくれると」
春原 翼:「そう、思って良いのか」
斗越 世蘭:「結果的にはね」
春原 翼:「……お前の選んだことならどうこう言う筋ではないし、聞くのは失礼かとも思うが」
春原 翼:「何故、と聞いてもいいか」
斗越 世蘭:「何故、ねえ」
斗越 世蘭:「ふっふ、素人クンめ」
斗越 世蘭:少しだけ遠い目をして。
斗越 世蘭:「この後も”コッチ側”にいるなら、わかることだよ」
斗越 世蘭:「ま、あんまり。そうなって欲しくもないけど」
春原 翼:「……わかった。いや、結局理由はわからないが」
春原 翼:「とにかく、味方してくれるならそれでいい」
春原 翼:「ありがとう」
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:「……なんかこう」
斗越 世蘭:「女性人気出ると思うよ」
春原 翼:「何の話だ」
春原 翼:ムスッと顔を機嫌悪そうに。
斗越 世蘭:「あっは、その顔の方がしっくり来ちゃった」
斗越 世蘭:「……んじゃ、ね」
斗越 世蘭:「生き残ってよ。ウチはあんたらに賭けたんだからさ」
斗越 世蘭:そう言い残して、赤い髪の残像だけが残る。
春原 翼:「前に」
春原 翼:どうせ、声は拾われるだろうと高をくくって。
春原 翼:「『忘れない』と言っていたな」
春原 翼:「その理由も知らないし、あるいはお前にとっては負担になるかもしれないが」
春原 翼:「それも感謝しておく」
春原 翼:「お前も死ぬなよ。死んだら忘れないこともできん」
春原 翼:独り言を呟いた。
GM:両者戦闘を放棄したため、戦闘の勝者および戦果を決定して下さい。
春原 翼:では私が戦闘脱落を選んで勝者斗越さんでいいかな?
斗越 世蘭:やった~ いただきます 勝利を
GM:OK!
斗越 世蘭:戦果はクロエくんの秘密にしよ
GM:では、クロエくんの秘密が全体公開になります。
■輔星クロエの【秘密】・1
あなたは以前に行われた『漆天雷蟲』の「生還者」だ。
勝者の権利として[任意の願い]を望み、それは叶えられたはずだった。
だが、今日に至るまで――あなたはその記憶を忘却していたのだ。
今再び『修羅草子』を宿したことにより、記憶の一部が呼び覚まされた。
幸い、あなたは儀式での立ち回りについて一日の長がある。
まずは身分を偽り、己の記憶も含めた情報を集めることが肝要だ。
更なる戦いに身を置けば、記憶は自ずと呼び覚まされるはずだ。
ただし、一度その戦いぶりを見せてしまえば、偽装はたちまち露見するだろう。
あなたは自身を対象とした情報判定に対し偽装した【秘密】を返すことができる。
ただし、あなたが一度戦闘に参加するとその偽装は解除される。
■■[続きは戦闘に参加することで開示]■■
GM:輔星クロエの【秘密】・2
『修羅草子』との完全な同調が、更なる記憶を呼び起こす。
――あなたは後悔していた。儀式において、あまりにも数多の因果に囚われて来た。
儀式に関わる限り、この殺戮の螺旋から逃れることはできないとあなたは感じている。
あなたの【本当の使命】は、【『漆天雷蟲』を永久に止める】ことだ。
朧げな記憶の中で、あなたは『漆天雷蟲』の「管理者」の存在を思い起こす。
恐らくその人物は、名前と形を変え、今も『漆天雷蟲』の渦中に潜んでいるはずだ。
アボウは「枯骨」ではなく、あくまで「案内人」にすぎない。
この街に紛れ込んでいる「管理者」を倒すことができれば、
『漆天雷蟲』の輪廻を止めることが出来るかも知れない
GM:シーンを終了します。
忍び冥鑑:参
骨車翁
旧帝国陸軍の技術将校。「霊子通信」「魂魄燃料」「骨歯車」といった数々の超越技術を発明した。
それらの技術により死者の肉体を機械化して不死身の兵士を作るという忌まわしき計画を発案した咎で、
極秘戦犯として秘密裏に処刑され、戸籍含めた個人情報を、超越技術の記録ごと完全に抹消された。
当人も自らの名前を覚えておらず、ただ「骨車翁」という旧帝国陸軍にまつわる都市伝説だけが
僅かに残っているのみである。
忍遺影

GM:「交戦」の有無と、行動の宣言をどうぞ。
蝶野 紫:ほい!登場希望はPC全員。
蝶野 紫:先に受け渡しとかあれば今やっちゃっていいだろうサ
春原 翼:優しすぎる……行きます
輔星クロエ:出るぜ~
氷樫 楓雨乃:ありがとうございます...!
斗越 世蘭:出る~ん
輔星クロエ:夏音の秘密を春原さんに受け渡します。
春原 翼:あっありがとう!
GM:では、天堂夏音の秘密が全体公開になります。
■天堂夏音の【秘密】
あなたは輔星クロエのことを愛している。
厳しい家庭で生まれたあなたは、猜疑心と虚栄心に満ちた性格に育った。
明るく振る舞うのは好かれるため。誰かを案じるのは嫌われないため。
けれど、輔星クロエは違った。いつもあなたのことを心配してくれた。
自分以外の人を想うクロエの心こそ、あなたが唯一信じられる美徳だった。
『漆天雷蟲』の場で参加者が命を散らしていこうとも、彼だけは守らなくては。
この【秘密】が公開された時、あなたは自分の【本当の使命】を
【輔星クロエを生かす】ことに変更してもよい。
その場合、あなたは輔星クロエに「愛情」の感情を取得する。
春原 翼:あっ……
天堂夏音:【本当の使命】を【輔星クロエを生かす】ことに変更します…………
蝶野 紫:夏音…!
春原 翼:そっかあ
天堂夏音:何見てんですか春原さん!!
天堂夏音:あっち行ってください シッシッ
春原 翼:はい……
天堂夏音:また、輔星クロエに愛情の感情を獲得します。
春原 翼:クロエ君蝶野さん斗越さん秘密抜けてないとこあったっけ?
輔星クロエ:この秘密を俺が公開しているという事実
春原 翼:ほんまや
斗越 世蘭:かわいいね
輔星クロエ:俺はコンプです 世蘭さんもコンプかな?
春原 翼:蝶野さんもコンプだっけ じゃあ私は大丈夫かな!
蝶野 紫:昆布
斗越 世蘭:ふのちゃんに春原さんと儚子さんのぱれっとカップルの情報を渡すか
蝶野 紫:熱愛報道だ
氷樫 楓雨乃:キャー♡
春原 翼:ふっ……
GM:では、春原さんの秘密と安心院儚子の秘密が公開されます。
■春原翼の【秘密】
あなたの恋人、安心院儚子は、【秘密】を隠している。
病床の身にありながら、深夜徘徊を繰り返す彼女に何が起こっているのか。
真相を突き止め、彼女の身を守らなければ。
あなたは自分がシーンプレイヤーであるシーンで、
シーン表を振る代わりに、シーン番号「13.安心院画房」を指定できる。
シーン「安心院画房」では、安心院儚子を情報判定の対象に指定できる。
■■[安心院儚子の【秘密】を獲得することで追記]■■
安心院儚子は『漆天雷蟲』の管理者だった。
『漆天雷蟲』が完遂されれば、この世は地獄に変わるのだという。
そして、儀式が不完全な形で終われば、彼女は死ぬ。
一方、彼女はその地獄であなたと共に過ごすことを望んでいるのだという。
安心院儚子からあなたへの愛情は、嘘偽りのないものなのだ。
彼女を犠牲にし、儀式を止めるか。
世界を犠牲にし、彼女を救うか。
あなたは自分の【本当の使命】を【『漆天雷蟲』を止める】ことに変更してもよい。
■安心院儚子の【秘密】
この【秘密】は、シーン番号「13番.安心院画房」を選択後、
情報判定の対象とすることができる。
あなたは、『漆天過修羅草子』の想念が血墨の肉を纏った妖魔である。
つまり、『漆天雷蟲』の「管理者」だ。
戦国の時世、歌留多衆の中でも屈指の絵描忍であったあなたは、
数々の戦いと死を経て地獄こそが最も美しいと考えるようになった。
そして世に地獄あれかしと、『修羅草子』に滅びゆく己の想念を託したのだ。
『修羅草子』の力を借りて妖魔として現代に蘇ったあなたは、
現世に存在するために『漆天雷蟲』を何度も行ってきた。
『修羅草子』なくしてはあなたもまた存在できないからだ。
しかし前回の儀式で、あなたは「生還者」の望みを叶えた結果、
『漆天雷蟲』を不完全な形で終わらせ、重大な【浸蝕】を負ってしまった。
只人が忍びの力に耐えられないように、傷ついた体は妖魔の力に耐えられない。
次に『漆天雷蟲』を完遂できなければ、【浸蝕】の効果によりあなたは死亡する。
また、『漆天雷蟲』の化身たるあなたが死亡すれば、この儀式は【永久に止まる】。
だが、あなたは春原翼を愛している。彼に最も美しい地獄の果てを見せたい。
例えこの土地を殺界に変えようとも、彼と共に生き残ろう。
そして、世界の底でいつまでも仲睦まじく暮らすのだ。
あなたの【本当の使命】は、【地獄で春原翼と幸せに暮らす】
GM:これで秘密は全公開となります。
春原 翼:今全てが明かされる時
輔星クロエ:ではシーンに入りますか…
蝶野 紫:UKEWATASHIは終わったようだね
GM:OK!では、シーン表をどうぞ。
斗越 世蘭:おわったよ~ あとは若いお二人で……
蝶野 紫:の前に交戦するぜ
蝶野 紫:アボウさんの奥義の増加はもはや止められんが 忍具はほしいのでね
蝶野 紫:セラちゃん修正くれるかな?
斗越 世蘭:投げる~
蝶野 紫:ty!
斗越 世蘭:ウチがふがいねえばっかりに……
蝶野 紫:時の運じゃけえ……
蝶野 紫:《骨法術》で判定します。
蝶野 紫:2D6+1>=5 (判定:骨法術)
ShinobiGami : (2D6+1>=5) → 5[1,4]+1 → 6 → 成功
蝶野 紫:ほいさっさ
輔星クロエ:やったー!
蝶野 紫:鬼心丸をゲットやで。忍具4→5
GM:OK!
蝶野 紫:ではシーン表。
蝶野 紫:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
蝶野 紫:まちがえた♡
GM:暴力警官は鬼心丸をゲットしました
GM:RTやね
蝶野 紫:ty
蝶野 紫:RT
ShinobiGami : 麓満シーン表((2D6) → 7[1,6] → 7) → ホテル『ヘヴン』。昭和に建築された、由緒正しい宿泊施設。
蝶野 紫:ホテル!?
蝶野 紫:ホテルに……若い大学生を!?
輔星クロエ:連れ込まれた……?
輔星クロエ:違うんだよ……
蝶野 紫:クロエくんが泊まっているのかもしれませんね。
天堂夏音:クロエくん……?
GM:ホテル・『ヘヴン』。天堂夏音や輔星クロエが宿泊している、由緒正しい民泊施設である。
GM:シャンデリアに赤い絨毯の敷かれた古ゆかしい内装は、どこか昭和の情緒を思わせるだろう。
蝶野 紫:この“儀”に参加してからというもの、自宅にも職場にも戻っていない。
蝶野 紫:幾度目かもう数え切れないほどの着信を横目に、ため息を付いて携帯の電源を切り、ラウンジのソファーに深く背を預けた。
蝶野 紫:「痛……っ」
蝶野 紫:先の刻、鬼と再び遭遇したとは己に宿る地獄忍の言。既に腫れの引いた右拳を庇うようにさすって。
蝶野 紫:ふと、エントランスへと入ってきた年若い青年が目に入った。
蝶野 紫:「輔星サン。ここに泊まってるの?」
輔星クロエ:「蝶野さん?」
輔星クロエ:翠の瞳が姿を捉える。
輔星クロエ:「ああ、ちょっと贅沢をしてね…大丈夫?」
輔星クロエ:ラウンジに近づく。毛足の長い絨毯は音を立てない。
蝶野 紫:「……そりゃアタシの台詞だよ」自身の右目のあたりを指さして。
蝶野 紫:「まだ痛むのかい」
輔星クロエ:「…いや」
輔星クロエ:「傷はもう塞がっている。眼球も問題は無いみたいだ」
輔星クロエ:「忍びの力なのかな…回復力が高まるのも」
輔星クロエ:あるいは足音がしないのも。隣のソファに腰かける。
輔星クロエ:「ただ…瞼が開かない。これはきっと──呪い、なんだろうな」
蝶野 紫:「……」目を背けるように俯いて。
蝶野 紫:「ごめんね。アタシが……」
蝶野 紫:「いつまで経っても、グズついてるから……」
輔星クロエ:「……」息を吸う。
輔星クロエ:「そうじゃないよ。俺だって足踏みしてる」
輔星クロエ:「…春原さんは、結論を出してくれた」
輔星クロエ:「世蘭さんは最初から計算で動いているみたいだった」
輔星クロエ:エントランスに差す陽光を眺める。
輔星クロエ:「二人が迷っていたのは、願いを叶えるための、いちばんいい方法を探してたからだよな」
輔星クロエ:「けど、俺と……たぶん蝶野さんも。俺たちは一番いい方法がわかっている」
蝶野 紫:「……それは?」
輔星クロエ:「捨てることだ。日常とか、経歴とか。…一般人としての矜持とか」
輔星クロエ:「そして、それがとてつもなく、怖い」
蝶野 紫:暫くの沈黙の後、「そうさ」と、ぽつり呟く。
蝶野 紫:「アタシが刑事を志したのも。父さんと母さんをあんな目に遭わせた奴を、この手で償わせるためだった」
蝶野 紫:「その目的のためなら、どんな犠牲も厭わない。そのつもりだったのに」
蝶野 紫:はは、と力無く笑う。
蝶野 紫:「いざ“真実”に触れちまったら、このザマさ」
蝶野 紫:「“忍び”なんてものを対象にした現法はない。氷樫楓雨乃が犯した罪の証拠なんてものは、どこにもない」
蝶野 紫:「全てを捨てさる覚悟を持つには、この町で得たものが多すぎて」
蝶野 紫:「アタシ、は」
蝶野 紫:「何も成せずに、死ぬのが怖い」
輔星クロエ:「うん」
輔星クロエ:「やっぱり俺たちは同じだ」
輔星クロエ:「…俺の秘密、知ってるよな。俺は前回の戦いまで、何も持っていなかったんだ」
輔星クロエ:「酷い貧困地区の出身でね。もう名前も残っていない土地だよ」
輔星クロエ:「だから、何かを得たくて必死で戦った……で、勝った」
輔星クロエ:「けど、それから怖くなったんだ。自分が殺してきた因果に、追いつかれるのが」
輔星クロエ:血の感触を思い出す。あれは”初めて”ではなかった。
輔星クロエ:「それですべてを忘れて、新しい人生を始めることを願った」
輔星クロエ:「…つまりさ。俺は一杯に抱えるものがあって」
輔星クロエ:「せっかく得たそれらを喪って死ぬことが心から恐ろしくて」
輔星クロエ:「…そして、結局逃げきれていない」
輔星クロエ:横を向く。
輔星クロエ:「蝶野さん。俺も”思い出した”ばかりで、何も約束はできない」
輔星クロエ:「だから、枯骨としてのあなたじゃない」
輔星クロエ:「”麓満のお巡りさん”としてのあなたに、頼みたいんだ」
輔星クロエ:「俺を、皆を、守ってくれって」
輔星クロエ:携帯電話を取り出す。「110」を入力する。
輔星クロエ:「もう一度、取ってくれないか。俺も手伝うからさ」
輔星クロエ:掌に載せた電話を差し出した。
蝶野 紫:じ、と手元の携帯電話を見つめた後。
蝶野 紫:「“足踏み”し続けることも選択、か」観念したように首を振って。
蝶野 紫:架電のボタンをタップする。
蝶野 紫:「……もしもし。ああ悪い、通報じゃない」
蝶野 紫:「麓満署、刑事課の蝶野です。……え?いや、ちょいと潜入捜査で」
蝶野 紫:「ああ、そうそう。上から誰にも言うなって……で、悪いんだけど」
蝶野 紫:ちら、とクロエくんを横目に。
蝶野 紫:「しばらく有給、取るから。よろしくね」
蝶野 紫:それだけ言い切り、電話を切って。携帯を彼に投げて渡す。
蝶野 紫:胸ポケットに入った煙草を加え、火を付ける前に。
蝶野 紫:「これ」
蝶野 紫:「要らなくなっちゃった」
蝶野 紫:“辞表届”と書かれたくしゃくしゃの紙を取り出して。灰皿の上においたそれを、ライターで炙る。
輔星クロエ:「…ははっ」
輔星クロエ:「確かに、刑事以外の姿は想像できないよ」
蝶野 紫:「は~、スッキリしたかも。ありがとね、輔星サン」
蝶野 紫:打って変わって、温かい笑みを彼に向けて。「考えてみりゃ」
蝶野 紫:「無いアタマでぐるぐる考え込むのは、アタシの性じゃなかったよ」
蝶野 紫:「焚き付けた責任、取ってよね」
輔星クロエ:「うん」
輔星クロエ:「傷からわかるんだ…氷樫さんの、俺への興味も薄れている」
輔星クロエ:「アボウと管理人と一緒に、何かを企んでるんだろう」
輔星クロエ:「行こう。この儀式の終わりはもうすぐだ」
輔星クロエ:「そして……それが永久の、終わりだ」
蝶野 紫:うし……ではここでクロエくんに感情判定を行ってみよう。
蝶野 紫:《対人術》で判定を試みます。
輔星クロエ:来た! 《対人術》だ!
蝶野 紫:勝算はある!行くぞォ!
蝶野 紫:2D6>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功
蝶野 紫:あぶね!
輔星クロエ:ナイスですよ!
輔星クロエ:ET
ShinobiGami : 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
蝶野 紫:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)
蝶野 紫:友 情
輔星クロエ:憧憬! まだ過去を断ち切れるという希望のある姿にですかね
輔星クロエ:そして…覚醒表タ~イム!
蝶野 紫:がんばえ~
輔星クロエ:行きます!!
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 4
蝶野 紫:INじゃねえの?
輔星クロエ:未覚醒の忍法を一つ選んで覚醒させるヤツですね!
GM:オッケ~~
輔星クロエ:奥義じゃないのがちょっと残念だが……【共闘】を選択し、OK!
蝶野 紫:ナイスだぜ パワフル魂
蝶野 紫:じゃ〆ロールしよう
蝶野 紫:ん、と頷いて、そっと立ち上がり。
蝶野 紫:「そういえば、夏音ちゃんは?今、一緒じゃない?」
輔星クロエ:「あ…うん」
輔星クロエ:「実はここに来る前に話してきたんだ」
輔星クロエ:「その…なんというか…」
輔星クロエ:「夏音も、俺の守りたいものだって再認識できた」
輔星クロエ:「それで…どこかに走って行っちゃったよ」
蝶野 紫:「バカ。そりゃ照れちゃってるだけサ」
蝶野 紫:「そういう時は今すぐ追いかけて、ハグのひとつでもしてやるもんサ」
蝶野 紫:意地悪く笑って、彼の前に立ち。その頭をぎゅうと抱え込む。
蝶野 紫:「ひひ。こういう風にね」
輔星クロエ:「うわっ!?」
輔星クロエ:「ちょっと! 人が通るよ……」
蝶野 紫:「……ありがとね」
蝶野 紫:「頼ってくれて。……あんたは強い男だ」
輔星クロエ:わずかな震えを感じる。背中に手を回し、何度か軽く触れる。
蝶野 紫:「今の輔星サンなら、なんだって出来るよ。怖えのは、アタシも同じなんだから」
蝶野 紫:「でも……」ぱ、と離れて。
蝶野 紫:「あのコ泣かせたら、タダじゃおかないよ」
蝶野 紫:「いいね?」
輔星クロエ:「…はい」
輔星クロエ:「約束したから。安心してよ」
蝶野 紫:安心したように頷いて、挨拶もまばらに外へ出る。
蝶野 紫:胸の中の鬱屈した思いは、いつの間にか消え失せていた。
蝶野紫:『正気か?』
蝶野 紫:風化した岩のように掠れ、しかし重苦しい声色のそれにも。慣れたものだ。
蝶野紫:『小僧は男気を見せた』
蝶野紫:『そんな男を愛する女は自らの愛の為であれば、死すら厭わず』
蝶野紫:『あの絡繰使いの女も、漸く傍観者の座から降り』
蝶野紫:『不味い茶を淹れるあの男も岐路を選び、己が歩む道を定めた』
蝶野紫:『そして……』
蝶野紫:語るまでもないだろう。
蝶野紫:己が業から逃げず、或るべきままを受け入れて。
蝶野紫:その力を振るうに一切の迷い無く。
蝶野紫:その器は地獄忍と肩を並べるであろう、生まれ持っての化生。
蝶野紫:『お前だけだ』
蝶野紫:『お前だけが、未だ蹲ったまま』
蝶野 紫:ふと視線を凝らせば、ばりばりという空間を裂くような音。
蝶野 紫:幾度目かの鬼の襲来。ふ、と息を吐いて。腰元の警棒に手を伸ばす。
蝶野 紫:「それでも、あたしは……“おまわりさん”だからね」
蝶野 紫:「あんたもでしょ?」
蝶野紫:ち、と舌を打つような音の後。
蝶野紫:『阿呆が』
蝶野紫:『呼ぶならさっさと呼べ。手を引いてやる程、俺ぁ優しくねえ』
蝶野紫:『いい加減に───』
蝶野 紫:「分かってるって」身体の奥底から力が湧き上がる。
蝶野 紫:己の身体、その全てを燃やすその熱量を。まま叫ぶ。
蝶野 紫:
蝶野紫:『“立て”───“蝶野紫”!』
蝶野 紫:「“裁て”───“鬼揚翅”!」
蝶野 紫:
氷樫 楓雨乃:
氷樫 楓雨乃:忘却治療のための記憶術判定をサイクル終わりにします
氷樫 楓雨乃:2D6>=8 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 9[3,6] → 9 → 成功
GM:バッチリ回復してる!!
蝶野 紫:思い……出した!
氷樫 楓雨乃:あっ、はぁ...思い出したァ♡
忍び冥鑑:肆
鬼揚翅
本名・又二郎。
徳川に仕えていた内の比良坂の巫女のひとりと流れ者の武士の間に産まれて間も無く、
江戸の町に捨てられていた又二郎は、我が子に恵まれなかった裕福な商家夫婦の子として招き入れられた。
幼き頃より同年の輩よりは常に二、三歩先を歩む非凡な才を見せた又二郎が何よりも熱を上げたのが剣術である。
約束された商家の跡取りという立場を捨て、北町奉行所に務める同心の養子に召し抱えられ、そのまま異例の若さで
定町廻り方として勤め上げた二十年、江戸の町で又二郎の名を知らぬものは誰一人として居なくなった。
経験が物を言い、同心の中でも才ある限られた者しか成り得ない隠密廻り方への出世が決まった翌日、最愛の妻と
数えて七つの子を失う。
以降は鬼人のように江戸に蔓延る悪の芽を厳しく摘発、頼れる同心・又二郎を慕う声はとうに消え失せ、残ったのは
耳にしただけで子から大人まで震えが止まぬ“鬼揚翅”の異名だけであった。
その最期は多数の凶漢相手に力尽きたとも、本物の鬼と化し地獄へ還って消えたとも、手を焼いた幕府側の刺客により
闇討ちに逢ったとも。
忍遺影

古来より、『漆天雷蟲』において――地獄忍と枯骨が真に「絆」を交わした際に呼び起こされる符号。
それは本来一方的な契約ではなく、互いに契り獄儀を生き抜く鼓動の証明。
枯骨鳴号と言う。
今、地獄忍と鳴号響かせし枯骨は四名。
夜よりも暗く、その身を血に浴せし者。氷樫楓雨乃。
激情と愛憎の合間で揺蕩う雲のように或せし、天堂夏音。
天網恢恢、真偽一切を晒せし定めの骨車、斗越世蘭。
倫ゆえ迷い、情ゆえ惑い、而して悪を裁ちし華、蝶野紫。
そして、未だ鳴号を交わさぬ遊星、輔星クロエ。
そして、未だ鳴号を交わさぬ落翼、春原翼。
以上六名。いざや漆天雷蟲に響きし枯骨として、万象一灰の地獄を顕わさん。
GM:麓満市 深夜
GM:草木も眠る丑三つ時。
GM:交通標識。街のポスター。イラスト看板。
GM:至る所に林立する塗装が、赤い墨のように染まる。
雷蟲絵鬼:「ヴぁ、あ、ああ、あ、あ”あ”…………」
雷蟲絵鬼:虫のような、人のような、鬼のような、名状しがたい血墨の生命体。
雷蟲絵鬼:それが、何十、何百、何千と生れ落ちていく。
雷蟲絵鬼:新たな地獄の再誕を、祝福するように。
GM:麓満駅前 深夜
天堂夏音:「うそ、こんな……」孵化していく絵鬼の軍勢が、空に満ちていくのを眺める。
天堂夏音:「……」
天堂夏音:ずっと、この戦いでは迷ってばかりだったように思う。
天堂夏音:好きな人を生かしたくて、焦って、空回って、いびつな所ばかり晒して。
天堂夏音:それでも。戦い続けられたのは。
天堂夏音:迷い続けてもいいと言ってくれた彼がいたから。
天堂夏音:だったら、彼を生かそう。それが自分の信念だ。
天堂夏音:優しい輔星クロエが、獄儀に万全の態勢で臨めるように。
天堂夏音:「――こいつらは、私が全員焼き千切る」
天堂夏音:全身に血墨の文様が走り、蒼く瞬く。
天堂夏音:「――或せ、臨電勇魚!」
GM:天道夏音がクライマックスフェイズから離脱します。
GM:天道夏音は、4ラウンド後に生命点3の状態でクライマックス戦闘に乱入します。
GM:麓満市 展望台付近
GM:麓満の全てが見張らせる高台。
GM:フォトスポットの近くには錠前がいくつも掛けられた看板が立っている。
GM:カップル同士が互いの名前を書いた錠を吊るし、合い鍵を交換しあうという下らない催し物だった。
安心院儚子:「……」そっと錠前に手を伸べる。
GM:「翼 & 儚子 ずっと一緒だよ! 20XX 8.27 」
安心院儚子:親指が錠前をなぞった。たちまち金属が腐り落ち、錠が落ちる。
春原 翼:土を踏む音。
春原 翼:ザク、ザク、と確かに踏みしめて。踏みにじって。
春原 翼:男が立っている。
春原 翼:「街が見渡せるから」
春原 翼:「ここだと思った」
春原 翼:「良かったよ。間違っていなくて」
春原 翼:「俺にもちゃんと、分かっているところはあったのかな」
春原 翼:「お前のことを」
安心院儚子:「……そんな言い方、しないで良いのよ」
安心院儚子:あなたの恋人――安心院儚子は、全く変わらない笑顔を見せた。
安心院儚子:「翼くん、大人になったのね。すこし寂しい気もするけれど」
安心院儚子:「この間のお話、続きは考えてくれたのかしら」
春原 翼:「ああ」
春原 翼:常に不安を隠していた弱い瞳は、己の弱さを隠すことをやめて。
春原 翼:「俺はお前を止める」
春原 翼:ただただ悲しそうに決裂を告げる。
安心院儚子:にこりと笑う。
安心院儚子:「私、嬉しいわ。翼くんがそうやって苦しんで、苦しんで、苦しんで苦しんで苦しんで」
安心院儚子:「ここで私が死のうと生きようと、あなたはずっと地獄の中を生きていく」
安心院儚子:「それが私にとっては、何よりも美しく見えるの」
安心院儚子:「勘違いしないでね。私、あなたに体を求められるのも、心を求められるのも、人並みにうれしいわ」
安心院儚子:「でも……苦しみの中で生きていくあなたを眺めるのは、人並み以上に幸せなの」
安心院儚子:「幻滅したかしら」
安心院儚子:酒に少し酔ってしまった、とでも言うような表情で、頬をぱたぱたと扇ぐ。
春原 翼:「いいや」
春原 翼:「お前の趣味が悪いのは知っているつもりだ」
春原 翼:「でなければ俺など選ばんだろう」
春原 翼:「儚子。お前の言う通り、俺はずっと子供だったよ」
春原 翼:「俺とお前は対等じゃなかった」
春原 翼:「俺はお前に甘えるばかりで、隣に立てていなかった」
安心院儚子:困ったように目尻を下げる。
春原 翼:「知ろうとしてくれるのがうれしいと、そう言ってくれていたのに」
春原 翼:「俺は結局、怖かったのかもしれない。お前の願いがなんなのかを知ることが」
春原 翼:「……この戦いに参加した時」
春原 翼:「俺は、初めて本気で何かを望んでいると思った」
春原 翼:「例え死んだって、お前にそんなこと望んでないと止められたって、お前に生きていてほしいと」
春原 翼:「……違った」
春原 翼:「俺は」
春原 翼:「お前の側じゃなきゃ、俺が笑えないだけだった」
春原 翼:「考えたよ。お前の望みを叶えたら、お前の側で笑えるかって」
春原 翼:「……笑えなかった」
春原 翼:「だから、だめだ」
春原 翼:「お前が側に居てくれるのに笑えないなんて」
春原 翼:「その時こそ、俺は死ぬんだよ……!」
安心院儚子:「…………そう。そう!」
安心院儚子:花が咲くようにころころと笑う。
安心院儚子:「あなたは美しいわ。翼がないもの」
安心院儚子:「苦しみの渦中に在って、抜け出す方法だけがない」
安心院儚子:「ねえ。そういうものを、世界は、人間道って呼ぶのよ」
安心院儚子:「……いいお友達に恵まれたのね」
安心院儚子:「あなたなのね。クロエ」
安心院儚子:「それに……他の名立たる枯骨たち」
輔星クロエ:「あなたがそう呼ぶのを聞くのは、妙な気分だ」
安心院儚子:石くれを見るような瞳で、あなたを見つめる。
輔星クロエ:「俺が知っているのは、地獄を作り出すための装置だった」
輔星クロエ:「願いを叶えることであなたは損なわれたらしい…」
輔星クロエ:「初めからその姿であれば」
輔星クロエ:「あるいは……損なわれたままであれば。良かったのにな」
安心院儚子:「願いは叶えるわ。あなたは苦しみ藻掻いて私の元へ戻ってきた」
安心院儚子:「あなたが紡いでしまった絆は消えることはない。その目に残る傷と同じように」
安心院儚子:「そこから逃れられないのが、怖くて怖くて仕方なかったんでしょう?哀れな子ね」
安心院儚子:「天道に一抜けしておきながら」
安心院儚子:「自分の光が人に残ることこそが、何よりも恐ろしい。あなたもまた、地獄にいる哀れな枯骨の一人にすぎない」
輔星クロエ:「因果だよな。……お互いに」
安心院儚子:「ええ。本当は、全ての忍びが死ぬことで儀式は完成されるのだけど」
安心院儚子:「あなたは生かした甲斐があったわ」
蝶野 紫:「なら、あんたにも礼を言わなくちゃあいけないかもね」
蝶野 紫:ライターの着火音。散る火花と共に紫煙を燻らせた女がその場に姿を現して。
蝶野 紫:「輔星サンと春原サンのおかげもあって、アタシは道を見失わずに済んだってモンさ」
安心院儚子:「ああ。麓満のおまわりさん。いつもこの町の平和を守って下さって、ありがとうございます」恭しく一礼。
安心院儚子:「ええ、存じていますよ。真実と恐怖のはざまで飢えた餓鬼道のように、ふらふらと彷徨っていたことも」
安心院儚子:「地獄忍の力を借りなければ、歩くことすらままならないのも」
蝶野 紫:「痛いトコ突くじゃないか」ふ、と笑って。
蝶野 紫:「仰る通りでございまさあ。今だって手の震えを抑えるのに精一杯だ」
蝶野 紫:「けど。アタシもそろそろ踏み出す時間だ」
蝶野 紫:「考える時間は、山程あったからね」
蝶野 紫:「今すぐ投降するなら、受け付けてやらんでもないけど」
蝶野 紫:どうする?とくるりと警棒を手元で回す。
安心院儚子:「躁ぐな。吹けば折れる枯骨の小娘が」
安心院儚子:冷えた剃刀よりも、その声色は冷たい。
安心院儚子:「……なんて、言いたくなっちゃいましたけど。その勇気は認めましょう」
安心院儚子:「解りやすく言いましょうか。麓満を守りたいのならば、私を殺して御覧なさいな」
斗越 世蘭:カシャ、カシャ。と。スマホのシャッター音が響く。
斗越 世蘭:「揺さぶってるつもりなら、あんま効かないと思うよ」
斗越 世蘭:「ここに来たヒトたち、全員覚悟は決まってるから」
斗越 世蘭:「ウチも含めてね。はい、チーズ」勝手に写真を撮る。
安心院儚子:「そう。あなたは、やっと当事者になることができたのね?」
安心院儚子:「斗越世蘭。あなただけは、枯骨の咎を背負っていない」
安心院儚子:「真実を盗み、誰も信じず、如何なる渦中にも立ち入ることはない。傍観者なの」
安心院儚子:「なぜならそれは、あなたが誰も信じることができない地獄道の世界にいるから」
斗越 世蘭:「はは」乾いた笑いを一つ。
安心院儚子:「何も為せず、傍目のままに逝きなさい」
斗越 世蘭:「信じることができるかどうかなんてさ、もうこの際些細なことだよ」
斗越 世蘭:「ウチは賭けた。それで充分」
安心院儚子:「ならば、愚かな賭けだったと――地獄にいる者は、全ての行いを過ち続けるのだと理解するべきです」
斗越 世蘭:「だったら、ウチもアンタもそうだってわけか」
安心院儚子:聖像のような笑みを見せる。
臨電勇魚と夏音が食い止めているとはいえ万事はなされない
僅かに展望台付近にも絵鬼が湧き出て呻き
その声が___止まる
首を垂れ、両手を頭上に差し出したのはこれから来るモノに敵意が無いと示すためか
氷樫 楓雨乃:「麓満の展望台、昔一度行ってみたことがあるんですよ」
氷樫 楓雨乃:「観光客の方ばっかりで...みんな、星なんか見てなかったな」
氷樫 楓雨乃:満身創痍、そう言うのが正しい...しかし底知れない”ナニカ”があった
氷樫 楓雨乃:「いくらか力は取り戻せましたか儚子さん?」
安心院儚子:「お陰様で」心底軽蔑したように溜息を吐く。
安心院儚子:「氷樫楓雨乃。私はあなたのような人種を最も嫌悪します」
安心院儚子:「あなたは如何なる地獄においても殺戮に悦を見出す、苦しみとは無縁の修羅道だから」
氷樫 楓雨乃:少しムっとして頬を膨らませる
氷樫 楓雨乃:「春原さんにも理解されませんでしたが私はちゃんと罪悪感も後悔も背負ってますよ」
氷樫 楓雨乃:「私の殺した人たち、恨む人たちはその怨嗟で私の首に手をかける...だから」
氷樫 楓雨乃:「だからこそ実感できるんです___”繋がっているな”と」
安心院儚子:「あら」口許に手を当てる。
氷樫 楓雨乃:「私は貴方とは仲良くなれると思ってますよ」
氷樫 楓雨乃:「私達を例える貴方こそ六道の輪、巡れど機構にすぎず空っぽ」
氷樫 楓雨乃:「敬意を払わなくてよいどうでもいいものほど気軽にお話しできますから」
安心院儚子:「ふふ。私を伽藍堂と? あなた、審美眼があるようね」
氷樫 楓雨乃:「わかりやすいです...だってあなた」
氷樫 楓雨乃:「人を見るフリしてその実、見えているのは景色ばかり」
安心院儚子:「良いわ。絵鬼の件についても、感謝してあげる。その確かな目に免じてね」
安心院儚子:「一緒にこの世を地獄に変えましょうか。きっと、あなたの望む景色が見えるはず」
氷樫 楓雨乃:「えぇ、互いに求めるモノを貪りましょう」
安心院儚子:石膏像のような手を伸ばすと、逆向きの髑髏がけたたましく現れる。
安心院儚子:がらんどうの頭蓋の中には、血色の墨がまんべんなく満たされている。
安心院儚子:そっと、愛用の筆を髑髏の杯に満たし――振るった。
GM:世界が塗り替わる。
GM:炎と血。骨と鉄。生と死が混沌する、六大地獄の景色に。
アボウ:――からん。ころん。
アボウ:下駄の音。そして、あなたたちの脳裏で――鼓のような、雷の音が鳴り響く。
GM:殺せ。
GM:殺せ。殺せ。殺せ。
GM:お前の敵を、殺し尽くせ。
安心院儚子:「聞こえる? 雷のような怨嗟の音が」
安心院儚子:「それは、過去の地獄忍たちの骨が鳴る音。負けて死に、骸を晒す。故に彼らは枯骨と呼ばれる」
GM:がろん、がろん。ごろん、ごろん。
GM:骨が鳴る。恨みの中で、お前の願いを、おれたちの願いを叶えろと響き続ける。
アボウ:「さあさ、いざや鳴号を」
アボウ:「この場に集いし枯骨五名の鳴号をもって、獄儀終焉の号砲とせん!」
GM:クライマックス戦闘を開始します。PCはそれぞれ、地獄忍に定められた『鳴号』を暗唱して下さい。
GM:地獄忍と同調し、忍具の消費なしで妖魔忍法・【怪士・劣】を使用することが可能となります。
氷樫 楓雨乃:「枯骨鳴号___”浴せよ" "鵺"」
斗越 世蘭:「枯骨鳴号。……"晒せ" "骨車翁"」
蝶野 紫:「枯骨鳴号! “裁て” “鬼揚翅”」
春原 翼:「枯骨鳴号……!"絢爛"、"楽土"!」
輔星クロエ:「枯骨鳴号──! ”荒べ”! ”黒蝦夷烏帽子”!!」
安心院儚子:「枯骨、鳴号」
安心院儚子:「哭け、”画厨人”」
GM:――高速機動が、開始される。
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:キャラクターシートを公開します。
GM:アボウ:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgICAva7DzAoM
GM:安心院儚子:https://character-sheets.appspot.com/shinobigami/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByGgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgICAvbT9qwsM
GM:戦闘終了条件は、PCもしくはNPC1人以外の脱落。
GM:4ラウンド目から生命点3の天道夏音が戦闘に参加します。
GM:質問はありますか?
春原 翼:今はひとまず大丈夫……かな
氷樫 楓雨乃:大丈夫で~す!
斗越 世蘭:多分……大丈夫!
春原 翼:あっ待って!
春原 翼:儚子、中忍頭って書いてあるけど
春原 翼:これ、奥義については
春原 翼:+1されて二個持ってるでいいのかな
蝶野 紫:奥義がプラスされてるのはアボウさんの方じゃなかった?
斗越 世蘭:情報整理タイム!!
輔星クロエ:管理人の奥義がプラスされるから儚子さんだと思ってたぜ!
GM:奥義が+されてるのは儚子さんの方ですね!
斗越 世蘭:儚子さんの奥義追加了解!
輔星クロエ:じゃあ儚子さんが奥義2個ですね
蝶野 紫:あ~そうか管理人か!
GM:アボウ:奥義1つ 儚子:奥義2つになります。
輔星クロエ:私も質問があります 儚子さんとアボウさんは忍者のキャラクターということでよいですか?
春原 翼:ぎえ~~ りょうかいです
GM:そうですね。儚子・アボウはともに忍者です。
輔星クロエ:了解です!
GM:また、アナウンスとして安心院儚子は通常の忍具の他に、鬼心丸を2つ所持しています。
GM:皆さんが鬼を狩っていなければもっと増えてました。
春原 翼:ぎえ~~~
輔星クロエ:ほへ~
斗越 世蘭:助かった
輔星クロエ:まあ忍術の特技の判定が無ければあんまり意味は無いのか
輔星クロエ:いや、普通の【怪士】には忍具のコストかかるのか
蝶野 紫:純血って安心院さんには刺さらないかなあ
蝶野 紫:レギュ戦国編で組んでるってことは大体が普通に修得だもんな
輔星クロエ:【怪士】で特例修得したらかかるんじゃない?
蝶野 紫:【怪士】とか【真蛇】とか使ったときくらいかな
GM:イエス!怪士・真蛇がある時ですね。
蝶野 紫:OK
GM:では、クライマックス戦闘を開始します。
GM:【ROUND1】
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:では、ダイス公開を行います。GMの出目は上からアボウ→儚子の順番です。
GM:3
GM:2
GM:1
輔星クロエ:プロットはみんなOKなのかい
蝶野 紫:OKOK
氷樫 楓雨乃:OK!
春原 翼:こっちゃオッケー
斗越 世蘭:OK
GM:そうじゃん!確認忘れてた
輔星クロエ:アタシもOKよ~
GM:では改めて
GM:3
GM:2
GM:1
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「6」です。
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「4」です。
アボウ:では、こちらの手番でありんすね。
アボウ:先手は必定。奥義を使用しんしょう。
春原 翼:やめて~
輔星クロエ:何だって!?
斗越 世蘭:イイ~~ン
氷樫 楓雨乃:いけー!アボウ姉さん!
アボウ:■奥義 《艶容阿傍死衣(あですがたあぼうしにぎぬ)》
指定特技:《衣装術》
効果:クリティカルヒット/伸ばし/威力低下
蝶野 紫:OH・・・?
輔星クロエ:うわあああああああ!?
春原 翼:ギィ~~
春原 翼:やめて……
斗越 世蘭:いやだ~~~~
アボウ:対象は斗越様。
春原 翼:夏音ちゃん助けて!
斗越 世蘭:たすけて~~~~~
輔星クロエ:セランさん!?
蝶野 紫:セラちゃ~~~ん!
アボウ:何も防御手段がなくんば接近戦3点ダメージを喰らうでありんす
輔星クロエ:俺は対抗策ないです すまん
春原 翼:ないです……ごめん……
蝶野 紫:わたしもちょっとできないかも
斗越 世蘭:あーん
斗越 世蘭:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 6
斗越 世蘭:妖術
斗越 世蘭:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 6
GM:おっ被った 好きな所決めていいですよ
斗越 世蘭:これは戦術にうけとくか
斗越 世蘭:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 5
斗越 世蘭:忍術で
斗越 世蘭:瀕死じゃ~~
GM:では、続いてプロット5。世蘭さん、及びクロエくんの手番。
輔星クロエ:行動順は1D100で決めますか
輔星クロエ:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 58
斗越 世蘭:そうしましょう ここはバトロワ
斗越 世蘭:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 37
輔星クロエ:では先手いただきます
輔星クロエ:まずアボウさん叩いていいか?
アボウ:やめておくんなんし~~
アボウ:あっちはか弱い遊女でありんす!!
斗越 世蘭:か弱い女記者をぶっ叩いたでしょうが!
輔星クロエ:叩きます! 【怪士・劣】をコストなしで発動して、【闇斑】を修得します!
輔星クロエ:【闇斑】をアボウさん目標に、撃つ! コストは4点使用!
輔星クロエ:いいかな?
春原 翼:こっちは大丈夫
斗越 世蘭:やれーーーーッ!
蝶野 紫:かませ!
斗越 世蘭:感情も投げちゃう!
輔星クロエ:貰っておこう
春原 翼:あっ待って
アボウ:ヤッ! ヤダーッ!
輔星クロエ:はい
春原 翼:プロット5じゃなかった?
春原 翼:どっちにしろ6以上じゃないっけ
輔星クロエ:そうですね。
輔星クロエ:すまないね 斗越さん取り消していいよ!
春原 翼:こちらこそごめんよ
斗越 世蘭:りょ!
輔星クロエ:オッスオッス
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 7[1,6] → 7 → 成功
春原 翼:ナイス!
蝶野 紫:やったハァハァ
斗越 世蘭:やった~~
氷樫 楓雨乃:やりおった!
輔星クロエ:成功! 回避は《用兵術》にマイナス4修正です!
アボウ:オゲエ~~~~
アボウ:2D6-4>=7 (判定:遊芸)
ShinobiGami : (2D6-4>=7) → 8[2,6]-4 → 4 → 失敗
アボウ:無理に決まってんだろハゲ!!ダメージ下さい。
春原 翼:ひとまず当たった!
輔星クロエ:よっし! 命中時に……ペルソナ【忍者狩り】の効果を発動だァ~!
春原 翼:いけーっ!
アボウ:やめるでありんす~~~
輔星クロエ:そのダメージ……接近戦1D6点になりますよ!
蝶野 紫:くるっとるよ
斗越 世蘭:ころせー^
輔星クロエ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3
氷樫 楓雨乃:まだセーフ!
輔星クロエ:うーむ……平均的だ
アボウ:ほげほげげげ
輔星クロエ:やるか? やっちゃうか?
斗越 世蘭:普通に3点ってエグい
アボウ:ま まさか
斗越 世蘭:ウチが食らったのと一緒
輔星クロエ:上振れろ! 【星運】を使用します!
春原 翼:マジかよ
蝶野 紫:こいつマジ?
アボウ:星運だ~~~~っ!!!
輔星クロエ:1D6を振り直してやるってんだよ!!!!
アボウ:星運に染まった この俺を
蝶野 紫:奥義まだないでしょッ
氷樫 楓雨乃:ギャンブラーっ
斗越 世蘭:上振レディよ 6出せばアドよ
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 4
アボウ:いってえええええ!!!!
斗越 世蘭:伸びた!!!
蝶野 紫:かっけぇ
輔星クロエ:1上がった! 勝ち!!!!!!!
春原 翼:1点は上がった!
輔星クロエ:接近4点くらうでありんす~!
安心院儚子:うーん 使っちゃおうかな。
春原 翼:げ~っ
輔星クロエ:何ッ
斗越 世蘭:使わないで~~~ やめて~~~
安心院儚子:奥義を使用します。
安心院儚子:■奥義 《漆天過修羅草子第一段:『春雷行』》
指定特技:《封術》
効果:絶対防御/くらまし/防御低下
氷樫 楓雨乃:ふぉぉぉ!
春原 翼:【防御低下】だから1点は透る!
蝶野 紫:まだ第一ラウンドってマジ?
春原 翼:くらまし絶対防御よくないよ
輔星クロエ:どっかあああああん!
氷樫 楓雨乃:くらまし、サイコーじゃん
斗越 世蘭:くら防やめろ~~~~~
輔星クロエ:皆で破ればなんとかなるはずだ!
アボウ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1
輔星クロエ:1ラウンド目で剥がせたのはデカいよ!
春原 翼:実際助かる
春原 翼:これでこのラウンドは斬らせた
アボウ:ラッキー 器術を切るでありんす
蝶野 紫:やってやろうじゃん
斗越 世蘭:ハァ……ハァ……
輔星クロエ:斗越さんどうぞ!
斗越 世蘭:もうやるしかねえよこれは
輔星クロエ:今! やるんだな!
斗越 世蘭:奥義だよォ!
輔星クロエ:うおおおおおおお!
蝶野 紫:晒せ晒せ~~!この世の全てをそこに置いてきた
斗越 世蘭:奥義
《夢見るグレムリン・骨改》
指定特技:絡繰術
効果 :範囲攻撃/届き・乱れ/人数限定・増幅装置
斗越 世蘭:これだよぉ!
氷樫 楓雨乃:させませんよ!
斗越 世蘭:対象はアボウと儚子さんです!
アボウ:やぶりま!
輔星クロエ:破れるのは氷樫さんだけかな?
蝶野 紫:アボウさんも持っていたとは
春原 翼:ん?
アボウ:あっ嘘 あっちは破れないでありんす
春原 翼:あっよかった
斗越 世蘭:ほっ
蝶野 紫:氷樫さんの奥義破りにマイナス修正入れますね~
斗越 世蘭:やった~~~~
輔星クロエ:私も入れますね~
蝶野 紫:感情オラ!殺意オラ!
氷樫 楓雨乃:奥義破りに...透視で+2入ります
春原 翼:ナイス!
輔星クロエ:劣等感オラ!
斗越 世蘭:やめろ~~~~~
春原 翼:透視はナイスじゃない
氷樫 楓雨乃:フン、これでイーブンだなァ
アボウ:いけ~~!!氷樫さん!!
氷樫 楓雨乃:2D6>=8 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 5[1,4] → 5 → 失敗
春原 翼:よっしゃ!ナイス!
蝶野 紫:ホッ
アボウ:最後の忍具!遁甲符!
輔星クロエ:これは大きいですね!
輔星クロエ:おい~!
氷樫 楓雨乃:おおぉ!
斗越 世蘭:任意2点とランダム変調を……オァアーッッ
氷樫 楓雨乃:これが絆の力ッ!
氷樫 楓雨乃:2D6>=8 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[1,6] → 7 → 失敗
蝶野 紫:あぶね~!
氷樫 楓雨乃:くっ
春原 翼:ナイスマイナス修正!!
アボウ:ぐあああああ
斗越 世蘭:助かった~~~~~~~~~~~~
輔星クロエ:あぶねえ!
アボウ:射撃点2点と変調喰らいます
輔星クロエ:これが俺と蝶野さんの陰湿な絆の力だ!
蝶野 紫:じめじめ
斗越 世蘭:改めて喰らえ!!!!任意2点と変調1だ!
氷樫 楓雨乃:私、恨まれすぎ!
春原 翼:殺しに来てるんだからそらそう
斗越 世蘭:殺人鬼なんだよなあ
春原 翼:ってか一人明らかに恨まれてる人おるだろ
蝶野 紫:…………
アボウ:忍術と戦術に。
輔星クロエ:変調表はWTだね
春原 翼:助かる!
アボウ:そして……変調!!
アボウ:WT
ShinobiGami : 変調表(2) → マヒ:修得している特技の中からランダムに一つを選び、その特技が使用不能になる。この効果は、修得している特技の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《身体操術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
輔星クロエ:儚子さんも対象になってたから受けるんだよ~
蝶野 紫:いいね~ェ
斗越 世蘭:しゃあああああ!!!
春原 翼:よっしゃマヒ!
安心院儚子:頑健分で受けましょうか。
氷樫 楓雨乃:アボウ姉さんが無抵抗に...
安心院儚子:WT
ShinobiGami : 変調表(5) → 忘却:修得している【感情】の中からランダムに一つを選び、その【感情】を持っていないものとして扱う。この効果は、修得している【感情】の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《記憶術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
春原 翼:あっ
蝶野 紫:あっ
安心院儚子:あら。
輔星クロエ:あっ
春原 翼:そっか
氷樫 楓雨乃:あっ
斗越 世蘭:あっ……ウチそんなつもりじゃ
安心院儚子:困ったわ
安心院儚子:ねえ?
氷樫 楓雨乃:怖い
輔星クロエ:セランちゃん……謝ったほうがいいよ……
蝶野 紫:踏んじまったな 虎の尾
アボウ:麻痺の特技選ぶでありんす~
斗越 世蘭:ハァッハァッハァッ
アボウ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3
春原 翼:遊芸消えた?
アボウ:ギャーッ遊芸!
蝶野 紫:殴りやすくなった
春原 翼:よっしゃ!蝶野さん遠くなったんじゃない?
春原 翼:だよね!
輔星クロエ:おお、ナイス!
蝶野 紫:届かんけどな~ 今回は
輔星クロエ:ガッデム
斗越 世蘭:んで手番のうちに【怪士・劣】で【大鋸】を修得しておきます
アボウ:これじゃああっちただの女の子でありんす~
斗越 世蘭:ただの女の子はクリヒしねえーっつうの!
斗越 世蘭:以上じゃ
GM:では……プロット4!
安心院儚子:競争しましょうか、おまわりさん。
蝶野 紫:いーだろう
蝶野 紫:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 21
安心院儚子:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 3
蝶野 紫:マジか
安心院儚子:おい!!!!
蝶野 紫:じゃあお先
蝶野 紫:【禁術】を使用。対象の忍法は……う~ん
蝶野 紫:【背水】で。
安心院儚子:!!!
蝶野 紫:判定するぞ~
輔星クロエ:GOGO
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:罠術
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
蝶野 紫:成功!以降【背水】使用者は接近1点ダメージ。
蝶野 紫:では改めて…【射撃戦攻撃】をアボウさんに。
アボウ:やめるでありんす~~
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功
蝶野 紫:成功!純血での回避マイナスは【髑髏本尊】で-1のみだけかな。
アボウ:よけるでありんす
アボウ:2D6-1>=6 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 7[1,6]-1 → 6 → 成功
アボウ:フ!
春原 翼:ぐう 出目が良い
蝶野 紫:ヌヌ 特にないかな。
蝶野 紫:おわり。
斗越 世蘭:女ァ……
安心院儚子:なら、わたしの手番かしら?
安心院儚子:どうしようかしら?
安心院儚子:なら、まずは鬼心丸1つを消費して【真蛇】から【荒吐】を獲得しましょうか。
安心院儚子:次に……そうね、斗越さん。
斗越 世蘭:ひえっ
安心院儚子:【接近戦攻撃】を使用して、斗越さんを攻撃しましょうか。
斗越 世蘭:しないで~~~
蝶野 紫:やべ~こいつら!
安心院儚子:理由はもちろん解っているわよね?
斗越 世蘭:ナ、ナンノコトヤラ
安心院儚子:2D6>=5 (判定:隠蔽術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功
斗越 世蘭:アアーッ
安心院儚子:成功。隠蔽術の接近戦攻撃よ。
斗越 世蘭:んん~~~これは
斗越 世蘭:避ける前に兵糧丸使って忍術を回復するか……
斗越 世蘭:忍具4→3
斗越 世蘭:よけます
斗越 世蘭:SG#5>=7 (判定:盗聴術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=7) → 7[3,4] → 7 → 成功
春原 翼:ナイス!
斗越 世蘭:ハァッ
安心院儚子:あら。残念…
蝶野 紫:避けてるゥ~!
安心院儚子:なら、私の手番はこれで終わりよ。頑張ったわね?
輔星クロエ:あれ、《隠形術》と間違えてない?
春原 翼:あらっ
斗越 世蘭:あっ間違えてるな
蝶野 紫:あっほんとだ 間違えやすいやつ
春原 翼:あっと
春原 翼:どうしよう
斗越 世蘭:回復は普通にそのままでいいかなの構えです 普通に瀕死だし
GM:盗聴術から隠蔽術まで届くかな?
輔星クロエ:どうしますか 判定失敗にして兵糧丸だけ後使いにさせてもらったり……?
斗越 世蘭:特技変えて……ええか?
輔星クロエ:《九ノ一の術》の方が近いから先回復する意味があまりない状態
春原 翼:壊器とかのが近いですかね
斗越 世蘭:壊器術で
GM:では、特技を変えて振り直しをどうぞ。
斗越 世蘭:うぇい!
斗越 世蘭:SG#5>=8 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=8) → 5[1,4] → 5 → ファンブル
春原 翼:GMありがとう!ごめんね
GM:あっ
斗越 世蘭:死……
蝶野 紫:アア~ッ
氷樫 楓雨乃:あっ、ワァ...
輔星クロエ:あら……
斗越 世蘭:これ軽減ってダメージ部位決定後にできるのかな
GM:兵糧丸はいつでも使えますよ~
蝶野 紫:離業の?
GM:あっそっちね!
斗越 世蘭:離業の
蝶野 紫:減ったとき だから 出来るとおもうけどなあ
輔星クロエ:ダメージを受けた時だからできるんじゃない?
斗越 世蘭:じゃあ一旦受けます
斗越 世蘭:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1
斗越 世蘭:離業!!!!
蝶野 紫:最悪部位
輔星クロエ:はやい
氷樫 楓雨乃:はわわ
斗越 世蘭:さよなら機蜂
GM:グッバイ……
斗越 世蘭:凪って支配も飛ばせなくなった 任せたぜみんな
春原 翼:どんまい
輔星クロエ:どんまい
GM:では、プロット2の手番。
春原 翼:私かな
GM:GOGO!
春原 翼:では極針。対象はアボウ
春原 翼:何もなければ命中判定
アボウ:やめるでありんすやめるでありんす
アボウ:クソーッ 来い!!
春原 翼:sg>=5 極針(判定:針術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功
春原 翼:あぶね、成功
アボウ:うおっ
氷樫 楓雨乃:くっ
アボウ:回避!
アボウ:2D6>=9 (判定:歩法)
ShinobiGami : (2D6>=9) → 8[3,5] → 8 → 失敗
アボウ:ぐああああああ
蝶野 紫:出目いいな…
春原 翼:えーっと
氷樫 楓雨乃:出目はいいのに~!
春原 翼:射撃1点にプロットが2以下なので射撃1点、合計2点
春原 翼:なんです、が
輔星クロエ:ですが!?
斗越 世蘭:が?
蝶野 紫:なんと今だけ!?
アボウ:今回に限り!?
氷樫 楓雨乃:なっ、なんだぁ?!
春原 翼:回想シーンを使用します。
春原 翼:ダメージに接近戦1点を追加、合計3点。
輔星クロエ:うおおおおおお!!!!
アボウ:ギャ~~~~!!!もう終わりでありんす~~~~~!!!
春原 翼:えっまだなんかあんの!?
蝶野 紫:ここからでも入れる保険があるんですか!?
春原 翼:ちょっと流石にそれはお前
輔星クロエ:嘘だろ……!?
氷樫 楓雨乃:何が出てくるんだ...
斗越 世蘭:ひえ~
安心院儚子:二つ目の奥義を使用します。
春原 翼:嘘でしょ……
安心院儚子:《漆天過修羅草子第二段:『血濡時』》
指定特技:《召喚術》
効果:絶対防御/くらまし/防御低下
蝶野 紫:うへえ~~!
安心院儚子:はあはあはあ クソ!本当なら二枚目1ラウンドで切る予定なかったんだからな!!!
輔星クロエ:二重くらまし防御かよう!
氷樫 楓雨乃:儚子さん...ボスの格
安心院儚子:サムトー……お前のせいで私の完璧な計画が完全に崩壊した
春原 翼:いやそもそも絶対防御二枚も持ってくるな!
春原 翼:こちらは以上です
氷樫 楓雨乃:クフフ...ですがこの行動...活かさせていただきます
GM:プロット1の手番。
氷樫 楓雨乃:は~い
氷樫 楓雨乃:では~、妖術穢して妖魔化します♪
氷樫 楓雨乃:さぁ来い、新たな力!
氷樫 楓雨乃:NMT
ShinobiGami : 新異形表(5) → 業魔態。妖魔化している間、戦闘中、各ラウンドに使用できる忍法のコストの合計が、自分のプロット値+3点になり、装備忍法の【揺音】(基本 p85)を修得する。
氷樫 楓雨乃:キャハハ!
斗越 世蘭:馬鹿野郎!!!
氷樫 楓雨乃:不死身、護らせていただきます
蝶野 紫:出た~~!!
GM:バ~~~~カ!!!
氷樫 楓雨乃:そして全ての特技が戻りましたね...?
蝶野 紫:なんでこれ特例修得じゃね~~~~んだよ!
斗越 世蘭:もどらないで
輔星クロエ:もどったならしかたない
氷樫 楓雨乃:魔血により妖麗を使用、無朽によりコスト0です
氷樫 楓雨乃:世蘭ちゃんが無事だったらヤバかったけど...
斗越 世蘭:イイ~~ン
安心院儚子:ふふっ
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
氷樫 楓雨乃:妨害は切れたと思って判定しちゃったけど何かありましたら!
氷樫 楓雨乃:巻き戻すので
蝶野 紫:ないわよ~
GM:なし!
春原 翼:ないです
氷樫 楓雨乃:ではみなさんずっとあらゆる判定-1です
GM:こマ?
輔星クロエ:【妖麗】の効果はラウンド中だね
蝶野 紫:じゃのう
斗越 世蘭:そうじゃぞ
春原 翼:焦った
斗越 世蘭:ぼくも同じこと思って模擬戦に持ってった
氷樫 楓雨乃:シーンを目標だけどラウンド間なのね~
氷樫 楓雨乃:では、春原さんに裏真言しますね...
氷樫 楓雨乃:なにかありますか!
春原 翼:こちらはなし
氷樫 楓雨乃:ゆきます
安心院儚子:あーあ 愛情が消えてなかったら……
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功
春原 翼:回避、-1つけてかな
氷樫 楓雨乃:ですね!
氷樫 楓雨乃:回避-1です
春原 翼:sg-1>=9 判定:召喚術
ShinobiGami : (SG-1@12#2>=9) → 9[4,5]-1 → 8 → 失敗
春原 翼:ちっ、-1か
氷樫 楓雨乃:あぶな...
春原 翼:呪いはどちらが振ります?
氷樫 楓雨乃:春原さん振りで!
安心院儚子:妖麗が的確に効いてる
春原 翼:じゃあ忍法上から順で
春原 翼:1d5
ShinobiGami : (1D5) → 3
春原 翼:あ~実験消えるか……
蝶野 紫:攻撃ニンポじゃないだけまだ…
春原 翼:これって【実験】使用するタイミングではもう呪い機能しちゃうのかな?
輔星クロエ:ですね
春原 翼:じゃあ仕方ない。ダメージは【頑健】で受けます
GM:裁定サンキュー!
輔星クロエ:即兵糧丸喰いとかならまあいけそうだけど
春原 翼:以上かな?
氷樫 楓雨乃:以上で!
GM:【ラウンド2】
GM:プロット決定をお願いします。
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
輔星クロエ:プロットOKです
春原 翼:プロットオッケー!
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
斗越 世蘭:よし
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
氷樫 楓雨乃:ちょっとだけ悩みます!
安心院儚子:プロット装填。
アボウ:プロット装填。
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
蝶野 紫:プロOK
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
氷樫 楓雨乃:OK!
春原 翼:全員オッケーかな
GM:OK!
GM:では、3・2・1・オープンで開示をお願いします!
GM:3
GM:2
GM:1
GM:オープン
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:ではプロット5の世蘭さんから。行動どうぞ。
斗越 世蘭:うーんこれは
蝶野 紫:ちな【荒吐】は安心院さんを対象に含まなければ発動しないっぽいですね…ヒヒ
斗越 世蘭:よし ほな
春原 翼:あれ、そうだっけ?
斗越 世蘭:アボウさんにだけ向けるか
斗越 世蘭:■奥義
《夢見るグレムリン・骨改》
指定特技:絡繰術
効果 :範囲攻撃/届き・乱れ/人数限定・増幅装置
斗越 世蘭:を
安心院儚子:奥義破り。
アボウ:奥義破り。
斗越 世蘭:破らないでなのだ
氷樫 楓雨乃:破るぜ!
氷樫 楓雨乃:私は+2がありますよぉ~
輔星クロエ:これはとくに妨害しないでいいかな
輔星クロエ:破りはしないよ~
春原 翼:破るわけがない
蝶野 紫:やぶりませぬ
氷樫 楓雨乃:その技、何度も通ると思わないでくださいね!
氷樫 楓雨乃:判定
GM:判定ドウゾ!
氷樫 楓雨乃:2D6+2>=8 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6+2>=8) → 2[1,1]+2 → 4 → ファンブル
春原 翼:あらま
氷樫 楓雨乃:くっ
蝶野 紫:1でよかったなあ
斗越 世蘭:助かった
アボウ:2D6>=11 (判定:毒術)
ShinobiGami : (2D6>=11) → 3[1,2] → 3 → 失敗
輔星クロエ:1を選択していたのはさすがね
斗越 世蘭:助かった2
輔星クロエ:2を選択していたのはさすがね
蝶野 紫:絶妙なダイス目
春原 翼:くっ
春原 翼:惜しい
氷樫 楓雨乃:儚子さん!無敵の奥義破りで何とかしてくださいよォ~!
安心院儚子:2D6+2>=10 (判定:遁走術)
ShinobiGami : (2D6+2>=10) → 9[3,6]+2 → 11 → 成功
安心院儚子:ふふ。
春原 翼:くっ
斗越 世蘭:たすからない
輔星クロエ:くっ
蝶野 紫:ヤッベ♡
斗越 世蘭:【支配】を構えてターンエンド
輔星クロエ:息吹のプラス2修正が厄介だべ!
春原 翼:厄介だね……
GM:では次。プロット4!
GM:皆さん1d100をどうぞ。
蝶野 紫:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 69
安心院儚子:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 51
輔星クロエ:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 56
安心院儚子:まあ。私が最下位かしら。
蝶野 紫:アタシからかな~
GM:どうぞ!
蝶野 紫:【禁術】は迷うが……まだいいかな。
蝶野 紫:【射撃戦攻撃】をアボウさんに。
アボウ:キッツ♡
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功
アボウ:ヤダ~~!!
蝶野 紫:ホイ!純血で回避-1!
アボウ:2D6-1>=6 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6-1>=6) → 7[1,6]-1 → 6 → 成功
アボウ:しゃあ!
春原 翼:くっそーっ!
蝶野 紫:クソ~当たらん
蝶野 紫:以上
輔星クロエ:避けてきますね…
氷樫 楓雨乃:へへへっ、流石ですぜ
斗越 世蘭:ぬう~
GM:では次!クロエくん!
輔星クロエ:ウッス
輔星クロエ:これだよな~ 【闇斑】をアボウさんに。
春原 翼:感情修正いる?
安心院儚子:ヤダ~~~ッ
輔星クロエ:コストは3点使用します。春原さん修正願います!
氷樫 楓雨乃:マイナスを投げちゃいます!
春原 翼:オッケー!+の感情修正
輔星クロエ:うーん セランさんの修正も……
斗越 世蘭:あげる♡
春原 翼:貰えば5になるね
輔星クロエ:蝶野さんにとっておいてもらった方がいいかなあ。
斗越 世蘭:引っ込める♡
蝶野 紫:ニャン…
輔星クロエ:ありがとうございます。ではプラマイゼロで
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 2[1,1] → 2 → ファンブル
春原 翼:ぐぐぐ
安心院儚子:あっ
蝶野 紫:ぐああ
輔星クロエ:アアーーッ
斗越 世蘭:何ーッ
氷樫 楓雨乃:しゃぁっ、業弓確定!
輔星クロエ:こんな時のために取っておきましたよ……【白墨紅】!
氷樫 楓雨乃:なにっ
安心院儚子:ヤバ
斗越 世蘭:おお~
輔星クロエ:自分の感情を神通丸のように消費できる装備忍法です!
蝶野 紫:感情を玉に!
輔星クロエ:誰の感情を消費するか悩むんだけど
輔星クロエ:申し訳ないがこの場にいないので今使うしかない! 夏音への友情を消費します!
輔星クロエ:振り直し!
天堂夏音:頑張って♡
輔星クロエ:うおーーっ!
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 4[2,2] → 4 → 失敗
輔星クロエ:あ~~~~~も~~~~~
氷樫 楓雨乃:夏音の怨が...
蝶野 紫:そんな・・っ
斗越 世蘭:しょんな
輔星クロエ:すまん……装備忍法だから何回でも使える
蝶野 紫:サポじゃないだと?
斗越 世蘭:つよ
安心院儚子:つえ~
輔星クロエ:春原ァ! お前への狂信、ここで燃やす!
氷樫 楓雨乃:でもその力...削り切ってやる
輔星クロエ:あと怖すぎるのでやっぱセランさん感情ください!!
斗越 世蘭:あげる♡
輔星クロエ:ありがとうございます!
輔星クロエ:2d6+1>=6
ShinobiGami : (2D6+1>=6) → 7[1,6]+1 → 8 → 成功
春原 翼:よし!
輔星クロエ:よっしゃあああああ
アボウ:ぎゃああああああ
斗越 世蘭:っしゃああああ!!!
蝶野 紫:やったハァハァ
輔星クロエ:回避は《用兵術》にマイナス3修正!
氷樫 楓雨乃:避けなさいっ、アボウ!
アボウ:無理言うな!
アボウ:2D6-3>=6 (判定:瞳術)
ShinobiGami : (2D6-3>=6) → 4[2,2]-3 → 1 → 失敗
春原 翼:ナイスヒット!
アボウ:無理に決まってるだろ!ダメージください。
斗越 世蘭:アタタデー
輔星クロエ:【忍者狩り】だコラァアアアア!!!
アボウ:うぎゃあああああ
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6
蝶野 紫:ギャハハハハ!!
春原 翼:よっっしゃぁぁぁ!
輔星クロエ:ザ・エンドってね!!!
春原 翼:ナイス過ぎ!最高!
斗越 世蘭:クロエ、お前こそが暗密だ……
氷樫 楓雨乃:虐殺や...
アボウ:これは~~
安心院儚子:うーん
安心院儚子:絶対防御は切りません。脱落ですね。
春原 翼:温存してきたか……!オッケーオッケー!
輔星クロエ:二枚とも破られないことが必要だからね
蝶野 紫:アボウっちゃん……
アボウ:アボウにも【浸蝕】は適用されています。
春原 翼:あっ
アボウ:クロエくんはアボウを殺すか殺さないか選ぶことができますが…
輔星クロエ:選択できるのであれば……お前は殺さない!
アボウ:おお……当たりを引いたか
蝶野 紫:!?
アボウ:こいつは殺すを選択すると
アボウ:最後の一撃を放つルーチンでした。
氷樫 楓雨乃:こわぁ~~
輔星クロエ:最悪すぎ!!!
春原 翼:あっっっぶね
斗越 世蘭:ひええ~
春原 翼:こわいわ
アボウ:脱落します。
輔星クロエ:行動以上です!
安心院儚子:では私ですね。どうしましょうか……
安心院儚子:よし、決めました。まずはあなたから殺しますね。
安心院儚子:鬼心丸を使用し、「夜叉」を修得します。
安心院儚子:これで鬼心丸は打ち止め。
安心院儚子:そして、【夜叉】で斗越さんに攻撃しますね。
安心院儚子:判定は用兵術。
斗越 世蘭:やだーーーーーっ!!!!
斗越 世蘭:まて!
蝶野 紫:ム!
斗越 世蘭:ここに使うべきかもしんねえ 死ぬから
安心院儚子:へえ!
斗越 世蘭:【支配】だ!
蝶野 紫:晒せ晒せ~~~!!!
安心院儚子:いえ
輔星クロエ:来たわね
春原 翼:あっやべ
春原 翼:居所
安心院儚子:斗越さん、私の【居所】はご存知ですか?
輔星クロエ:あっそうじゃん
春原 翼:儚子のは持ってないか!
斗越 世蘭:あああ~~~~
蝶野 紫:そっか!
氷樫 楓雨乃:ヒェ~~!
斗越 世蘭:おわり みんな……頑張ってネ……!
輔星クロエ:なんてことだ……枯骨の居所を持っているがゆえに……見落としていた!
斗越 世蘭:もうウチは九ノ一の術でえっちに避けることしかできない
安心院儚子:2D6>=5 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
斗越 世蘭:振りな……命中を
春原 翼:ええと
春原 翼:斗越さん目標値9?
斗越 世蘭:ですねえ
春原 翼:感情どうする?
輔星クロエ:回想キルキルマンします?
斗越 世蘭:感情と回想でなんとかするか
蝶野 紫:あたしのもあげるか
春原 翼:あ、回想切るなら
春原 翼:その時点で6以上かも
輔星クロエ:そうか
蝶野 紫:あっそうかそうか
春原 翼:感情2つで7以上か、回想切って6以上かかな
斗越 世蘭:回想で行くか
斗越 世蘭:感情は支配にとっておけるしね
春原 翼:ですかね、ここで温存も危険か
斗越 世蘭:ってわけで避けます
斗越 世蘭:SG#5+3>=9 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (SG+3@12#5>=9) → 6[1,5]+3 → 9 → 成功
春原 翼:ナイス判断!
輔星クロエ:うおっジャスト!
春原 翼:ピッタリ
斗越 世蘭:ハァッハァッ
蝶野 紫:ナイスゥゥウウゥウ~~
氷樫 楓雨乃:避けたッ
安心院儚子:忍具を使います。
安心院儚子:遁甲符。
春原 翼:なにっ
斗越 世蘭:みんな……今までありがとう……
蝶野 紫:忍具まだあったのかあ~ッ
輔星クロエ:いけるいける! もう一回だよ!
斗越 世蘭:ここに貰うか感情
安心院儚子:忍具あと一つあるヨ
春原 翼:いや、振り直しても
春原 翼:回想の+って乗ってるんじゃないっけ?
GM:えっそうなの!?
輔星クロエ:振り直しの場合も修正は継続ですね~
蝶野 紫:のるのる
斗越 世蘭:助かり~
安心院儚子:す……すみません
春原 翼:あ、戻す?
安心院儚子:戻していいッスか……
蝶野 紫:成功なら……ええんちゃうのか?
春原 翼:私はいいよ
氷樫 楓雨乃:あぁ!
斗越 世蘭:いいよ!!!!!
輔星クロエ:なんか札っぽいのが見えたけどわからなかったな
春原 翼:なんだろうなあの2つの忍具
斗越 世蘭:自撮りかも
安心院儚子:では札はなかったことになりました
氷樫 楓雨乃:ポケモンカードだったのかも
春原 翼:流行ってるからなあ
春原 翼:ナイス回避!
輔星クロエ:配信中!
斗越 世蘭:助かり~~~~
蝶野 紫:ドーブル儚子
輔星クロエ:ナイス回避です
安心院儚子:では次。プロット2,春原さん!
春原 翼:はい!
春原 翼:【極針】で攻撃します。対象は氷樫さん
春原 翼:なにか対応あるひと居ます?
輔星クロエ:ナス
春原 翼:オッケーそうかな
蝶野 紫:🍆
安心院儚子:だいじょび
斗越 世蘭:のん
春原 翼:では判定!
春原 翼:sg>=5 極針(判定:針術)
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
春原 翼:よし、成功
氷樫 楓雨乃:では回避! なにかあります?
蝶野 紫:氷樫さんの回避時に殺意いれちゃお~
春原 翼:回避には【極針】で-2と【忍法狩り】で-1
安心院儚子:コラ~~~!!
春原 翼:あ、待って どうしよ
春原 翼:ここで使うか
蝶野 紫:忍法狩りって
春原 翼:それとも当たったあとの奥義破りで感情使うか
輔星クロエ:ここは当てた方がデカいか?
蝶野 紫:自分の回避値があがるじゃない?
輔星クロエ:ですわね>【忍法狩り】
安心院儚子:つまり極針の-2だけ!
春原 翼:あれ、マジ?ほんとだ 勘違いしてた
春原 翼:失礼しました -2です
蝶野 紫:+アタシの殺意だァ……
安心院儚子:「だけ」の数値じゃないが…
蝶野 紫:-3かなあ?
輔星クロエ:私の感情は後に残してもいい気がする
氷樫 楓雨乃:ゆるしませんよ!
氷樫 楓雨乃:私が回避+2あるからって
輔星クロエ:いや やっぱ入れとく?
斗越 世蘭:許せねえよ
蝶野 紫:不死身そもそも奥義情報まだうちらしらないよね?
蝶野 紫:あっ防御にか
春原 翼:あ、絶対防御への
春原 翼:そうそう
輔星クロエ:そうですね。
安心院儚子:ないです
安心院儚子:OKOK
春原 翼:まあでも当たらないとどっちにしろか
春原 翼:打っちゃう?
輔星クロエ:なんかでも目標値8避けてきそうだね……
輔星クロエ:撃っときます 回避に劣等感の-修正!
春原 翼:ありがとう!
氷樫 楓雨乃:キヒヒ、その畏れが私の出目を強くする
氷樫 楓雨乃:2D6-2>=7 (判定:手裏剣術)
ShinobiGami : (2D6-2>=7) → 8[4,4]-2 → 6 → 失敗
蝶野 紫:こわすぎ
氷樫 楓雨乃:惜しい!
春原 翼:ナイスぅ!
斗越 世蘭:っしゃあ!
輔星クロエ:もう【透視】はデフォで入ってるよ
輔星クロエ:じゃあ射撃2点入れて殺傷ですね!
安心院儚子:透視込みなんだこれ
氷樫 楓雨乃:-4だからね
春原 翼:込です -4かかってたからね
安心院儚子:いや~きついな 奥義を使用します。
氷樫 楓雨乃:そんなに怖いか...新時代が!
蝶野 紫:-4かかってなんでイチタリナイなんだよ!
春原 翼:どっちからかな?
安心院儚子:《漆天過修羅草子第一段:『春雷行』》
指定特技:《変装術》
効果 :絶対防御/くらまし/防御低下
輔星クロエ:そうですね 同タイミングだからどっちでも全員破り参加した方がいいのかな
GM:まずはこっちから。
蝶野 紫:やぶるよ~ん
蝶野 紫:目標値7
輔星クロエ:これ失敗したら即凪になったりします?
蝶野 紫:同プロに人いないから即凪のイメだったなあ
GM:プロット2が終わるまでだからそうね
輔星クロエ:あ~そうなのね
春原 翼:あ、そうねはどっちにかなこれ
GM:即凪!
春原 翼:了解!
斗越 世蘭:んん~~~~~~
氷樫 楓雨乃:私を助けると思って失敗してみませんか?
春原 翼:変装は8 私は参加します
蝶野 紫:あっくらましなら目標値9だ!ごめん
春原 翼:鬼心丸も使っていいかな
氷樫 楓雨乃:春原さんが凪ったら即座に3点飛ばすけど
輔星クロエ:くらましついてますよみんな!
春原 翼:あっそうか くらましだ
斗越 世蘭:支配構えるためにやぶらんどくか
安心院儚子:え?鬼心丸って
輔星クロエ:忍術の指定特技の判定に+1って書いてある
GM:あっごめん!!!
GM:これ 「忍法」の指定特技の判定に+1って想定でした
春原 翼:あっそういうことか!
斗越 世蘭:OK!
輔星クロエ:あらまあ
春原 翼:え、忍法ならなんでもですか?
蝶野 紫:終わりだ……(絶望)
斗越 世蘭:忍具消費する忍法の~だったわねッ確か
斗越 世蘭:惨撃とか
GM:あくまで「忍具を消費する」タイプのですね
氷樫 楓雨乃:あ~~なるほど
春原 翼:あ~ となると私は無用の長物か……
輔星クロエ:え?
斗越 世蘭:お爺ちゃんウチを改造して
輔星クロエ:忍法の指定特技の判定+1の効果か、忍法のコストとして消費する効果二つを持ってるわけじゃないの?
輔星クロエ:忍法のコストとして使用したとき+1修正、とは読み取れなかったのですが……
GM:「忍法のコストとして使うと指定特技の判定+1」の想定でした
春原 翼:そこはシンプルに書き間違えじゃないかな
春原 翼:ドンマイドンマイ
斗越 世蘭:そういうこともある!
GM:・疑似忍具「鬼心丸」
地獄にて生き延びた絵鬼の核が、形を変じた丹薬。
所持者が「忍具を消費する」効果を持つ忍法を発動するとき、
通常の忍具の代わりに「鬼心丸」を使用することができる。
「鬼心丸」を用いて「忍法」の指定特技の判定を行う場合、
その判定に+1のボーナスを得る。
GM:『「鬼心丸」を使用することができる』のは、そもそも「忍具を消費する」時なので
GM:自動的に「コストとして鬼心丸を使うと、指定特技の判定結果に+1される」という裁定になります
斗越 世蘭:なるほどね
氷樫 楓雨乃:了解で~す!
輔星クロエ:うむむ、了解です。
春原 翼:了解!おつかれさまです
蝶野 紫:承知!
GM:ありがとうみんな…
春原 翼:奥義破りは……いいかな?ごめんね皆に修正もらったのに
蝶野 紫:奥義破りはするぜ~
氷樫 楓雨乃:蝶野さん...っ
輔星クロエ:自分は通しで……!
輔星クロエ:蝶野さんお願いします
GM:どうぞ!
蝶野 紫:あたしだけかな?
斗越 世蘭:頼んだ!
斗越 世蘭:ウチは支配構えに徹する
蝶野 紫:ほ~い
蝶野 紫:SG#4-2>=7 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG-2@12#4>=7) → 11[5,6]-2 → 9 → 成功
春原 翼:いけるやん!?
輔星クロエ:やるやん!
蝶野 紫:成功しちゃった♡
斗越 世蘭:うおおおおおおおお
春原 翼:神
氷樫 楓雨乃:通った!
安心院儚子:げえええええ
安心院儚子:くそっ二枚目!!
蝶野 紫:第一段階突破!
蝶野 紫:来るぞ流星!
斗越 世蘭:ハァッハァッハァッ
安心院儚子:《漆天過修羅草子第二段:『血濡時』》
指定特技:《憑依術》
効果:絶対防御/くらまし/防御低下
蝶野 紫:目標値くらまし込で8
輔星クロエ:《憑依術》ですね これは私も参加しようかな
春原 翼:くらまし込11!
輔星クロエ:くらまし込みで9なんで……切るか 回想
春原 翼:いくのか!
蝶野 紫:輔星!!
輔星クロエ:ツッパです!
氷樫 楓雨乃:あの子、回想を切るつもりだわっ
輔星クロエ:秘密を公開し+3修正!
安心院儚子:ギャ~~~!!!
輔星クロエ:春原さんもトライで良ければ……三人で振りますか
春原 翼:11とはいえ私もやろう ちょっとリスキーとはいえ
蝶野 紫:やぶいちゃうぞ
春原 翼:sg#+>=5 判定:見敵術
春原 翼:ごめんミスったいろいろ
斗越 世蘭:見の構え
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 8[3,5] → 8 → 成功
蝶野 紫:SG#4-2>=6 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG-2@12#4>=6) → 9[4,5]-2 → 7 → 成功
春原 翼:sg>=11 判定:見敵術
ShinobiGami : (SG@12#2>=11) → 6[1,5] → 6 → 失敗
春原 翼:しゃあ!ナイス!
斗越 世蘭:うおおおおお
蝶野 紫:見切ったぜ。
輔星クロエ:うし!
春原 翼:通れば射撃戦2点!
氷樫 楓雨乃:はぁ...困った人達ですね
安心院儚子:駄目だ~ 氷樫さんごめんなさい
春原 翼:こっちが困ってるんだよ!!!
氷樫 楓雨乃:通します...が
氷樫 楓雨乃:生命力0で奥義を使います
蝶野 紫:ここからでも入れる奥義があるんですか!?
氷樫 楓雨乃:■奥義
《逢技・|九化胎転》
指定特技:異業化
効果 :不死身/くらまし/体質異常
演出 :魔忍"夜鳥"が生前に一度も振るわなかった秘奥。鵺の特質は人の表皮の裡を化生へと転じる。
氷樫 楓雨乃:では回復量を振ります
安心院儚子:GOGO!
氷樫 楓雨乃:1d6-2
ShinobiGami : (1D6-2) → 6[6]-2 → 4
蝶野 紫:なんだこいつ?
輔星クロエ:最大値出してる……
安心院儚子:すごっ
春原 翼:ぐえーっ
斗越 世蘭:強すぎる
氷樫 楓雨乃:あなた達...この程度で私をどうにかできると...本気でお思いで?
安心院儚子:これはラスボス
氷樫 楓雨乃:無論、見切り判定されても構いませんよ
春原 翼:見切り判定!
蝶野 紫:そ、そうだ
蝶野 紫:【揺音】あったわ
輔星クロエ:あっ【揺音】持ってたね…
氷樫 楓雨乃:凪った時が死線ですが...
安心院儚子:コワ~
春原 翼:俺は行きます
蝶野 紫:いきま~す
輔星クロエ:いきま~す
蝶野 紫:SG#4>=8 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=8) → 9[3,6] → 9 → 成功
春原 翼:sg>=5 判定:見敵術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功
蝶野 紫:出目いいな
春原 翼:よし、見切った!
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 5[1,4] → 5 → 失敗
春原 翼:そして蝶野さん成功したから
斗越 世蘭:んん~~~待ちだ
春原 翼:全員に伝わったんじゃない?
輔星クロエ:ううむ でも感情で回って来るね
斗越 世蘭:支配構えだ
蝶野 紫:そうじゃん!
斗越 世蘭:あっそれがあった!
蝶野 紫:感情でクロエくんとセラちゃんに……渡る!
斗越 世蘭:お蝶さん 最高の女
輔星クロエ:あざます!
GM:これってもう奥義破りできるの?
蝶野 紫:無理っちゃね!
輔星クロエ:次に奥義使用したときですね~
蝶野 紫:次ラウンドからかな?
春原 翼:ですね 次回以降は奥義破りできる
斗越 世蘭:奥義情報獲得のために一個判定挟まるっちゅうわけ
氷樫 楓雨乃:体術、謀術、戦術回復~~♡
輔星クロエ:ヒャー
輔星クロエ:じゃあこっちの処理いいか?
春原 翼:オッケーかな?
輔星クロエ:回想シーンを使用したので、覚醒表を振らせてもらうぜ。
蝶野 紫:出た!
春原 翼:あっそれがあるのか!
輔星クロエ:これで射撃戦1点与えて死ね!
安心院儚子:うわあああああ覚醒だ!!!
蝶野 紫:奥義奥義奥義奥義!!!
輔星クロエ:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1
氷樫 楓雨乃:あ
安心院儚子:wwwwwww
斗越 世蘭:そんなあ
輔星クロエ:クソゲーーーー!!!
蝶野 紫:これは…
氷樫 楓雨乃:アハハ...
輔星クロエ:コスト1残してました【星運】!
春原 翼:ナイス!
蝶野 紫:ナイスゥ!
斗越 世蘭:助かり~~
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6
春原 翼:おっ
斗越 世蘭:うおおおおおおおお
蝶野 紫:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
氷樫 楓雨乃:これは...!
春原 翼:これは
輔星クロエ:しゃああああああああ
安心院儚子:うおおおおおお
蝶野 紫:PC1かな?
安心院儚子:これはPC1
輔星クロエ:自分の脳に直接何かが語り掛ける。集団戦ダメージ1点を受けると、好きな未覚醒データを1つ覚醒させる!
安心院儚子:集団戦ダメージ…?
蝶野 紫:あっ6が奥義じゃないんだ
安心院儚子:アボウは死んだよ
輔星クロエ:そして…知っているか。御斎ブック26p柱書きには……
安心院儚子:エッ
輔星クロエ:集団戦ダメージを受ける代わりに「妖魔化」することでも同じ効果を得ることができることが書いてあるんだよ……!
春原 翼:クロエ!?
蝶野 紫:オイ……
春原 翼:ほ、本気か!?
斗越 世蘭:まさか……
蝶野 紫:柱書きに書いていい内容じゃね~~~よ!
安心院儚子:これマジ?
安心院儚子:柱に書くな!そんなことを!
氷樫 楓雨乃:アハハ、私と同じ土台に立ってくれるんですね...素敵だ
春原 翼:確認しました マジです
輔星クロエ:お前ひとりを妖魔にはさせないよ、氷樫楓雨乃!
氷樫 楓雨乃:なんで柱に?
春原 翼:いやほんとになんで柱に?
安心院儚子:クロエくんやめなさい!恋人もいるんだろ!
輔星クロエ:退魔編専用ルールだからですね~
輔星クロエ:ウオオオオオ妖魔化!!!!
蝶野 紫:乗るなクロエ!!
春原 翼:マジでやるのか……!
安心院儚子:この卓のレギュレーションは……現代退魔編!!
輔星クロエ:振ります
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 5
輔星クロエ:おや……この態は……
蝶野 紫:妖魔表?
輔星クロエ:氷樫楓雨乃! お前もよく知っているんじゃあないのか!
輔星クロエ:あっそうですね
氷樫 楓雨乃:揺音GET態だ!
春原 翼:ここで【揺音】だと……!?
蝶野 紫:コストが増えたぞ!
氷樫 楓雨乃:移ったね...鵺が
輔星クロエ:【揺音】GET! さらにコスト+3だ!
春原 翼:えっクロエ君のコスト増えるの?やばない?
輔星クロエ:【闇斑】は……加速する!!!!
安心院儚子:テメ~~~~~!!!
斗越 世蘭:ドラマすぎる
輔星クロエ:穢れは忍術を選択するぞ!
輔星クロエ:処理は以上!
輔星クロエ:あっごめん 覚醒する未覚醒データは奥義です
GM:では……続いて手番はプロット1,氷樫楓雨乃。
氷樫 楓雨乃:は~い
氷樫 楓雨乃:このままちんたら春原さんに裏真言撃っても物語的にアレですからね~
氷樫 楓雨乃:怪刃でさくっと死にかけてもらいましょうか
春原 翼:くっ……!
春原 翼:物語力考えて動いてやがる!
輔星クロエ:しかしここは……アレが来るか!?
氷樫 楓雨乃:その前に、魔血で妖麗を使用
氷樫 楓雨乃:戦術を削ります
安心院儚子:こいつはよ~~~~!!!
蝶野 紫:2点ライン 復活
氷樫 楓雨乃:世蘭ちゃんは支配をお好きに打って良いですよ♪
斗越 世蘭:撃つか~~~~い
斗越 世蘭:サーキュラーしやがって!
氷樫 楓雨乃:あらぁ~、なら遠慮なく春原さんを死の淵へと絡み取りましょう
斗越 世蘭:いやまった
斗越 世蘭:そうか
斗越 世蘭:攻撃忍法には撃つべきだわ
蝶野 紫:だのう
斗越 世蘭:【支配】だ!
安心院儚子:テメ~~~!!
輔星クロエ:いやまず【妖麗】の判定からじゃないすか?
春原 翼:あ、そうですね
斗越 世蘭:そうだったぜ!
氷樫 楓雨乃:タイミング2弾で択を強いるっ
斗越 世蘭:掛かってしまった 妖麗して♡
氷樫 楓雨乃:しくじった時が地獄ぞよ
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功
氷樫 楓雨乃:全員、あらゆる判定-1
斗越 世蘭:結局ウチは感情もらってなかった気がするので、【支配】に感情もらうか
輔星クロエ:つかっちゃった
蝶野 紫:もう出せないかも あたしはつかっちゃった
斗越 世蘭:そうだったぜ!
春原 翼:あっ感情は1R1回!ごめんよ
斗越 世蘭:いくぜ支配
蝶野 紫:ガンバ!
春原 翼:お願い~
輔星クロエ:ファイオ~
斗越 世蘭:SG#5-1>=5 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (SG-1@12#5>=5) → 9[3,6]-1 → 8 → 成功
蝶野 紫:OH~~~~!
春原 翼:ナイス!
輔星クロエ:おっいい出目ですねえ!
斗越 世蘭:目標値は……8です!
安心院儚子:ここだ……遁甲符!!
斗越 世蘭:うにゃ~~~~~っ
蝶野 紫:女ァ!
輔星クロエ:ウワーーッ!
氷樫 楓雨乃:アハハハハハハ!
春原 翼:あっそうだ
春原 翼:一応先に
斗越 世蘭:ハァハァやってやるよ
春原 翼:氷樫さんの
春原 翼:何の忍法で誰狙うかの宣言かな?
氷樫 楓雨乃:春原さんです!
斗越 世蘭:怪刃よね
輔星クロエ:よね
春原 翼:オッケー、失礼しました 改めてお願いします
氷樫 楓雨乃:改めて怪刃で春原さんを攻撃させていただきます
斗越 世蘭:おらっ【支配】!
GM:イエス 宣言を貰ったと認識するぜ!
斗越 世蘭:SG#5-1>=5 (判定:壊器術)
ShinobiGami : (SG-1@12#5>=5) → 4[2,2]-1 → 3 → ファンブル
春原 翼:ドンマイ
輔星クロエ:あらま~
蝶野 紫:ぬああああ~~~~!
斗越 世蘭:ウチはもうだめです
安心院儚子:ヨシ!
斗越 世蘭:ほな……
春原 翼:遁甲符一個使わせたからオッケー!
安心院儚子:残り忍具1
氷樫 楓雨乃:では...ゆきますね
輔星クロエ:まだ次ラウンドで支配する仕事が残ってるぞ!
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功
春原 翼:回避します!
春原 翼:なにもないよね?
安心院儚子:がんばれ~~
氷樫 楓雨乃:-1があるくらい
安心院儚子:本当なら愛情があったはずなんだけど
安心院儚子:なくなっちゃったな~~~!!!あ~あ!!
斗越 世蘭:💦
春原 翼:sg>=7 判定:召喚術
ShinobiGami : (SG@12#2>=7) → 4[1,3] → 4 → 失敗
春原 翼:失敗。接近戦3点かな
氷樫 楓雨乃:回想を切るかどうか...
蝶野 紫:痛すぎ謙信
氷樫 楓雨乃:うん、死にましょう春原さん
氷樫 楓雨乃:回想を切ります
安心院儚子:君?
春原 翼:分かりました。なら接近4点だね
斗越 世蘭:ワァ……ッ!
春原 翼:1点は【頑健】
輔星クロエ:うおっマジか…!
春原 翼:残り3点を1d6、私が振っていいかな?
氷樫 楓雨乃:おねがいします~!
GM:どうぞ!
春原 翼:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3
春原 翼:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 2
春原 翼:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 6
春原 翼:体術、忍術、妖術!
蝶野 紫:召喚術~!
輔星クロエ:痛い~
氷樫 楓雨乃:ふぅ~...ここで削れば奥義破りも防げますからね
春原 翼:皆が食らうよりはましだ、回想も使わせた
氷樫 楓雨乃:以上で!
春原 翼:こちらもオッケー!
GM:====
GM:【ラウンド3】
GM:プロットを決定してください。
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
輔星クロエ:うーーん……OK
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
春原 翼:プロットオッケー!
斗越 世蘭:これでいく
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
蝶野 紫:プロOK
氷樫 楓雨乃:OKです!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:プロットOK。
GM:では、3・2・1・オープンで開示をお願いします。
GM:3
GM:2
GM:1
GM:オープン
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「1」です。
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「3」です。
氷樫 楓雨乃:よし、来たな善人共よ
輔星クロエ:魔王みたいだあ!
安心院儚子:やべ~~ 精霊風
斗越 世蘭:やべ~精霊風ですげー命減る
蝶野 紫:命が…もっだいだい!!
氷樫 楓雨乃:ここでスペシャルして妖術戦6点!
GM:wwww
春原 翼:怖いこと言わないで
春原 翼:ちなみにそれすると儚子も死が見えるっていう
氷樫 楓雨乃:それなら私が地獄を引き継ぐさ
春原 翼:怖いこと言ってるよ~
GM:では氷樫さんは宣言ドウゾ!
氷樫 楓雨乃:うむ、プロット6だ(宣言権の強奪)
氷樫 楓雨乃:一切を含め余は精霊風を使用する
輔星クロエ:(プロット5では……?)
氷樫 楓雨乃:確かに...!
蝶野 紫:6no
蝶野 紫:きもちの5……そういうことね
氷樫 楓雨乃:儚子ピを護りたくて...
GM:お前はプロット5じゃ!(宣言権の奪還)
氷樫 楓雨乃:まずは妖麗!
氷樫 楓雨乃:使うかい、世蘭ちゃん
斗越 世蘭:よれるでない!
斗越 世蘭:ここはスルー
氷樫 楓雨乃:チッ
蝶野 紫:あ~~~
氷樫 楓雨乃:なら存分に奥義破りにアドを貰うぜェ~~
蝶野 紫:奥義破りにも影響あるんだよな…!
輔星クロエ:そこは人数差でカバーできると思います
蝶野 紫:まっ-3くらいならいけるっしょw
斗越 世蘭:5回殺せばいいのだ
氷樫 楓雨乃:ではいくぞ!
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗
春原 翼:よっっしゃ!
蝶野 紫:おっと~!?
春原 翼:逆凪!
氷樫 楓雨乃:じゃあ、神通玉使うねェ~~!
蝶野 紫:保険!
春原 翼:使わせた!
斗越 世蘭:ぬうーん!
輔星クロエ:グワァ、持ってたか!
安心院儚子:えらいっ!
氷樫 楓雨乃:2D6>=5 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功
安心院儚子:ヒョ…
春原 翼:逆凪ぃ!
安心院儚子:あかーん!!
蝶野 紫:あらっ…
輔星クロエ:プロット5の悪魔!
斗越 世蘭:凪っとるねえ!
氷樫 楓雨乃:くっ、低空飛行!
氷樫 楓雨乃:ファンブルエリアに移動し終了!
GM:手番はプロット4、斗越さん。
斗越 世蘭:まずは忍具使います
斗越 世蘭:兵糧丸で妖術回復 忍具2→1
斗越 世蘭:で、ふのちゃんに【接近戦攻撃】
GM:おっ接近戦攻撃か
氷樫 楓雨乃:ぐぬぬっ
斗越 世蘭:とどめをお蝶さんに譲るという”意志”
蝶野 紫:へっへっへ
斗越 世蘭:妖麗入りで-1で合ってるかしら
春原 翼:妖麗自体ミスってたはず!
氷樫 楓雨乃:妖麗はないっ...
斗越 世蘭:おっ じゃあやっちゃうかァ
GM:どうぞ~
斗越 世蘭:SG#5>=5 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功
斗越 世蘭:おらっ1点くらいな
氷樫 楓雨乃:良い出目出しちゃって~
氷樫 楓雨乃:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 1
氷樫 楓雨乃:削れてるので体術破損
安心院儚子:ここは通します。
斗越 世蘭:これでウチはターンエンド
GM:では続いてプロット3、蝶野さん・輔星くん。
蝶野 紫:ホ~イ
輔星クロエ:1D100 行動順決定じゃー
ShinobiGami : (1D100) → 37
蝶野 紫:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 34
輔星クロエ:先手ならしゃーなし
輔星クロエ:儚子さんを目標に【闇斑】を撃たせてもらいましょう
安心院儚子:闇斑きついな~ 来い!!
氷樫 楓雨乃:感情でマイナス修正いれます!
輔星クロエ:グワア!
春原 翼:プラス修正いるかい?
蝶野 紫:あっ
輔星クロエ:春原さんお願いします!
蝶野 紫:なんでもないです
斗越 世蘭:おっ
春原 翼:あいよ!憧憬の感情修正!
輔星クロエ:ありがとうございます これで目標値6だ
輔星クロエ:2d6>=6
ShinobiGami : (2D6>=6) → 7[2,5] → 7 → 成功
春原 翼:ナイス!
蝶野 紫:やったぜ!
斗越 世蘭:おういえ!
安心院儚子:回してきよるわ
蝶野 紫:あっそういえばコストいくつ払うのかな?
氷樫 楓雨乃:なにっ
輔星クロエ:あっコストいくら使うか言ってなかった 3点です!
春原 翼:そういや使用するコストは?
安心院儚子:はーい
斗越 世蘭:フルタップだ
輔星クロエ:回避は《用兵術》マイナス3ですね
春原 翼:いや、今クロエ君はコストがプラス3されている……!
蝶野 紫:そうじゃん!
斗越 世蘭:はっ
輔星クロエ:余力を残してるってわけさ
斗越 世蘭:妖魔じゃん
氷樫 楓雨乃:このバケモノ!
蝶野 紫:おまいう
春原 翼:君もうそれ3回目なのに?
安心院儚子:用兵術はピンで持っている。まずは振りましょう。
輔星クロエ:何なんだよ……この力は!
安心院儚子:2D6-3>=5 (判定:用兵術)
ShinobiGami : (2D6-3>=5) → 3[1,2]-3 → 0 → 失敗
安心院儚子:駄目!ダメージどうぞ。
春原 翼:当たった!
斗越 世蘭:なこちか
蝶野 紫:ゼロ♡ゼロ♡ゼロ♡
輔星クロエ:儚子さんって【頑健】残ってるんでしたっけ?
安心院儚子:いや!残ってないですね
安心院儚子:範囲攻撃で2点失いました。
輔星クロエ:はーい!
輔星クロエ:じゃあ……【忍者狩り】していいかな…
安心院儚子:どうぞ~
春原 翼:いけーっ
蝶野 紫:666666666666
輔星クロエ:ダメージを接近戦1D6点に変更!
斗越 世蘭:やりなんし!
輔星クロエ:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6
春原 翼:マジ?
蝶野 紫:w
氷樫 楓雨乃:やばっ
輔星クロエ:どっかあああああん!
安心院儚子:うわ~キツ
斗越 世蘭:ウワーーーッ
春原 翼:この男強すぎる
斗越 世蘭:お前こそ真の暗密
氷樫 楓雨乃:切るのよ儚子!誰のためでもない貴女の夢の為に!
安心院儚子:絶対防御を二枚切ります。
春原 翼:流石に使うよな……!
安心院儚子:《衣装術》のくらましと、《憑依術》のくらまし。
GM:奥義破りをする方は対象とする奥義を宣言して判定をどうぞ!
蝶野 紫:目標値 変装は9 憑依は8 くらまし込
輔星クロエ:みんなで《憑依術》の方だけ破るというのはいかがでしょうか…
蝶野 紫:よかばい
春原 翼:変装10 憑依11 くらまし込
春原 翼:こちらはオッケー!
斗越 世蘭:憑依が8とか
斗越 世蘭:憑依に全ツしますか
輔星クロエ:ありがとうございます くらまし込みで憑依は9
蝶野 紫:セラちゃんに感情修正あげます。
春原 翼:では憑依だけ破ります
斗越 世蘭:やった~ 《変装術》はスルー
輔星クロエ:私もセランさんに愛情の感情修正。
斗越 世蘭:うれしすぎ
蝶野 紫:やぶります。
輔星クロエ:では振ります。
春原 翼:振ります!
斗越 世蘭:やぶり!
輔星クロエ:2d6>=9
ShinobiGami : (2D6>=9) → 3[1,2] → 3 → 失敗
蝶野 紫:SG#4-1>=6 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG-1@12#4>=6) → 4[2,2]-1 → 3 → ファンブル
斗越 世蘭:SG#5>=6 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG@12#5>=6) → 8[2,6] → 8 → 成功
春原 翼:sg>=11 判定:見敵術
ShinobiGami : (SG@12#2>=11) → 3[1,2] → 3 → 失敗
安心院儚子:どうぞ~
春原 翼:こっちあっっぶね
蝶野 紫:神通丸。
氷樫 楓雨乃:ふへへ...これは
蝶野 紫:SG#4-1>=6 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG-1@12#4>=6) → 7[2,5]-1 → 6 → 成功
輔星クロエ:3ばっか出るwww
春原 翼:あれ?
蝶野 紫:忍具5→4
蝶野 紫:あっごめん
春原 翼:蝶野さんファンブル値4になってる?
春原 翼:今3よね
蝶野 紫:3だから大丈夫だ
蝶野 紫:取り消していいかな……
春原 翼:さっきまでの勢いだ ドンマイ
GM:大丈夫よ!単純な見間違えだからね
蝶野 紫:ごめんねえ
輔星クロエ:う~ん ファンブルか……
春原 翼:GMありがとう!
斗越 世蘭:振ってないからセーフ案件
安心院儚子:おっ するかい神通
斗越 世蘭:かみんつまる
輔星クロエ:いや……甘んじて受けますか
輔星クロエ:プロット終了時逆凪になります
輔星クロエ:では片方は破ったので接近戦3点が通るかな
安心院儚子:イエス!いて~~~
安心院儚子:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 5
安心院儚子:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 3
安心院儚子:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4
春原 翼:妖魔化してるなら特技は消えないのかな?
蝶野 紫:儚子さん妖魔化してたっけ?
安心院儚子:妖魔化はしてないよ~
輔星クロエ:妖魔化はしていないけど、秘密には妖魔の力を取り戻す的なニュアンスのことが書いてあったね
春原 翼:あっそっか 失礼しました
斗越 世蘭:妖魔パワーを戦闘モード解放してない感じね
輔星クロエ:とりあえず行動は以上です。
GM:では次!蝶野さん!
蝶野 紫:はい!
蝶野 紫:【射撃戦攻撃】を……ふのちゃんに!
氷樫 楓雨乃:っ...来なさい
蝶野 紫:ふるぞ…
蝶野 紫:SG#3>=5 (判定:千里眼の術)
ShinobiGami : (SG@12#3>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功
蝶野 紫:成功!
蝶野 紫:2点ダメージじゃ…!
氷樫 楓雨乃:生命力0ですが...奥義!
氷樫 楓雨乃:■奥義
《逢技・九化胎転》
指定特技:異業化
効果 :不死身/くらまし/体質異常
演出 :魔忍"夜鳥"が生前に一度も振るわなかった秘奥。鵺の特質は人の表皮の裡を化生へと転じる。
安心院儚子:粘るか……!
斗越 世蘭:破りチャレンジするか
氷樫 楓雨乃:タイマンしましょうよ...紫さん
蝶野 紫:ん~
蝶野 紫:やぶりません。
安心院儚子:!?
春原 翼:なにっ
輔星クロエ:なにっ
氷樫 楓雨乃:なにっ!?
斗越 世蘭:なにぃ
輔星クロエ:俺は遠いから通します。
氷樫 楓雨乃:再生力が尽きるまで削り切るつもりか!
春原 翼:私も破らないほうが良い?
蝶野 紫:やぶらんでもいいよ~
斗越 世蘭:ほなやぶらんどくか……
春原 翼:じゃあ召喚術消えてるしやめておくか……
蝶野 紫:というわけで不死身ダイス!やってみろ!
氷樫 楓雨乃:ふふっ...後悔しても知りませんよォ!
安心院儚子:はは~ 運を氷樫さんに任せるってわけね
氷樫 楓雨乃:1d6-3 蘇生
ShinobiGami : (1D6-3) → 2[2]-3 → -1
春原 翼:流石に……だ!
安心院儚子:ああ~~~っ!!!
斗越 世蘭:-3は……でかい!
蝶野 紫:氷樫…
春原 翼:-3は重い……!
氷樫 楓雨乃:流石です...紫さん
輔星クロエ:なるほど……見通していたのか
GM:では、蝶野さん
GM:弱点背景【浸蝕】の効果により、
GM:蝶野さんは氷樫さんを殺害するかしないか、選ぶことが可能です。
GM:氷樫さんを殺害した場合、蝶野さんの【使命】は達成となります。
蝶野 紫:はい。
蝶野 紫:氷樫楓雨乃さんを……
GM:を……!?
蝶野 紫:殺し………
蝶野 紫:ませ~~~~~~~~~~ん!!!!!!
春原 翼:そうか……
氷樫 楓雨乃:なぁっ?!
GM:!?
斗越 世蘭:なにぃ
輔星クロエ:【使命】を……捨てるってことか!
GM:シノビガミというゲームは、原則的にすべてのPCが【使命】の達成を目的に行動することを推奨されています。
GM:それでも氷樫さんを殺さないということは、相当な「信念」に基づくものがあると思いますが
GM:その汚名を背負う覚悟は……ありますでしょうか?
蝶野 紫:氷樫……アンタの言う通り……
蝶野 紫:背負ってやろうじゃん?
蝶野 紫:ロールでそのあたりは語れたらなと…
氷樫 楓雨乃:ぅ...ぐぅぅぅ”...っ
GM:承知しました。では、氷樫楓雨乃さんは死亡することなくクライマックス戦闘から脱落します。
GM:お疲れさまでした。
蝶野 紫:ただ……
蝶野 紫:最後の一撃を使うかどうかは、氷樫さんが決めることになるのではないでしょうか。
蝶野 紫:アタシは……死んでほしくないが
蝶野 紫:生きて償ってほしいからね。
氷樫 楓雨乃:最後の一撃は....しませんっ
蝶野 紫:氷樫……!
GM:氷樫さん……!最高の暴れっぷりでした
氷樫 楓雨乃:ここまで完全に負けた以上...情けない姿は晒せませんね
蝶野 紫:最凶すぎたよ…
春原 翼:お見事でした……!
GM:……では、プロット2の手番に参りましょう。
GM:春原さん、行動をお願いします!
春原 翼:はい!
春原 翼:極針で……
春原 翼:儚子を……攻撃します……
春原 翼:なにかあるかな……?
安心院儚子:じゃあ……ひとまず回避しようかしら?
春原 翼:あっ先に命中!
安心院儚子:でも、翼くん。奥義は使わなくていいの?
春原 翼:まだ使わない……!
春原 翼:そっちの手番もあるからね
安心院儚子:ふうん……なら、命中をどうぞ。
春原 翼:sg>=5 判定:針術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功
春原 翼:成功……
春原 翼:極針の効果で回避-2!
安心院儚子:回避しちゃうわね。頑張るぞ!
安心院儚子:2D6+2>=14 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+2>=14) → 5[1,4]+2 → 7 → 失敗
安心院儚子:くすん。ダメージを頂戴?
春原 翼:当たったなら射撃戦2点……!
安心院儚子:まあ……
安心院儚子:なら、ダメージは体術と器術に。
安心院儚子:あと1点ね。
春原 翼:うん……
春原 翼:こちらの行動は以上
春原 翼:あ、待って!
春原 翼:儚子の手番があります
蝶野 紫:そうじゃん!
春原 翼:危ねえ危ねえ
安心院儚子:あら!忘れる所だったわ。
春原 翼:いやむしろ気づいたからこれから危ねえんだよな!ガハハ!
安心院儚子:うーん……でも、今出来ることってほとんどないのよね。
安心院儚子:ひとまず【夜叉】で翼くんを攻撃しようかしら。
春原 翼:来い……!
安心院儚子:折角私を倒そうと頑張ってくれているんだもの
安心院儚子:2D6+2>=10 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+2>=10) → 7[3,4]+2 → 9 → 失敗
安心院儚子:くすん
春原 翼:あ、あっっぶな
春原 翼:そっかこれにも+2乗るんだ
安心院儚子:ターンエンドね。
GM:【ラウンド4】
安心院儚子:ここから【飢渇】が発動するわね。
天堂夏音:あたしも生命力3で戦場に参戦するよ!
春原 翼:【夜叉】で3点やべえ
春原 翼:おかえり!
蝶野 紫:夏音!
GM:では……皆さんプロットをどうぞ!
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
輔星クロエ:夏音~!
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
春原 翼:プロット決めました!
輔星クロエ:プロットOKです
天堂夏音:プロット装填!
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
安心院儚子:プロット装填。
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
蝶野 紫:ちょっとまってね~
斗越 世蘭:これで行くか……な!
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
蝶野 紫:プロOK!おまたせしました
GM:では……行くぜ!
GM:3
GM:2
GM:1
GM:オープン
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「5」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「4」です。
氷樫 楓雨乃:キキキ...殺し合え...
安心院儚子:なら、私からね。
安心院儚子:【夜叉】で蝶野さんを攻撃しましょうか。
蝶野 紫:やめて♡
斗越 世蘭:お蝶さーん!
安心院儚子:2D6+2>=10 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+2>=10) → 7[3,4]+2 → 9 → 失敗
蝶野 紫:こわいんだよ出目が
安心院儚子:う~ん、流石に難しいわね。行動は以上よ。
GM:続いてプロット5,蝶野さん。
蝶野 紫:ホイ
蝶野 紫:【禁術】は一旦いいか。
蝶野 紫:防御の札を減らそう。【接近戦攻撃】を安心院さんに。
安心院儚子:来なさい!
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 9[3,6] → 9 → 成功
安心院儚子:きゃ~!怖い!
蝶野 紫:2点!純血で-1かな。
安心院儚子:2D6+1>=12 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+1>=12) → 10[4,6]+1 → 11 → 失敗
春原 翼:ひえ
蝶野 紫:出目たかない?
斗越 世蘭:あっぶ
安心院儚子:うーん!純血さえなければ避けれてたわね。
春原 翼:マジか すご
蝶野 紫:あっしまったな……
安心院儚子:このままじゃ死んじゃうわ……とりあえず、《衣装術》の絶対防御を使いましょうか。
輔星クロエ:息吹が仕事しまくってる
蝶野 紫:共闘と回想で防御二枚切らせればよかったね。
斗越 世蘭:ウチが奥義で剥がすべ
輔星クロエ:そうしまっさ
蝶野 紫:あれ、《変装術》じゃなかったっけ?
輔星クロエ:《変装術》だね
安心院儚子:あっ変装術!
春原 翼:ドンマイドンマイ
蝶野 紫:よっしゃ!回想いれちゃお。
蝶野 紫:奥義やぶる!
輔星クロエ:破らない~
安心院儚子:どうぞ~!
斗越 世蘭:やブラーない!
春原 翼:破らない!
輔星クロエ:蝶野さんに感情修正だけさせてもらおうかしら
蝶野 紫:え~とちょいまってね
蝶野 紫:あっほしいですね!
輔星クロエ:は~い 憧憬で+1!
斗越 世蘭:ウチのも要る?
蝶野 紫:これで回想+感情+くらましで5以上だせば破れるはず!
蝶野 紫:セラちゃんのは大丈夫かも!
斗越 世蘭:おけ!
蝶野 紫:ではふります。
蝶野 紫:SG#4+2>=7 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG+2@12#4>=7) → 5[2,3]+2 → 7 → 成功
蝶野 紫:完璧だぜ。
春原 翼:ピタリ!ナイス!
安心院儚子:駄目!二枚目の絶対防御を切りましょうか。
春原 翼:破りません!
蝶野 紫:通すぜ。破りません。
斗越 世蘭:これも破らずだな
輔星クロエ:破りません。
天堂夏音:破らないよ!
安心院儚子:なら、これは通るわね。
GM:続いてプロット3。輔星くん、斗越さん、天堂夏音。
輔星クロエ:春原さんが決めるなら俺は待機しますが
斗越 世蘭:ウチもその構え
春原 翼:俺は……
春原 翼:覚悟しています。
天堂夏音:なら、あたしも待機するね。
輔星クロエ:苦しいなら俺が撃ちますよ
斗越 世蘭:苦しいならウチもやるよ
輔星クロエ:俺も因縁はあるから
春原 翼:ありがとう 俺が……やります
輔星クロエ:了解です。何も行動しません!
斗越 世蘭:ウチも行動放棄
GM:では、プロット2。春原さんの手番です。
春原 翼:はい
春原 翼:【極針】で儚子を攻撃します
春原 翼:何もなければ命中判定。
安心院儚子:いいよ、来て!
春原 翼:sg>=5 判定:針術
ShinobiGami : (SG@12#2>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗
春原 翼:ごめん
安心院儚子:おい!!!!!!!
蝶野 紫:しゃあないぜ
安心院儚子:も~ おっちょこちょいなんだから
蝶野 紫:お客様に忍具をお持ちの方~~~!!
蝶野 紫:アタシは……ない ごめん
春原 翼:ないです 振り直し……
斗越 世蘭:ないピ
輔星クロエ:無いですな
天堂夏音:あたしも種切れ!
GM:では……ラウンド5!
Tekey:輔星クロエがダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:蝶野 紫がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:春原 翼がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:斗越 世蘭がダイス目を変更しました。(秘匿)
Tekey:GMがダイス目を変更しました。(秘匿)
天堂夏音:プロット装填。
斗越 世蘭:よし
安心院儚子:プロット装填。
蝶野 紫:プロOK
輔星クロエ:プロットOK
春原 翼:決めました!
GM:3
GM:2
GM:1
Tekey:輔星クロエがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:斗越 世蘭がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:春原 翼がダイスを公開しました。出目は「2」です。
Tekey:蝶野 紫がダイスを公開しました。出目は「4」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
Tekey:GMがダイスを公開しました。出目は「3」です。
GM:では、プロット4の斗越さん・蝶野さん!行動をどうぞ!
蝶野 紫:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 23
斗越 世蘭:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 43
蝶野 紫:セラちゃんおさきどうぞ~
斗越 世蘭:りょ~
斗越 世蘭:奥義やね
斗越 世蘭:■奥義
《夢見るグレムリン・骨改》
指定特技:絡繰術
効果 :範囲攻撃/届き・乱れ/人数限定・増幅装置
斗越 世蘭:対象は安心院儚子さんです
安心院儚子:一応奥義破りしておこうかしら。
蝶野 紫:やぶりません
輔星クロエ:破りません
天堂夏音:破らないよ!
春原 翼:破りません!
安心院儚子:2D6+2>=15 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+2>=15) → 7[3,4]+2 → 9 → 失敗
安心院儚子:駄目。《変装術》の絶対防御を使うわ。
春原 翼:破らない!
蝶野 紫:やぶらないほうがよさそうかもな~
輔星クロエ:破りません!
斗越 世蘭:破らなくてもよさそうだな
斗越 世蘭:通します
天堂夏音:やぶんないよ!
安心院儚子:なら、何とか生き残るわね。
安心院儚子:一応変調も振っておこうかしら。
斗越 世蘭:変調だけ一個受けてもらいます
安心院儚子:WT
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能になる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《絡繰術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。
蝶野 紫:アッ
斗越 世蘭:あっ
安心院儚子:うわ~~~
安心院儚子:じゃあ、残りの忍具が使用不能になるわね。
GM:次は蝶野さんどうぞ!
蝶野 紫:はい。【接近戦攻撃】を安心院さんに。
安心院儚子:はーい!
安心院儚子:命中どうぞ!
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 3[1,2] → 3 → ファンブル
安心院儚子:キャッキャッ
蝶野 紫:ニャ~
蝶野 紫:じ、神通丸
安心院儚子:!?
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 3[1,2] → 3 → ファンブル
春原 翼:う、運命かわらず
安心院儚子:まあ……
蝶野 紫:おいふざけんな(こっちのけんと)
輔星クロエ:えっすごい
蝶野 紫:ど~しよっかな~
春原 翼:おつかれさま……
斗越 世蘭:運命力……
蝶野 紫:いや使うか……もいっこ神通丸。
蝶野 紫:SG#4>=5 (判定:対人術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功
蝶野 紫:短径波ダイス
斗越 世蘭:極端
蝶野 紫:忍具5→3
蝶野 紫:純血で回避-1だぜ
安心院儚子:キャ~~!!
安心院儚子:2D6-1>=12 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6-1>=12) → 6[2,4]-1 → 5 → 失敗
蝶野 紫:オラ!オラ!
安心院儚子:だめ。ダメージ下さい!
蝶野 紫:2点!
蝶野 紫:接近です!
安心院儚子:憑依術の絶対防御!
春原 翼:破らない!
蝶野 紫:やぶらねえ!
輔星クロエ:通します
斗越 世蘭:やぶらず!
天堂夏音:やぶんないよ!
GM:ではダメージ無効化!
GM:続いてプロット3組だが……君たちはどうするかね
輔星クロエ:あっいや……いけるか 同時行動なのでこのタイミングだな
安心院儚子:ムッ
春原 翼:な、なに!?
輔星クロエ:儚子さん変調表を振りましたね…
蝶野 紫:オ!
安心院儚子:お、お前……!
輔星クロエ:俺の間合1以内で……1d6を!
斗越 世蘭:はっ
斗越 世蘭:クロエ……!
安心院儚子:うおおおおおおおお
輔星クロエ:【星運】を使用します! 変調表を振り直してもらいましょう!
輔星クロエ:少しはマシな運命を見せてごらん!
安心院儚子:ありがとう……クロエくん……
安心院儚子:WT
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能になる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《絡繰術》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。
蝶野 紫:だ、だめか…!
斗越 世蘭:ア……ア……
輔星クロエ:ダメか……!
安心院儚子:では、変調は変わりませんね。
GM:改めてプロット3の方々どうぞ!
輔星クロエ:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 30
天堂夏音:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 55
天堂夏音:あたしは待機かな。
天堂夏音:クロエくん、お願い。運命に決着をつけて。
輔星クロエ:儚子さんの行動順はどうなりますか?
安心院儚子:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 48
安心院儚子:では……最初に動きます!!
安心院儚子:斗越さんに【夜叉】。
斗越 世蘭:来な……!
安心院儚子:2D6+2>=10 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6+2>=10) → 9[3,6]+2 → 11 → 成功
安心院儚子:うおおおおおおおおおおおお
蝶野 紫:ゲッ
春原 翼:せ、成功させてきやがった……!
輔星クロエ:世蘭さーん!
安心院儚子:接近戦2点射撃1点!用兵術!
蝶野 紫:【飢渇】乗ってる!
輔星クロエ:接近2射撃1だ!
斗越 世蘭:用兵か……いいでしょう
蝶野 紫:回想でワンチャン落ちるかも
蝶野 紫:クロエくんに残しておいたほうがいいかもだが セラちゃん感情いりますか?
斗越 世蘭:いや……必要なし
蝶野 紫:おk
斗越 世蘭:避けます
斗越 世蘭:SG#4>=9 (判定:九ノ一の術)
ShinobiGami : (SG@12#4>=9) → 4[2,2] → 4 → ファンブル
安心院儚子:あっ
斗越 世蘭:受けます
蝶野 紫:SERA~~~~~!
安心院儚子:では……
安心院儚子:回想シーンを使用します。
春原 翼:なにーっ
輔星クロエ:ヤバイ!
安心院儚子:ダメージに+1点。
安心院儚子:接近3点。射撃1点。計4点です。
斗越 世蘭:残り生命点は4点なので……脱落です
GM:斗越さんには【浸蝕】が適用されていないので、脱落しても死亡はしません。
GM:最後の一撃は適用しますか?
斗越 世蘭:ここは
斗越 世蘭:使わないでいきましょう
GM:OK!では、斗越さんは戦闘から脱落します。本当にお疲れさまでした。
斗越 世蘭:センキュッ
GM:では……プロット3!輔星くん!!
輔星クロエ:よし、行きます
輔星クロエ:【闇斑】を使用します。目標は儚子さん。
輔星クロエ:コストは5点消費します。
蝶野 紫:オラ!友情感情修正!+1!
春原 翼:感情修正送ります!
輔星クロエ:春原さん、蝶野さん、斗越さん! 感情修正お願いします!
斗越 世蘭:しんでる!
輔星クロエ:同時行動じゃんよさ~
蝶野 紫:同プロだからまだだいじょうぶだぜ
天堂夏音:感情修正するよ!あたしからの感情はまだ……消えてないはず!
斗越 世蘭:あっまだいけるのか!じゃあ投げる! 受け取ってくれー!(シーザー)
輔星クロエ:そうだった、夏音……俺にもう一度力を貸してくれ!
輔星クロエ:約束を守るよ……プラス4修正で判定!
輔星クロエ:2d6+4>=6
ShinobiGami : (2D6+4>=6) → 5[2,3]+4 → 9 → 成功
安心院儚子:流石ね……
輔星クロエ:判定は成功! 回避には《用兵術》にマイナス5修正!
安心院儚子:2D6-3>=10 (判定:死霊術)
ShinobiGami : (2D6-3>=10) → 8[2,6]-3 → 5 → 失敗
安心院儚子:……ダメージをちょうだい。
輔星クロエ:ここで俺は、奥義を使用するよ。
春原 翼:ここで!?
安心院儚子:えっ
斗越 世蘭:なにぃ
蝶野 紫:奥義!?
輔星クロエ:『黒風白雨』。指定特技《意気》の不死身。奥義改造は回数制限と……目覚め。
輔星クロエ:1d6-1
ShinobiGami : (1D6-1) → 5[5]-1 → 4
蝶野 紫:なるほどォ~~!
安心院儚子:なるほどね……!
輔星クロエ:器術を回復して、この戦闘中、俺の攻撃に接近戦ダメージを1点追加だ。
安心院儚子:流石は前回の「生還者」かしら?
輔星クロエ:【忍者狩り】は使用しない。地獄忍の……『漆天雷蟲』の力は、ここまでだ。
輔星クロエ:集団戦ダメージ1点と、接近戦ダメージ1点を、与える!
安心院儚子:……
安心院儚子:絶対防御は使用不能。集団戦ダメージは……
安心院儚子:WT
ShinobiGami : 変調表(6) → 呪い:修得している忍法の中からランダムに一つを選び、その忍法を修得していないものとして扱う。この効果は、修得している忍法の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《呪術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
安心院儚子:1d6
ShinobiGami : (1D6) → 4
安心院儚子:【飢渇】が使用不能になるわ。もう、満たされてしまったものね。
安心院儚子:そして、接近戦ダメージ1点。
安心院儚子:妖術に受けて脱落するわ。
安心院儚子:「最後の一撃」は、使用できない。私たちは元より、生と死のはざまにある存在だもの。
安心院儚子:最後の忍具は兵糧丸。
安心院儚子:これで、翼くんとの「愛情」を取り戻すつもりだったのだけれど……
安心院儚子:さようなら、翼くん。皆さんも、良い戦いだったわ。
GM:安心院儚子が戦闘から脱落しました。
春原 翼:さようなら
GM:ここに、『漆天雷蟲』の管理人は脱落しました。
GM:しかし、まだ獄儀が終結したわけではありません。
GM:今から殺し合いを継続し、『修羅草子』を完成させれば、願いを叶えることはできます。
GM:判定に、獄儀を永遠に止めるにも『修羅草子』の完成が必要になるでしょう。
GM:それを踏まえ、今後の行動を決定してください。
GM:戦いを続けるか、それとも殺戮の輪廻から外れるか。
輔星クロエ:えっと、そうですね
輔星クロエ:まだ春原さんの行動が残っていると思うので
輔星クロエ:俺を殴ってもらえませんか
GM:!?
輔星クロエ:これはけじめです
春原 翼:そういうことね
春原 翼:気持ちはとてもうれしいけど
春原 翼:俺は殴らない
春原 翼:そういう恨ませかたをさせてくれ。勝手な言い分だけど
輔星クロエ:わかりました。
輔星クロエ:ではラウンド終了かな。
GM:では、ラウンド5終了です。
GM:【ラウンド6】
GM:では、それぞれ今後の行動を宣言してください。
GM:「戦いを続ける」か、「修羅草子を託して戦いを降りる」か。
輔星クロエ:戦いを降りる、ことを宣言します。
天堂夏音:戦いを降りることを宣言するよ。
蝶野 紫:修羅草子を託して戦いを降ります。
蝶野 紫:春原翼サンにアタシの修羅草子をお渡しするよ。
蝶野 紫:あと、氷樫のは……どうなっているんだろう、今
天堂夏音:あたしも、春原さんに修羅草子を渡す。
蝶野 紫:アタシが持っているならそれもお渡しします。
輔星クロエ:俺の修羅草子も春原さんに渡すよ。
GM:氷樫さんの『修羅草子』は、戦果として自動的に蝶野さんに渡されることになると思いますが
GM:受け渡しのタイミングは自由と定めているので、氷樫さんが自分の意志で渡すならばそれでも結構です。
氷樫 楓雨乃:渡しましょう、春原さんに
蝶野 紫:氷樫……
春原 翼:ありがとう
GM:では、最後は斗越さんの修羅草子ですね。
斗越 世蘭:ウチも店長さんに渡すか
GM:脱落していても、アイテムの受け渡しは任意のタイミングで可能です。
斗越 世蘭:頼んだよ 賭けたんだぜ
春原 翼:ありがとう……
GM:では、春原翼のもとに『修羅草子』が六つ集まり、春原さんはプライズ:『漆天過修羅草子』を手にします。
GM:戦闘を終了します。
GM:生存者は8名。
GM:
輔星クロエ。
春原翼。
斗越世蘭。
蝶野紫。
氷樫楓雨乃。
天道夏音。
アボウ。
安心院儚子。
GM:プライズ『漆天過修羅草子』の情報を開示します。
■プライズ『漆天過修羅草子』:1
このプライズに【秘密】は存在しない。
『漆天過修羅草子』の効果は、血の墨によって現世を「地獄」に書き換えることである。
儀式忍法『漆天雷蟲』は、その真名を『死地転来行』という。
六人の修羅に堕ちた忍びが殺し合い血を流すことによって「地獄」を再現し、
それを依り代に「地獄」を土地に憑依させる、歌留多衆は〈憑依術〉の儀式忍法である。
「管理者」の解釈する「地獄」とは、
全ての人間が過ち……失敗の中で争い続ける世界のことだ。
すなわちそれは「死地」――全てが加速した世界である。
「絵鬼」はその「地獄」に辛うじて適応したものの末路だ。
万物は燃え尽き、衆生は飢え、生を巡る争いの中で人々は行いを過ち続ける。
『漆天雷蟲』によって殺し合った忍びの魂を束ね土地に憑依させることで、
世界そのものを加速するのだ。
『漆天雷蟲』が完遂された時、ステージ「麓満市」は「地獄」に変わり使用不可となる。
GM:プライズ『漆天過修羅草子』:2
GM:だが、忍術の行使には須らく代価(コスト)が必要だ。
「地獄」とは罪業を償うための場所でもあり、
「救済」によって初めて「地獄」の意義は贖われるのだから。
このプライズをクライマックスフェイズの終了後に所持していた者は、
【『漆天雷蟲』を完遂】するか、【『漆天雷蟲』を永久に停止】するか選択できる。
前者を選択した場合、このプライズの持ち主は願いを一つGMに告げる。
【使命】に関係する・しないに関わらず、その願いは叶えられる。
後者を選択した場合、『漆天過修羅草子』は消滅する。
ただし、集った六忍の地獄忍の力を以て、「誰か一人の命を現世につなぎとめる」効果を持つ。
この効果は、一人でも『修羅草子』の持ち主が死亡している場合、効果を発揮しない。
春原 翼:こんな……こんなことが
GM:では、春原さん
GM:【『漆天雷蟲』を完遂】して願いを叶えるか、【『漆天雷蟲』を永久に停止】して儀式を止め……集った地獄忍の力を以て一人だけを生き返らせるか
春原 翼:『漆天雷蟲』を永久に停止を……選択します そして
春原 翼:儚子の命を繋がせてください……
GM:その願いを、確かに記號しました。
GM:安心院儚子の命は繋がれ、あなたの元で生きていくでしょう。
GM:平穏で幸せな世界という、あまりに重い罰を代償に。
GM:クライマックスフェイズを終了します。お疲れさまでした。
蝶野 紫:おつかれさまでした…!
斗越 世蘭:お疲れ様でした!!
氷樫 楓雨乃:お疲れ様でした!
春原 翼:お疲れ様でした……!
輔星クロエ:お疲れ様でした!
GM:
蟲道:人間道
勝者:春原翼
GM:漆天雷蟲 終黙
GM:【功績点配布】
GM:お待たせしました。功績点配布のお時間です。
GM:まずは、これから行きましょう。流儀の達成。
GM:皆さん、流派の流儀……もとい、地獄忍の流儀を達成することはできたでしょうか?
GM:おのおの宣言していってね。
輔星クロエ:「男性を手玉に取る」だから……微妙かも
輔星クロエ:ある意味春原さんを手玉に取っていた可能性はあるな。
春原 翼:あると思うよ
GM:でも春原さんの心はめっちゃ弄んでなかった?
春原 翼:だいぶ心動かされてるよ
蝶野 紫:そうかも…
氷樫 楓雨乃:弄んでたね
輔星クロエ:じゃあ貰おう これが多羅尾女学院の力です!
春原 翼:おめでとう!
GM:では1点!
斗越 世蘭:多羅尾女子(男子)
春原 翼:次わたしかな
春原 翼:「新たな忍法開発のため妖魔の謎を解き明かす」
安心院儚子:ある意味解き明かしてなかった?
蝶野 紫:妖魔の謎自体はめっちゃ明らかになっていたかも
安心院儚子:絵鬼もたくさんやっつけてたしね?
春原 翼:秘密自体は明らかにしたかも
輔星クロエ:なってたしいいかも
春原 翼:倒しました
GM:では1点あげましょう
春原 翼:ありがとう!
蝶野 紫:つぎあたし!「日本の国益を守る」
蝶野 紫:守れたんじゃないか?これは
春原 翼:これは文句なし
天堂夏音:蝶姉さんすっごい守ってたよ~~!!
氷樫 楓雨乃:護りましたね、確実に
春原 翼:街一つ滅ぶの防いでるもん
天堂夏音:1点あげる!
斗越 世蘭:街一個地獄になりそうだったところを防いでる
春原 翼:流石おまわりさん
蝶野 紫:ひとつの町が地獄になるのを防ぎました!履歴書にかける
斗越 世蘭:国益~
蝶野 紫:やったぜありがとう!
GM:では次は……斗越さんですね。
斗越 世蘭:ウチかぁ~
斗越 世蘭:「社会に有益な情報を公開する」
斗越 世蘭:……?
蝶野 紫:有益…?
アボウ:街一つ滅ぶ情報を公開して
アボウ:未然に防いだのだから胸を張りんしゃい!
斗越 世蘭:まあ……記事は書くさかいにな
蝶野 紫:たのしみ~!
斗越 世蘭:有益……?
氷樫 楓雨乃:ふふっ、たのしみにしてます♪
斗越 世蘭:まあついでに麓満の観光スポットも紹介することでしょう
GM:では最後!氷樫さん。
GM:「魔物を殺す」。
GM:お前が魔物じゃい!!!
ヤトリ:「魔物を殺す」だ
蝶野 紫:でも……ヤトリさんを……
蝶野 紫:殺しているんじゃないか?
春原 翼:ヤ、ヤトリ……お前……!
輔星クロエ:絵鬼くんもまあ魔物なんじゃないか?
春原 翼:あ、そういえばそうだった
GM:ヤトリさんも殺してたし、絵鬼も殺していたし、
GM:最後は自分自身で全てを殺戮する魔物になることを防いで脱落していったので
GM:これは達成でいいんじゃないでしょうか。
氷樫 楓雨乃:わ~い!
春原 翼:いいと思う!
氷樫 楓雨乃:ありがとうございます!
蝶野 紫:よっしゃ~!
斗越 世蘭:良し!
GM:では全員1点!貰っていきな!
春原 翼:ありがとう!
斗越 世蘭:旨味の発生
輔星クロエ:いただきます~
GM:次。セッションに最後まで参加した。
GM:これは全員1点!文句なし!
GM:良く戦い抜いた!
春原 翼:ありがとう!
斗越 世蘭:やった~~~
蝶野 紫:がんばりました!
輔星クロエ:いただきます!
GM:では次!ロールプレイ。
GM:みんな、感情や信念を表現できていましたね。
GM:トレーラーに書かれていた「愛憎渦巻く、そこは死地であった」という文言を
GM:これ以上ないくらいに達成してくれていました。もってきな!
輔星クロエ:やった~! いただきます
蝶野 紫:エヘヘヘッ!
氷樫 楓雨乃:やったぁ~!ありがとうございます!
斗越 世蘭:うれしい~~
春原 翼:いただきます!
GM:では次。プライズの獲得。
春原 翼:あ、全員ゲットしてる?
GM:これは事情が少々特殊で、最終的に春原さんの手に渡ったとはいえ
GM:全員一度は『修羅草子』を獲得しているので
斗越 世蘭:そのうえで自分の意志で渡してるもんね
GM:ここは全員に1点功績点を配布し、その上で勝者である春原さんに追加で1点功績点を渡すことで解決させて頂きます。
輔星クロエ:おお 大盤振る舞い
春原 翼:あ、ありがとう!
氷樫 楓雨乃:ありがとうございます!決断の分、春原さんが多く貰うのは当然!
GM:春原さんに2点、残り4人に1点。
斗越 世蘭:やった~~ 任せたぜ店長さん
蝶野 紫:イェイ!
GM:では次に、使命の達成。
GM:まずは輔星くん。漆天雷蟲を、永久に止めることができましたね。3点。
輔星クロエ:ヨッシャ!
GM:次に春原さん。こちらも決断し、漆天雷蟲を止めることができました。3点。
春原 翼:いただきます!
GM:蝶野さんは、『殺人鬼を殺す』ことはできませんでしたが……
蝶野 紫:はい……
GM:その代わり、「漆天雷蟲」の万に一つと言ってもいい、「人を生き返らせる可能性」を解放しました。
蝶野 紫:ホ!?
GM:その「功績」は、「日本の国益を守る」ことに適っているでしょう。特別措置として、GMから1点の功績点を差し上げます。
GM:これは儚子からの「琴線」だとお考え下さい。
蝶野 紫:安心院様~~~!
蝶野 紫:ありがとうございます!
GM:次に斗越さん。「管理者」か、「生還者」……つまり、安心院儚子か輔星クロエのどちらかを生還させる使命。
GM:今回はどちらも結果的に生還することになりました。
GM:よって、使命達成とみなし、3点を差し上げます。
斗越 世蘭:やった~~
GM:そして……最後に氷樫さん。これはシンプルで、「一人でも多くの参加者を死亡させる」ことです。
GM:さて、ここで今回の『漆天雷蟲』の選考基準を紹介しておきましょう。
GM:それは、「内心に地獄を抱える者」です。
氷樫 楓雨乃:へぇ~~!
GM:そういった人間が「枯骨」となり、ひいては「参加者」とみなされるわけです。
GM:さて、ここで一つ問いを出します。
GM:今回の戦いにおいて、あなたの内心の「地獄」はなくなりましたか?
GM:つまり、あなた自身の内心にある「枯骨」は死にましたか?
氷樫 楓雨乃:自分の地獄は生まれ付いた業で生涯消えませんが...蝶姉さんに救いを見せられました
氷樫 楓雨乃:”殺人鬼”氷樫 楓雨乃はもう二度と表に出てこない事でしょう
GM:では、ここに一人の「枯骨」が死亡しました。
蝶野 紫:氷樫………
GM:【使命】の達成とみなし、功績点3点を差し上げます。
氷樫 楓雨乃:うぇ~~~ん!ありがとうございます!
GM:では、ここまでの功績点の総覧が
GM:輔星クロエ:7点
春原翼:8点
蝶野紫:5点
斗越世蘭:7点
氷樫楓雨乃:7点
GM:それでは最後のフェイズです。
GM:・琴線に触れた(1点)
春原 翼:あ、GM
春原 翼:多分えーと
春原 翼:流儀の達成、セッションに最後まで参加した、ロールプレイ、プライズの獲得
春原 翼:で各自4点ずつプラス使命分かな?
GM:あっそっか!ちょっと編集しますね
春原 翼:あと私は最後プライズ保持したので追加でもう1点とのことした
春原 翼:ありがとう
GM:編集完了!
春原 翼:助かります!
GM:では、改めて
GM:一番「印象に残った」RPをした「枯骨」を選択し、発表して下さい。
GM:言うまでもないことですが、「琴線」はあくまでも「各個人による印象」であり、
GM:それぞれのRPの間に優劣などは存在しません。皆さん等しく最高のRPをして頂きました。
Tekey:氷樫 楓雨乃がダイス目を変更しました。(秘匿)
春原 翼:それは本当にそう!
春原 翼:みんな素晴らしかった
氷樫 楓雨乃:そう!
GM:【審議中】
GM:申し訳ありません!やはりRPの関係上、琴線は最後にさせてください!
氷樫 楓雨乃:了解!
斗越 世蘭:了解やで
輔星クロエ:了解です
GM:まずは現在の功績点で、輔星くんと氷樫さんは制御判定をどうぞ。
蝶野 紫:生きろ!!!!!!!!!!!!!
輔星クロエ:はい!
春原 翼:生きて……
氷樫 楓雨乃:まずは妖術の技能か...
輔星クロエ:まず妖術分野からランダムに、制御判定用の特技を決定します。
輔星クロエ:2D6
ShinobiGami : (2D6) → 9[4,5] → 9
氷樫 楓雨乃:2d6
ShinobiGami : (2D6) → 3[1,2] → 3
氷樫 楓雨乃:死霊術
輔星クロエ:《瞳術》……《九ノ一の術》から7です
GM:氷樫さんは功績点7点、輔星くんも功績点7点ですね。
輔星クロエ:《九ノ一の術》取った意味あったな
輔星クロエ:で、これに異形の数だけマイナス修正が付きます。
氷樫 楓雨乃:死霊術は異形化から7です
輔星クロエ:俺はマイナス1。
氷樫 楓雨乃:私はマイナス3です
輔星クロエ:そして、功績点を消費するとそれと同数のプラス修正を得ることができます。
輔星クロエ:俺は……4点消費します。
氷樫 楓雨乃:私は7点全て使います
GM:では、それぞれ判定をどうぞ。
GM:また、今回は特例措置として
GM:これに「琴線」によって得られる功績点を、ED後に制御判定の結果に+することを可能にします。
輔星クロエ:ありがたい
氷樫 楓雨乃:感謝...
GM:では、それぞれ判定をどうぞ。
氷樫 楓雨乃:2D6+4>=7 (判定:異形化)
ShinobiGami : (2D6+4>=7) → 7[3,4]+4 → 11 → 成功
氷樫 楓雨乃:っしゃ!
輔星クロエ:先に言っておくか 背景の効果で蝶野さんへの憧憬は消費しなきゃいけないのでよろしく
蝶野 紫:かまわん!
蝶野 紫:かまわんくないか!?
輔星クロエ:2d6+3>=7
ShinobiGami : (2D6+3>=7) → 10[4,6]+3 → 13 → 成功
蝶野 紫:修正はいれられるのか?
蝶野 紫:あっおかえり~~~~~~~!!!!!!!!!!!
春原 翼:よかったー!おかえり!!
輔星クロエ:【白墨紅】の効果で蝶野さんへの憧憬を神通丸として消費。
氷樫 楓雨乃:ひぃ~~ん!ただいまぁ!
輔星クロエ:振り直します。
春原 翼:え?
輔星クロエ:2d6+3>=7
ShinobiGami : (2D6+3>=7) → 5[1,4]+3 → 8 → 成功
輔星クロエ:成功。よしよし
斗越 世蘭:こわいことしてた
GM:二人とも帰還おめでとうございます……何してんだコラ!!!!!!
輔星クロエ:ただいま帰りました!
輔星クロエ:弱点の【悪魔憑き】の効果で、プラスの感情が生存者に残ってると
斗越 世蘭:おかえり~~
春原 翼:あっそっか
輔星クロエ:使命が達成扱いにならないのよ
GM:あっ……
GM:自分の中の悪魔に完全に勝利したということですね。
蝶野 紫:だがよ~~~~
蝶野 紫:セッション終了時とかいてあるからよ
蝶野 紫:もともと発動しねえんじゃねえか?
蝶野 紫:まだ
春原 翼:まあなんにせよ帰ってこれたならよかった
蝶野 紫:そうだよ!!!!
輔星クロエ:本来は制御判定もセッション終了時だと思いますよ
斗越 世蘭:ほんとにそう
輔星クロエ:帰れてよかったです! 氷樫さんもよかった!
氷樫 楓雨乃:そして制御判定に成功すると好きな穢れを回復することができるのですが、私は忍術の穢れを残します
氷樫 楓雨乃:五体満足なまま生還もアレだから...疵を負うよ
蝶野 紫:氷樫~!
氷樫 楓雨乃:呪いに触れた者として
輔星クロエ:俺は忍術の穢れを回復。
輔星クロエ:これですべて穢れは回復したよ。
GM:OK。では、これで処理は琴線を残してすべて終了です。
GM:お疲れさまでした。
アボウ:かろん、ころん、かろん、ころん。
アボウ:アボウがしずしずと歩くにつれ、下駄の音だけが二重三重にぶれて聞こえる。
アボウ:斗越世蘭のもとへ。
アボウ:「主様は徒に陣を攪し、儀を壊さんと動きんした」
アボウ:「冥府の縁で嘆いておくんなんし」
アボウ:からん。ころん。かろん。からん。
斗越 世蘭:「手厳しいなぁ……、お誘いしてきたのはそっちでしょーが」
アボウ:元より忍びであるあなたには解る。アボウのが結んでいる印は、下駄の音そのものだ。
アボウ:「艶容阿傍死衣」
斗越 世蘭:何か来る。それだけはわかる。
アボウ:次の瞬間、あなたの体内を――いくつもの薄絹が通り抜けたような怖気を感じるだろう。
アボウ:続いて、痛み。全身の重要な臓器を、ずたずたに踏み荒らされたような。
斗越 世蘭:「は。……あ」口の端から血が垂れる。
斗越 世蘭:「ご、げ……ぶっ」
斗越 世蘭:流れる。流れる。止めどなく血が流れていく。
斗越 世蘭:「わかっちゃいたけど、さ」
斗越 世蘭:「死ぬほど痛い。最悪」
斗越 世蘭:掠れた声で、唸るように絞り出す。
アボウ:嬰逝の枯骨遊女、アボウの忍術。その本質は、『どこかに行きたい』と望み続けた《歩法》による、現世から幽世へ渡る幽霊歩き。
斗越 世蘭:「けど」
斗越 世蘭:「見えた」
斗越 世蘭:「し」
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:「撮れた」
斗越 世蘭:カシャ
アボウ:「――」
斗越 世蘭:両手に一つずつ握られたスマートフォンが、同時にシャッター音を響かせる。
斗越 世蘭:被写体は、二人。
斗越 世蘭:「お爺ちゃん、好きにしていいよ」
"骨車翁":「指図をするな」
斗越 世蘭:体の中身が置き換わる。
斗越 世蘭:改造される。
"骨車翁":「中身を」
斗越 世蘭:「中身を」
斗越 世蘭:「晒せ!」
斗越 世蘭:直後、体内から響くのは。
斗越 世蘭:歯車の音。
アボウ:が き
アボウ:今までどこへでも行けたはずの足が、回らない。
アボウ:口許から体液が垂れる。血液ではない。油だ。
アボウ:全身が錆びついたがらくたのように動かない。苦悶の声すら上げることなく、崩れ落ちる。
斗越 世蘭:「……はは、お爺ちゃんさ。まさかアレをウチにやる気だった?」
"骨車翁":「ノーコメントだ」
安心院儚子:「面白い技を使うのね」筆をひと払いすると、錆びた歯車が中空で阻まれてぽろぽろと落ちる。
輔星クロエ:「そこ、だッ!」
輔星クロエ:倒れたアボウの元へ駆ける。
アボウ:「!」
輔星クロエ:右の掌には黒い線が集合する。
輔星クロエ:「だんだん思い出してきた。これは墨みたいだけど、そうでもない」
輔星クロエ:「”痕跡”なんだ。世界に開いた穴から漏れ出した、力の!」
輔星クロエ:引き裂くように腕を振るう。掠れた墨のような線が地面を抉り、アボウを襲う!
安心院儚子:「アボウ。その”痕跡”を受けては駄目」
安心院儚子:あなたの放った斬線が、防がれている。
安心院儚子:それは線の延長線上にある、血墨で描かれた×による抑止だ。
安心院儚子:「血濡時色。死地によって凝縮された地獄は、あらゆる事物を過つ」
輔星クロエ:(防がれた……わけじゃない。少しは通ってる)
アボウ:「……」少なくない傷は負っている。だが、致命傷に至っていない。
輔星クロエ:「アボウとの間隙に、また新しい地獄を描き出したか」
安心院儚子:「聡い子ね。悲しいわ」
輔星クロエ:「……やっぱり、お前は血を流し続ける……画狂だよ」
春原 翼:
春原 翼:斗越に覚悟を示した、その直後の話。
朽城 楽土:『漆天雷蟲を止める、ねえ……どうやって?』
朽城 楽土:地獄忍は嗤っている。言外に、己は力を貸す気はないと示しながら。己の憑いた男が遊ぶに足るものであるか眺めている。
春原 翼:「交渉するさ。材料は在る。そのためにお前のことも見てきた」
春原 翼:覚悟すると決めた。この戦いに関わるもの、全ての願いを直視すると決めた。
春原 翼:関わるもの全て。ならばこの男も例外じゃない。
春原 翼:あまりにも性質が違いすぎる。理解に苦しんだが、ヒントがあった。本人が近いものを感じると言った氷樫の言葉。
春原 翼:『私、人を殺すのはさほど好きではないんです』
春原 翼:「お前は人を殺すのを楽しんでなどいない」
春原 翼:「自分が殺そうとしたものが、壊そうとしたものが」
春原 翼:「壊れないのが見たいんだろう」
朽城 楽土:『………』
春原 翼:心中でこの男が最も昂っていたのは、俺に真実を告げた時ではなく。
春原 翼:心の折れていた俺が、覚悟を決めたあの瞬間だった。
春原 翼:沈黙は雄弁に肯定していた。殺人は手段に過ぎない。朽城楽土が価値を感じるのは、なくならないもの。
春原 翼:殺して、壊して、それでも消えぬものにこそ、この狂人は価値を感じている──
春原 翼:「俺は今から、最も愛するものを殺す」
春原 翼:「それでも叶えたい望みを、消せない願いを」
春原 翼:「──壊れない思いを見たければ、力を貸せ」
春原 翼:──愛する人を救うために多くのものを犠牲にするか。
春原 翼:──多くのために愛する人を殺すか。
春原 翼:どちらも救うと言えぬ俺は、物語に躍らされる道化だろう。
春原 翼:だが、道化であろうとも。俺は選んだ。舞台に立った。
春原 翼:ならば、これも覚悟の上。
春原 翼:「俺で嗤えよ、朽城楽土」
朽城 楽土:『……可愛い駄犬が居ると思って、安易に味方したのはもったいなかったなあ』
朽城 楽土:『正面から見たかったぜ、今のお前』
春原 翼:男は道化であることを受け入れ、ここに鳴号が成立した。
春原 翼:
春原 翼:両腕が翠の焔に包まれる。
春原 翼:「ぐぅ……!」
春原 翼:激痛──痛みを伴わせるのは朽城楽土の趣味である──と共に現れるのは、醜い怪物の描かれた蒼黒の篭手。
春原 翼:展開した左篭手から飛び出した呪符が右篭手に装填。
朽城 楽土:『降ォォォォ誕……"撃針"!』
春原 翼:翠の焔が再び燃える。札が焼き切れると共に、右腕には大型の弩が装着される。
朽城 楽土:朽城楽土の能力の柱たる一つは召喚術。
朽城 楽土:神霊の力の一端を札に封じ込め、"封印の破壊"という工程を挟むことで力を"神罰"として強化する。
朽城 楽土:神の怒りを恐れず利用する外道の業。朽城楽土の娯楽が始まる。
朽城 楽土:『避けてみなぁぁぁ!』
春原 翼:弩の引き金を引けば、放たれるのは神の怒り。
春原 翼:──アボウを取り囲む全方位から罰が落ちてくる。
朽城 楽土:『天罰、てきめぇぇぇぇん!アッハハハハァ!』
安心院儚子:「あら、翼くん」
安心院儚子:筆を一振り。
安心院儚子:「それは、良くないわね」
安心院儚子:その瞬間、天罰たる絶対不可避の弩針が――
安心院儚子:「春雷行色」
安心院儚子:朽ちた。
安心院儚子:過たずアボウを貫くはずだった矢の雨は、粉塵となって消える。
春原 翼:「儚子……!」
春原 翼:覚悟を決めるとは痛みが消えることではない。痛みに耐えることである。
春原 翼:胸が苦しい。呼吸が荒くなる。今すぐにも倒れてしまいたいほど。
安心院儚子:「覚悟を決めてくれて嬉しいわ。私も、あなたの地獄忍とおんなじ」
安心院儚子:「あなたが苦しんで、苦しんで、それでも舞台に立ってくれたことが本当にうれしいの」
安心院儚子:「だから、後は願いをぶつけ合うだけ。ごめんなさい」
氷樫 楓雨乃:一拍の間すら置かず五忍が切り結ぶ最中
氷樫 楓雨乃:氷樫 楓雨乃は思考の三歩後ろを悠然と歩む
氷樫 楓雨乃:化生へと落ちる一瞬、誰もが彼女を認識していなかった
氷樫 楓雨乃:ずらした呼吸、間合い、それで十分
氷樫 楓雨乃:「化生転___三相」
氷樫 楓雨乃:じくり__傷口が膿み、妖魔の肉へと入れ替わる
氷樫 楓雨乃:眼窩は赤と黒、獣の尾と羽、角、鱗、あらゆる妖魔の肉体的形質が歪に美しく混ざり合う
氷樫 楓雨乃:「春原さ~ん、初めての経験でお辛いですよねぇ」
氷樫 楓雨乃:距離も速度もかけ離れているにもかかわらず声だけが耳元で囁かれる
春原 翼:「っ!?どこに……!?」
春原 翼:忍びの力で強化された感覚ですら追いきれない。
氷樫 楓雨乃:「少しお手伝いさせてください...痛みは和らぎますよ」
氷樫 楓雨乃:『”楽土”に奉るは改めたる名、音はそのまま”落土”と成りて』
氷樫 楓雨乃:穢れた口は全ての言葉が呪いに転ず
氷樫 楓雨乃:翼を堕とす落土の名は二者の相性を歪め、拒絶反応を引き起こす
春原 翼:「ガッ……!」
朽城 楽土:『ギィィィァァアアァァ!?』
春原 翼:魂に奔る激痛。
安心院儚子:「……翼くん!」
氷樫 楓雨乃:「アハハハハハハァ!」
安心院儚子:思わず身を乗り出すが、悔しそうに表情を歪める。
氷樫 楓雨乃:「いかがされました儚子さん」
氷樫 楓雨乃:「想い人の地獄はさぞかし染み入りましょう」
安心院儚子:「……ええ。本当に」
安心院儚子:「身を裂かれるほどの地獄ね」
氷樫 楓雨乃:自身の心身が妖魔へと馴染む悦を噛みしめながらも内心警戒を向ける
氷樫 楓雨乃:秘中の大技を縛る錠、同心とそれを手繰る愛しき彼女を
氷樫 楓雨乃:「(動かないと思いきやしっかりと縛りを入れてきましたか...)」
蝶野 紫:彼女が姿形を更に凶悪なものへと変えようとも、変わらないものがある。
蝶野 紫:闇を煮詰めたように、深く広がる影の沼が。
蝶野 紫:「フーッ……」
蝶野 紫:じりじりと燃えゆく煙草。散った火花が、然してそれを照らし逃さない。
GM:戦局が過熱していく。
GM:忍者同士の戦いにおいて、一般的に有利なのは先手を取った方とされる。
GM:負傷を与えるごとに、忍の用いる術の冴え、仕掛けの残弾は削れていくからだ。
GM:そしてその交錯において、最も早く動いた忍は――斗越世蘭であった。
斗越 世蘭:コートの内ポケットから、換えのスマートフォンが構えられる。
斗越 世蘭:何の変哲もない量産品を、一時的に電奇計算機として使い潰す。
斗越 世蘭:それが、鍵盤勢の忍としての、斗越世蘭の戦型。
斗越 世蘭:「今夜はアンタが電霊役だぜ、お爺ちゃん」
斗越 世蘭:「重めのやつ、頼んだよ」
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:カシャッ
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:写真から本体へのアクセス経路を辿り、それは中へと入り込む。
"骨車翁":「☻」
"骨車翁":「余計なものがついているな、女」
"骨車翁":ノイズにまみれた合成音声が鼓膜を直接揺らす。
"骨車翁":「化け物は、化け物らしくあれ」
安心院儚子:「大戦の折、化け物として処された……呆け老人が随分と元気なこと」
安心院儚子:目を細める。
"骨車翁":「どうせお前も、此方側だろうに」
安心院儚子:「貴方に人のこころを語る資があるの? 互いに化け物と嘯くのならば、お喋りに興じていないで力で奪い取っては如何」
"骨車翁":「……ふん、ならば。望み通り」
"骨車翁":「切除してやる。余計なこころを」
安心院儚子:「――」
"骨車翁":歯車の音。
"骨車翁":あるいは、魂が燃焼していく音。
"骨車翁":忌むべきものとして封じられた超越技術。
"骨車翁":「晒せ、化け物。お前の本性を」
斗越 世蘭:「──晒せ。ウチが賭けたのは、アンタじゃないから」
斗越 世蘭:その視線の先には、
斗越 世蘭:春原翼がいる。
安心院儚子:「鉄くさい、穢れた指で」
安心院儚子:「私のひとに、触れるな」
安心院儚子:余計なものなんかじゃない。
安心院儚子:全てだ。この世界に生きる美しいものの全て。
安心院儚子:迷い苦しみ藻掻き惑い逃げて泣いて立ち上がれない弱い弱い人間。
安心院儚子:あのひとの全てを、私は■して――
安心院儚子:「……」
安心院儚子:歯車の音がする。
安心院儚子:致命的な部分が、既に置き換わっていた。骨車翁の禁じられた秘奥によって。
安心院儚子:体内に、全てを塗り替える絵具を侵入させることはできない。
安心院儚子:「……斗越世蘭。骨車翁」
安心院儚子:「貴方には、地獄では生ぬるいわ」
斗越 世蘭:「……あーあ、虎の尾踏んじゃった。何したのお爺ちゃん」
"骨車翁":「"らしく"してやったまで」
安心院儚子:「……一つの標すら残さず、六道輪廻より去ね」
安心院儚子:血色の絵筆を取る。
安心院儚子:塗りつぶした存在の”意味”そのものを抹消する、第一の絵筆。
安心院儚子:血墨の斬線が振り払われ、のたうつような異常な軌道で斗越世蘭に迫る。
斗越 世蘭:「……っ!」歯を食いしばり、目を見開く。
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:街を見下ろす展望台で、何も言わずに写真を撮り続ける女が一人。
斗越 世蘭:見納めとでも言うように、無機質にシャッターを切り、記録していく。
"骨車翁":「結局のところ。お前の願いは何だ」
斗越 世蘭:「……どうしたの急に。やる気にでもなった?」
"骨車翁":「そろそろ死体ができる頃だと思ったからだ。お前が素人であれば、とっくに手を貸している」
斗越 世蘭:「乗っ取ってる、の間違いでしょ」
"骨車翁":「忍務だから仕方ないなどと、くだらん答えを寄越してくれるなよ」
斗越 世蘭:「……」
"骨車翁":「あの男の覚悟を問いに行くのだろうが──」
"骨車翁":「願いなき者に力添えをする気はない」
斗越 世蘭:目を閉じ、ため息を一つ。
斗越 世蘭:「手厳しいなあ」
斗越 世蘭:「お爺ちゃん、案外暑苦しいやつだったりする?」
"骨車翁":「……」
斗越 世蘭:「……ま。そうだね。別にウチには、大事な人がいるわけでもなし」
斗越 世蘭:「仕事仲間はいるけどさ、あの子らはフツーのヒトたちだ」
斗越 世蘭:「こんなヤバい儀式に関わらせるわけにもいかないし?」
斗越 世蘭:カシャリ、カシャリと、風景を撮りながら。
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:「知りたいんだよね」
斗越 世蘭:「こんな儀式ってさ、割とあったりするんだよ」
斗越 世蘭:「ここまでの規模のやつは初めてだけど」
斗越 世蘭:丁寧に、1枚ずつ、風景を収めていく。
斗越 世蘭:「──命がけの儀式に参加する人の願いを、ウチは知りたい」
斗越 世蘭:「何考えて参加したのか。何で命なんて賭けようとしたのか」
斗越 世蘭:「ほとんどみんな、フツーのヒトなのにね」
斗越 世蘭:「命を賭ける意味、命を奪う意味を、これから知るヒト達」
斗越 世蘭:写真を撮る手を止め、ベンチに腰掛ける。
斗越 世蘭:「そういうヒトが、死んで忘れ去られていく」
斗越 世蘭:画面には、クラウド保存されている、記事にならなかった取材記録たちが並ぶ。
斗越 世蘭:「それって嫌なんだよね」
斗越 世蘭:「ウチはさ。忘れられることと、なかったことにされるのがさ、死ぬより嫌なことなんだ」
斗越 世蘭:「生きてたことがなかったことにされるの、最悪じゃん」
"骨車翁":「……」
斗越 世蘭:「4組まであるはずの6年生の、2組だけが存在しない年」
斗越 世蘭:「昨日まで誰かが住んでたはずなのに、5年前から空いているマンションの一室」
斗越 世蘭:「入院記録ごと消えた退院患者」
斗越 世蘭:「あと……」
斗越 世蘭:スマホに向けて……その中にいるものへ向けて。指を指す。
斗越 世蘭:「存在ごと抹消された、忌むべき技術将校」
"骨車翁":「……ふん」
斗越 世蘭:「そういう、事件にもならなかった事件の裏には、だいたいこういうのが絡んでる」
斗越 世蘭:「巻き込まれて、何も知らないうちに消えていった誰か」
斗越 世蘭:「覚悟を持って、自分の命を捧げて逝った誰か」
斗越 世蘭:「罪を犯して、なかったことにされてしまった誰か」
斗越 世蘭:「それを記録して、一人でも多くの人間に知らしめるのが、ウチの使命」
"骨車翁":「……ふん、お前」
"骨車翁":「……勝手極まるな。その結果、この街が地獄と化してもよいと」
"骨車翁":「お前はそう思っている」
"骨車翁":「自分が覚えておけばいいから、今がどうなっても構わないと」
"骨車翁":「だから今、撮っていたのだろう」
斗越 世蘭:図星を突かれたように、画面から目をそらす。
"骨車翁":「変わらんな、あの殺人鬼もお前も。業の深い女め」
"骨車翁":「他人の生死なぞ、お前は意に介していない」
"骨車翁":「証を残すことに執着している。命そのものに興味などなく」
"骨車翁":「お前が記憶していればそれでいい」
"骨車翁":「例え街一つ地獄に変えてもだ」
斗越 世蘭:視界に直接、笑顔のアイコンが映る。
"骨車翁":「お前も充分、此方側だろう」
斗越 世蘭:何一つ、笑っていない声で。老いた技術将校は言う。
斗越 世蘭:「……はは」
斗越 世蘭:「帝国陸軍の機巧屍術師のお墨付きってわけだ」
斗越 世蘭:立ち上がり、スマートフォンを上着に仕舞う。
斗越 世蘭:「次の題材は、お爺ちゃん。あんたにしてあげる」
斗越 世蘭:「誰からも忘れ去られたままなんてさ、嫌じゃない?」
"骨車翁":「……ふん」
斗越 世蘭:「だから、さ。手、貸してよね」
"骨車翁":「くく。さて、どうかね」
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:軌道は見える。見えたところで、避けられるかは別だ。
斗越 世蘭:そして、斗越世蘭の身体能力だけでは、それは叶わない。焦りとは裏腹に、冷静にシミュレーションされる。
"骨車翁":「くく。のろまめ。お前も忍だろうに」
斗越 世蘭:体内から、歯車の音。
斗越 世蘭:「……っ、らっ!」
斗越 世蘭:本来ならばあり得ない速度で、あり得ない角度で、
斗越 世蘭:紙一重で避けていく。
安心院儚子:「……地獄忍との合一。鳴号による共鳴」
安心院儚子:血墨の斬線を引き戻す。次の一撃に備え、身体の周辺に結集させる。
安心院儚子:「まさか貴女が、最も早くその境地に至るとはね」
安心院儚子:「けれど……忍はみな、刃の下に心を隠す。誰かを信じたら、そこで終わりよ。そうは思わない?」
斗越 世蘭:「はは、かもね。信じられるのは自分だけ……なんて」
斗越 世蘭:「月並みだけど、毎回思い知るよ」
斗越 世蘭:「……けど、この場でそんな思いをしていいのは」
斗越 世蘭:「ウチとあんたで充分っしょ」
安心院儚子:答えない。瞳には、一方的で冷徹な殺意が宿っている。
安心院儚子:最後の感情を失った今、妖魔に近しい彼女は最早敵対者を殺戮するだけの血塊と化している。
アボウ:「……主様」下駄を鳴らし、「管理者」たる安心院の許に駆けようとするが。
輔星クロエ:殺意の色が黒で塞がれる。
輔星クロエ:墨が帳のように地面に突き立ち、管理者の追撃を妨げている。
アボウ:「……輔星クロエ。『生還者』!」
輔星クロエ:「世蘭、速いのはいいけど、速すぎると連携できないよ」
輔星クロエ:「下がっててくれ。……アボウ」
輔星クロエ:右眼からは涙のように赤黒い墨が流れる。
輔星クロエ:「どいた方がいい。俺は儚子さんに言いたいことがある」
輔星クロエ:「邪魔をするなら、加減はできない」
アボウ:「主様は終ぞ願いも持たず、されど情に酔いもせず」
アボウ:「そんなものはひとではありゃんせん」
アボウ:「今でさえ、自身の背負いし因果から逃ぐるのみでありゃんしょう」
アボウ:「――そのよなひとでなしに。私の行く手を、塞がせはしねえ」
アボウ:再び《歩法》が加速する!
アボウ:誰よりも人間らしく。自らの望みに忠実に、歩き、歩き、歩いていく。
アボウ:それがアボウの術の原動力だった。
輔星クロエ:「──あなたの言う通りだよ」
████:──かつての『漆天雷蟲』に巻き込まれた、人間がいた。
████:貧しい土地に産まれ、搾取されながら生き続けていた。
”黒蝦夷烏帽子”:『喜べ、童。己が言の葉の呪を振るい、怪力乱神に願い奉れば』
”黒蝦夷烏帽子”:『遍く不遜の賊など塵芥の如し。勝利は容易い──何?』
”黒蝦夷烏帽子”:『何を言っているかわからぬ、と……? この、愚かな餓鬼が!』
”黒蝦夷烏帽子”:『ええい、ゴホン──これでいいか?』
”黒蝦夷烏帽子”:『つまり、俺の言ったことを繰り返せばいい! それで勝てるんだ!』
████:地獄忍は冷酷ではあったが、残虐ではなかった。
████:つまり、無関係の人間は殺さなかったが、関係のある人間は殺した。
████:殺した数が数えられなくなった頃──勝利した、らしい。
████:しかし、人間はもう疲れ切っていた。
”黒蝦夷烏帽子”:『──復讐が怖いのか。俺がいるっていうのに』
”黒蝦夷烏帽子”:『いや、そうだな』
”黒蝦夷烏帽子”:『因果からは逃れられない。俺たちが忘れていたことを、お前はずっと前からわかっていただけか』
”黒蝦夷烏帽子”:『ならば、その願いを俺も叶えよう』
████:人間は、自分に纏わりつく因果をすべて消し潰すことを儀式忍法に望んだ。
████:産まれた土地は地図から消えた。家族や知人は、意味を抹消された。
████:名前を消した。顔を消した。性別を消した。そして──
”黒蝦夷烏帽子”:そして、勝者となった器に残るは、黒蝦夷烏帽子。
輔星クロエ:名を転じて、因果に逆らって、輔星クロエ。
輔星クロエ:最初からこの戦いに臨んだのは、地獄忍だけだった。
輔星クロエ:「俺はまともな人間じゃない。そんなことは、儚子さんだって知ってるさ」
輔星クロエ:傷を破り、右眼が開く。その眼球は墨のように黒く。瞳は殺意のように紅い。
輔星クロエ:『吹き荒ぶ 黒風に坐す 夕星の』
輔星クロエ:詠唱。三十一文字の、異界の神との門を破る鍵の言葉。
輔星クロエ:『か行きかく行き』
アボウ:死の気配。一度死んだからこそ、理解できる。その句を完成させてはいけない。
輔星クロエ:怒涛の黒風。それは旅人の脚を、進む意思を奪う神風。
アボウ:理解しているのに、闇色の斑に遮られ――足が動かない。
アボウ:「あ、あ」
アボウ:「ああああああああ――」
輔星クロエ:『風のさすらふ』
輔星クロエ:「これが因果だ。儚子さん」
輔星クロエ:轟音。それが風によって起きた破砕であると、直ぐには判別しない。
輔星クロエ:一処に凝縮された嵐が、アボウを呑み込み、その牙を管理者にまで突き立てていた。
アボウ:からり、と。焼け焦げた炭のように。
アボウ:黒ずんだアボウの骨面だけが、嵐の擦過熱から燃え残っていた。
アボウ:彼女の足跡すらも、因果を阻む嵐が消し去っている。
安心院儚子:「……そう。死んだのね」
安心院儚子:「気の毒な子」
安心院儚子:「ひととしての幸せを得られず、牛頭と馬頭の仮装をして、地獄の番人の真似事をして」
安心院儚子:薄く笑う。
安心院儚子:「何も残さず、逝ってしまった」
安心院儚子:「……翼くん。どう? これが人間よ」
安心院儚子:「クロエくんが……いえ」
安心院儚子:「黒烏帽子が嘯くように、自分が呼び寄せたあまりにも強大なものに阻まれて」
安心院儚子:「足跡すら残せずに、死ぬ」
安心院儚子:「でも、それを美しいと感じてしまう私はどうすればいいの?」
安心院儚子:「どうすれば貴方のような”まともな人間”になれたの?」
安心院儚子:「教えて欲しいわ。貴方たち二人に」
安心院儚子:人間でなくなってしまったからこそ生まれた地獄と、
安心院儚子:人間であるからこそ生まれた地獄を見る。
春原 翼:「……まともな」
春原 翼:「まともな、ものか」
春原 翼:「俺だって、何度」
春原 翼:「何度……!」
春原 翼:「何度、全て捨ててお前と共に生きてしまえばと!」
春原 翼:「今だって……そう、願っているさ……!」
春原 翼:「でも……でもな、儚子」
春原 翼:「みんなそうなんだよ」
春原 翼:「お前も、ずっと見てきたんだろう?」
春原 翼:「人の願いを」
春原 翼:「他人を押しのけてでも叶えたいという願いを」
春原 翼:「皆持ってるんだ」
春原 翼:「叶わない願いがあって、どれほど望んでも手に入らないものがあって」
春原 翼:「皆、飢えている。渇いている。……枯れている」
春原 翼:「枯れたまま、骨になるまで」
春原 翼:「望み続けて、生きていくしかないんだ」
安心院儚子:「私は」聖像のような表情を歪める。「そんな世界は嫌い」
安心院儚子:「飢えて枯れて骨になって、それでも生きていくより」
安心院儚子:「儚い人の夢が、いつまでも叶わない人の苦しみを見続ける願いが、」
安心院儚子:絵筆を握る。
安心院儚子:「血に満ちて、潤って、満たされ続ける地獄がいいの。ごめんね」
春原 翼:「……わかりたい、のにな」
春原 翼:「俺も……わかってほしかったよ」
春原 翼:あるいは。わかってくれたからこそなのかもしれない。
安心院儚子:「わかろうとしてくれてありがとう」
安心院儚子:「私も、わかりたかったのに」
安心院儚子:歯車の音がする。
安心院儚子:「なくなっちゃった」
春原 翼:愛した女の気配が変わっていることを感じ取る。
春原 翼:側に居たい。何も出来ずとも、ただ側に。
春原 翼:だが、今は。
春原 翼:どうしても止めなければならない相手がもう一人。
春原 翼:弱さを噛み殺して、妖魔の女の前に立つ。
朽城 楽土:一方で、この魔性は己を苦しめた魔性しか見ていない。
朽城 楽土:『さっきはよぉくもやってくれたなぁ女ぁ!』
朽城 楽土:『俺は人が苦しみながら立ち上がるところが見たいんであって!』
朽城 楽土:『俺が苦しむのは大っ嫌いなんだよぉぉ!!』
春原 翼:身勝手で厚顔無恥な叫びと共に呪符が焼き切れる。
氷樫 楓雨乃:「あっ、ハハ....身勝手で厚顔」
氷樫 楓雨乃:「貴方も舞台に立ったでしょうに!」
朽城 楽土:『潔くってかぁ?ははっ、嗤えるなぁおいどいつもこいつも!』
氷樫 楓雨乃:「春原さん、良くありませんね~~」
朽城 楽土:『悪党が潔くして!誰がうれしいんだい!?観客でもいんのかぁ!?』
氷樫 楓雨乃:「貴方は止めたいと思う一方ソイツは自身の悪意を向けようとする...合一ですよ合一ゥ」
朽城 楽土:『良い子ぶってんじゃねえ!悪党はっ!悪党として!生きて死ぬんだよぉ!』
氷樫 楓雨乃:「正直、あなたが一番見ていて哀れです」
春原 翼:「覚悟は決めた。道化の覚悟もな……!」
春原 翼:怨嗟の叫びが鳴り響く。怒れる神の声は重圧となって妖魔の動きを縛り止める。
春原 翼:あとは引き金を引くだけ。
春原 翼:「……っ!」
春原 翼:逡巡で緩みそうになる指を、歯を食いしばって握りしめる。
春原 翼:放たれた無数の矢が今度こそ氷樫を貫く。神威を帯びた矢が妖魔の全身を貫き、砕く。
春原 翼:忍びと言えど、明らかな致命傷。即死の傷──
安心院儚子:「無駄」
安心院儚子:「修羅道は、戦いの傷では止まらないもの」
氷樫 楓雨乃:左肺、肝臓、右脳、過たず穿ち少女が地に臥せる
氷樫 楓雨乃:どちゃ___
崩れ落ちた骸から鮮血が流れ落ちる
引き金を引いた覚悟を見せつけるがごとく
『あ”、ァ”ァァァァ”』
不意に、斗越世蘭の足元から音が響く
見やると自身の影に口が一つ
絵鬼の眼が潰れ、腔瞳から音が零れる
『オ” ウ” ギィィィィ“』
『オゥギ』『おうぎ』『奥義』
『逢ギ・九化胎転』
氷樫 楓雨乃:ぞぶっ___
氷樫 楓雨乃:弾き飛ばされた肉体を補完するように妖魔の肉体が埋める
氷樫 楓雨乃:「酷いことしますねぇ、春原さん」
春原 翼:「っ、……馬鹿な」
GM:修羅道を、攻撃によって打倒することは不可能である。
春原 翼:吐き気がする。人を殺しかけたことにか、それとも今のあまりの光景にか。
GM:麓満に満ちた無数の絵鬼。今や彼女は、その全てを文字通り自らの血肉と為すことができる。
氷樫 楓雨乃:「そういえばぁ...楽土の術って神罰の射出...ですよね?」
氷樫 楓雨乃:「当たってます?」
氷樫 楓雨乃:劣勢因子、妖魔としての不要な澱のような形質は氷樫 楓雨乃の脳に生来に宿ったものだ
氷樫 楓雨乃:それは一を見て十を知る洞察と思考の回路、そうして殺しを隠し、人間を見続けた
氷樫 楓雨乃:指先の伸びた爪に引っ掛かった部品を楽土は十分に知っている
氷樫 楓雨乃:神罰とは指向性をもって降りかかるもの
氷樫 楓雨乃:当然、機構に安全装置は組み込まれている
氷樫 楓雨乃:組み込まれて”いた”
朽城 楽土:『……てめえっ!』
氷樫 楓雨乃:今まで回避していたはずの業と罰が降りかかる
氷樫 楓雨乃:「アハハハハハハァ!ダメですよ!責任逃れしちゃぁ!業は背負うものですから」
春原 翼:「ガァァッ……!」
春原 翼:神威に全身を灼かれる。魂と肉体双方に激痛。
朽城 楽土:『クソがぁ……!』
安心院儚子:「……」手を伸ばしかけるが、その姿に感じる痛みはもうない。
氷樫 楓雨乃:緩んだ身体に爪を突き立てる
春原 翼:「ヅ、ぁ……!」
:『殺人の一瞬が、共に過ごした長い時間より重いのか』
:『お前がどう思うかは知らないが、俺にはそうは思えない』
氷樫 楓雨乃:「春原さん、貴方自分の尺度でモノを見すぎなんですよ...」
氷樫 楓雨乃:「気軽に繋がれる癖に...触れ合える癖に...わかった気になるのはやめてくださいよ」
氷樫 楓雨乃:親から人並み愛されていたと自覚できる
氷樫 楓雨乃:物語や本で倫理も正義も理解はできる
氷樫 楓雨乃:でも共感だけはできなかった
氷樫 楓雨乃:自分より先に家に居た親変わりに懐いた大型犬
氷樫 楓雨乃:その頭蓋を石で砕いた時、涙がでて...安堵した
氷樫 楓雨乃:自分の納得のために浮浪者を崖から落とし、心が縮こまり首元に黒い怨嗟の腕がかかるたびにつながりを感じた
氷樫 楓雨乃:警察は証拠と状況で追い詰める以上、気づかれることは無いと理解していた
氷樫 楓雨乃:だから...あの日、学校で呼び出され向き合った教師の吐いた言葉に珍しく狼狽えたのだ
蝶野 良文:穏やかな声色だった。
蝶野 良文:目には僅かに怯えの色が含まれているものの。表情は至って朗らかで。
蝶野 良文:「氷樫さん」
蝶野 良文:「理由を聞いてもいいかな」
蝶野 良文:「きみが……そうせざるを得なかったのは、何故か」
氷樫 楓雨乃:誤魔化そうという言葉は確信に裏付けられた言葉の前には無力だと悟る
氷樫 楓雨乃:「先生は...結婚されてますよね」
氷樫 楓雨乃:「多くの生徒に囲まれて..友達もいて」
氷樫 楓雨乃:「私は...できないんです」
氷樫 楓雨乃:「どんなに両親に愛されても友達がいても...人の間の触れられない壁のようなものが...見えてしまうんです」
氷樫 楓雨乃:「厚い壁の向こうに手を伸ばしても混ざり合うのも...頑張ってもできなくて」
氷樫 楓雨乃:「自分の後悔と向こうからの怨恨じゃないと実感できない」
氷樫 楓雨乃:「先生、私のやってることはそんなにいけないことですか?」
蝶野 良文:暫くの沈黙の後、固く閉じていた口を開く。
蝶野 良文:「この社会に係合し、生きてゆくのなら」
蝶野 良文:「それは、決して許されない行為だ」
蝶野 良文:「いっそのこと」
蝶野 良文:「君が罪の意識に苛まれることなく、純粋にその行為を楽しめていたら─────」
蝶野 良文:首を振る。
蝶野 良文:「けどね、氷樫さん」
蝶野 良文:「きみは、そんな人間ではないと私は信じている」
蝶野 良文:「きみには当たり前の感性がある」
蝶野 良文:「普通のことで悩み、苦しみを覚える一人の人間に過ぎないじゃないか」
蝶野 良文:「きみの業に、気付けなかったのは……私たち、大人の責任だ」
蝶野 良文:「すまなかった」
氷樫 楓雨乃:「ありがとうございます」
氷樫 楓雨乃:「先生のお陰で肩の荷が下りた気がします」
氷樫 楓雨乃:「先生が分かってくれて嬉しいです...」
氷樫 楓雨乃:「私は....どうすべきでしょうか?」
蝶野 良文:闇に迷い込んだような、黒よりも黒い彼女の瞳を暫くの間、見つめ続けた後。
蝶野 良文:「考えよう、一緒に」
蝶野 良文:「人として、私がする選択は間違っているかもしれない」
蝶野 良文:「それでも私はこの事を、誰にも言うつもりはない」
蝶野 良文:「君が……」
蝶野 良文:いつか。────
氷樫 楓雨乃:自分を初めて見た大人、その言葉が届くには人生の経験も価値観も違いすぎたが
氷樫 楓雨乃:賭けたいと思った
氷樫 楓雨乃:蝶野家の長女の大学合格の日、車に細工をした
氷樫 楓雨乃:『先生、すいません...相談したいことがありまして』
氷樫 楓雨乃:『いますぐお話できませんか?』
氷樫 楓雨乃:降りてほしい...と崖下で願った
氷樫 楓雨乃:見て欲しい、救って欲しい...と
氷樫 楓雨乃:車は麓満の山道のガードレールを突き破り氷樫の予測地点の付近に落下し炎上した
氷樫 楓雨乃:エアバックで夫妻には息があった、しかし脳挫傷により命は長くないと...息子を護ったのだと一瞥で理解する
氷樫 楓雨乃:車から這い出て伸ばした腕、記憶が混濁して呼ぶ娘の名前
氷樫 楓雨乃:「.............」
氷樫 楓雨乃:特に意味は無かった
氷樫 楓雨乃:しかし夫妻の伸ばされた手を握った時
氷樫 楓雨乃:握り返すその力と熱を”感じてしまった”
氷樫 楓雨乃:「.......................あ」
氷樫 楓雨乃:焦がれても得られることの無かった”ソレ”があった
氷樫 楓雨乃:自分に向けられていないのは承知している...でも
氷樫 楓雨乃:この熱は”私だけのものだ”
氷樫 楓雨乃:重症を負った少年を見下ろし...非通知で電話をかける
氷樫 楓雨乃:『もしもし、麓満本町の崖で事故が...はい、少年が一人』
氷樫 楓雨乃:........
氷樫 楓雨乃:................
氷樫 楓雨乃:..................................
氷樫 楓雨乃:「春原さん、儚子さん...愛は尊いって風な感じ出してますけど」
氷樫 楓雨乃:「あなた達は我欲のために切ったじゃないですか....!」
氷樫 楓雨乃:「そんなの...ズルじゃないですか...持ってる癖に」
氷樫 楓雨乃:腹を指が掻きまわし、引き抜く
氷樫 楓雨乃:「壊れた管理者に任せられませんね....この獄儀、私が引き続ぎますよ」
春原 翼:「グ、ゥ……わかった気になる、だと?」
春原 翼:「俺は俺の尺度でしかモノを見れない。そのとおりだろうさ……」
春原 翼:「言った、はずだぞ」
春原 翼:「『お前がどう思うかは知らない』」
春原 翼:「『人は人の全てを知ることはできない』」
春原 翼:「『愛は尊いって風な感じ出してる』?」
春原 翼:「言ったはずだぞ、マトモじゃないと」
春原 翼:「今度こそ、分かった気で言ってやろうか」
春原 翼:「愛を尊いって」
春原 翼:「勝手に感じてるのは、お前の方じゃないか」
氷樫 楓雨乃:「~~~っ!」
氷樫 楓雨乃:無言で弱った身体を蹴り飛ばす
春原 翼:「ガハッ……!」
蝶野 紫:戦闘の火蓋が切って落とされてから。彼の妖魔はこちらに対しての注意を全く怠らなかった。
蝶野 紫:然し、此処に来て。この機にて。
蝶野 紫:その感情の高ぶりを。秘めたる力を行使した後の、僅かな緩みを。
蝶野 紫:定町廻り方、務めて二十と余年。
蝶野 紫:嘗ての江戸一帯の無頼漢を震え上がらせた、伝説の同心たる地獄忍が見逃す筈も無し。
蝶野 紫:破裂音。
蝶野 紫:小粒ほどの風穴が、氷樫楓雨乃の異形の身体に空いた。
蝶野 紫:『現代じゃあ、岡っ引きが使う技術のひとつって話じゃねえか』
蝶野 紫:じゃらり、と裾の内側から硬貨を取り出し、宙に弾く。
蝶野 紫:『四文銭より重いのが気に入った』
蝶野 紫:『まだ立てるだろう。娘っ子』
氷樫 楓雨乃:どろりと粘性を帯びた瘴気が紫に”向いた”
氷樫 楓雨乃:「ようやく、動いてくれましたね」
氷樫 楓雨乃:逢技・九化胎転
氷樫 楓雨乃:それは欠損した肉体を妖魔に奉り血肉を対価として戴く術
氷樫 楓雨乃:ではない___
氷樫 楓雨乃:奪われ、置換されるごとに妖魔”鵺”を身体に降ろす異形の術
氷樫 楓雨乃:深度は五割五分
氷樫 楓雨乃:このまま怨嗟と共に殺す時、怪物は真の意味で産声を上げる
蝶野 紫:『応』
蝶野 紫:超常的な力を備えた忍びが扱う忍法。傍から見ればその技のひとつひとつがありえざる奇跡を生む所業に等しく。
蝶野 紫:中でも“奥義”と銘するに相応しいその極技。
蝶野 紫:妖魔としての権能を得ても、技の体系としては普遍的な忍びが有するものにほぼ違いはない。
蝶野 紫:『運が無かったな』
蝶野 紫:『俺を前にその手練手管は────よォく知ってる』
蝶野 紫:己が肉体を更に深化させ。化生へと近づく秘術。厳密には違えど、治癒力を促進させる異能。
蝶野 紫:一度の攻撃で、修羅道の道を征くこの女を打倒するのは確かに不可能であろう。
蝶野 紫:では、二度なら?
蝶野 紫:三度、四度続けば?
蝶野 紫:『そら─────』
蝶野 紫:『鬼退治といこうじゃねえか』
蝶野 紫:瞬間。横殴りの豪雨のように、次々に魔滅の弾丸が殺到する。
蝶野 紫:左肺、肝臓、右脳。過たず穿たれるは─────
蝶野 紫:右眼、左頬、右肩口、左上腕、横隔膜、腎臓、右大腿部、左下腿。
蝶野 紫:空を裂く轟音がようやく止んだ後。火の消えた煙草に再び火を点けて。ゆっくりと煙を吐き出した。
氷樫 楓雨乃:原型を留めることなく、肉と露出した骨の塊になった女
氷樫 楓雨乃:もはや死に体だが手練れの同心、鬼揚羽は見た
氷樫 楓雨乃:”嗤っている”その貌に
氷樫 楓雨乃:『コレで九割九分』
『逢技_____』
氷樫 楓雨乃:ドス黒い空間の前に氷樫 楓雨乃は立っていた
氷樫 楓雨乃:目の前には木組みの檻、無数の注連縄
氷樫 楓雨乃:そしてその奥からにらみつける無数の器官を
氷樫 楓雨乃:「”鵺”」
氷樫 楓雨乃:そして
氷樫 楓雨乃:「ヤトリ...ここでも邪魔をするんですね」
ヤトリ:男が居た
ヤトリ:牢の前に座し、刀を膝に乗せ少女に向き直る
ヤトリ:「あぁ、お前は必ず手にすると思ったから」
ヤトリ:軍服の襤褸のマントがはためく
氷樫 楓雨乃:「私は自分の願いの為に殺して、一人で挑み続けてきました」
氷樫 楓雨乃:「誰の情けも受けず、憎悪でしか繋がれなかったとしても」
氷樫 楓雨乃:「だから...それすら叶わないなら堕ちていいじゃないですか」
ヤトリ:「輔星クロエは自身の業と向き合いお前のかけた呪いを受け入れた」
ヤトリ:「春原 翼は己の情と幸福を秤りお前の言葉を呑みこみ理解をしようとした」
ヤトリ:「斗越 世蘭は傍観者の立場を降り、賭けて願った」
ヤトリ:「天堂夏音は己の大切なものを踏みにじられても想いに添い遂げる覚悟を決めた」
ヤトリ:「そしてお前を下したお前の業、蝶野 紫はお前を見限らない」
ヤトリ:「氷樫 楓雨乃、お前は嗤い踏みにじった全部に敗けたんだ」
ヤトリ:「だから、この先は無い」
ヤトリ:「鵺も、オレも、お前も」
ヤトリ:「負けた人間は...委ねるしかないんだ」
ヤトリ:掌が少女を押す
氷樫 楓雨乃:浮遊感と共に”鵺”の眠る牢から押し出される
氷樫 楓雨乃:「あなたのこと...ぞんざいに扱ったのになんでここまでするんですか...」
ヤトリ:「オレがお前たちの味方だからだ」
氷樫 楓雨乃:膨れ上がった鬼力が霧散する
氷樫 楓雨乃:異形の肉は崩れ、一人の女が地面に横たえる
氷樫 楓雨乃:「...........殺してください」
氷樫 楓雨乃:「せめて、紫さんの業として....残してください」
蝶野 紫:その声に、かつての力はなく。
蝶野 紫:その声を耳にする女の目も、血のように紅い色はない。
蝶野 紫:「……氷樫」
蝶野 紫:「何で」
蝶野 紫:「なんで、父さんと母さんを殺したの?」
氷樫 楓雨乃:「...........................」
氷樫 楓雨乃:「わたしの、大切な人になったから...」
氷樫 楓雨乃:「握り返す手が...暖かかったから.....っ」
蝶野 紫:腰元の警棒に添えた手を、痛いほど握る。
蝶野 紫:脳裏で――太鼓のような、あの音が鳴り響く。
氷樫 楓雨乃:自分が背負ったはずの殺した人の業、首にかかる怨嗟、その感触すら感じない
氷樫 楓雨乃:「蝶姉さん...一人は............寂しいです」
蝶野 紫:『“漆天雷蟲”』
蝶野 紫:『血で血を贖うのが、お前の願いだったろう』
蝶野 紫:『殺せ』
蝶野 紫:殺せ。
蝶野 紫:殺せ、殺せ、殺せ───
蝶野 紫:
蝶野 紫:殺せ!
蝶野 紫:
蝶野 紫:震える手で、胸元の煙草に手を伸ばし、最後の一本に火を点けて。
蝶野 紫:「やだね」
蝶野 紫:は、と。全てを吹き飛ばすように。にんまりと笑う。
蝶野 紫:「氷樫楓雨乃」
蝶野 紫:「自白したな?」
蝶野 紫:冷たい鉄の輪を取り出し、ボロボロになった両手にそれをかけて。
蝶野 紫:「蝶野良文、蝶野陽子───」
蝶野 紫:「殺人、傷害致死および死体遺棄、その他諸々の容疑で────」
蝶野 紫:「貴方を、逮捕します」
蝶野 紫:『いい加減にしろ!』
蝶野 紫:怒号のような声が響く。
蝶野 紫:『何故俺がわざわざこの儀に呼ばれたのか!』
蝶野 紫:『命を弄ぶ外道を』
蝶野 紫:『てめえの仇を地獄に叩き落すのが────』
蝶野 紫:「アンタの事情なんて、知ったことか」吐き捨てるように。
蝶野 紫:「アタシの業は、アタシのものだ」
蝶野 紫:「人はいつか必ず死ぬ」
蝶野 紫:「アタシが死んだとき。殺して此処で終わりにしてやった、なんて。あの人たちにどの面下げて報告出来るんだ」
蝶野 紫:「氷樫」
蝶野 紫:「人と人とは、本当の意味でわかりあうことなんて、できっこないよ」
蝶野 紫:「あんたの想いは、アタシには一生わからないし」
蝶野 紫:「アタシの想いを、あんたに分かってもらおうとは思わない」
蝶野 紫:「でも……」砕けたままの、彼女の手をひしと握る。
蝶野 紫:「てめぇの業くらい、一緒に背負ってやる」
蝶野 紫:「アタシは蝶野紫。この麓満の警察官だ」
蝶野 紫:「これからも、お互いが納得する答えが出ることはないかもしれない」
蝶野 紫:「でも、いつか───」
蝶野 紫:「……それまで、幾らでも付き合ってやる。死ぬまでな」
蝶野 紫:「だから、これ以上────」
蝶野 紫:「あんたに人殺しなんて、させない。させてやらねえ」
蝶野 紫:「文句があるなら……署で聞いてやるよ」
氷樫 楓雨乃:握られた手の温度を知ってしまった
氷樫 楓雨乃:それが殺さなくても手に入ることを知らしめられてしまった
氷樫 楓雨乃:自分の今までの道程が誤りだと心が知り、理由が溶けた
氷樫 楓雨乃:「........蝶姉さんの手、こんなにも温かったんですね」
氷樫 楓雨乃:「なんで...知らなかったのかな」
氷樫 楓雨乃:呟くように言葉が漏れて意識を失う
氷樫 楓雨乃:”修羅道”氷樫 楓雨乃 脱落
安心院儚子:「……最後には、貴女も救われてしまうのね」
安心院儚子:「困ったわ。これでもう、私の味方はいなくなっちゃった」
安心院儚子:さして失望もしていないような顔で呟く。
斗越 世蘭:「の割に」
斗越 世蘭:カシャ
斗越 世蘭:「余裕そうじゃん」
安心院儚子:「……忍たる者、奥の手の一つや二つは隠しておくものよ。貴女ならわかるでしょう? 斗越さん」
斗越 世蘭:「あっは、そりゃそう」スワイプ。
斗越 世蘭:最適化されるが故に、術理は全て同じ。
斗越 世蘭:電奇計算機を通して神経系にアクセスすることで、直接的な打撃を与えることこそが斗越世蘭の奥義。
斗越 世蘭:そして、
"骨車翁":そこに改良を加えた者こそが、
"骨車翁":地獄忍 ”骨車翁”
"骨車翁":「ならばそれも」
"骨車翁":「晒してもらおう」
安心院儚子:「――」目を細める。
斗越 世蘭:「あーあ、また」
斗越 世蘭:「怒らせるようなこと、しちゃったか」
斗越 世蘭:その声色に、罪悪感などなく。
斗越 世蘭:それは、淡々と、敵を討つ者の声として。
安心院儚子:ころん、と血色の錠前が零れ落ちる。
安心院儚子:それは彼女自身が錬成した、自身の「感情」を塗り固め封じた忍具。
安心院儚子:高密度の気力や熱量、治癒の呪詛を刻印する類の忍具であった。
安心院儚子:広く、「兵糧丸」と呼ばれる。
安心院儚子:「嘘」
斗越 世蘭:躊躇なく。
斗越 世蘭:「それか」
安心院儚子:「いや」
斗越 世蘭:腕を振り抜く。
安心院儚子:「いや!!!!」
斗越 世蘭:パキン
安心院儚子:崩れ落ちる。
安心院儚子:「…………………あ、あ」
安心院儚子:這いつくばり、色素の薄い髪を血色に照らしながら。
安心院儚子:「嘘、嘘よ。在り得ない」
安心院儚子:物理的に変わり続ける自身の胸の内から、ぼろぼろと歯車を零し続けて。
安心院儚子:「嘘でしょう? ほ……本当は……どこかに隠しているんでしょう」
安心院儚子:「ねえ、あなたの……あなたの、願いを叶えてあげるわ」
安心院儚子:地獄に堕ちた亡者のように、斗越世蘭に縋る。
斗越 世蘭:「……」
安心院儚子:万が一を引いたから?
安心院儚子:違う。
安心院儚子:奥義を避けられなかったから?
安心院儚子:違う。
安心院儚子:ただ、愛していたからだ。
斗越 世蘭:「儚子さん」
安心院儚子:ひどく卑屈な瞳で、あなたを見上げる。
斗越 世蘭:「アンタもさ、コッチ側でしょ」
斗越 世蘭:ひどく、冷たい目で。
斗越 世蘭:「ヌルいこと言ってんじゃねーよ」
斗越 世蘭:忍の世界が地獄だって、貴女が一番知ってるでしょうに。
"骨車翁":「く、く、く」
"骨車翁":「哀れなものだな。まるで人間じゃあないか、女」
斗越 世蘭:「……未練があるなら、今のうちにオリるか」
斗越 世蘭:「最後の一人になるまでやるか」
安心院儚子:「………………………」
安心院儚子:がくり、と、這いつくばる。
安心院儚子:「私の、負けね」
斗越 世蘭:ゆっくりと、近づく。
"骨車翁":「トドメをさしておけ」
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:ちらり、と春原さんを見る。
斗越 世蘭:「……いや、今じゃなくてもいいでしょ」
春原 翼:氷樫に受けた傷を抑えて、立ち上がっている。
春原 翼:「……ありがとう」
GM:刃の下に心を隠せ。
GM:秘密は秘されてこそ価値がある。
GM:忍の戦いは常に、情に揺れたものから、
安心院儚子:に た り
安心院儚子:「へ、ひひ」
春原 翼:「……!斗越ッ!」
安心院儚子:「ひひひひひひひひひひひひひひひ」
斗越 世蘭:「っ」
安心院儚子:「負けたんならさ、負けたんならさ」
安心院儚子:「もう、何しても良いってことよねえ」
安心院儚子:「枯骨煉号」
安心院儚子:ずるり、と。二本の筆を筆を呑み込む。
安心院儚子:「煉獄景色我誅刃改」
GM:時は戦国!
GM:歌留多衆に仕える絵描忍・安心院夢人斎は、労苦のすえにひとつの秘奥を見出した。
GM:それすなわち、地獄の現出! 人間の終わらぬ痛苦を書き留めることによる、美の創生!
安心院夢人斎:「これが……これが本当の美」
安心院夢人斎:「苦しみの美しさを以て、この戦乱の地獄を止める」
安心院夢人斎:「血を以て血を制すのだ!」
安心院夢人斎:安心院夢人斎の【使命】
安心院夢人斎:あなたの【使命】は、苦しみを描いた絵の美しさで【戦乱の世を平らかにする】ことだ。
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:失敗した。
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:「まだまだ!」
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:失敗した。
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:「これからっ!」
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:失敗した。
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:「もういっちょ!」
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:失敗した。
安心院夢人斎:失敗して失敗して失敗して失敗して
安心院夢人斎:記憶が遠くなるほどに失敗して、
安心院夢人斎:気付いたころには、彼女の絵を見る人は誰も。
安心院夢人斎:誰もいなくなっていた。
安心院夢人斎:「はは、は」
安心院夢人斎:「兄弟子、師父」
安心院夢人斎:「なぜ、いらっしゃらないのですか」
安心院夢人斎:「私の絵に値をつけて下すった城主様。舶来の焼き菓子を呉れたおばあ様」
安心院夢人斎:「長屋の裏手を掛け回っていたお犬も、いつも絵を揶揄ってきた男の子も、」
安心院夢人斎:「私を見染めてくれたお侍様も、絵に功徳があると説いて下すったお坊様も!」
安心院夢人斎:「何故いらっしゃらないのですか!?」
安心院夢人斎:誰もいない仏堂で、叫んだ。
安心院夢人斎:「私の絵が、美しくないから!?」
安心院夢人斎:師と兄弟子の形見の二本筆。それだけが、今の夢人斎に残されたものだ。
安心院夢人斎:「……そうか。ははは」
安心院夢人斎:「なぜ、こんな簡単なことに気が付かなかったのだろう」
安心院夢人斎:天道。人間道。地獄道。畜生道。餓鬼道。修羅道。
安心院夢人斎:生き続ける限り地獄は続き、
安心院夢人斎:それは全て、彼らにとっての当たり前の日常で。美しくもなんともなかったからだ。
安心院夢人斎:「なら」
安心院夢人斎:なら、待とう。
安心院夢人斎:戦乱が遠のき、人々がささやかな幸福を享受し、
安心院夢人斎:地獄を以て地獄と呼べるその日まで。
安心院夢人斎:夢人斎はもはや夢と現を違えていたが、本人が知る由もなかった。
安心院夢人斎:夢の先に人があるのではなく、人の先に夢がある。
安心院夢人斎:故に称して、安心院儚子と名を変えた。
安心院夢人斎:
安心院夢人斎:自身を妖魔に近しいものと為す秘術を使い、時には筆の中で眠り、
安心院夢人斎:長い時を超え、その時を待ち続け――そして、一人の男に出会った。
安心院夢人斎:人間らしい男だったと思う。
安心院夢人斎:弱く、惑い、臆病で、そのくせ頑固で、
安心院夢人斎:生きていくことが苦しそうな顔をして、何故だかその実いつも最後は自分で歩くことのできるひとだった。
安心院夢人斎:はじめて、自分の絵の中に――人を書きたくなったように、思う。
安心院夢人斎:彼のことを描いた絵は、一度も見せていない。恥ずかしいから。
安心院夢人斎:安心院儚子の【使命】
安心院夢人斎:【翼くんと幸せに暮らす】。
安心院夢人斎:もはや、儀式に意味はない。
安心院儚子:あの人へのこころを失った今、儚子が美しいと感じるものは、一切の色を失ってしまった。
安心院儚子:だからこれは、足掻きにすぎない。
安心院儚子:誰よりも人間らしい足掻き。蜘蛛の糸を断たれた罪人が、無駄とわかってなお天に手を伸ばすような。
安心院儚子:安心院儚子の地獄忍――画厨人の本体は、彼女自身が書いた恋人の写像である。
安心院儚子:絵画に憑依した彼女自身の想念、付喪神とも言うべきものが、彼女自身の術を極限以上に押し上げていた。
安心院儚子:故に煉号。地獄にて地獄を共鳴させる。
安心院儚子:彼女が思う「人間」を投射した今の安心院儚子は、誰よりも人間らしい。
安心院儚子:「ひ、ひひひひひひひひひひ」
安心院儚子:全身を血墨に濡らし、のたうち回りながら、
安心院儚子:「ぎゃ は は!!」
安心院儚子:跳躍。斗越世蘭の右手を塗りつぶし、消し飛ばす。
斗越 世蘭:「は」
安心院儚子:「ひひっ! ひゃ! ひゃひゃひゃ!!!」
安心院儚子:左手。右足。左足。
安心院儚子:「壊れろ!壊れろ!壊れろ!壊れろ!」
安心院儚子:「私を救わなかったものは、全部壊れろおおおおおおっ!!!!」
春原 翼:「や」
春原 翼:「め」
春原 翼:声が。
春原 翼:うまく出力できない。
安心院儚子:「翼くんはさああああああ!!!!」
安心院儚子:「――私を助けてくれなかったじゃない」
安心院儚子:それだけを告げた。
安心院儚子:自ら納得したことですら、貫き通すことができない。
安心院儚子:泣き言、恨み言、つらみ事。実に人間らしい。
春原 翼:そうとも。俺は選ばなかった。
安心院儚子:血と骨片に塗れた両手を、ようやく離す。
春原 翼:でも。それなら。どうして。
安心院儚子:「………………」
春原 翼:「助けてくれって」
春原 翼:「どうして、言ってくれなかったんだよ……!」
安心院儚子:「言ってもさあ。翼くんが、選ぶわけないじゃあん」
安心院儚子:「私を」
安心院儚子:「だって、だってさ」
安心院儚子:「私、翼くんのそう言う所が好きなんだからさ」
春原 翼:「……馬鹿野郎」
春原 翼:生きるのが下手だった。
春原 翼:辛いことが一杯あった。
春原 翼:でも、どうしてか、最後にはなんとか立ち上がれたのが。
春原 翼:どうしてなのか、この女は本当に分かっていないのか?
春原 翼:「お前が思ってるより」
春原 翼:「俺は、お前が居なきゃ、駄目なんだぞ……」
春原 翼:「ばか、やろう……」
安心院儚子:「ならどうする? 私のことを殺す? 殺さない? どっち?」
安心院儚子:「早く決めてよ。お昼ごはんのメニューなら何時間でも待ってあげるけど」
安心院儚子:「翼くんが決めないと、もっと多くの人が死んじゃうよー」
春原 翼:「止めるよ」
安心院儚子:「あはは」
春原 翼:もっと。もっと、はやく、わかろうとしていれば。
春原 翼:「ああ」
春原 翼:「こう言わせたいのかな」
春原 翼:「殺すよ」
安心院儚子:一歩。二歩。血に塗れながら、身を差し出すように近付く。
安心院儚子:すべてを失っていたとしても、自らの手で終わらせることだけは出来る。
安心院儚子:彼が私を殺すなら、私も彼を殺そう。
安心院儚子:そうすれば、地獄の底できっと何が大事だったのか思い出せるだろう。
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:手足の感覚がない。そのものが無くなっているらしいが、
斗越 世蘭:血溜まりの中で動けないでいる。だったらあってもなくても同じことだ。
"骨車翁":「……儂は言ったぞ。青二才め」
斗越 世蘭:「……だって、さぁ」
斗越 世蘭:体温が下がっていく。血が流れすぎている。
斗越 世蘭:「ちょっと、思っちゃったんだよね」
斗越 世蘭:「あの人に、そんな思い、させなくてもいいじゃん、って」
"骨車翁":「奴は覚悟を決めていた。お前が問うたはずだろうに」
斗越 世蘭:「はは」
斗越 世蘭:「……ぐ、ごふっ」
斗越 世蘭:絞り出す。言いたいことはまだある。
斗越 世蘭:「……言っといて、なんだけどさ」焦点の合っていない目が、春原翼に向く。
斗越 世蘭:「……向いてないよ、店長さん」
斗越 世蘭:「あんたは」
斗越 世蘭:「そっち側、に」
斗越 世蘭:
斗越 世蘭:"地獄道"斗越 世蘭 脱落
蝶野 紫:
蝶野 紫:『違いねえ』
蝶野 紫:一歩、また一歩と。彼女を迎え入れるように歩みを進める男の背を。
蝶野 紫:思い切りひん掴んで、地へと投げ捨てる。
蝶野 紫:『なにが、“言ってくれなかった”だ』
蝶野 紫:『情けねえ。男だろうが』
安心院儚子:「あははは。話がわかるじゃない、おまわりさん」
蝶野 紫:『応。それくらい察してやるのが粋な男児ってもんさ』
春原 翼:「づっ……!」
安心院儚子:「ほんっっっと人間らしいひと」
安心院儚子:「でもまあ、そういう――」
安心院儚子:頭に手をやる。
安心院儚子:「あっはははは!そーだった!なくなっちゃったんだった!」
安心院儚子:「どうする? まだやる? あなたの依り代の枯骨、もう満足しちゃったみたいじゃない」
蝶野 紫:ふん、と鼻を鳴らし。
蝶野 紫:「仮にも俺を呼んだ小娘が。てめぇの手でケジメ付けたんだ」
蝶野 紫:「このまま還っちまったら、忍同心の名が廃る」
蝶野 紫:「店主」
春原 翼:「待て……!あいつは、俺が……!」
蝶野 紫:「阿呆」
蝶野 紫:「俺が殺すのは鬼だけよ」
蝶野 紫:「自棄っぱちになってる小娘相手に、本気なんか出すわきゃあねえ。はは」
蝶野 紫:「このまま。てめえが、生かすのか、殺すのか」
蝶野 紫:「俺ぁ、一番いい席で」
蝶野 紫:煙を吐きながら、思い切り地を蹴る。
蝶野 紫:「拝みてえだけだ」
蝶野 紫:一昨日は、夢が叶ったことを自分のことのように喜んでくれた。
蝶野 紫:昨日は、今日食べる御飯のことを一緒に考えていた。
蝶野 紫:今日は、家族が全員。この世を去ってしまった。
蝶野 紫:人肌の温もりはとうに消え失せている。もの言わぬ躯は、ぼうと天井/鉛色の空を見据えていた。
蝶野 紫:誰に殺されたのかなんて。
蝶野 紫:見当もつかない。/見当ならとうについていた。
蝶野 紫:商家や貸金屋へと多数で赴いては強請り、暴力に物を言わせ凶行を働く俠徒ども。
蝶野 紫:内の一人を半殺しにして奉行所の沙汰へ任せたのは、紛うこと無き己の失策だった。
蝶野 紫:こうなることを、予想できていなかったのだから。
蝶野 紫:力無くその場に座り込む / 血走った目で戸を蹴破る。
蝶野 紫:人の命を躊躇なく奪い、嗤い、貶めるものども。
蝶野 紫:奴らなど最早、人間ではない。
蝶野 紫:鬼だ。
蝶野 紫:私の / 俺のかけがえのないものたちを奪ったものは。
蝶野 紫:絶対に──────
蝶野 紫:雲間から時折差す、月の光だけが。此の地獄を照らしている。
蝶野 紫:背から切り捨てた男は、下卑た笑いを浮かべたまま地に伏せた。
蝶野 紫:振り向いた男の首を掻っ切る。くるくると独楽のように回転しながら宙を舞った首がひどく滑稽だった。
蝶野 紫:ようやく異変に気づき、刀の柄に手をかけた者の足を払い、喉を踏み砕く。ひしゃげた蛙のような音を出しながら息絶える。
蝶野 紫:怒声をあげて男が振り上げた刀を、振り下ろされる前に心の臓腑を貫いた。これは失敗だと後で気づいた。
蝶野 紫:使い物にならなくなっちまった得物を捨てる。背後から迫る一撃を捌き、頭蓋を粉砕する。
蝶野 紫:真鍮銀流しの十手が、幽に差す月光に煌めいた。
蝶野 紫:
蝶野 紫:十から先は数えるのをやめた。
蝶野 紫:死のにおいが漂う屍の山の上で。己の黒巻羽織と背の蝶文に染み付いた血は。
蝶野 紫:何時まで経っても、落ちることは無かった。
蝶野 紫:
蝶野 紫:PC3の【秘密】
あなたの家族は、「殺人鬼」に殺害された。
「殺人鬼」に復讐するため、あなたは刑事となることを誓ったのだ。
手掛かり一つ残さない「殺人鬼」を捕えるため、あなたは賭けに出る。
古文書に伝わる超常の殺戮儀式、『漆天雷鼓』。
「殺人鬼」が「足の付かない殺人」を好むのならば、
如何なる代償を払ってでもその儀式に参加しようとするはずだ。
儀式の参加者のうち、誰が「殺人鬼」なのか。
情報を集め、「殺人鬼」を見つけ出し――そして、復讐を遂げなければ。
あなたの【本当の使命】は、【「殺人鬼」を死亡させる】ことだ。
蝶野 紫:
蝶野 紫:以降。
蝶野 紫:苛烈なまでに行った仕打ちにて、時代錯誤の戦を度、繰り返した同心は。
蝶野 紫:呆気ない最後を迎え、地獄に堕ちた。
蝶野 紫:“悪事為せば、鬼蝶ぞ来る。”と言えば泣く子も黙る。
蝶野 紫:この身、鬼と化そうとも、悪を裁たん。
蝶野 紫:
蝶野 紫:“繋がった”その時から。幾度も転んでは、這いつくばっていたのを知った。
蝶野 紫:然しどうだ。
蝶野 紫:その度、立ち上がり。最期には、俺ですら選ばなかった道を。
蝶野 紫:“選べなかった”道を。立ち上がり、歩み始めた。
蝶野 紫:女はひとつの地獄を抜けた。
蝶野 紫:過去の己の選択に後悔はない。何度やり直そうとも、俺は同じ道を進んだだろう。
蝶野 紫:この地獄は俺だけのものだ。
蝶野 紫:『俺に言わせりゃ』
蝶野 紫:『“過去”に生きる俺達こそが“枯骨”よ』
蝶野 紫:激情に駆られた者の動作は素早く疾く。然して単調である。
蝶野 紫:己の指先を噛み砕く。血煙がその詭道を反らす。
安心院儚子:「悟ったみたいに! 言ってくれちゃってさあ!」
安心院儚子:「そうだよ! もう……死んでるでしょ! あっはは! 亡くしたことすら無くしてるくせに!」
安心院儚子:「”特等席から見たい”ィ? 見る”しかない”の間違いでしょっ、家族一人守れなかった働き者のおまわりさん!!!」
安心院儚子:血の斬線が嵐のように渦巻く。だが、その軌道は――あまりに避けるに易い。
蝶野 紫:『そうとも。俺たちゃ見る“ことしか”できない』
蝶野 紫:言わずともわかる。
蝶野 紫:同じ異能を宿す者同士だから。けれど、決定的な違い。
蝶野 紫:人を傷付けることに慣れていない女の動きなど。己に見切れぬ訳が無し。
蝶野 紫:『てめぇらのような、枯れた骨が』
蝶野 紫:『未来を生きる、人間の足を』
蝶野 紫:接敵。拳を固く握りしめ。思い切り。
蝶野 紫:『何時までも────引っ張るんじゃあ、ねえ!』
蝶野 紫:横殴りに振り抜いた。
安心院儚子:「ごっ――」何の変哲もない拳のはずだ。
安心院儚子:異能の理ではない。外法の術でも、妖魔の力でもない。
安心院儚子:ならばこれは、純然たる怒りなのか。
安心院儚子:自分は、ずっと……世界が平和になればいいと願っていたはずなのに。
安心院儚子:なんで怒られているんだろう。
安心院儚子:「――っはっ!!」
安心院儚子:吹き飛び、展望台付近の灯台に激突する。
安心院儚子:本当はずっと解っていた。
安心院儚子:夢が逆夢となってしまった今、当初の理想は既に失われて、儚いものになった。
安心院儚子:(……誰か)
安心院儚子:「誰か、殺してくれないかなあ……」
安心院儚子:うつろな瞳で、未だ立っている男を見つめる。
春原 翼:呪符が燃え尽きる。右腕に刃が現れる。
春原 翼:嗤う魔性は見逃さない。今しかないと伝えてくる。
春原 翼:嗤わせてくれと言っている。
春原 翼:刃を振り上げる。
安心院儚子:「――ぁ」
安心院儚子:怯えた顔。
春原 翼:「うっ…」
安心院儚子:弱く、惑い、泣き叫び、自分の足で進むこともできない。
安心院儚子:ただの弱い女の顔だった。
春原 翼:「あぁぁぁぁぁっ!」
春原 翼:絶叫。
春原 翼:刃を振り下ろす。
春原 翼:
春原 翼:いつのことだったか。
春原 翼:厄介なヤツに絡まれたことがある。
春原 翼:目つきが気に入らないとかで因縁をつけられて。
春原 翼:勝手に興奮して酷く殴りつけられた。騒ぎを聞きつけた人達が止めてくれるまで、一方的に。
春原 翼:『どうしてやり返さなかったの?』
春原 翼:手当をしてくれながら心配そうに聞く彼女に、俺はなんと答えたのだったか。
春原 翼:
春原 翼:「……だって」
春原 翼:「殴られたら、痛いだろう」
春原 翼:「かわいそうじゃないか」
春原 翼:
春原 翼:刃は、空を斬っていた。
春原 翼:「……あ」
春原 翼:呆然とする。
春原 翼:覚悟していた。
春原 翼:他人の願いを踏みにじることを。
春原 翼:愛する者の命を奪うことを。
春原 翼:確かに、覚悟していたのだ。今も。
春原 翼:安心院儚子を凶刃が捉えられなかったのは、単純な理由。
春原 翼:恋人だからでもなく。
春原 翼:怯えていたからでもなく。
春原 翼:武器の選択を誤った。引き金を引くだけならいざ知らず。
春原 翼:春原翼は、人をその手で傷つけられない人間だった。
春原 翼:ごく普通で弱い人間が、当たり前に他者を慮った。
春原 翼:ただ、それだけ。
春原 翼:嘲い声が聞こえる。
春原 翼:やらなきゃ。これだけは俺が。だって。
春原 翼:俺以外の誰かに任せてしまったら。
春原 翼:俺はそいつを恨んでしまう。
春原 翼:だから──俺が、やらなきゃ。
春原 翼:「う……うう、ううぅぅぅ……!」
春原 翼:悲鳴のような叫びを上げて、再び刃を振るおうと──
輔星クロエ:す、と空を切る音がした。
輔星クロエ:嵐の破壊ではない。ごく小さな”痕跡”が春原の背後から通り抜ける。
輔星クロエ:その一墨は安心院儚子に触れ、黒い百合のように広がる。
安心院儚子:「……あ……」
輔星クロエ:『口遊ぶ 白雨切り立つ 明星や』
輔星クロエ:三十一文字の詠唱。それは本来、怪力乱神を鎮めるためのものであった。
輔星クロエ:況や、狂乱する亡者に安らぎを与えることをや。
輔星クロエ:『夢のめざめに 瑞の羽搏く』
輔星クロエ:詩歌そのものの祈りが、夢に囚われた亡者を、深い眠りに落としていった。
安心院儚子:祈るように、目を閉じる。
輔星クロエ:「…春原さん」ぐ、と刃を振るう手を抑える。
安心院儚子:夢と現を違えた亡者は、もはや現世に魂を留める力をなくした。
輔星クロエ:「儚子さんは、眠った」
春原 翼:「輔……星……」
春原 翼:ぐしゃぐしゃな表情で。
輔星クロエ:「気が済まないなら…俺を切りつけてもいい」
輔星クロエ:「でも、戦いは終わりだ」
輔星クロエ:「断たないまま……終わりで、いいだろう」
春原 翼:「すまない……」
春原 翼:「俺は……俺は結局、お前に押し付けてしまった……」
春原 翼:「儚子の夢を壊すのを……お前に……」
春原 翼:「覚悟、したはずなのに……俺は……!」
春原 翼:「俺は、なんで……こんなに、弱いんだ……!」
天堂夏音:「――クロエくん! 春原さん、皆……!」
天堂夏音:顔の左半身を焼けただれさせながら、坂を上って来る声。
天堂夏音:「戦いは……戦いは、終わったの……!?」
輔星クロエ:「…違うよ、春原さん」
輔星クロエ:右眼を拭う。
輔星クロエ:「弱いってのは、優しいってことだ」
輔星クロエ:「ここがあの人の言う通り、地獄なら。それより難しいことは無い」
輔星クロエ:「──それより、美しいことは、無いだろう」
輔星クロエ:「これは…あなたが持つのが相応しいよ」
輔星クロエ:刃を取り落とした手に、懐から取り出した修羅草子を握らせる。
輔星クロエ:「天道・輔星クロエは、これでいいと思うんだ」
輔星クロエ:背を向け、坂に向かって歩いていく。
輔星クロエ:「夏音! そっちは大丈夫だったか──」
天堂夏音:「あはは。ちょっと怪我しちゃったけどね」爛れた左顔面を庇うように俯く。
天堂夏音:「……クロエくんが渡すなら、あたしもそうするよ」
天堂夏音:「あたしね。ほんとはずっと、自分の性格嫌だった。自分のことしか考えられなくて、空回ってばっか」
天堂夏音:「でも、でもね。きみのために戦うって決めて、そのために思いっきり戦って」
天堂夏音:「ちょっとだけ、カッコいいじゃんって思えたんだ。自分のこと」
天堂夏音:「いつでも、あたしの心にはきみがいる。それだけで、畜生みたいなあたしからは一歩遠ざかれる」
天堂夏音:「そんなクロエくんが選んだ相手になら、畜生道・天堂夏音は……これを託せる」
天堂夏音:くしゃくしゃになった紙片。修羅草子を渡す。
春原 翼:「……俺は!」
春原 翼:「俺は、きっとまた、迷う」
春原 翼:「間違えるかもしれない」
春原 翼:「それでも……いいのか?」
輔星クロエ:「そうだな…」
輔星クロエ:「迷ってもいいって言ったのは、俺だよ」
輔星クロエ:「だからさ。一人で全部背負い込まないでくれ」
輔星クロエ:「今は託すだけだ。間違えたら、また呼んでくれていいよ」
輔星クロエ:「また来たいと思ってるんだ、麓満」
輔星クロエ:歯を見せて笑う。
天堂夏音:「うーん。あたしはそもそも、間違えるとか、合ってるとか、誰が決めるのか解んないけどさ……」
天堂夏音:「春原さん、愛想悪い癖に人のこと考えすぎ!」
天堂夏音:「たまには自分のことだけ考えて、やりたいようにやっても良いと思うよ」
天堂夏音:「それがホントにダメなら、クロエくんが言ったように、あたしたちが止めたげる」
天堂夏音:「だってもう、他人じゃないじゃん。あたしたち」
天堂夏音:照れたようにはにかむ。
春原 翼:「………」
春原 翼:いつまでも。
春原 翼:うずくまってばかりはいられない。
春原 翼:迷っても、歩かなければ。
春原 翼:「わかった」
春原 翼:なんと言えば良いのだろう。
春原 翼:言葉選びは苦手だ。
春原 翼:「ありがとう」
春原 翼:結局、口から出た言葉はそんな単純な感謝の言葉で。
春原 翼:でもそれが一番、今の気持ちに合っていると思えた。
春原 翼:「……そうだ、斗越をはやく!あいつ、すぐに手当をしないと」
輔星クロエ:「うおっと、忘れてた……」
春原 翼:「氷樫も傷は直していたが、あんな無茶をしてどうなっているか……」
蝶野 紫:『心配なら無用みてえだがな』
蝶野 紫:彼女が血溜まりに伏していた方を顎で指す。
斗越 世蘭:姿は消え、血溜まりの中に修羅草子だけが残っている。
蝶野 紫:『抜け目のねえ娘だ』
天堂夏音:「マジでタフな人だなあ……」
蝶野 紫:呟きながら、幸せそうに瞼を閉じている少女の身体を探っている。
蝶野 紫:『野郎で悪かったな、妖魔の姉ちゃん。文句ならこの女に言え』
春原 翼:「……生きているなら、良い」
蝶野 紫:ほら、と三枚の修羅草子を春原さんに向けて放る。
蝶野 紫:『持ってけ』
春原 翼:「……いいのか、あんたも。蝶野も」
蝶野 紫:『ふん。懲り懲りだ』
蝶野 紫:『ガキのお守りも、煙管の無ぇ仮初の命もな』
蝶野 紫:『……お前と』
蝶野 紫:『あの小僧が居なければ。この女は』
蝶野 紫:『蝶野紫と、氷樫楓雨乃も。こうはならなかった』
蝶野 紫:くく。と笑う。『恨むぜ。一生な』
春原 翼:「……そうか」
春原 翼:「俺は感謝しているよ」
春原 翼:「あんたら二人にもな」
蝶野 紫:『それは』
蝶野 紫:ぱち、と瞬き。女の力が抜けていく。
蝶野 紫:『面と向かって言いやがれ』
蝶野 紫:しわがれた声は、風の音と共に消えて。ばたりと女はその場に倒れ伏した。
春原 翼:血溜まりの先のどこかを見て。
春原 翼:眠っている氷樫に目を向けて。
春原 翼:「ありがとう」
春原 翼:修羅草子が、揃う。
春原 翼:「俺の、願いは」
漆天過修羅草子:あなたたちの脳裏に轟いていた雷の音が消える。
漆天過修羅草子:夢が終わる。
漆天過修羅草子:最後に現れた地獄の絵巻には――
忍び冥鑑:伍
朽城 楽土
雑賀衆の抜け忍。
他者が苦しみ、そして苦しみの中で立ち上がる姿に最大の快楽を見出す生まれながらの異常者。
元孤児であり、幼少期の荒んだ環境が彼を歪めた──と多くの人は誤解した。
他者を苦しめ、苦しむ姿に悦に浸り、それでも立ち上がる姿に光を見てはさらなる奮起を促してまた辛苦を与える。
それを相手が死ぬまで繰り返す。
そのくせ相手が自分の期待に応えきれず苦しみの中に倒れれば期待外れと癇癪を起こす。最低の下衆。
その最期は玩具と目した相手を煽りに煽った末に予想外の反撃を受けるという、
それはあっけない死に様であったという。
安心院夢人斎からさほど時期の離れていない最初期に契約した地獄忍であり、
死んでからでも人を玩具にできると聞いて大喜びで契約した。
ついでに夢人斎のことも最高の玩具と思っていたらしい。
生前のことも今回のことも一切反省していない。反省するような人間ならこんな生き方をしていない。
忍遺影

GM:麓満市 麓満海岸墓地
GM:蝶野夫妻の遺骨は、海岸近くの墓所に納められている。
GM:小高い山間に建てられた墓碑からは、麓満の海を一望することができるだろう。
GM:人の行き交いは少なく、森閑とした空気が張り詰めている。
蝶野 紫:毎年この時期には。鬱屈した想いを抱えながら足を運んでいた。
蝶野 紫:色彩豊かな花、中でも───自らの名前にぴったりだと、母が嬉しそうに語ってくれたスターチスを添えて。
蝶野 紫:慣れた手つきで桶から柄杓で水を掬い、彼らの眠る地を清めた後で。ライターで線香を炙る。
蝶野 紫:この場で祈るように両手を重ね合わせるのが、自分ひとりだけじゃないのは久方ぶりだった。
氷樫 楓雨乃:慣れた所作を、その表情を横目で眺め遠慮がち会釈し線香を分けてもらい線香置きに供える
氷樫 楓雨乃:自分が殺した相手は自分を恨み、その怨が自分の繋がりだと思っていた
氷樫 楓雨乃:だからこそこの海を一望できる墓所を目にし、無機質な墓石を目の当たりにして思う
氷樫 楓雨乃:怨も縁も全部自分の妄想と悔悟の産物でしかなかったのだと
氷樫 楓雨乃:手を合わせ、冥福を祈る...地獄があると知ったからこそそれに意味があると分かる
氷樫 楓雨乃:「奪ってしまったんですね...いっぱい」
蝶野 紫:「そうだね」
蝶野 紫:「もっと早く、あんたと出会えてたら……何かを、変えられたかもしれない」
蝶野 紫:「父さんと母さんは……今も、温かい腕で。アタシとあんたを抱きしめてくれたかもしれない」
蝶野 紫:「そう思ったこともある。けど」
蝶野 紫:首を横にふる。
蝶野 紫:「でもきっと。これ以上良くあれと望むのは欲張りすぎだね」
蝶野 紫:「氷樫。あんただってサ」じ、と彼女の脚を見る。
蝶野 紫:「戻ってこれたんだろ。こっち側に。それだけでも大したもんだ」
氷樫 楓雨乃:「地獄忍に恵まれたのかもしれません...だから、この脚は自分で呪いました」
氷樫 楓雨乃:杖とは逆の、彼女に僅かに体重をかける
氷樫 楓雨乃:「あまり動けないほうが蝶姉さんも安心できるかなって...」
蝶野 紫:目を瞬かせる。「なんだよ。てっきり後遺症みたいなもんだと」
蝶野 紫:「……ま、アンタにゃ悪いが。やたらめったら手の届かない所に行くことはないってのは。確かにそこまで気を張らずに済むけど」
蝶野 紫:氷樫楓雨乃の行った“業”に対し、警察は未だ一点の物的証拠も得ていない。
蝶野 紫:彼女の“告白”は。己と、あの場に居た“枯骨”たちだけが耳にしたものだ。
蝶野 紫:それを上に届ける気は……少なくとも、今ではない。
氷樫 楓雨乃:片手をそっと彼女のポケットの中に入れる
氷樫 楓雨乃:「蝶姉さんはこれからどうするつもりなんです?」
蝶野 紫:「つってもね」がしがしと己の頭を触る。
蝶野 紫:「“身分不相応な力”は残ったままだし。持て余してしょうがないよ。はっきり言って」
蝶野 紫:「あの親父。ろくでもない置き土産を残してくれたもんだ」
蝶野 紫:「慣れるまではしばらく休暇でも取ろうかね。とんでもない事件でも起こらない限りはサ」
蝶野 紫:「あんたは?」
氷樫 楓雨乃:「私は...”佳く生きよう”と思います」
氷樫 楓雨乃:「今でも正しさとか情はわかりません...わかるのは熱だけ」
氷樫 楓雨乃:「でも、分からなくても”フリ”だけはできると思うんです...モデルはいますから」
氷樫 楓雨乃:「なので...彼女を頼って忍者の世界に入ろうかなって」
蝶野 紫:心当たりがあるように、ああ、と呟きこくりと頷く。
蝶野 紫:「ま、あのコなら大丈夫だろ。不安が無いわけじゃないけど……」
蝶野 紫:「けど、氷樫。これだけは言っておくよ」
蝶野 紫:「アンタがその姿勢を貫くのを止めたとき」
蝶野 紫:「今度こそ、アタシはあんたを許さない」
蝶野 紫:「だから……そうなる前に」
蝶野 紫:「辛く、苦しくなったとき。手を伸ばすことを、諦めようとするな」
蝶野 紫:「アタシじゃなくてもいい。この先、あんたが大切に思うことの出来る人たちのことを」
蝶野 紫:「どうか、見切りをつけないでやってくれ」
氷樫 楓雨乃:「.....................頼って...いいんですか?」
蝶野 紫:「ふん」薄く笑って。
蝶野 紫:「しょうがないだろ。アンタ、友達少なそうだもんね」
氷樫 楓雨乃:躊躇いがちな指先が手に触れ、ゆっくり握る
氷樫 楓雨乃:「ありがとうございます...お巡りさん」
蝶野 紫:ひどく冷たいその手を固く握り返した後、陽のように温かい笑みを向ける。
GM:麓満市 氷樫楓雨乃自宅
氷樫 楓雨乃:光を取り入れたいという父の要望とこだわりをふんだんに入れた海辺の家は広く、一人で住むには大きすぎた
氷樫 楓雨乃:海外出張で物と家族の痕跡だけがある家
氷樫 楓雨乃:その家に彼女は初めて人を呼んだ
氷樫 楓雨乃:ガラスのテーブルと革張りのソファ、木目調パネルは床暖房で暖かく
氷樫 楓雨乃:自分と彼女のために淹れたハーブティーが置かれる
斗越 世蘭:「いやー、なんか。緊張しちゃうんだけど。いい家すぎて」
斗越 世蘭:”傷一つない”手でティーカップを持っている。
氷樫 楓雨乃:「ふふふ、私も初めて友達を呼んだのでちょっと緊張してます」
氷樫 楓雨乃:「お互い様ですね...............」
氷樫 楓雨乃:少し思案し、彼女の手の甲を撫でる
斗越 世蘭:「友達。いいね。友達かぁ」
斗越 世蘭:「ウチは親が転勤族でさ。友達って、できては居なくなってくもんだったし」
斗越 世蘭:「……どうよ、その手。全然見分けつかないでしょ」
斗越 世蘭:戦闘でなくなったはずの四肢が、確かにそこについている。
氷樫 楓雨乃:「四肢がもげたとは聞きましたがこんなに綺麗に治るんですね...」
氷樫 楓雨乃:「転勤族から忍者へ...なんというか友達できないコース一直線じゃないですか」
斗越 世蘭:「言ってくれるなフノちゃん……ウチもちょっと気にしてるんだから」
斗越 世蘭:「……でも、まあ。なんというか」
斗越 世蘭:「ここで会ったヒトで、一番仲良くなれそうだなって思ったのは、フノちゃんなんだよね」
氷樫 楓雨乃:「クロエ君とか夏音ちゃんとかじゃなくてですか...?」
氷樫 楓雨乃:「私、殺人鬼なんですけど...」
斗越 世蘭:「細かいことは……細かくないけど、いーの」
斗越 世蘭:「……知りたがりでしょ、フノちゃんも」
氷樫 楓雨乃:「はい、この獄儀に参加した理由のいくらかにありましたからね」
氷樫 楓雨乃:「気づいてしまうと無関心でいるって言うのは難しいですよね」
氷樫 楓雨乃:「世蘭ちゃんは...多分、察しが良すぎるタイプ」
氷樫 楓雨乃:「普通の人が見落とす事も拾っちゃう...どうでしょう?」
斗越 世蘭:「そんでもって、閉ざされた山荘で3人目くらいの死体になってるタイプ」
斗越 世蘭:「……なんだろうね、見えなくていいものも見えちゃうとさ」
斗越 世蘭:「逆にわかんなくなってくる」
斗越 世蘭:「みんなが見てるはずの景色ってのと、どうしてもズレてしまう」
氷樫 楓雨乃:「わからなくなる...?」
斗越 世蘭:「だからかもね、ウチがオカルト追っかけてるのって」
斗越 世蘭:「『ウチもみんなも見たことない』ってとこで一貫してるから」
氷樫 楓雨乃:一口、ハーブティーに口を付け息を吐く
氷樫 楓雨乃:「...隣、座って良いです?」
斗越 世蘭:すすっ、と座る位置をずらす。
斗越 世蘭:「くるしゅうない」
氷樫 楓雨乃:「ありがとうございます」
氷樫 楓雨乃:少し体重を預け、タブレットを開く
氷樫 楓雨乃:「見てましたよ、記事」
斗越 世蘭:「おっ、生の読者の声じゃん。嬉しい~」
氷樫 楓雨乃:「こういうオカルトって人によってはなんだろうな...エンタメ優先の”茶化し”みたいなのがあるじゃないですか」
斗越 世蘭:「まーね。見られてナンボって世界でもあるし」
氷樫 楓雨乃:「だからかな...世蘭ちゃんのは真面目さが書き方で分かって好きでしたよ」
氷樫 楓雨乃:「だから...うん、一緒に忍者やっていいですよ」
斗越 世蘭:「……」横顔を見て、目を閉じる。
斗越 世蘭:「斜歯忍軍に来る……ってことで間違いない?」
氷樫 楓雨乃:「はい、現状他からお誘いかかってませんし...動きは早い方がいいですから」
斗越 世蘭:「……一応言っとくけどね」
斗越 世蘭:「別に、斜歯忍軍も……ウチの居る鍵盤勢も正義の味方なんかじゃない」
斗越 世蘭:「六大流派は、それぞれ自分たちの目的のために動いてるし、その過程で血を流すことも許容する」
斗越 世蘭:「特に斜歯忍軍は、利益とか、成果のためにね」
氷樫 楓雨乃:「正義の忍者なんていない...だからこそですよ」
氷樫 楓雨乃:「私は自分の正しさのために生きます...ですから」
氷樫 楓雨乃:「もしそれが流派の意思に反して殺さなきゃいけないなら」
氷樫 楓雨乃:「世蘭ちゃんがいいなって」
斗越 世蘭:「……わーお」
斗越 世蘭:「ま、確かに。お蝶さんにやらせるわけにもいかないかぁ~」
氷樫 楓雨乃:「私の昔からあった友達の条件は...死に方を預けられる人」
氷樫 楓雨乃:「うん、私達...良い友達になれそうです」
斗越 世蘭:「……重くない?もっと軽い方がいんじゃない?」
斗越 世蘭:「ま、ウチが言えることじゃないけど」
氷樫 楓雨乃:「え~~~、世蘭ちゃんもそのくらいあれば友達として身も心も預けられません?」
氷樫 楓雨乃:「こんな業界なんですし」
氷樫 楓雨乃:こっそりと耳に口を寄せ
斗越 世蘭:「ん~~~~~。一理ある……のかぁ?そうかぁ~?」
氷樫 楓雨乃:「(殺されるならワタシがいいでしょ...)」
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:横目で見ながら。
斗越 世蘭:「ノーコメントで」スッ、と目を逸らし
氷樫 楓雨乃:「ま、いいですけど~」
氷樫 楓雨乃:「衣装着替えてくるのでちょっと待っててくださいね」
斗越 世蘭:「実際殺し合った仲だけども……。へ、衣装?」
氷樫 楓雨乃:「? 斜歯からってなんか来たんですけど...世蘭ちゃんが送ったのではないんですか?」
斗越 世蘭:「くそぉ、あの鍵盤勢共仕事早すぎっしょ……」額に手を当て、天井を見上げる。
氷樫 楓雨乃:そうして少しした後、新たな装いがお披露目される
氷樫 楓雨乃:「どうでしょう.......?」
斗越 世蘭:「んー……」
斗越 世蘭:無言でスマホを構える。
斗越 世蘭:「ちょっとポーズ取ってみよっか。そうそう、腕挙げて……」
氷樫 楓雨乃:「こ、こうですか...?」
斗越 世蘭:「あー、いいよ。腰もうちょっと突き出す感じで……」
氷樫 楓雨乃:「って、なにやらせるんですか!」
氷樫 楓雨乃:「これ本当に制服なんですよね...」
斗越 世蘭:「はっ、つい趣味スイッチが」
斗越 世蘭:「……」
斗越 世蘭:「………………」
斗越 世蘭:「そうだよ」
氷樫 楓雨乃:「今の間はなんなんですか....」
斗越 世蘭:「あれだよ、私服可の学校みたいなもんだよ」大嘘である
斗越 世蘭:「いやー、似合ってるじゃん。かわいいし、かっこいいし」
斗越 世蘭:(鍵盤勢地味にセンスいいの腹立ってきたな)
氷樫 楓雨乃:「まぁ...そういうことなら」
氷樫 楓雨乃:「ではあらためて...友達として忍者として」
氷樫 楓雨乃:「よろしくお願いしますね世蘭ちゃん♪」
斗越 世蘭:「ふっふっふ、先輩としてビシバシ指導しちゃうもんね」
斗越 世蘭:「……よろしく、フノちゃん」
氷樫 楓雨乃:猜疑心の含まれた視線のまま着替え直すと部屋を出て
氷樫 楓雨乃:居間に僅かな静寂、レコードの音楽だけが流れる
斗越 世蘭:音楽に耳を傾ける。知らない曲だが、不思議と落ち着くような感覚がある。
斗越 世蘭:終わってみれば、かなりの収穫を持ち帰ることができた。
斗越 世蘭:儀式の概要。遺失技術の手がかり。スペックは折り紙付きの新人。
斗越 世蘭:「……友達も収穫に入れていいか」ふふ、と一人笑う。「あとは」
斗越 世蘭:未読のメッセージ。
送信者不明:☻
斗越 世蘭:僅かに交じる歯車の音。それは、体内から聞こえてくる。
斗越 世蘭:「見つけたよ、お爺ちゃん。残念ながら五十年とはいかなかったけど」
斗越 世蘭:「百年は経ってないから……捨てたもんじゃないんじゃない?」
斗越 世蘭:ストレージに保存された、特殊なファイル
斗越 世蘭:「……さってと」家主を待たずに立ち上がる。
斗越 世蘭:メッセージアプリを開き、日付と地図データを送信する。
斗越 世蘭:「……次のお仕事……。いや」
斗越 世蘭:「待ち合わせ、ってことにしとこっか」
斗越 世蘭:ウチら友達だし、ね。
斗越 世蘭:宛先は、氷樫楓雨乃。
GM:麓満市海岸 沿道
GM:海は凪ぎ、風は高い。
GM:海鳥が鳴いている。あなたたちを数日前まで取り巻いていた雷の音は、もう聞こえない。
GM:ツーリングにはうってつけの日だった。
天堂夏音:「んー」ガードレールに自転車を立てかけ、伸びをする。「風が気持ち―ね」
輔星クロエ:「うん」ペットボトルを傾ける。
輔星クロエ:その右眼に、傷はもう無い。呪いは喪われたのだろう。
輔星クロエ:「随分長い気持ちだったけど。雨が降っていたのも三日も無いんだな……」
春原 翼:「本当に」
春原 翼:「もう行くのか、お前たち。あれだけの怪我だぞ」
春原 翼:「治ったようには確かに見えるが。平気なのか?」
輔星クロエ:「はは、元気だよ」
天堂夏音:「あのさ、春原さん。あたしたちガクセーなの」
天堂夏音:「単位があるわけ。単位が」
春原 翼:「それは……そうか」
輔星クロエ:「それは……そうだ……」忘れていた顔。
春原 翼:「……しかし、あれだけの事件の後に単位の心配か」
春原 翼:ふっ、と思わず笑みをこぼして。
春原 翼:「世知辛いというか、なんというか」
輔星クロエ:「でも、それが日常ってことだろう?」
輔星クロエ:「春原さんも…店、続けるだろ?」
春原 翼:「ああ」
春原 翼:「他に稼ぐ術も知らないし」
春原 翼:「それに、まあ」
春原 翼:「客が笑っているのは好きだ」
春原 翼:「これを言って信じてもらえたことは多くないがな」
天堂夏音:「うーん。なんか解るよ」
春原 翼:「いつも睨みつけていると言われる……」
天堂夏音:「だって春原さんが見た目通りの人なら、そもそも喫茶店なんてやってないでしょ」
天堂夏音:「仕事で人殺してるって言われた方がよっぽど納得感あるもん」
春原 翼:「前から思ってたが褒めてるようで失礼だからなお前……」
輔星クロエ:「あははは!」破顔する。
春原 翼:「笑うな、お前も」
輔星クロエ:「いや、ゴメン。ともかくさ……」
輔星クロエ:「冗談でそんなことを言えるようになったんだ」
輔星クロエ:「だったら、もう事件のことは割り切ろうって、そう言いたかったのさ」
輔星クロエ:目を伏せる。
輔星クロエ:「……過去を忘れられるのは、生きている人間の特権だ」
輔星クロエ:「だからさ。背負いすぎるなよ、春原さん」
輔星クロエ:「喫茶店のマスターは、軽いくらいがちょうどいいよ」
天堂夏音:「ほんとほんと。お店の名前が似合うくらいの人になってよね」
春原 翼:「………」
天堂夏音:「あの店名、春原さんの趣味じゃないんでしょ?」歯を見せて笑う。
春原 翼:「天堂……」
春原 翼:「輔星、お前は……」
春原 翼:心の内を聞きたい気持ちはある。
春原 翼:だが、それはあまりにも彼の今の言葉に、心遣いに失礼だ。
春原 翼:「……いや」
春原 翼:「ありがとう」
春原 翼:ふさわしいのはただ感謝だろう、と思う。間違っていなければいいが。
春原 翼:「……だが」
春原 翼:「一つ俺も言わせてもらうとな」
春原 翼:「背負いすぎなのは俺ばかりでもないだろう」
春原 翼:「俺も流石に。全部止めようなんて馬鹿は最初からはやれなかったぞ」
輔星クロエ:「うむ……確かに、無理はしたよ」
輔星クロエ:頭を掻く。
春原 翼:「それで俺は助けられた」
春原 翼:「感謝はしているが」
春原 翼:「お前も。たまには荷物を人に分けろ」
春原 翼:「お前の荷物なら、共に背負う奴はいるだろう」
春原 翼:「それで相手に重荷を背負わせるのが苦しいなら」
春原 翼:「その相手を支えればいい」
春原 翼:「……付き合う上で、何年か分先輩の独り言だ」
春原 翼:「失敗の経験も含めての、な」
輔星クロエ:「おお……」視線を横にずらしている。
天堂夏音:「えへへ」はにかんでいる。
輔星クロエ:「…大いに参考にするよ」
輔星クロエ:随分と心情を明かしてくれたものだ、と瞬きをして。
輔星クロエ:「それじゃあ、あんまり店をほったらかしにさせとくのも悪いから」
天堂夏音:「ん」自転車のスタンドを起こす。
輔星クロエ:「そろそろ行くよ。コーヒー、ご馳走様」
春原 翼:「ああ。世話になったな」
春原 翼:「それから……」
春原 翼:「………」
春原 翼:「……世話に、なったな」
春原 翼:続ける言葉が思いつかずに二度続ける。
輔星クロエ:「同じこと言ってる」
天堂夏音:「今生の別れみたいな言い方やめて!」笑う。
春原 翼:「悪かったな……!苦手なんだ、こういうのは」
天堂夏音:「また遊びに来るよ。それまでに愛想、ちょっとは直しといてね」
春原 翼:「……善処する」
輔星クロエ:「うん、楽しみだ……笑顔だったらそれはそれで怖いかもしれないな」
輔星クロエ:「ちょっとだけでいいよ。それじゃ」
輔星クロエ:自転車に跨り、ペダルを踏んでいく。
天堂夏音:手を振り、ペダルをこぎ出す。
輔星クロエ:「──ああ、そうだ!」
輔星クロエ:進んだ先で、声を張り上げる。
輔星クロエ:「さっきのアドバイス、自分にも活かしてよ! 人生の先輩!」
春原 翼:「……ふっ」
春原 翼:期待されたのに珍しく、悪い気はしない。
春原 翼:「努力するよ、後輩」
春原 翼:余計な世話だ、とは言わず。照れたような笑顔で手を振った。
GM:麓満市 駅前 喫茶『ぱれっと』
春原 翼:扉を開けば、来客を知らせる音が響く。
GM:喫茶店『ぱれっと』は、麓満駅前付近に軒を構える喫茶店だ。
GM:口コミの種類は概ね三つ。「店主が怖い」「料理がおいしい」「料理がおいしいが店主が怖い」である。
GM:数日店を閉めることはあったが、近ごろはまた市民の憩いの場所として営業を再開していた。
GM:その不愛想さを、恋人の安心院儚子に叱られることはもうない。
安心院儚子:「おかえり」
春原 翼:「ただいま」
安心院儚子:穏やかながらも豊かだった表情からは、一切の色が抜け落ちている。
安心院儚子:「クロエくんも……枯骨の皆も、日常へ帰ったのね」
春原 翼:「ああ」
春原 翼:「輔星たちを送ってきた。『割り切ろう』と言ってたよ」
安心院儚子:「そう」
安心院儚子:「私にはもう、割り切るための『愛情』すらないのにね」
安心院儚子:蘇生の代償は大きかった。
安心院儚子:修羅草子による繋魂の法は、世界を加速させる儀式忍法の逆。
安心院儚子:個人を永遠に「静止した世界」に留め置くことにより、魂を停滞させ蘇生の式となす。
安心院儚子:ゆえに、負った「変調」が回復することもない。
安心院儚子:共に歳を追うことも、同じ生を歩むことも。
安心院儚子:「ねえ、もう一度あの話をするわ。別れましょう」
安心院儚子:「このまま貴方の傍にいても、重荷になるだけだから」
春原 翼:「不思議なことを言うな」
春原 翼:「なぜ重荷になるのが嫌なんだ?」
春原 翼:「『愛情』がないのに?」
春原 翼:ふっ、と笑って。
安心院儚子:「………………………」
安心院儚子:わずかに、不機嫌そうに頬を膨らませて。
春原 翼:「どうでもいい相手の重荷になるのを気にするようなヤツじゃないと思ってたけどな」
春原 翼:「また俺の勝手な思い違いだったか?」
安心院儚子:「貴方」
安心院儚子:「少し見ない間に、悪い男になった?」
春原 翼:「成長したと言ってくれ」
安心院儚子:「そう。なら、成長したその体で」
安心院儚子:「いつまで私を支え続けることができるか、試してみればいいわ」
安心院儚子:「絵も描けない、年もとらない、翼くんに抱いていたはずの愛さえもわからない」
安心院儚子:「夢の終わった抜け殻の人を」
春原 翼:「さっき輔星に言われたよ」
春原 翼:「背負いすぎるな、ってな」
安心院儚子:「また余計なことを……」
春原 翼:「今回ばかりは自分でも、自分の弱さに呆れ果てた。だから」
春原 翼:「ちゃんと背負うものは選ぶさ」
春原 翼:「だから、お前だ」
春原 翼:「……心配してくれてありがとう」
春原 翼:「疲れたら俺の分も少し背負ってくれ」
春原 翼:「お前の空白を埋めきれるかは分からないけど」
春原 翼:「少しでも、埋めてみせるから」
安心院儚子:「……皮肉ね」
安心院儚子:「夢を失ったあとでも、翼くんがずっと私の空白を埋めるなんて」
安心院儚子:「ねえ。貴方といる時だけは、ずっと天国みたいだったわ」
安心院儚子:「地獄のような世界が過ぎ去っていく中で、翼くんだけが」
安心院儚子:愛情を忘却すれど、積み重ねた「絆」が失われたわけではない。
安心院儚子:因が在ればこの世には果がある。人が人と向かい合えば、その間には絆が生まれる。
安心院儚子:それが人間道というものだ。
安心院儚子:「私、もう一度貴方の彼女になれるかしら」
春原 翼:「……勘違いしてるようだが」
春原 翼:「俺は一度も別れたつもりはなかったぞ」
春原 翼:不機嫌そうに。
春原 翼:「お前がずっと一方的に言ってただけだ」
春原 翼:「お前が忘れても、俺は愛してる」
春原 翼:「断る理由があるか」
春原 翼:愛しい女性の手を取って。
安心院儚子:「……ああ、そうね」
安心院儚子:「忘れてしまったら、また作り直せばいいのかもしれないわ」
安心院儚子:「ねえ、翼くん。私に、その機会をくれてありがとう」
安心院儚子:「もう一度いのちを呉れて、本当にありがとう」
安心院儚子:「今日は、私が珈琲を淹れるわ」
春原 翼:「儚子」
春原 翼:「生きていてくれて、ありがとう」
春原 翼:「……俺も」
春原 翼:「お前と居る時だけが幸せだった」
春原 翼:「でも、もう少し」
春原 翼:「天国を広くしていこう。お互いに」
春原 翼:「とりあえず、俺から教えられることと言えば」
春原 翼:「……客を笑顔にするのは、なかなか悪くない」
春原 翼:「俺と……客にも。出してみるか?」
安心院儚子:引き攣った笑顔で、それでも笑う。
安心院儚子:「おいしい珈琲の入れ方を教えて」
春原 翼:「それなら、いくらでも」
GM:……これは、つまるところ。
GM:あと何度、好きな人の淹れた珈琲を飲めるかどうか定かではなかった女性が。
GM:やっと、いくらでも珈琲を飲めるようになった。
GM:ただそれだけの話なのかも知れなかった。
GM:ベルが鳴る。「ぱれっと」の看板が小さく揺れる。
安心院儚子:ドアを見る。小さく、ぎこちなく笑う。
春原 翼:ぎこちなさの残る、下手くそな笑顔で。
春原 翼:「いらっしゃいませ」
安心院儚子:「いらっしゃいませ」
GM:麓満シーン表→喫茶『ぱれっと』。味はいいが店主とウェイトレスが無愛想。
GM:空が流れていく。
GM:青翠の海が、目に心地よかった。
GM:並走した自転車は速度を保ち、颯爽と沿道を駆けていく。
天堂夏音:「あたし、あんなことあったけど……やっぱりこの町好きだな」
天堂夏音:「海の色が綺麗だもん」
輔星クロエ:「それだけ?」
天堂夏音:笑う。「鈍感!」
天堂夏音:「クロエくんの目の色だし」
輔星クロエ:「おっ……」どぎまぎとする。
天堂夏音:「やっとまともに照れた!」
輔星クロエ:「そんなことないし!」
輔星クロエ:「前見て走れって、危ないから!」
輔星クロエ:ペダルを踏む。
輔星クロエ:「……はぁ」
輔星クロエ:「夏音。俺だって、それなりに気づいてたよ」
輔星クロエ:「夏音もわかりやすい方だし……」
天堂夏音:「まあ……あんだけアプローチしてていなされてたし、脈ないのかなって思ってた」
輔星クロエ:「そうだなあ」
輔星クロエ:風を背中に感じる。
輔星クロエ:「…俺は、輔星クロエという人間は、元々いないんだ」
天堂夏音:「うん」
天堂夏音:気付いていた。忍び同士が繋ぎ合う因果――感情の糸で。
天堂夏音:それでも、あなたの口から出る言葉を待つ。
輔星クロエ:「地獄忍が変質して、名前を無くした人間の器に入っているだけに過ぎない」
輔星クロエ:「忍びにとって、強い感情は死に繋がる。枷でしかない」
輔星クロエ:「戦いの中で気持ちを燃やして、忘れてしまう術を身に着けていたくらいだ」
輔星クロエ:安心院儚子が用いていた感情を物体とする術。あれは何も、彼女のみが用いる技ではない。
輔星クロエ:「俺には悪魔が憑いている。関わりを持った人間を、戦いの因果に巻き込んでしまう悪魔が」
天堂夏音:「ある意味春原さんの彼女さんと真逆だね」
天堂夏音:「名前を失くした君と、夢を失くしたあの人」
天堂夏音:「絆を燃やして戦う君と、絆だけは燃やせなかったあの人」
天堂夏音:「……戦い続ける君と、もう戦わないあの人」
輔星クロエ:「そうだな」
輔星クロエ:「そして、きっと行く末も似ている」
天堂夏音:「いつか、心さえも殺すことになるって?」
輔星クロエ:「……」
輔星クロエ:「夏音。俺も君を大切に想ってるよ」
輔星クロエ:「でも、付いて来るべきじゃない、と思う」
天堂夏音:答えず、視線を海に戻す。
天堂夏音:「あたし、本当は春原さんの彼女さんを殺さなきゃって思ってた」
天堂夏音:「街が絵鬼たちに襲われて、あたし一人だけじゃ守れなかった」
天堂夏音:「普通のひとが襲われてて、全員は助けきれなかったよ」
輔星クロエ:「……」
天堂夏音:「でも」
天堂夏音:「でも、でも」
天堂夏音:「でも!」
天堂夏音:ハンドルを握りしめる。
天堂夏音:「春原さんの顔見て、あれで良かったって思っちゃった」
天堂夏音:「あたし、自分のことしか考えられないから……」
天堂夏音:「だから、間違ってても、地獄でも、自分の道に従う。信念に」
天堂夏音:「君がふらふら旅する星なら、あたし、いつでも一緒にいれるように、天みたいに何でも我慢できるひとになる」
天堂夏音:「だってさ。勇魚さんが教えてくれたんだ」
天堂夏音:「忍者って、耐え忍ぶ人たちなんでしょ?」
輔星クロエ:「……そっか」
輔星クロエ:「そうかも、しれないな」
輔星クロエ:「…ありがとう、夏音。君の道の中に、俺を入れてくれて」
天堂夏音:「あたしの道の中に、クロエくんはいるよ」
天堂夏音:「だからクロエくんも、あたしを置いてかないでね」
天堂夏音:「そしたら、地獄でも怖くないよ!」
輔星クロエ:「置いてかないよ。俺って約束は守るんだ」
輔星クロエ:息を漏らす。
輔星クロエ:「……夏音、もう一つだけ、君に背負ってほしい」
輔星クロエ:「あの人が俺にくれた言葉だ。夏音が一緒に覚えていてくれたら、心強い」
天堂夏音:並走しながら、目を見る。
輔星クロエ:地獄忍と枯骨が共鳴し、絆を交わした際に結ばれる言葉を、鳴号と呼ぶらしい。
輔星クロエ:ならば、その二つが別れるとき。一つになってしまうことを肯定する言葉があるとしたら。
輔星クロエ:彼女はこう呼んだ。天を走りながらも輝きを返す星のように、あなたは遊んでくるのだと。
輔星クロエ:「”遊べ”──これが、そうだな。輔星クロエにとっての、枯骨鳴号だ」
輔星クロエ:「君が覚えていてくれたら、嬉しい」
輔星クロエ:吸い込まれるような翠色の瞳が、真っ直ぐに見つめ返していた。
天堂夏音:頷く。
輔星クロエ:「…良かった」
天堂夏音:「なら、まずはこれがあたしとクロエくんの絆だね」
天堂夏音:「燃やしてもいいよ。何回でも結び直してあげるから!」
天堂夏音:「生まれ直したこの世界を――”遊べ”、輔星クロエ!」
GM:新たな「鳴号」と地獄忍の共鳴により、輔星クロエの【使命】が更新されました。
GM:輔星クロエの【使命】:この世界を共に遊ぶ。
GM:自転車のタイヤ痕がどこまでも続いている。
GM:海岸には地獄でも天国でもない、
GM:詩を読むにはちょうどよさそうな空と、真昼の星が広がっていた。
忍び冥鑑:陸
黒蝦夷烏帽子
黒蝦夷烏帽子(くろえぞえぼし)
歌人にして蛮賊、貴族にして朝敵、呪術師にして為政者。
平安の世、歌の才にて頭角を現し、呪によって宮にまで登り詰めた。
限りない野心から朝敵と看做され、陰陽寮と対立。手勢を連れて北地へと
出奔した蝦夷(えみし)となる。
北地にて異界の神と接触し、自身も「まつろわぬ神」になったとされる。
三十一文字の詠唱により異界との門を開き、黒墨とともに齎される破壊は、
政軍を何度も敗走せしめた。
戦国時代、第六天の手により討たれ、管理者との契約を交わすに至る。
忍遺影

GM:ドラマチック忍術バトルTRPG シノビガミ『漆天過修羅草子』
GM:終 幕
PL(敬称略):
ナケミン
サムトー
みつ
クチススガントス
侘助
GM:
Special Thanks
自動さん
しろいさん
GM:
GM:カムリ
...